滝見に興じていた頃、大塚の滝を見に行った。それも14年前にもなる。
記憶を頼りに再訪し、南御室小屋まで詰め上がる予定。結果は、如何に・・・。
鳳凰山の中道登山道等にもなっている場所からスタート。
ぼちぼち林道を歩く。
そちらの登山道を見送る。
林道はなおも続き、造林小屋?が3つ。中々よろしい。
道路跡も交えて適当に進む。
この緑色のスリットの堰堤は良く覚えている。
右に沢を分ける。そちらにも堰堤が連打されていた。
一部堰堤手間にはトラロープあり。これを利用せずとも、右岸林道を辿れるよう。
適当にその後も堰堤を越えていく・・・。
リュウノウギクが沢の風で揺れる。秋を感じるところだ。
ここから遠望で大塚の滝が見えている。
過去よりだいぶ歩きやすい。ただし、崩壊は進行しているようだ。落石を気にしながら滝へ近づく。
あれ?あっさりと滝前に来てしまった。
以前は前衛の10m程度の滝がいたはずだが、そんなの存在していたのか?程度で拍子抜けで滝直下まで到達。滝の撮影に興じる。
さて、巻きは右岸のガレを登ってみる。
うーん・・・。カラカラ音がする。足早に上部へ。
これを撮影してすぐ、落石が降ってくる!手前で弾けて散弾銃のように・・・。逃げ場無く軽く被弾。軽微で済んだが、右手首と右足をやられる。少し休んで再度上を探るが、ガスが湧いてきて、突っ込むにはどうか・・・。切れるのを待っていたが、状況変わらず。尾根を少し登るが、ロープも持っていないし、時間が掛かりそう…。門限もあるので撤退。無念!!
周辺で気になる植物を発見したのだけは幸いだったが。
キソチドリは散っているが、もう一つ気になるラン科の葉を見つけたが、あれはイチヨウランの葉のようだった。イワシャジンの紫と佇まいは涼し気で好きだ。
辿ったガレ以外、大高巻きになり、水流から大きく外れるので、沢登り感が薄くなってしまう。再訪は無いか・・・。
ゆっくりと植物観察しながら下る。
オオビランジだけでなく、シナノナデシコの花付きの良さには驚き。ムシトリスミレも多くいることを発見したので、これは大収穫だ。ツリフネソウの白を見るのは殆どなく新鮮。狂い咲きのスミレもいた。
帰ってきて、過去写真と比べると、大塚の滝前衛の滝は消滅した模様。記憶が変だったわけではなく、やはり環境が変化したらしい。
事前情報収集しなかったとはいえ、遡行記録があるのに詰め上がれなかったのは、情けない・・・。ロープ無しでも行けるでしょ!と思っていたのも、慢心。装備不足が強く悔やまれる。