3時に起床・・・。本当、早すぎ・・・。
それでも、十分な時間眠れたので焚火を再起してもらい、朝食を私が作る流れ。
一人ではまず持ってこない道具や食材。朝からガッツリ食べて、5時頃にやっと明るくなってくる。

熊落滝が登れるのかどうか見たが、ロープ引っ張っていって奮闘しないと突破できない様子。不忘滝は40mもあるそうなので、何とか見たかったが無念だ。
2日目、まずは朝一、大高巻きで始まる。

踏跡があるようにも見えたが、それは全く見当違いで、しっかり藪。根曲竹が中々強いが、まぁ許容できる。100m以上も上がって、トラバースして下っていく。最後は30mロープいっぱい、懸垂2回で沢に復帰。中々疲れるね。1時間はかかったので、昨日の判断は正解だった。

この滝、まずは自分がサクッと登り、ロープを下から投げてもらい確保。

ゆるりと暫く歩き。
そして、個人的なハイライト。

三筋の滝が落ちる。見事という他ない。

これ絶対に登れるでしょ。登りたかったが、写真を撮っていたら、既にお二人は巻きへ入っていた・・・。残念!!
やや手前の左岸から巻き。

無念也。
そんな時は、花に癒してもらおう。


オヤマリンドウは少々早く、逆にチョウジギクは終盤。ダイモンジソウだけは、どこでも絶好調。

屈曲部に5mほどの滝がいるようだが、足が付かない深さで見えない!!これも残念。
右から小さく巻く。

細かいけど登れるんじゃないか?多分。
カメラをザックに入れたり出したり、毎回煩わしさで大変・・・。

岩盤が赤みがかってくるのを良く感じられる。
暫く歩いていると、ガスの向こう、眼前に大物が立ちはだかる。

中津川最大の滝。うおー!!これこれ、見たかったのよ。粘ってガスが取れるのを待って執念で見られるレベルの写真を収める。

下がハングしているので、そんなところには行けないよ。
滝屋としては大満足の滝。元気もらって、再度、2日目2つ目の大高巻き。これも左岸から。例によってかなり高度を上げてからトラバースして下降。ここはドンピシャで滝上に出られた。

5mほどの斜瀑を見下ろす。ここで小休止。どうやら、ここでカメラのバッテリー切れとなり、写真が撮れない!ショック・・・。
幾つかの小滝をこなして順調に進む。もう危険は無いだろう。

退屈な河原歩きがしばらく続く。支流の沢の水を飲むと、えぐみを感じるところもあり、鉱物によるものか?
ヤケノママにあった建物はとうに無くなっている。茶色のスラブや斜面がちらほら。それでも小さいながらイワナ?がいた。

左の本流へ。この後の二俣も左へ。ここは昔は峠に上がる道があったらしい。神社から道があったとは思えないよね。

温泉でも出てきそうな様子である。
いよいよ源頭の様相となって、ぬめりが少し出るが、ラバーで全く問題なし。

いよいよ終盤。リンドウが多くなる。これはオヤマリンドウなのか、エゾリンドウなのか、それともエゾオヤマリンドウなのか・・・。素敵な光景。

たまにオオカメノキやナナカマドの若干色づいた葉を見ると秋の始まりを感じる。

登山道まで300mほどになると、左手に池塘あり。とても気持ちが良く、昼寝したい。
周囲にはクロマメノキがあって、少々いただく。笹は被さるが、それほど強烈ではなかったが、この後には屈強な藪もで出てきて、やれやれ。

池塘の近くに青い花。何だろうと思ったら、ミヤマリンドウのよう。嬉しいな。

ワタスゲが多い場所もあった。ここで振り返り一枚。最後の藪を突破して、水場のある登山道に出た。

木製ベンチが水場にあり、小休止。ここで死に体のカメラに鞭を打ち、撮影ができることが分かる。ミラーレスの消耗具合は分からん・・・。
A氏はだいぶ大変そうな様子であることから、朝から自分の頭にあった案を提案。自分が先に下り切り、車を最短下山口であるデコ平口に回すことにした。問題は電波捕捉可能かどうかだ。お二人と別れて先行して出発。
風があり、沢装備のままでも暑さは耐えられる。

ガスってしまったのが残念!!標識の確認が不十分で、ここから巻きルートで進んでしまう失態。

これはエゾオヤマリンドウでしょうな。本当に多くてとても楽しませてくれた。こんなのが見られたなら、少しのロスは喜んで払おう。
西吾妻山へ西吾妻小屋から素早く往復にかかる。

標柱はあるが、どうも座標をとってある最高点ではないように感じて、藪をこいでそれらしき場所を探索した。特に何も無くて、ただ無駄に消耗しただけ・・・。まぁ、自己満足なのでそんなものか。日本百名山だが、周囲を歩いていないので、魅力が分かるまでには今回至らず。周辺には温泉が多いので、今後の楽しみにしておこう。

見えている小屋の分岐を左に折れて、西大巓への登りが見えてくる。

大した登りじゃないと思ったが、何だか距離を感じるな・・・。

振り返ると、別れた2人と思しき人物を見る。やべぇ、道草食い過ぎたか!?と思い、ここからペースを少し上げて進む。

ここもガスガス・・・。三角点と思われたが、ここには無いようで、疑似三角点らしかった。余った行動食を詰め込み出発!
ここからの下りが中々歩きにくい。ストレスを感じるほどではないが、石がゴロゴロしてぬかるみもあり。道中、笹藪に獣の存在!シカではない植生だし、カモシカかクマか。いやぁ、クマは勘弁。手を叩いて周囲の木をガサガサしまくり、様子を見て通過したが、緊張感あった。そして、唐突に視界が開ける。

どうやらスキー場のゲレンデに出たらしい。眼前には、小野川湖、桧原湖か?磐梯山の茶色に肌の山はガスに出たり入ったり。徐々に高度を落としていく。

その内、林道歩きになり、これを黙々と行く。コースを突っ切る方が直線的で楽だが、入っていいものかどうかと思い大人しく殆どは林道を歩いた。ロープウェイ終点で電波があったので、連絡を入れてパッパと下山!

飽き飽きして林道終点。間もなくデポした車に到着!!
返信が確認でき、すぐに車を回せば、ちょうどお二人も降りてくるだろうと踏む。道はずっとダートだが、TTでないので、問題ないレベルでデコ平口に到着。まだ下山されておらず、着替えして待つ。電波は圏外でどういう状況か分からないが、間もなく来るだろうと思ったが、結局は30分近くかかって日没後の18時半過ぎに到着された。良かった!一緒に同じように下っていたら、恐らくは20時を回っていたか。
スタート地点に戻り解散して、いざ帰路へ。食事・温泉・お土産(主に日本酒)は、まともに向かうと時間がかかりすぎるので、さっさと高速道路に乗る。サービスエリアで食事とお土産は何とかして、0時半頃に帰宅。いつも通り手早く汚れ物を処理し、2時前に就寝。2週連続、遠出して他の楽しみが無いのは残念!!遅くとも、17時には下山完了していないと困難。次回の課題としよう。
中津川、ルート取りに失敗しなければ、サクサク行けば日帰り圏内と思う。朱滝を越えて少し進めば幕営に困らないし、上部で一泊するのも一興。滝好きには良い沢だった!