遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記

正沢川本谷 将棊頭山 茶臼山

中央アルプスの沢へ、今日もK君と共に。

正沢川本谷は、初級の沢。前日までの降雨の影響も考慮して、これにした。

コガラ登山口から出発。

既に日が高い。沢登りにも、十分だろう。

2分ほどで、分岐。

福島Bコースを分ける。左へ進む。

橋を渡る。これが正沢川らしい。増水はしていないように見える。

チェーンゲートを抜けて、林道を歩く。

人はどのくらい入るのか不明だが、意外に少なそうだ。

道は良いかと思いきや、2m以上の高さで浸食されており、横を歩く場所もあった。

沢登コースへ入る。こんな標識があるとは驚き。

それより、先の様子が・・・。最初から笹藪で覆われ、何とも・・・。

藪は断続的にあり、少々時間がかかっても、素直に沢歩きの方が良いのではないかと思った。

うんざりして、沢に出る。

川幅は広く、ゴーロ歩き。

トリカブトがちらほらと咲いていた。

豪快に流れる。とても水流を行こうという気にはならないが。

右岸の樹林を主に進んでいく。

ツバメオモトは結実していた。結構、多くあった。

サラシナショウマも結構多い。

ユキザサも結実している。この赤い実は食べられるようだ。

カニコウモリは群生しており多かった。

顕著な二俣。右が細尾沢のようだ。40m滝はいずれ見たい。

本谷は相変わらずの河原歩きで、面白みは薄い。

そのまま右岸を歩いていると、看板を発見。何でしょうか。

ナナカマドの実は、高い場所にあるが、良く目立った。

右岸から枝沢。支流の沢の方が楽しそう?

そろそろ水に入りつつ進みたいが、いまいち惹かれない。

ヤマハハコが出てきた。

ようやく、そろそろ水際も楽しい場所が少し出る。

右岸の支流。これも楽しそうだ。

左岸からの支流が滝となっていた。15m近いかな。

ここは、ハイライトの一つと言ってもいいと思う。

その後の右岸からの支流。これも面白そう。

楽しそうなのは、支流ばかりで、歩いている本流は・・・。

左岸はこんな崩壊した場所もあるし。

殆どが岩で埋まってしまったのか。

やっと楽しそうな場所。左は支流で、滝が本流。

6mくらいかな。左から簡単に越える。

その後、小滝が連続し、その先に・・・。

大滝15m。周囲の岩は脆く、直登は危険。

右の緩い斜面から巻いていく。

途中、フェルト靴のK君は横断が危険で、ロープを出した。

懸垂用の残置スリングがあったが、手持ちの30mロープでは恐らく沢床まで足りない。そのままトラバースしていくと、問題なく沢に復帰することができた。

左が本谷で、右が支流らしいが、ここは左俣と右俣というべきか。

右俣の奥には滝が架かり、明らかに楽しそうに見えたのだが・・・。

少し登って振り返ると、遠くも見えるようになってきた。

この沢お馴染み、支流は楽しそうで、本流は駄目・・・。

またまた崩壊地。

ガイド本にあった7m程度の滝2つは一体どこへやら・・・。

埋まってしまったとしか思えない。

最早、完全に詰めの様相であり、水も枯れる手前。

左を見れば、主稜線の見事な景色!

その更に左に目をやると、格好いい岩ピーク。

あれが、行者岩のようだ。帰りに登れたら楽しそうだ。

あっさりと水は枯れて、不安定な風化した花崗岩を上がる。

イワツメクサ。水切れの後には多い。

そして、藪へ。

ハイマツ漕ぎ10ほど格闘すれば、殆ど膝丈で問題なくなるが、とにかく暑い。

尖った岩が目立ち思わず一枚。これを過ぎると登山道に出る。

振り返る。御嶽山も見えて嬉しい。

遭難碑まで行って、沢装備を解除して休憩する。

お店広げ放題だが、一組しか遭遇しなかったので、問題なし。

ガスが上がってしまっていたが、景色を楽しむ。

木曽駒ケ岳、宝剣岳などは、いずれ縦走したい。

これだけでも見られて良かった。

さて、いよいよ下山。

右手、南アルプスも僅かにピークのいくつかは見えた。

振り返る。白骨化したようなハイマツの木も良い。

将棊頭山。今日はただの通過点だが、2000m峰としては重要なピーク。

ミヤマキンバイか?花を見たのは10株未満。

分水嶺を通過。

西駒山荘のトラバースを右に見送り、行者岩へ。

シラタマノキも多かった。

行者岩まで少し登るが、苦労することはなかった。

近くで見ると大きいものの、登って楽しいかというと、そうでもない。

茶臼山。こちらは三等三角点(点名、茶臼山)を有しており、展望も中央アルプスの盟主たる山々が良い位置で見られる。

ガスに入っていたが、少し粘らせてもらい、展望を楽しんだ。

さて、ここからは下り一辺倒。間も無く、樹林となり、展望も僅かに木の隙間から見えるのみとなる。

実をつけたゴゼンタチバナが多かった。

世代交代。好きな景色。

古い標識。右下の標識は何と読むのだろうか。

まだ八合目。長い。

夕日が差してくる。樹林も美しくて楽しめる。

六合目から振り返る。登りは結構大変ですね。

五合目で稜線から外れていく。

ここから中々めんどくさい道となる。

植林用の道がそのまま登山道になったのか。地図見ていて、合理的な道の付き方じゃないくて嫌だなと思っていたが、案の定よろしくない。

岩を噛んでいたり、有棘植物があったり・・・。

だいぶ暗くなって、沢に降りた。

ワイヤーが渡されており、渡渉はかなりの増水がなければ問題ない。

ここからヘッデン利用して、30分ほどで登山口に戻る。

夕食は、K君一押しのお店でとんかつ♪ めちゃ旨で最高!

さて、正沢川本谷は、最早遡行価値があるか怪しい内容だった。

これならば、アプローチが長いと思っていた滑川に行った方が良かったのかも。

エビラ沢(裏丹沢)風巻ノ頭 二ノ尾山

連休だが、うんざりする雨予報マーク。

悪天候でも余り気にしない、心強いK君とともに、裏丹沢の沢へ。

予定では、伊勢沢にしようとしていたが、『歩行者も含めて通行止』の看板が出ており、手前にあるエビラ沢となった。

今日は、モンベルのサワーシューズの初使用だ。フェルトは久しぶりに使う。

駐車も楽々。入口には、土砂崩れ云々の注意があったが、それはどこ?

F1の観瀑台をまずは眺める。

中々立派だ。雨で黒光りしており、全く登れる気はしないし、下にも降りない。

左から巻きに入る。袖平山へのお手製標識があり、帰りはそれを利用することになるだろうか。

雨を吸った地面は、グズグズで歩き難いし、ヒルがわんさか・・・。

沢を横切る場所には梯子があった。一般登山道の表記はないが、それなりの道のようだ。順当に、722高点へと向かっているのだろう。

F1の先から沢に降りられないか見るが、ロープ無しでは困難であり、F2からF3くらいまで巻いてしまった。

沢への復帰は明瞭な踏跡があった。ヒルをひっぺがしてようやく沢登り開始。

滝の撮影には嬉しい条件だが、雨はやはり余計である。

前回、あわやカメラ死亡の危機だったので、今回は丁寧に扱い、油断なく進む。

小滝を楽しく通過。

下段の滝は登れるだろうが、上が堰堤で気が進まず右巻き。

巨大CS滝。左水流突破と思うが、勢いが中々。

装備を整えていると、左壁に残置2つを発見。そこをK君が登っていく。

余り良くないように見えたが、無事に突破したのを見届けて、私は水流へ。

粒子が荒いがよく効くカチがあって握り倒して抜けた。楽しい♪

滑で高さは4mくらいか。K君は左から、私は右から通過。

とても岩が綺麗な場所。

ここで休憩。K君は寝そべって寛いでいた。

雨でも楽しい♪

撮影がはかどる。

石英閃緑岩なのだろうか。

左から登る。

滑と小滝が綺麗。

この沢一番の大物、20m。白滝と名があるらしい。

まぁ、登れる気なんかしないので、撮影だけして、さっさと右から巻く。

途中に、ハンカイシオガマと思しき花を発見。

危険は無く、小滝をこなす。

滑もたまに。

ホトトギスを発見!!

奥多摩や丹沢の滝見をしていた時にはよく見ていた気がするが、久しぶりで嬉しい。

8mくらい。

シャッター速度を変えながら撮影していると、K君が左から登っていく。

激シャワークライムで見事突破。うわぁ・・・と思い、右はどうかと試してみるが、岩が脆く頭程度の大きさのものも剥離するので、大人しく同じように左水流を突破。

楽しいけど、ちょっと寒くなった。

滑の小滝がまた出現!

その先、明るくなっているなと思った先に・・・。

12m滝。脆さとぬめりで快適そうな印象はないのが、遠目からでも分かった。

巻きは右でも左でもいけそうな感じだが、右壁をロープを付けてトライ。

下部に錆びたハーケンがあり、やはりルートはここらしい。5mくらい登った場所がいやらしく、全く信用ならない腐った残置スリングが垂れている。

踏ん切りがすぐには着かず、ハーケンを打つ。その上で、カムとハーケンで再度1つずつ安全に中間支点を取り、無事に上まで突破。

残置ハーケンは下部で1本、そして残置スリングしか発見できなかった。横からも観察したが、泥で埋まっており、どんな風に刺さっているのか分からなかった。

意外と悪いです!!

大岩で支点構築して、K君を迎え、小滝を挟んでお次がすぐに控えている。

これは一見して簡単そうだと思う。右から・・・。

雨が本降りだが、同じくらいシャワークライムになるので、気にならない。

右をそのまま抜けられるかと思ったが、落ち口が微妙。そこには、残置スリングがあって、腐った支点に掛かっていた。

水流を渡り、左から突破。この滝もカムを2つ、ハーケンを落ち口付近で打って安全に楽しく突破できた。見た目よりは悪かった。

同様に、大岩で支点構築し、K君も回収しながら危なげなく登ってくる。

小さめの滑滝をこなす。

雨の影響は僅かだろうが、撮影や休憩で随分と時間が掛かってしまった。

5~6mくらい。ボロイ・・・。惹かれない。

この滝前で、装備を解除し、左岸へエスケープし下山にかかる。

食料は共同装備状態で乏しい上、私はヘッデンを入れておらず、下山用に使おうと思っていたラバー沢靴が片方しか入っていないというやらかし。

右の枝沢、崩壊地マークがある場所から右の尾根へと。

テンニンソウが一角で群生していた。

水も汲んで補給するが、余り冷たくは無く、雨水を飲んでいるような・・・?

支尾根は特段問題なく、風巻尾根の延長に出る。

既に暗くなってきている。

歩きやすい道であり、ヒルがいないのが幸い。

風巻ノ頭手前には、新しめの東屋と標識があった。

風巻ノ頭の様子。

普通の一般登山道で、何の問題も無いのは、ここまで。
北尾根を下って、最短でエビラ橋に戻る。

ほぼ植林なので、歩きやすいはずなのだが、たっぷり水を吸った地面はゆるゆるで転びそうになる。

暗くはなったが、順調に下って、686m高点の二ノ尾山手前のトラバース道を辿っている際、流石にヘッデン無しでは道が良く分からなくなり、結局ピークまで登ることになった。この辺からヒルが湧いて、気分も下がる。

稜線はやはり歩きやすい。夜目は割と利くし、サワーシューズで足裏感覚も良く、殆ど問題なし。

それに、定期的に打ってある境界の杭?が目印になって助かる。

一番の核心と思われる、最後の50m。ここからは、携帯電話のライトと、K君のサポートを受けながら慎重に下っていく。

緩い地面は変わらずで傾斜がきつくなったり、少々藪っぽさもあったりして、手も使わないとならない。加えて片手が携帯のライト保持でふさがるので大変。ヒルは出てくるが、構っていられない。

落石防止のネットのケーブルを左手に、縄のフィックスを発見。ゴボウで下って、傾斜が少し緩んだ先、急にふと道路に出た!!安堵感はとても大きかった。

到着19時、この時期は真っ暗だ。

車には、ヒルやカエルが張り付いており何とも言えなかった。

沢以外の装備のうっかり、見通しの甘さは反省・・・。

K君は足は攣る、私は撮影で時間がかかったのもあるが、沢の下調べもせず、そもそも甘く見ていたと思う。

エビラ沢は、12m滝を除き、ラバーの方が圧倒的に有利!!

残置は全く信用できないと思った方が良く、2級上くらいに感じた。

・・・が、帰ってきて調べてみると、登れないと思っていた、F1や大滝20mも登っている記録があって驚いた!!凄い人達がいるもんですね・・・。

ヒルは現地で全て取り除いたと思ったが、帰宅して装備を綺麗にしていると、まだ4匹隠れていた・・・。アルコール噴霧すると、30秒もすれば死亡し、楽々処理できた。

暫くヒル生息域に出向く気はしないけれど!!

 

エビラ沢 / Argonさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

戸台川 イワンヤ沢 左俣遡行 右俣下降

石灰岩ゴルジュで名高い、戸台川支流のイワンヤ沢へ。K君と共に。

戸台までは意外と近く、始発バスに乗れる到着時間だったが、長蛇の列。

1時間ほど待って、乗車できた。

戸台大橋で下車。僅か4㎞ほどなので、歩いても良かったかもしれない。

他には誰も下車しなかった。

日がだいぶ高くなっている。

戸台河原駐車場までの道は通行止めで、御覧の通りだ。

フサツジウツギがたくさん咲いていたのを横目に、コンクリート道路を歩く。

駐車場の先が、登山口らしい。仰々しい注意書きだ。

今日は、鋸岳を縦走するより遥かに危険だと思うが・・・。

河原歩きが暑い。地味に歩き難い。

途中で、ボルトが打ってある岩場があった。

木のプレートが設置されている。下部はハング。石灰岩ですね。

イワンヤ沢で早々に敗退したら、ここで遊んでもいいかな?

その後も、たまに現れる岩場を横目に進む。

コシオガマですね。少ないながらも見つけられた。

右岸の小高い場所に廃屋。基礎がだいぶ怪しい。

正面左に岩壁が見えてくる。戸台の岩場はその辺り?

徒歩1時間ほどとあるので、まだ先かな。

この白い岩大きな岩が、イワンヤ沢出合の目印。写真すぐ右で水が合わさる。

ここで、休憩。

対岸を見ていると、高いところの岩にバンドが走っているなと思いきや、そこが南アルプス林道だった。カメラのズームで分かった。恐ろしや。

平凡だが薄暗い沢を登っていく。

10~15mくらいの滝。見るからにぬめりで苦労しそうだが、登れるかも。

右岸にはトラロープが見え、そこから巻く。

よく工作したねという印象。

特に問題なく、沢に復帰。

右に50mほどもあろうかという岩壁が聳える。

左は、崩壊しておりパラパラと・・・。

岩壁の下では、ウメバチソウを発見。

しかし、見事な壁だ。

危険は無いが、ちょっと倒木が面倒な場所も。

洞窟内に落ちる滝。7mくらい?

抉れているので、かなり厳しいと思う。

大人しく、右岸を巻く。

巻いた場所には、ハナイカリがたくさん咲いていた。

歓迎ありがとう。

地図上で幕岩と記載がある場所。岩屑が堆積しており、相当脆いようだ。

絶賛、崩壊中といったところ。

ここで、沢は右へと曲がる。

3mほどの小滝。

これを右から巻いていたら、掴んだ木が折れてバランスを崩して派手に転倒しかける。

油断しないように・・・。

間も無く、二俣。

いよいよだ。ここで、休憩して装備を整える。不要なものは置いていく。

横目には、黄色い花。

ナガミノツルケマンのようだ。秋に咲くキケマンだと、これだろう。

弱々しい印象で、これからゴルジュに突撃するのには、応援が足りない感。

さて、どうなりますやら・・・。

左俣入口の景色。F1、CS滝が立ちはだかる。それにしても、何と側壁の高いことか。

右から登って、中段に上がり、CS左の水流中を探るが、ジャムなど利かないし、袖から水がじゃんじゃん入り寒い。

ひとまず、ロープを使用して、水流中に2つカムを突っ込む。

フリーでは登り方が分からず。右足が全然無いので、アブミも初使用。

恐々と乗って、乗り越そうとしたら、何とカムが外れてしまい、滝下に落ちる!

背中から落ち、右腰辺りを強打。これは、まずい!!と思ったが、骨折したような痛みではなく、打撲の模様。痛いが、動けるので安堵。

気合を入れて、次は突破した。

フリーでは困難で、早くもF1からピリ辛なんですけど・・・。

倒木で支点構築して、K君も上がる。

F2。7mくらいか。

右から偵察がてら登ってみるが、沢靴では私には厳しいと感じて、クライミングシューズに履き替えてトライ。

カムを入れつつ中段に上がるが、振り返ると外れている・・・。

右に残置ハーケンを発見。割と良く効いているようだ。

しかし、その先は、登ってしまうと、クライムダウンは出来なさそうで、躊躇する。

直上してからのトラバースが、ぬめりも強く、非常に悪く見える。

一旦、外れたカムもセットし直して、更にカムを追加しながら降りて休憩し、落ち着いてから再度トライ。

残置ハーケンの上で、何とか一本ハーケンを打ち足して、意を決して抜けられた。

登ってみれば、そこまで悪いわけではないが、やはり緊張するものだ。

滝上には、2本のハーケンがあり、それと倒木で支点をとり、ビレー。

F2上の様子。

結構、時間を掛けてしまった。

向かう先は・・・。

1mくらいの小滝を挟んで、落ちた岩が転がるすぐ先に2~3mくらいのF3、そしてF4が奥に見えている。

F3は、釜が深い。左からトラバース。

たわしを使って、磨く。クライミングシューズなので、快適に通過する。

一応、ここまでは最低来たかったので、合格。

登れないにせよ、F4にトライ出来るので試してみる。

F3の落ち口が、釜で連続してるので、休憩がしにくい。

釜の深さは腰くらい。

左から登るしかないが、離陸からして難しそうな様子。

案の上、体幹を使って大変だったが、意外とすぐに2~3m上のガバへ。

よれて落ちる前に、カムをセット。

その先、かなり厳しいので、降りて休む。

何度もやっていると、負傷した箇所の影響とよれで離陸のボルダームーブができなくなってくる。

K君が足を貸してくれるが、いずれにせよ悪い。

そして、アブミもセット。またまた行き詰まり、カムでテンション。休む。

片っ端から、カムが入れられるところに決める。

キャメロット#4なんて使わないでしょ、と思いきや、ハマる場所が1箇所あった!!

中間~上部になると、カムが入る場所はなく、岩も脆い。

ハーケンが刺さる場所を吟味して打つが、リス広がる。挙句の果てに、あり得ないほど大きな亀裂が入って崩壊寸前。スタンスにしようとしていた岩がこれでは・・・。

という感じで、精神的にやられる。

それでも、3本打った内、1本のナイフブレードが良く効いた感があった。

その僅かに上、キャメロット#0.3を繊細に決める。

ここまででも、かなり時間を要しており、寒い釜でビレーしてくれるK君も限界。

もう行くしかない!!

上部は、岩が更に脆く、持ったホールドが浮くは動くは・・・。

ハングをトラバースし、最終局面。

落ち口がのっぺりしているが、ホールドは甘く、濡れた石灰岩のため、不意落ちを考えると、ムーブを起こす気になれない。

そうこうしていると、足は震えるし、腕もパンプしてくる!

K君の『ガンバ!』に励まされたこと、落ち着けと言い聞かせ、片手ずつレスト。

そして、最もリスクの低いと思われる右手に足のムーブでハイステップを決めて、何とか突破!!

この手に足ムーブ、もう、声も出ないほど集中した・・・。それほど、強烈。

写真を撮ってもらっていた!!感謝!!

K君は、全て装備を回収してくれた。本当、素晴らしい。

上部はフォローでもテンションかかり、やはり相当厳しかったとのこと。

F4落ち口から俯瞰。この圧巻のゴルジュを抜けられたことで、景色もひとしお。

F4すぐ上は、滑の小滝となり、右へと沢は曲がる。

そこで、休憩。

ネジバナと思ったが、どうやらミヤマネジバナ。奮闘を称えてもらう。

自分で初めてアブミを使用したり、考え抜いてハーケン打ったり、未だ慣れないカムのセットなど、お腹一杯。

時間は、当にバスに間に合わない。K君が、折角なんで、右俣下降しましょう!と言ってくれて、尾根を乗越し下降に決定。

ライミングシューズから再度沢靴に変え、出発。

楽勝と思いきや、地味に悪い小滝・・・。

ぬめり強く、フェルトのK君の助けを借りて上がる。

側壁は変わらず高くて少々不安だったが、右手に緩やかな乗越地点を見る。

獣道か沢屋か、踏まれており、道が明瞭。

峠を越えて、僅か1分足らずで右俣に入る。

左手上流には、滝が落ちている。

15mくらいか。そして、この左の壁も高く見事だった。

こちらは、伏流となり、下降していくと水が出始める。

小滝をウォータースライダーで、まずは一発。

その先、ちょっと高そうに見えて、懸垂。

下からだと、3mほどで普通に飛び降りられるよねという印象だが、上から見ると高いと思うものだ。

その先、ゴルジュが強烈となる。

こちらの残置にスリング掛け、懸垂。

K君がどんどんロープを捌いてくれるので、とても助かる。

この先、残置スリングが巻かれた倒木があり、そこで3回目の懸垂。

どの滝も弱点が乏しい。

右俣ゴルジュも全く負けていない。

釜が深くて、一眼レフが水没!!

ぬめっているので滑って転んだのかと思ったが、全く足が着かない・・・。

左岸の岩に残置ボルトがあって、そこで最後の懸垂となった。

F1下まで無事に降りる。

左のクラックが登れるのか試すような時間も気力もなく、ロープを束ねて、2分ほどで二俣へ到着。

何とか周回できた・・・。これで生きて帰れる。

水を持って行かなかったこと、緊張で喉がカラカラであり、水をがぶ飲み。

登攀具は装備解除して、下山にかかる。

下降の際、荷物が水をめちゃくちゃ吸って、重いの何の・・・。

暗くなる前に出合に戻れず、はじめの10m超の滝手前でヘッデン使用。

下部に来ると暑くなった。

出合の少し先で、沢装備を完全に解除。水浴びして、負傷した腰の付近も冷やす。

戸台大橋で一息入れて、駐車場まで4km程度を歩き、終了。

 

この記録を書いていて・・・。

イワンヤ沢は変化しやすいと思われ、次に入る人は簡単かもしれないし、もっと難しいかもしれない。

私のようにF1から少々手こずるようだと、F2とF4は苦労すると思う。

F4は少なくとも、中間~上部が崩壊しまくりで、同じ登り方はできないでしょう。

とにかく、F4の悪さは群を抜いているのは間違いない。

あの上部での手に足ムーブは忘れられない!!

カム、ハーケンは必須で、更にアブミもあった方が良い。

 

イワンヤ沢は、近年難しくなったとのことで、それなりに装備も準備していたが、自分だけの力・装備では突破することはできなかった。惜しみなくそれを貸してくれたK君のお陰で、本当に感謝だ。

自身の沢屋としてのレベルも飛躍的に上がる内容だった。

それに、まだまだ未熟と痛感した。

こういう沢も安定してリードできる技術や精神力がつけば、一端の沢屋かなと考える!

 

イワンヤ沢左俣遡行、右俣下降 / Argonさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

大同心 南稜

K君と、急に大同心に行くことになった。

天候はよろしくないが、何とかなるでしょう。というか、するしかない。

美濃戸口を5時半には出発する。

サクサクと赤岳鉱泉へ進む。

沢沿いは涼しいかと思いきや、動いているので暑い。

赤岳鉱泉で小休止。

概要、分かりやすい。

小屋のオンタデを撮影して、先へ。

見覚えはある、ここからアプローチ。大同心稜を上がる。

どんよりしており、今にも雨が落ちそう。

踏跡は登山道のように濃い。傾斜もそこそこあるので、暑くてたまらない。

ガスの中へ。そして、花がとても多い!!これには興奮。

そこが、雲稜ルートの取付。

空身でK君と窺うが、状態は当然濡れて良くない。

もっと傾斜はあるかと思っていたが、出だしはド・スラブであり、ハングと言われている部分も、良くて垂直、拍子抜けするほどしょぼい。

濡れているのも、沢の感覚でいれば、普通のことなので、K君が行きそうならやってみたいと思ったが、そこは、やはり止めておいた。

ここで、油断しており、突風に煽られ、あわや滑落!という場面もあった。反省。

さて、この悪条件でも行けそうなのは、南陵。

トラバースして、小同心を眺める。

さて、南陵は・・・。

K君もやる気なので、南陵を登ることに変更。

ダブルロープとアプローチシューズの装備で登り始める。

K君先行。まぁ、とにかく、どこでも行けるので、ルートがすっきりしない。

簡単なところがルートでしょう?と思いきや、変な箇所にリングボルトもあったり。

結果、4ピッチで短く区切り、ピナクルの手前から草付をトラバースして、ドーム基部に抜けた。

アルパインは大昔にやったきりで、私はロープワークがたどたどしかった。

ドーム基部で、最終ピッチを確認していると、雨が強くなる傾向。

記念撮影済ませて、K君が懸垂用意をしてくれて、先に下りていく。一発で大同心ルンゼに下りる。

しかし、今年踏まれたであろうウルップソウを見ると、とても悲しい気持ちになった・・・。

大同心の周辺では、風がそこそこにあって、苦労しながら花の撮影も何度も楽しんだ。

オノエリンドウかな。開花までもう一息!!

ミヤマアケボノソウ。これも何株か見たが、開花はしておらず、残念。

去年見て、濃い紫の花に惚れたが、また開花しているところを見たい。

濡れたイワツメクサが清楚ながら艶っぽい。

これは・・・? オノエリンドウかと思ったが、花の様子はセンブリ属っぽい。

タカネシオガマ。満開。

ホソバトリカブトかな。トリカブトも種類があるので、同定が難しい。

雨の中、ぬかるんだ大同心稜を下って、赤岳鉱泉で休憩。

山小屋を利用するのは、記憶に乏しい。

K君にマレーシアカレーをご馳走してもらう♪ 辛さは控えめに感じるが、ヨーグルトやココナッツの緩和効果なのだろうか。山で食べるのは、当然美味しい。

ゆっくりして、再度雨の中下山にかかる。

ハナイカリがとても多く、そこかしこに。

濡れたトリカブトは、生命力に溢れる濃い紫で素敵だ。

エゾスズラン(アオスズラン)。見るのは、初めてだ。丈は結構ある。

目立つものの、発見したのはこの1株のみだった。

堰堤広場付近の小屋で小休止。

靴の中がこの雨ではぐっしょりだ。

車に到着しても、雨足は強く着替えて乗り込むのも大変だった。

今日の天候では、この内容でも十分満足だ。

K君のモチベーションは尊敬するほどであり、5年後はどうなってしまうのか・・・。

前回の沢でも、天気は良いとは言えず、こんな条件下でも一緒に行ってくれるし!

色々、良い刺激をもらえて感謝だ。

 

大同心 南稜 / Argonさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

乙女高原

夕方に乙女高原を再訪。

今回は湿原の方。

アザミがお出迎え。

夕刻の湿原なんて、ブユの絶好の餌食かと思ったが、時期は過ぎたのか、全くいない。

目を凝らしながら、じっくり探して、やっと発見!!

アケボノソウ。これを見たかった。

木道から確認でき、植生傷めないよう侵入せず撮影できたのは極僅か。

和名は、花冠の斑点を夜明けの星空に見立てたことに由来しているそう。

中々の想像力とロマンだ。

既に暗いので、撮影が大変だった。

トリカブトも咲きつつあり、秋の気配を感じる。

最後、木道入口に、小さい花を発見。

これは、サンリンソウにしか見えない。

秋も間近なこの時期に見られるものか。