遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

白糸の滝

小菅村の白糸の滝。初回は、大学時代に訪問したか。2回目の訪問も、既に14年も前だった!驚き!

あれ、工事中・・・? 何だかそんな様子は全くないので、当然自己責任で向かう。

滝見台なんてあったっけ・・・? そこからの写真。

もっとショボい印象だったけど、中々良い。

直下にも楽々行ける。

水量は無いが、落差は十分。

滝壺は浅い。穏やか。

新緑か紅葉の時期は尚良いだろうが、今日の様子でも十分に満足だった。

そして、梅の木で味噌ラーメンを食べる。

チャーシューと卵は文句なしの美味しさだし、ネギがこれまた蒸し焼きしたような風味でたまらない♪

小菅村の様子を見ていると、割と管理が行き届いているように感じる。宿泊したい場所もあり、今後何度も行くことがあるかな!

三ツ子山

小菅道の駅に車を停めて歩く。

道端に馬頭観音

近くでソバナが揺れる。山里のこんな様子はいいな・・・。

国道沿いを歩いて、ここが入口。

いつのものか分からないが、アツモリソウが過去には咲いていた模様。大菩薩にもあったアツモリソウも昭和時代にごっそり採取されて絶滅したそうなので、ここもそんな感じだったのかも。

道は非常に整備されており、遊歩道の延長上という様子。

カシワバハグマが一輪。ここにもツルリンドウがいたが、やはり花が付いていない。

脇道はあるが、道標整備で問題なし。

山頂、到着。達筆標識があった。

やや北東にも標識と山ノ神でもあったかのような様子。道は先にも続いているので、そちらへ。

脇道がまた。こちらは道型は認められるが、通行止めらしい。

ベンチのある地点から集落を俯瞰。雨はギリギリ降らない。

東屋。見通しはそんなに良くなさそうだ。過去にはよかったのだろう。

脇の柵はかなり傷んでいる。しかし、地面の整備状況は概ね良好。

再度、東屋。その先、桜や紅葉が多いので、その時期は良いのだろう。これなら高齢でもいけるかな。

ホトトギスが一輪いた。ちらほら葉は見ていたが、花はこれだけ。

車道に出る。雨乞いの滝が、白沢川に架かっているので、それを見に行く。

すぐ横から落ちているのを見られる。

下に降りて、全貌を見ようとするが、今日の足元では辛い。

ここが限界。滝上を右岸に渡って滝壺に下るのが最適だった。

少し登って右岸から眺める。こんな感じね。滝壺まで行くほど惹かれるものはなかったので、ここで戻る。車道を歩いて、遊歩道で戻る。

釣師以外には余り歩く人はいないような気がする。

フシグロセンノウの終わりかけを発見。

危険個所や迷うような箇所はないが、夏草が茂り一部は不快・・・。

ツルリンドウがとても多かったが、やっとここで咲いているのを見る。

キャンプ場の一角では、オタカラコウ?とツリフネソウ、フシグロセンノウが咲いていた。沢に突き当たると、そこから登り。

道の駅までは登りになるが、まぁ、問題なし。車道歩きとなるが、短距離で済む。

最後、クモキリソウ畑があって、今回一番興奮した♪ 行くのは容易であり、ツーリングの途中でも寄りたい。

天神山 小菅城址

小菅村城址へ。

幾度となく通過している道だが、城址まで行くのは初めて。

鳥居の北側に登り口がある。

十分整備されていそうだ。

入口には秋を感じさせる花。

ツリフネソウとキバナアキギリ。ツルリンドウも見たが、

堀切以外にも城址の跡の標識あり。

頂上直下に社。解説もある。

ママコナが少々。

南西へと道があり、それに従って下る。

最後が夏草で足元が嫌な感じだったが、特に問題なく。

この後、車道を歩いて周回完了。

笊ヶ岳 大武刀尾根

YAさんと、笊ヶ岳の廃道になった大武刀尾根へ。

今年はまともに歩いておらず、花見ハイクばかり。長距離のバリエーション藪山ができるのか、いささか不安もありながら・・・。

老平で待ち合わせて、車をデポ。白石へと移動。

去年、大黒山から偃松尾山の尾根を歩いた時と同じアプローチ。

ヘッデンを緩く付けて、保川沿いの林道を歩いて、30分ほどで小沢?出合となっている場所へと降りる。

トラロープがあったザレ斜面から降りて一枚。

沢用に換装しているとヒルを見た。この界隈にもいるのか・・・。

早速、深そうな場所。今日は上半身は全く濡れる気はないので、左岸から巻く。釣り師も入るので、遡行は余り心配していないが、どうだろう。

石積があったり、林業用か治山用に使われたと思われる礎を見た。保川左岸には昔は道があったのは知っている。実際、この辺はまだ生きているので、それを辿る。

だが、そこは沢沿いの道の宿命。崩壊している。ここは、残置ロープを利用して降りた。振り返ると、かなり立派な道があったのだろうと推測できる。

沢はこんな感じの場所が殆ど。歩きの沢だと思っているが、この後どうか。

20分ほど沢を歩いて左岸を見ると、上空にケーブルが張られていた!これで木材運搬していたのでしょうか。廃道ならではの遺構が見られるのが楽しみだ。

ホトトギスがちらほらといた。嬉しい。今回、ほぼ花は興味のあるものはないだろうと思うが。

イワギボウシは終盤なのがいた。そういえば、イワタバコも結構いた。

沢の小滝を眺めながら、時折左岸の石積も見る。

よく積んだなという場所も。

滝があるような深い場所は、殆ど道が使える。

5mくらいの滝。右壁登ったら楽しいかも。

右岸の崩壊地。地図通り。しかし凄い高さだ・・・。

柱状節理になっているような場所。滝は1m程度だが深い。

4~5mくらいの滝。これも深い。

水路。左を歩いていくが、最後がぬめりまくっている。ドボンは勘弁なので、水流を跨いで右壁から上がった。

続いて10m近い滝。この隣に小沢が滝となって落ちている。

巻きは、左岸の道が利用できて楽々通過。そのまま進めれば良かったが、緩めのザレた崩壊したような道になってしまった。落ちると重傷以上になるので、安全のため、沢に一度降りて手堅く行く。

2条の滝。中々の見応え。落差8mくらいか。

登るという選択肢は今日は無い・・・。奮闘しないと登れない様子。

次いで5m程度の滝。落差は無いが、威圧感はある。

右岸から小さい支流が滝となって落ちるのを見送る。

ここの景色は素敵。ゴルジュ内、右から滝。

振り返る。増水が無ければ、通過は容易。

10分もしないうちに、顕著な滝。

滑滝だが、水量・水圧十分。滝前は、水飛沫で寒い。水量が多い時は、滝の5mほど右も流れるようで浸食の跡が見て取れた。

正面には岩があり、超広角でないと収まらない。

今回、保沢の中でも先の2条の滝とこれは見応えがあった。

最も石積が大規模な場所。ここは圧巻。写真右、岩を穿って道を通したようだ。

まだまだ現役。こんなに残っていたとは驚き。

ここは滝の左が登れるのは間違いないが、胸近くまで浸かりそうなので、踏跡がある左から巻きを試みるが、ルンゼ横断が苔で滑りやすく危険。ここも安全取って、結局は腰上を濡らして滝の左を上がった。ここから50mほど先で、ザックなどが放置されていた。遺留品ではあるまいなと思って見るが、サンダルなど不要なものが入れられているだけだった。

右岸高くから落ちる滝。何mあるのだろう・・・。

この辺、テンニンソウが群落をなしている。

巨岩が多い。間を縫うか、大き目に巻くか、毎回微妙な判断を強いられる。

ちょっとした二股。

手前の二俣。ここからもう穏やか。ただの河原歩き。ここから10分、出発から6時間近くを掛け、やっとこさ大武刀尾根の取付きへ到着。雨が少し落ちてきて気分が沈むが・・・。昭和の時代には、伐採小屋があったそうだが、探索する猶予は無い。靴を履き替え、尾根に取付く。沢区間はまだしも、ここからはYAさんの得意領域で、登りだけで足が終わらないか、やや不安。

ヤマブドウのような蔦が下部は混じり、おまけに急でやれやれ。ヒキガエルと5㎝ほどの小さいカエルが何匹も飛び跳ねる。

300m以上高度を上げると尾根らしくなり、歩きやすくなる。踏跡も明瞭。天気も思ったほど悪くない。

帰りのランカン尾根が見えた。まだこの高度か・・・。

いよいよ針葉樹林に突入。好みの樹林に浸る。YAさんにも好みを見透かされていた。

あちらは、去年歩いた大黒山の尾根か。あれも長かったな・・・。しかし、あの中腹にも道が存在していたとはにわかに信じがたい。

1940m付近、この標識を発見!廃道好きとしては、ぜひとも見たかった。一体いつに設置されたのだろうか。トタンや酒瓶が転がっている。ここは、富士見平というのか?下のどこかにもエンコウ平という場所に小屋があったそうだが。古地図を見てみたいものだ。

やはり、小屋があったのでしょうか。平らに近い場所だ。

2080m程度で、再び標識を発見。埋もれていたのを再度立てておいた。

2230m付近、伐採の残骸が残る。ケーブルなど。植生もカンバが多くなってきた。

藪というほどではないのだが、シラビソの枝に付いた水分が多くて濡れる。

とても歩きやすい!シラビソの蜜藪を想像していたが、拍子抜け。助かる。

ガスの中に出たり入ったり。最後の主稜線直下は、こんな場所を登り上げた。ここだけ藪だが、もうあと50mも登れば縦走路に出られる。

2444m高点、縦走路に到着。3時間ほどで大武刀尾根は終わった。取付きが1150m程度だったので、順調だった。全く危険が無い尾根だし、藪はほぼ無いと言って良い。

風がそこそこあってやや寒さは感じるが、水消費が節約できて有難いと思う。サクサクと笊ヶ岳へと向かう。

そういえば、椹島下降点が2ヶ所あったように思うが・・・。

振り返る。ガスで見えないかと思っていたので嬉しい。

そして笊ヶ岳へ。

大井川越しの山々は上部が雲隠れだが、これだけ見られれば良しとしよう。

その南面は悪くは無い。

意外に奥秩父まで見えた。鳳凰山程度までは見ることができた。

少し留まっていると、小笊の向こうの富士山も見えた。それにしても、手前の天子山塊の雲は真夏のような印象。

YAさんも満足されたようで、御一緒できて良かった。

さて、あとは長いランカン尾根の下山。途中まで去年歩いてそこまで歩きにくくは無いのは分かっている。

小笊を通過。もう何とも思わぬ・・・。帰りで大武刀尾根が見られればいいな。

好きな樹林帯だ。やはり良い。

日が今更出てきて、気温が上がるのは勘弁・・・。水消費が気になる。靴のソールの状態は既に終わっているので、何度か滑り転びながら下る。アップダウンもあるので、高度が落ちない。

崩壊地からの南の展望を今回も。レンズに水が入ったらしく、ぼやけてしまっている・・・。まだまだ歩いていない場所だらけだ・・・。これが一眼レフでの最後の撮影。

2125m高点の少し先、大武刀尾根の末端に向かって落ちている尾根の手前で古い標識を見たが、その尾根にも道があったのか?山仕事に使われていた道は至るところにあって、これもその一つなのだろう。

青閊(三等三角点)は、「ひそだいら」と読むそうで、YAさんから教えていただいた。点の記を見るが経緯は読み取れない。時刻は17:45。この辺から、ヘッデン利用が始まる。

老平分岐付近からルートファインディングが難しくなる。ザレた斜面で、ズルズルして足に堪える・・・。踏跡はあるのだろうが、暗さでよく分からない。1125m高点付近、GPSの感度が悪く、尾根が広くルートを外したようでアセビなどの藪と倒木にしっかり捕まってしまった・・・。水残量が無く、暑さもあってヘロヘロ。この200m程度を落とすのが、本行程の核心と私には思えた。650m付近で見た登山案内に、ランカン尾根は倒木などで危険と書かれていたが、そんなものより、下部の方がずっと嫌だよ!!

もう少しで林道かと思っていたら、ふとバンガローが右にあって子供が中で楽しそうに騒いでいた。お祭りでもやっているのかと思ったが、ここはキャンプ場だった。炊事場を見ると、喉から手が出るほど水が欲しい!と思ったが、ぐっと堪えた。ぼちぼちと歩いて、駐車場へ・・・。

何とかなりました。予定ではあと1時間くらい早く下山できる予定だったが、私のポンコツ具合で遅くなってしまった。それでも、今年歩いていない割にはこなすことができて良かった。

大武刀尾根自体は、危険がなく、非常に歩きやすい尾根。取付きまでが難ありだが。

保川は、昔の道が無くなりつつあるので、行くならば早めの方が良いのは間違いない。沢登りでの遡行価値としては大きくはないが、そこそこ滝もあって予想より良かった!

廃道の尾根が辿れて、その遺構も見られて、とても嬉しい。パッと思いつきの構想に乗っていただいたYAさんに感謝!クライミングも始められて、今後も躍進されるのが楽しみ♪

笊ヶ岳 大武刀尾根 ランカン尾根 / Argonさんの笊ヶ岳小笊ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

小武川・大棚沢 敗退

滝見に興じていた頃、大塚の滝を見に行った。それも14年前にもなる。

記憶を頼りに再訪し、南御室小屋まで詰め上がる予定。結果は、如何に・・・。

鳳凰山の中道登山道等にもなっている場所からスタート。

ぼちぼち林道を歩く。

そちらの登山道を見送る。

林道はなおも続き、造林小屋?が3つ。中々よろしい。

道路跡も交えて適当に進む。

この緑色のスリットの堰堤は良く覚えている。

右に沢を分ける。そちらにも堰堤が連打されていた。

一部堰堤手間にはトラロープあり。これを利用せずとも、右岸林道を辿れるよう。

適当にその後も堰堤を越えていく・・・。

リュウノウギクが沢の風で揺れる。秋を感じるところだ。

ここから遠望で大塚の滝が見えている。

過去よりだいぶ歩きやすい。ただし、崩壊は進行しているようだ。落石を気にしながら滝へ近づく。

あれ?あっさりと滝前に来てしまった。

以前は前衛の10m程度の滝がいたはずだが、そんなの存在していたのか?程度で拍子抜けで滝直下まで到達。滝の撮影に興じる。

さて、巻きは右岸のガレを登ってみる。

うーん・・・。カラカラ音がする。足早に上部へ。

これを撮影してすぐ、落石が降ってくる!手前で弾けて散弾銃のように・・・。逃げ場無く軽く被弾。軽微で済んだが、右手首と右足をやられる。少し休んで再度上を探るが、ガスが湧いてきて、突っ込むにはどうか・・・。切れるのを待っていたが、状況変わらず。尾根を少し登るが、ロープも持っていないし、時間が掛かりそう…。門限もあるので撤退。無念!!

周辺で気になる植物を発見したのだけは幸いだったが。

キソチドリは散っているが、もう一つ気になるラン科の葉を見つけたが、あれはイチヨウランの葉のようだった。イワシャジンの紫と佇まいは涼し気で好きだ。

辿ったガレ以外、大高巻きになり、水流から大きく外れるので、沢登り感が薄くなってしまう。再訪は無いか・・・。

ゆっくりと植物観察しながら下る。

オオビランジだけでなく、シナノナデシコの花付きの良さには驚き。ムシトリスミレも多くいることを発見したので、これは大収穫だ。ツリフネソウの白を見るのは殆どなく新鮮。狂い咲きのスミレもいた。

帰ってきて、過去写真と比べると、大塚の滝前衛の滝は消滅した模様。記憶が変だったわけではなく、やはり環境が変化したらしい。

事前情報収集しなかったとはいえ、遡行記録があるのに詰め上がれなかったのは、情けない・・・。ロープ無しでも行けるでしょ!と思っていたのも、慢心。装備不足が強く悔やまれる。

黄色の貴婦人

今年も黄色の貴婦人に会いに。加えて、不動滝も。

去年と変わらぬ時期に訪問したが、今年の方が遥かに花が多いように思う。存分に楽しむことができた。

日が陰って暗くなってきたので、近くの不動滝へ移動。道中、アオイが多く、ツルリンドウも結構な数がいた。そして、到着と同時に雨が落ちる。

遠い・・・。

中段をズーム。

持参した三脚は花撮影用で、高さが足りず、非常にストレスを感じた。紅葉の時期は特にまた良いだろう。
気分転換にはなった!

北岳 ボーコン沢ノ頭 シレイ沢向山

今日は時間の融通が利き、高山の花見に行く!

トラキチランが見られればラッキーだが、今回の目的は、アオキランと3000m付近にあるリンドウ各種を見ることだ。そして、毎度お馴染みのマイナーピークのターゲットは、シレイ沢向山。花見・ハイキングの鈍りまくった足の具合もみたい。

夜叉神峠からバスで広河原入り。

バス組の皆は、出発がとてもゆっくりしている。平日に来る人達だから、時間的余裕があるのでしょうな。ほぼ、先頭で吊橋を渡る。

植物観察しながら、序盤は全く足が進まない♪

散ったホザキイチヨウランは花を見たかった・・・。イチヤクソウも散っていた。レイジンソウはちょこっと。

お目当てのアオキランは容易に見られた!

まだ序盤戦ですね。

日が当たり始めて、とても良い!

このざらつきと色見、コシノコバイモを少し彷彿とさせる。

この撮影中、ほぼ全ての登山者に抜かれる。皆、見向きもしない・・・。一人興奮気味に撮影しているのが、何とも。

クロクモソウも発見。モミジハグマ属、コウモリソウ属なども。

ツバメオモトもいたな。

高度が上がると、セリバシオガマがたくさん。トモエシオガマか?それは数株。

御池小屋付近からは、ハクサンフウロとヒメコゴメグサが多い。後者は特に以降も多い。ハクサンフウロとともに写るのは、ハナワラビのどれか。

ぼちぼちと草すべりを登る。他の登山者とペースが合わない。写真を撮っていると追い抜かれ、また追い越すといったことがこの後何度も・・・。

御池を眼下に、鳳凰山を見る。よきかな。

湿った場所には、サンリンソウか?それにアカバナのどれか。樹林に入ると、幾つものタケシマランを見る。これまでにもあったけど。

あれは頂上か?天気はもってくれそうかギリギリか。

シナノキンバイの咲き残りか。右はミヤマウイキョウかミヤマゼンゴでしょうか。

他、ユキザサやイブキトラノオの咲き終わったのを見る。

富士山が見えたのは、今日はここでだけだった。

ナナカマドの赤が青空に良く映える。鳳凰山花崗岩の白は少ない。

小太郎尾根を俯瞰。沢登りで扇沢や小太郎沢のどちらかなど気になるところ。

仙丈ヶ岳。大きいですな。はぁ、まだ東には北沢山が残っているな・・・。

そして、トラキチラン・・・。北沢峠や両俣小屋への道にもあるそうだが、いつか会えるだろうか。

ほぼ終盤になった花達。最後は完全に散ったタカネビランジ。

ハクサンイチゲの咲き残りが幾つかいた。これを見ると、何となく高山気分を味わえる気がする。

ミヤマシオガマ、ミヤマキンバイ、この辺も終盤。トウヤクリンドウももう終わりかな。

ハハコヨモギ?キタダケヨモギ? 

肩の小屋前、幕場にも花が多かった。

左は散ったシラネヒゴタイ。真ん中はミヤマシャジンのような気がする。もしかすると、ヒメシャジンかも・・・。右は丈がある程度あるので、ホソバトリカブトのような・・・。他に、ネバリノギランも多かったな。

ミネウスユキソウ? イワギキョウとタカネコウリンカは分かる。

殺風景な中にも植生があることで癒される。

何度かぶりの北岳。新しさ十分な三等三角点。高度が変わったんだっけ。

バットレスを登ってきた方に撮影依頼を受けた。普段、ステルスオーラを存分に纏っているはずだが、薄れたか。通過点に過ぎないので、変わらず速度で通過。

葯が綺麗なシコタンハコベ。いいなぁ。ミヤマミミナグサの綺麗な子も中々。

これは、ジンヨウスイバのうようだ。

そして、リンドウではないが、目的の一つを見つける!

ヒメセンブリ。まだ序盤のようで、蕾がたくさん控えている。

初めて八ヶ岳で見た時は分からなかったな。淡い青が上品。

中白根沢ノ頭をどうしようか悩んだが、シレイ沢向山のことも考えると、微妙な時間であり、割愛した。

北岳山荘を見下ろし、間ノ岳。東側はガスに覆われてしまった。

目当てのリンドウもちらほら。

サンプクリンドウ。想像していたよりも小さい。可憐だ。中心の様子が興味深い。

北岳にある青系統の花はどれも素敵だ。

主稜線を外れて八本歯のコルへと進む。

すぐに目当てのもう一つのリンドウを発見!

アカイシリンドウ。少し早い模様。

それでも開花しているものが幾つもあった。

ガスに包まれる中下る・・・。

これはキタダケトリカブトに間違いないだろう!既に草紅葉が始まっているような。

まだヒメセンブリもいた。

キンロバイの群落が見事! イワインチンは少なかった。

他に、ナデシコの終盤がいたか。花においては大満足。後は、ピークハントだ。

大樺沢ルートは通行止らしいが、どんな様子でしょうか。

アップダウンが少しある。整備は適度にされているが、少し簡易的な感じがする。

途中。

バットレスを眺めるには絶好の尾根だ。

東側のガスが多い。野呂川向かい、鳳凰山が見える程度だ。

踏跡は十分であるが、一般登山道としては利用度が少ない印象で、ハイマツに埋もれている場所もあった。

あそこが、ボーコン沢ノ頭。一人休んでいたようだ。

この辺まで、写真ばかり撮っており、鈍足だったので巻いていかねば・・・。

分岐を無視して尾根を直進。

暫く進むと、この標識があった。嶺朋クラブは近年解散してしまったらしいから、整備などされているはずがないだろう。3時間もかかったのでは、嶺朋ルートを下るにせよ危ういと心配になる。

案の定、早速ハイマツとダケカンバの抵抗を受ける。

上部、踏跡は十分にあるが、植生に飲まれつつある。目印もあり。

ハイマツが強い場所が度々あり、シレイ沢向山の分岐する場所付近が中々。

上から踏んで歩くものの、軽めのトレランシューズで来たので滑りまくって埋もれること数回。これは進捗芳しく無い・・・。地図をよく見て、右寄りに逃げる。

もがいたのは5分程度であり、すぐにこんな針葉樹林になった。

美しい。これはいい。

倒木はあるが、ストレスを強く感じるほどではなく下れる。

植生はというと、コフタバラン?を発見。もう終盤かな。余り多くは無かった。他にもラン科が無いかと思って見るが、見つけられない。元々いないのか。獣道がかなり使えるが、逆に言えば食害に遭っているものがいたはず。

2300~2500mほどになるところで、地図通りのタル沢源頭の崩壊地を通る。

夜叉神~鳳凰への道が見えるのかな?

あちらは池山吊尾根の正規ルートか。雲がなかったら・・・。

その後も概ね変わらぬ植生でシダで覆われる場所も多い。

いよいよ、シレイ沢向山西の台地手前の僅かな沢型を横切り進む。シラカバか?何だか植林されたかのような場所だ。周囲、シカが寝た痕跡が幾つか見られた。これは、下草を見るに納得だ。シダかマイズルソウと小さな笹しか見当たらない。

やや下り気味に行くと、三角点途中に垈場があった。5×10mほどありそうだ。さぞや、シカには居心地がよかろう・・・。

無事にシレイ沢向山に到着!三等三角点、点名『白井沢向』。日本山名事典に収載されている山だが、年間で踏む人は片手で済む程度だろう。そもそも山名があること自体知らない人が殆どだろう。

さて、そこそこ順調。エスケープというのも何だが、バスに間に合わない場合は東尾根を下り、鷲ノ住山経由で歩き切る構想もあった。十分に間に合いそうであり、無駄に林道を歩きたくないので、北尾根を迷わず下ることにした。すこぶる歩きやすいのでどんどん進める。

すぐ下で、同じような小規模な垈場あり。

樹林は気持ちよいが、下草は相変わらずな印象で残念だ。櫛形山の保護区外と似たような印象を持つ。あちらでは、シダ類でさえ少ないので、まだマシか。

地図上で気になっていた、最も平坦な場所。コンサートホールのようになっていた。

幕営するには本当に気持ちが良いだろう。

順調に下って、尾根がばらける1930m付近に来ると、やはり、東寄りの尾根に行きたくなるが、経験上、着地点はグレーな気がする。北尾根を進み、すぐ50m程度高度を落とした場所の尾根分岐は、迷わず左だ。絶対に、右尾根で直角に道路が折れている地点に行ってはならないと思う。そのまま小樺沢の屈曲する場所目掛けて降りるのもありかもしれないが、念には念を押して橋との中間地点を目指す。ここの地形は、行きのバスでつぶさに観察していた。

疎林な上、シャクナゲも勢いは非常に弱いので、先も見通せる。獣も歩きやすい場所は利用するらしく、私もそれに倣う。後半に従い、傾斜を強く感じるようになる。

強引に小樺沢に降りようとすると、ふと急斜面にテープが巻かれた2本の木を見た。何のためでしょうか。そいうえば、少し手前に右手に何か人工的なものがあったような。用途は不明だ。

無事に小樺沢に降り、右岸から橋に合流。正面はゴウロ沢だろう。

時刻を確認すると、15時30分前だ。乗れるバスは16時30分過ぎであり、これならば、中白根沢ノ頭も丁度よく往復できたな、などと結果論だが思うのだった。概ね嶺朋ルート標識を見てからここまで2時間半ほどであり、順調過ぎたのだろう。

見るものがあるわけでもなく、広河原まで到着。乗り合いタクシーは、生憎満席。終バスまで待つ。インフォメーションセンターを眺めるが、面白い情報があるわけでもなく、ふらふらしていると、職員の方から話掛けられた。今回の行程を話したところで・・・、と思ったが、何とシレイ沢向山に興味がある方で、やはり末端には特に気になっていたそうだ。その方が行かれた深沢の古のルート探索など、たいそう話に花が咲いた。お陰で、最後にとても楽しい思いをさせてもらった。最後ということもあるけれど、これが一番印象に残ったなぁ・・・。頂戴した名刺代わりのフォトから、ブログを見ると、これまた興味をそそられるものであり、山を終えた後も楽しめるものだった。まだまだ、自分の知る知見など、まだまだ少ないものだと思う。

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