遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

濁川本谷(神宮川) 大岩山 日向山

先日の山行で、幕営と登攀具セットでの重荷に耐えられないことが分かったので、日帰りで、そこそこに。

右足は余り違和感を感じなくなったので、その様子を見ることも兼ねて。

行先は、先日の尾白川を日向八丁尾根で隔てた濁川

神宮川に改名された沢。明治神宮に白砂が使われた経緯から、神宮川になったそう。

さて、車がTTでは、アクセスがダートで厳しいので、舗装路から少しの余地に停める。

この道、ボルダリングで何度か上がったことがある。

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左の岩のスラブは苔で覆われる。

八間岩にはクライマーが見えた。

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おや、ここは確か去年やられた所。もう車では渡れなくなっていた。

『ドリームタイム』登っておいて良かった。

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花崗岩の反射で、沢が明るい。

そのまま林道を歩く。

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先週に続いて、ビランジが多い。

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おや、ウスヒラタケですね。ちょこっと、いただきます♪

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巨大堰堤を左から越える。

笹ノ沢は出合が滝となっており、面白そう。

その先の堰堤も巨大。威圧感すら漂う。

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左からこれも越える。

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沢を渡って。小規模だが悪くなさそうに見えた。

苔むしたロープがあったが、釣り師用でしょうか。

堰堤上は河原になっている。

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そして、この岩!大きさは十分、ボルダリングが楽しめそうで眺める。

しばらく河原歩きで、最初の滝。

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左も行けそうだが、ぬめっていたので、右壁から下段を越える。

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上段は、左から危なげなく。

ウォーミングアップには丁度いい。

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河原と左の水流は小さいゴルジュ。

水線を進んでみる。

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余りにも上の滝でシャワーを浴びそうなので、右のバンドに上がって抜けた。

左バンドは、とても苔で滑る。

右から簡単に抜けられるので、割愛できる場所だけれども。

恐らく、登山体系にある『濁寝覚』と呼ばれる場所へ。

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右の岩が岩小屋だが、ちょっと左からの落石が気になるところ。

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さて、滝の方は・・・。20mくらいか。右から越えられそうだが、岩が脆いのと、上部水流のぬめりはどうか・・・。

左からも行けそうで、乾いているし、最悪左に逃げられそうにも見えてトライ。

中々緊張するが、割といける。でも、上の寝ている所がダメで、結局草を掴みながら逃げた。結構危なかった。

上から眺めると、行かなくて良かった…。一枚岩のぬめり、半端じゃなかった!

滝上の右岸の岩にはハンガーボルト。

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冬季用にも利用されるので、そちらがメインかと思う。

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緩い簡単な小滝を通過して。

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鞍掛沢出合。

右の岩は10m程度あるだろう。よく引っかかっているよ。

滝身を登るか悩んだが、大人しく左から越える。

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ちょっとやそっとでは、動かなさそうな大きさだ。

そこからすぐ上が、ゴルジュの開始場所だった。

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核心のゴルジュ!見上げる高さ。

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岩は脆くて注意が必要な場所も多いが、しっかりした場所もあって、意外に快適に登れる。

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中間部くらいからは、振り返ると、日向山が見える。

下山はあちらを予定しているので、向こうからどう見えるかとても楽しみだ。

楽しい場所で、やりたい放題。水線突破したり、横を歩いたり、岩穴を潜り抜けたり、倒木利用で突破したり!

ゴルジュ出口の滝は手強く、右から巻いてちょっと危険なトラバース。

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ゴルジュ上は穏やかになる。

小さめの滝だが、楽しめる。

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ダイモンジソウ。これにも癒される。

線香花火みたいだな、などと思った。

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どうやら、傾斜が緩い川床が茶色くぬめるようになるようだ。

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これ何でしょうか?

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こんな滑はこの沢で珍しい部類。

そして、大きめの滝が左にいた。

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大滝とも言えそうな滑滝。

左から取り付いて、水流を攻めたが、ホールド崩壊したこと、右には上がれないことが分かって、ビビッてクライムダウンして右に逃げた。

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 上の写真の右上部分がね・・・。

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この辺から水流に復帰してみる。

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その後は、こんなトイ状。

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トリカブトが美しい。秋を感じさせる。

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この沢の良い所は、倒木が本当に少ないところだ。こんな所では特に感じる。

きっと、大水ですぐに流されるのだろう。

歩きがメインだが・・・。

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無駄に楽しむ。ここは岩の隙間を抜けたところ。ボルダームーブで最も楽しかった。

荷物が軽いと、こうも強気のラインを試せるか。

 

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10m以上あるが、右から登れそうと思い取り付いた。

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快適に安全に登れた。

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結構登ってきた。上はたまにガスが立ち込めている。

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サクサク行ける。

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これは、右を登る。水流も行けそうだった。

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直登もできそうだが、念のため、上を覗くと、上段は悪い顔をしていたので、右の沢を跨いで巻いた。

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こちら上段の様子。これは水流は厳しい。

下段は登れば、簡単に右に上がれた。

二俣になる。

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こちらは左の様子。スラブで、右上岩壁から滝が小さく落ちている。

こちらが本流かどうか不明だが、ピンとこないので、右のガレ沢に入る。

どちらもこの辺で水が切れそう。入った右はすぐに水切れ。

沢は10分も登れば突き当り、左へ小尾根っぽいのを超すと、本流っぽいのが流れていた。

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ここは幕営には最適だった。平坦だし、水はすぐ取れるし。でも展望は無さそう。

どんどん水は少なくなっていったが、意外に上まである。

ガレと砂礫を登っていくと、いよいよ詰め。

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ガスで10m先も見えないことがあるが、問題なく稜線直下。

間もなく、日向八丁尾根に登り上げた。

足の具合も良さそうで、時間的な余裕も十分なので、大岩山へ向かうことにした。

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途中のピークにはこんな手製標識。整備用の資材もデポされていた。

下りは良かったが、登りはやっぱりバテた・・・。

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一昨年来た時も、三角点の角が割れていたかどうか・・・。

ここでゆっくり食事。

地図を見ながら、中ノ川や黒川もずっと気になっている沢と再確認する。

でも、林道歩きが億劫。記録も殆ど無いのもあって、二の足を踏んでしまう。

後は下山。

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どれも分からないキノコ。

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鞍掛山分岐手前は、とても好きな所だ。

天然のカラマツ、笹にサルオガセがたまらない。原始の雰囲気を醸している。

鞍掛山へは、展望が絶望的なので止めた。

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だが、どうやら平地はしっかり晴れており、暑そうだ。

1回小休止を挟んで日向山へ。

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ここに来て晴れなくていいのに・・・。ジリジリと炙られる。

頂上は大賑わい。

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左に見えるのが、さっき登ってきた濁沢であり、あんなにゴルジュが良く見えるのかと驚き。

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ズームでも。遠目では、ただのガレ沢にしか見えない。

でも、予定通りに遡行した沢が見えて満足。

後はさっさと下山にかかる。

北東の尾根を下る。始めは笹を適当に広い尾根を突っ切る。

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笹の丈は膝程度で、歩きやすい。

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巨木がいくつかこの尾根にはあって、穴場と思った。

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何と、標識が落ちていた。過去には登山道だったのか?

踏跡も明瞭であり、歩きやすいし。

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途中の1350m小ピークにはマツが頂上となっていた。

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その後の、1221.5m三角点。

国土地理院では、四等三角点、点名は田沢川だ。

でも二等の標柱が転がっている矛盾。

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そして、祠があった。南~東を向いているようだ。

そのまま明瞭な北に向きを変えた尾根を下る。

尾根の分かれが1箇所あるが左へ。

最後はやや急だったが、特別問題なく、手を使うことは殆ど無い。

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地図上の堰堤マークに降り立つ。

その後の緩い地形は藪がなく、まばらな林になっている。

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いい雰囲気だ。どうやら八間岩辺りで焚火でもしているのだろう、煙が漂っていた。

地図に出ない微妙な起伏はあるが、危険なく林道に合流して、すぐに駐車地点へ戻る。

 

  • コースタイム

駐車地点・林道入口(6:50) → 堰堤上ボルダー(7:35) → 岩小屋(7:55) →  鞍掛沢出合(8:15)  → 滑大滝(9:40) → 二俣上幕営適地(11:05) → 日向八丁尾根(11:30) → 大岩山(12:00-12:20) → 鞍掛山分岐(13:00) → 日向山(13:55) → 三角点(14:30) → 堰堤(15:00) → 駐車地点(15:10)

 

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