奥多摩にある水根沢谷へ。
移動時から雨が降っている。泳ぎも交えて登る沢で、下山は楽なようで、むしろ好都合。
全くもって舐めた入渓時刻だが、半円ノ滝で切り上げもできるので…。
大麦代トンネル直近の駐車場に停めて、車道歩きを10分ほど。

ご丁寧に注意書きあり。
適当なところで入渓。

とても穏やか。増水している様子も感じられない。

2m程度の小滝が出迎えてくれる。

これも小さめ。

滝の脇からも撮影。薄暗い。

作業路か何かの橋をくぐる。

2〜3m程度でこれも楽しみながら登る。

少しゴルジュっぽいところもあるが、穏やかなのに変わりない。

これも小さめ。

さて、この滝4mほどだが、非常に深くて足がつかない。
左壁をトラバースで突破できるか試したが、かなり厳しく、結局大人しくどっぷり水に浸かって水線突破した。
今回は、ファイントラックのラピッドラッシュを装備していることもあり、寒さは殆ど感じない。
結局これが一番時間を要した。一番手応えあり。

先ほどしっかり濡れたので、この滝も臆することなく取り付く。
まぁ殆どこれは濡れずにステミングで水流を快適に登れる。
二段12mらしいが、そんな高さは全く感じない。

直後のこの滝は3m程か。右から取り付き、水を被って左に移動して登る。

小さいものの段と釜で綺麗。

順調に遡行していくと、左手に家と言っても良いほど立派な小屋がある。
下にはワサビ田らしきものがあるが、最近はどうなのか。

滝は小さいが釜は深い。それなりに浸かりながら進む。

なるべく水線を攻める。

苔が綺麗で癒される。倒木も少ない。

一応、この滝がハイライトらしきことになっている。半円ノ滝6m。
今回は遡行図持たずに来たので、特別な感じなく、さっきの斜瀑同様にステミングで水流を跨いで簡単に超える。

相変わらず小滝は連続。

これも小さめ。

三脚片手に遡行できる程度なので、面倒がらず写真を撮りまくる。

ここにもワサビ田があった。取水パイプが延びているが使われてはいなさそうな様子。

花がいくつかあって和んだ。

たまにだが、格好良い岩も転がっていた。

深いところも躊躇せずに水線を行く。

この滝は4m程度だが、とても苔・植物の様子とマッチして非常に綺麗だった。
高度がそこそこ上がってきてガスが時折沸いてくる。

まだ15時程度だというのに、非常に暗い。深さがどの程度あるのか注意しながら。

これもワサビ田作業の小屋跡なのか。朽ち果てていて原形はない。

見送る二股の左の沢の様子。まぁまぁ水が流れている。シンナシ沢か。

少し見栄えのする滝がやっと出る。
左からが容易なのだろうが結構深いので、右から取り付いてみる。
右は深くなくへつりもⅢ級程度の快適な感じで抜けられた。

最早、写真を撮るばかりで、半ば終わった気分になっている。
大堀沢のすぐ上の地図上の滝記号の場所には何も無い。さっきの6m滝の場所間違いか…?

水根沢林道が横切る。
雨やガスがたまに出たりするので、近くに登山道があるように感じなかった。

撮影に勤しむ。


上の写真が二俣の右沢の様子。



小さい滝ばかりで少し飽きる。

水の涸れた沢があって、ワサビ田跡?が連続する。現役なのか不明なので疑問形。
ガスもかなり濃くなってきた。
そして、やっと…。1070m近くだ。

待っていたそこそこの滝。
5〜6m程度と思うけど、まぁまぁ。
正面は引けない。

三条になっていて、どこでもまぁ登れそうな様相だが、右側が簡単で少し濡れる程度で登れた。


上の写真の滝で大体1200m位まで上がっている。
小滝はあるが、視界があまり利かない程ガスが濃くなってしまう。

1250mちょっと下くらいから始まるワサビ田跡で切り上げることにする。
適当にトラバースして小尾根に乗り、水線から10分もかからず1300m付近で水根沢林道(登山道)に出る。

はぁ〜、ガスに巻かれて殆ど視界利かない。
真っ暗とは言わないまでもかなり陰鬱な雰囲気。でも嫌いじゃない。

すぐに東屋の休憩所が現れる。今日は登山靴は持ってきていないこともあるが、軽快に下れる。

下っていくと、何気なく見た斜面に、何と私が知る数少ない可食キノコ、タマゴタケがいくつもある!!
これはと思い、いくつか持ち帰る。帰宅後美味しくソテーでいただいた♪

遡行時気づかなかったが、こんなに近くを登山道が通っていたとは…。
ここの先すぐ橋を渡り、延々トラバース。

一部は細いところもあるが、所詮は一般登山道。通行に注意が必要な場所も無く。

この標識でスイッチバックして、廃屋前を通過してすぐに舗装路へ出る。
楽々、駐車場へ戻る。
今回は、泳ぎやゴルジュ入門と言われる沢のチョイスで、まぁまぁそうかなという程度の印象。
大きな滝は一つも無く、ロープ出すような緊張するような場所は微塵も無いように感じた。
何より登山道が近くにあるので、初心者でも非常に精神的にも安心な沢。
水根沢谷と坊主谷が同じ1級上とは思えない歩き・泳ぎメインの沢。
- コースタイム
大麦代駐車場(10:50発) → 入渓点(11:05) → ワサビ小屋(12:10) → 梯子ワサビ田跡(12:50) → シンナシ沢(13:25) → 水根沢林道の橋(13:50) → 三条6m滝(14:25) → 遡行終了ワサビ田(14:55) → 水根沢林道登山道(15:00) → 橋(15:25) → 車道(15:50) → 大麦代駐車場(16:00着)