遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

水根沢谷

奥多摩にある水根沢谷へ。
移動時から雨が降っている。泳ぎも交えて登る沢で、下山は楽なようで、むしろ好都合。
全くもって舐めた入渓時刻だが、半円ノ滝で切り上げもできるので…。
大麦代トンネル直近の駐車場に停めて、車道歩きを10分ほど。

ご丁寧に注意書きあり。
適当なところで入渓。

とても穏やか。増水している様子も感じられない。

2m程度の小滝が出迎えてくれる。

これも小さめ。

滝の脇からも撮影。薄暗い。

作業路か何かの橋をくぐる。

2〜3m程度でこれも楽しみながら登る。

少しゴルジュっぽいところもあるが、穏やかなのに変わりない。

これも小さめ。

さて、この滝4mほどだが、非常に深くて足がつかない。
左壁をトラバースで突破できるか試したが、かなり厳しく、結局大人しくどっぷり水に浸かって水線突破した。
今回は、ファイントラックのラピッドラッシュを装備していることもあり、寒さは殆ど感じない。
結局これが一番時間を要した。一番手応えあり。

先ほどしっかり濡れたので、この滝も臆することなく取り付く。
まぁ殆どこれは濡れずにステミングで水流を快適に登れる。
二段12mらしいが、そんな高さは全く感じない。

直後のこの滝は3m程か。右から取り付き、水を被って左に移動して登る。

小さいものの段と釜で綺麗。

順調に遡行していくと、左手に家と言っても良いほど立派な小屋がある。
下にはワサビ田らしきものがあるが、最近はどうなのか。

滝は小さいが釜は深い。それなりに浸かりながら進む。

なるべく水線を攻める。

苔が綺麗で癒される。倒木も少ない。

一応、この滝がハイライトらしきことになっている。半円ノ滝6m。
今回は遡行図持たずに来たので、特別な感じなく、さっきの斜瀑同様にステミングで水流を跨いで簡単に超える。

相変わらず小滝は連続。

これも小さめ。

三脚片手に遡行できる程度なので、面倒がらず写真を撮りまくる。

ここにもワサビ田があった。取水パイプが延びているが使われてはいなさそうな様子。

花がいくつかあって和んだ。

たまにだが、格好良い岩も転がっていた。

深いところも躊躇せずに水線を行く。

この滝は4m程度だが、とても苔・植物の様子とマッチして非常に綺麗だった。
高度がそこそこ上がってきてガスが時折沸いてくる。

まだ15時程度だというのに、非常に暗い。深さがどの程度あるのか注意しながら。

これもワサビ田作業の小屋跡なのか。朽ち果てていて原形はない。

見送る二股の左の沢の様子。まぁまぁ水が流れている。シンナシ沢か。

少し見栄えのする滝がやっと出る。
左からが容易なのだろうが結構深いので、右から取り付いてみる。
右は深くなくへつりもⅢ級程度の快適な感じで抜けられた。

最早、写真を撮るばかりで、半ば終わった気分になっている。
大堀沢のすぐ上の地図上の滝記号の場所には何も無い。さっきの6m滝の場所間違いか…?

水根沢林道が横切る。
雨やガスがたまに出たりするので、近くに登山道があるように感じなかった。

撮影に勤しむ。


上の写真が二俣の右沢の様子。



小さい滝ばかりで少し飽きる。

水の涸れた沢があって、ワサビ田跡?が連続する。現役なのか不明なので疑問形。
ガスもかなり濃くなってきた。
そして、やっと…。1070m近くだ。

待っていたそこそこの滝。
5〜6m程度と思うけど、まぁまぁ。
正面は引けない。

三条になっていて、どこでもまぁ登れそうな様相だが、右側が簡単で少し濡れる程度で登れた。


上の写真の滝で大体1200m位まで上がっている。
小滝はあるが、視界があまり利かない程ガスが濃くなってしまう。

1250mちょっと下くらいから始まるワサビ田跡で切り上げることにする。
適当にトラバースして小尾根に乗り、水線から10分もかからず1300m付近で水根沢林道(登山道)に出る。

はぁ〜、ガスに巻かれて殆ど視界利かない。
真っ暗とは言わないまでもかなり陰鬱な雰囲気。でも嫌いじゃない。

すぐに東屋の休憩所が現れる。今日は登山靴は持ってきていないこともあるが、軽快に下れる。

下っていくと、何気なく見た斜面に、何と私が知る数少ない可食キノコ、タマゴタケがいくつもある!!
これはと思い、いくつか持ち帰る。帰宅後美味しくソテーでいただいた♪

遡行時気づかなかったが、こんなに近くを登山道が通っていたとは…。
ここの先すぐ橋を渡り、延々トラバース。

一部は細いところもあるが、所詮は一般登山道。通行に注意が必要な場所も無く。

この標識でスイッチバックして、廃屋前を通過してすぐに舗装路へ出る。
楽々、駐車場へ戻る。

今回は、泳ぎやゴルジュ入門と言われる沢のチョイスで、まぁまぁそうかなという程度の印象。
大きな滝は一つも無く、ロープ出すような緊張するような場所は微塵も無いように感じた。
何より登山道が近くにあるので、初心者でも非常に精神的にも安心な沢。
水根沢谷と坊主谷が同じ1級上とは思えない歩き・泳ぎメインの沢。


  • コースタイム

大麦代駐車場(10:50発) → 入渓点(11:05) → ワサビ小屋(12:10) → 梯子ワサビ田跡(12:50) → シンナシ沢(13:25) → 水根沢林道の橋(13:50) → 三条6m滝(14:25) → 遡行終了ワサビ田(14:55) → 水根沢林道登山道(15:00) → 橋(15:25) → 車道(15:50) → 大麦代駐車場(16:00着)