遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記

鶏冠谷左俣

鶏冠谷右俣に次いで、左俣もどうせならと単独で遡行してみることにした。
いつも通りの出発の遅さ…。もたもたしていると鶏冠尾根上でやられてしまうので軽快に。
通い詰めるというのもおこがましいが、今年になってから5回目になる西沢渓谷駐車場からスタート。
サクッと鶏冠谷出合へ。

こんなの7月上旬には無かったはず。ここ1か月程で整備した模様。

残念ながら橋は決壊。台風や夕立が一発くればこの程度は…。

早速、水線沿いを歩いていく。

これも泳いでみたり…。

さて、魚止滝10m。
前回は巻いてしまったが、今回改めて見ると行けそうに見える。
右がラインで、中間ほどにある狭い段差までは簡単に登れる。
が、そこからマズイことになっていた。
左手・左足は全くホールドが無いスラブ壁となって、右にクラックが延びるのみ。
しかしながら、水流沿いにアンカーっぽいハーケン2本とスラブ壁にリングボルトが2つある。

これはフリーソロではいかんと思い、ここでザックからスリングやら出して身支度整えてトライ。(もちろん、ここが安定していることは下でも確認できているので…。)
リングボルトにスリングでセルフを取りつつ掴みながら、右足はフットジャムで這い上がるように進んでいった。
これは、2つのリングボルトが無ければ、私にはかなり厳しかったと思う。

滝上には割と安定した支点。いやー、痺れた。
小常木谷の大滝以来の緊張度。

思わぬ手強い先兵を無事に退治し、写真を撮りつつも、時間を少し気にしながら遡行。
今日は曇りなので、コントラストが強くならずパンダ写真気味にならずに良い。

これ、ウスヒラタケか。万一、スギヒラタケだったら嫌なのでスルー。

うーん…、大きいのはツキヨタケにしか見えないのでスルーだ。取って黒いのを確認するのもかわいそうな気がした。
下のはヒラタケにも見えるし判別が私には難しかった。
というより、今回は荷物を持ちたくないので、写真のみ。

私好みの滝の写真を撮るにはいい天気。

飯盛沢の少ない水流を左手に見て…。
アイスだとどういう様相になっているのだろうか。

出合すぐ上にかかる滑滝。
一番下は傾斜が緩いので歩けるが…。

こいつは少し見たがやはり今回も登れる気が全くせず、今回も左岸を小さく巻く。

すぐに逆くの字滝。
とりあえず、手早く写真に収めて水流を中間で跨ぎながら登る。
今回はスリングが更に充実しており、その内滝下にあった、おそらく増水時にでも使った懸垂用のものをいただく。
上部は前回緊張したものの、今回は歩くかのように全く難しさや渋さを感じず、水線沿いを一瞬で通過。

序盤のタイムロスを挽回するようなスムーズな遡行。小さ目のゴルジュだが、やはりここは好き。

写真を撮りつつ順調に進む。深いところもガシガシ入ってやっつける。
出発から2時間そこそこで二俣まで来られたので一安心。

左俣に入って数分でいい感じの滝。上下で12mらしいがそんな高さは感じない。

水流通しで直近を登れる。Ⅲ程度で高度感も無く簡単。

すぐに7m滝。
左から外傾した岩をトラバースして水線に復帰して突破。
岩はヌルヌル満点で落ちても怪我しないのでトライしたが、一度滑り落ちて2回目で突破。

息つく間も無く、10m滝。←多分過去形。大きな岩が積み重なったり倒木で変わったのかもしれない。
左から適当に岩が動かないか注意しながら登る。

3〜4m程度の小滝が2段になっている。
下段は簡単で、上段は左壁上にあった灌木を利用しながらクラック沿いを抜けた。

あまり期待していなかったスライダー状10m滑滝。
結構綺麗な様相で、左俣もやるじゃんと思う。

ここは水線沿いは難しく、中央を登っていったが右端に残置が見えたので、草付利用してそちらに移動。
どこも非常にヌメる。
右の最後は、またもやスラブで一歩が少し緊張した。残地ピトンもあったがかなり古い。
ロープ出さなくても良さそうな範囲内に感じた。

あれが一ノ沢に違いない!という様相が見えてくる。
40mスラブ滝のようだ。

右に屈曲した先には大滝15mが控えていた。

クラック利用のルートがあるそうだが、割と広めな様子。
下段は簡単で登って冷やかしたが、クラック後も厳しそうな様子に見えた。
これは私のレベルでは危険。
さっさと左岸から巻きに入る。沢からの取り付きは結構強引にジャンプして木を掴んで這い上がった。
獣道もあって思ったより安全に割と小さく巻いて滝上に出られた。

大滝上はすぐに滑滝。右から巻き気味に越える。

さて、二ノ沢が左から入る。10m滝が二ノ沢にあるようだが、そんな高さはないように感じる。

このトイ状滝も右から取りつき最後は水線突破。
Ⅲ+はあると思う。結構水も浴びた。

三ノ沢は見事なスラブで構成されている。20mらしいがもっとあるような威圧感があった。
こんなのが身近にあればアイスも手軽になるんだけど…。

ガレている所が気になる…。
もう詰めかなーと期待せず。

見られたのはこのくらいの滑滝。これは水流を直登。

この二俣は左が支流のようなので、右へ。
細くなった水流の少し右の乾いた岩を、強引に腕力任せでマントルして上がる。

もうすっかり水流も少なくなって二俣となる。
右が本流と思うが、ここは2177mピーク東にあるコルに突き上げる左の沢を進むことにした。
ここで沢装備を解き、登山靴に履き替える。流石に鶏冠尾根を沢靴で歩く気は毛頭無い。

序盤こそ少し湿ったような涸滝があったが、すぐにこんなガレ沢となる。
落石に注意しながら端を歩くように意識するが中々歩きにくく足が消耗する。

高度を稼ぐにつれてガスが谷間に広がりどうにも視界が悪い。
岩記号もあるので、緊張が走る。
そのまま進むとスラブ壁が見え、これにビビッてすぐ手前の左の沢型に修正して詰めること数分で鶏冠尾根に出た。
時間も割と余裕があるので、ほっとする。

5分程度の上りで鶏冠尾根2177mピークに。生憎、ガスで景色が楽しめず少し悲しい。

向かう先の本峰もこんな様子。
過去に木賊山まで鶏冠尾根で登っているが、目印はかなり増えている。
新しい標識も散見された。

鶏冠山の山頂2155mへ。山頂標識も充実。
先ほどのガレ沢の詰めでだいぶ足が疲れてきた。
それでも勝手知った道なので惰性で進める。
一応、第三岩峰も踏んでおく。

イワシャジンかな。
2回目にここを踏んだ時は、遭難も一時脳裏をよぎったっけ…。
山梨百名山の標柱もどうしてここにしたのかシュールな感じがする。
第三岩峰の先にもピークがあるが、そちらにも踏跡らしきものがあって踏む人もいるようだ。
さっさと迂回路利用で下山を進める。

シャクナゲのこんな様子は初めて見る。何でしょうか…?

再度、花を撮り直しながら下る。

最後の鎖場でも展望はいまいち。
東沢支流の東ノナメ沢登るくらいでしかもうこの尾根にしばらく来ることもないだろうと思う。

休憩も殆どせずに、チンネのコル。
傾斜の強めな道がジワジワと膝や股関節に堪える。

そして、鶏冠谷出合に戻ってきた。
少し水浴びして軽快に林道歩きで戻った。
比較的ハイペースで進んだので、概ね予想通り暗くなる前に終了。
帰りはお気に入りの鼓川温泉でゆったり。


  • コースタイム

西沢渓谷駐車場(9:05発) → 鶏冠谷出合(9:35) → 魚止滝上(10:20) → 飯盛沢(10:50) → 逆くの字滝(11:00) → 二俣(11:20) → 一ノ沢(11:50) → 二ノ沢(12:15) → 三ノ沢(12:25) → 沢装備解除の二俣(12:50〜13:00) → 鶏冠尾根(13:35) → 2177mピーク(13:40) → 鶏冠山2115m(14:15) → 第三岩峰(14:35) → チンネのコル(15:10) → 鶏冠谷出合(15:50) → 西沢渓谷駐車場(16:30着)