やや体調不良ではあるが、シーズン終わりの沢登りをみすみす逃せない・・・。行先は、去年10月に行った東ゼンのお隣、西ゼン。
東ゼンでは、条件が余り良くは無かったことや、足並みが揃わぬこともあって、とんでもなく時間がかかってしまったが、今回はいかがか?
移動の最中、出発時雨、赤城~みなかみは晴れ、湯沢は小雨・・・。嫌な予感・・・。
ゲートには7時半頃に到着したが、平日だし、この天気のせいか、誰もいない。悪天候は慣れているが、風はこの時期最も厄介で勘弁だなぁと思う。最初から、フェルト靴のモンベル・サワーシューズで出発する。下草に触れるので、入渓前からしっかり濡れてしまう。
小一時間で入渓地点へ。飛び石で渡るには不可能な水量ではあるが、全く穏やかなものだと思う。
小雨かガス。紅葉がせめて見られたらと思うが、色づきが木の種類のせいか、いまひとつかな・・・?今回もカメラの持ち運びが厄介だ。
ぬめりもあるが、感触を確かめながら問題なく。ラバーよりいいかも。
少し寒いが、風はほぼ無くて良かった。水量が多い方が楽しいはず!と思いながら、ペタペタと登っていく。
さて、西ゼン出合に到着。上がガスで正対してみたものの、様子は分からない。東ゼンの方が滝らしくて楽しそうか・・・?
最初の滑滝は右から。踏跡がばっちりだ。岩も歩きつつ、感覚に順応させて上部のスラブ登りに備える。写真は横から。
ぬめりがきついが、足全体をくっつけると意外に滑らないものだ。暑い時期は水線を攻められそうだな。
適当に登っていける。
見通しは良くてもこの程度。まぁ・・・、遡行するだけなら十分かな。
激シャワーなら登れそうな6~8mくらいの滝。やや左から適当に越えた。
これも左から適当に巻き気味に越えたような。
上はしばらく滑が続く。たまに水流を登ったり、左右に適当に行くが、ルーファイ失敗したのか、一ヶ所ぬめりが酷い場所に出くわし、一歩だけ緊張させられた。どうやら、この辺が第一スラブとされている場所らしかった。左にいたところ、正面は壁のような沢になってきたので、右の水流を見に行ったら、そちらが本流だった。
狭くなったところに、5m程度の滝が2つ。右から余り濡れないようにしたが、水は少しかぶり、寒くなった。
3段15mらしい。滝の左を登ってみたが、結局は巻道に追いやられてしまった滝。
ここからスラブが続くが、遠くは真っ白の景色しか見られないのは残念だ。この辺が、第二スラブとのこと。
上が青空だったら・・・、と願わずにはいられない。第一スラブよりも傾斜がきついとあったが、そんなに変わらない印象。ルンルン鼻歌混じりのご機嫌さで、あっという間に登ってしまう♪
スラブ終了する場所。ここは完全にボルダリングで横の岩を登ったはず。ここに古いリングボルトを見た。うへぇ、寒い・・・。
すぐ上、8m滝。左からサクッと越える。その後は、もう詰めの様相を呈してきた。
ガスを抜けそう!?笹が茂りまくり。
5m未満ほどの2つの滝がいたくらいか。どちらも容易だが、楽しめた。
そして、ガスを抜けた!!スラブでこの青空があったのなら・・・。意外に水流が上まである。時間も予定より早かったので、二俣は迷わず左へ進む。
水が稜線100m手前程度で無くなった。この辺で、笹に右目を強く突かれて絶叫した・・・。記載している今も痛みがある・・・。稜線には登山者が複数見えており、気まずい。フェルト靴だが、大して滑りもせずに抜けることに成功。
休憩場所がすぐそこに見え、休む。正面は平標山。
反対側。万太郎山から吾策新道下山というのも、日が長い時期なら十分に可能だろう。5時スタート、気温が上がりきる前の10時には稜線にいられる計算だ。今日は生憎とそんなつもりで来ていないので、予定通り平標新道で今回も下山。
雲海が広がる。この天気は、こういうことね。笹の水分がある程度飛んで、付着ゴミの処理が済んだので下山にかかる。
平標山から。オジカ沢、エビス黒沢、赤谷川~阿弥陀沢を遡行できたならば、この稜線も用済みとなろう。
大源太山方面。こちらは笹穴沢はぜひとも遡行したいな。
さて、本格的に下山・下りにかかる。下山用の靴は持ってきたが、下の状況を考慮すると、どうせ水没したようになってドロドロにしてしまうだろう・・・。そのまま沢靴で下ることにした。まぁ、ぼちぼち景色と紅葉見ながら下ろう。
登りたい山は幾つもあるが、手が回らない。
池塘を眺めて・・・。
いよいよ、雲海にダイブ。雲がなければ、東ゼン・西ゼンが見えるはずなのだが、今回も完全に振られてしまった・・・。あと200mくらい境界下ならば、言うことなかった。
境界にいる。
あちらは、苗場山だろうか。赤湯温泉には、ぜひとも行きたいところ。旬はやっぱり、湿原が綺麗な初夏がいいだろうか。
すっかり散った花の名残を見る。
そして、紅葉を楽しむ。
見た目は良いが、足元は落ち葉ですこぶる滑る。尻もちつくこと2回、未遂は数知れず、非常にストレスが溜まった。この登山道なら、チェーンスパイク付けても許されるだろうな。
入渓店の遭難碑。どうやら、今日の西ゼンで遭難したらしい・・・。南無。
この山にも下にはミヤマウズラがいたのに驚いた。ショウジョウバカマ、イワナシ、イワウチワは言うまでもなく多かった。六万騎山や坂戸山は、特に春は良いようだから、そちらも楽しみたいところ。
林道に出て、汚れ物を洗ってすっきり!ゲート到着はそれでも15時ぴったりと、予定よりも早く降りてきた。去年いかに時間がかかったのか分かる・・・。西ゼンは、歩きの沢の印象であり、東ゼンの方が大滝もあり、楽しいかと思う。
その後は、温泉へ。最も近いし、前回も見ていて外観は惹かれないが一度はと思っていた岩の湯へ。
共同浴場とあり、お値段500円のワンコインと良心的。意外に人が多く、入れ替わりが多いものの、悪くは無かった。露天があったら、言うことは無い。
ガソリンは地元より湯沢の方が安いので、満タンにして帰路へ。高速代をケチって月夜野まで三国峠越えで。道中、道の駅みつまたで日本酒とお土産を購入して、夕食へ♪
ラーメン香華さん。国道沿いだし、口コミ良いけど、そんなに期待せずに入店。
煮干し白醤油のラーメンをチョイス。トッピングで鳥チャーシューに麵大盛り。
見て美味しさを確信♪ レアチャーシューも嬉しい。何より、麺がパッツンで大好き。大盛りにしなくても十分な量があった。大満足で高速に乗って、本庄児玉で降り、秩父経由で21時には帰宅。こんな緩さなら、毎週でも行けるな。