遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

仙ノ倉谷 東ゼン

3人で谷川、仙ノ倉谷支流である、東ゼンへ。

出発は遅く、7時半を回る頃・・・。

林道ゲートから歩いていく。小雨でやれやれ・・・。

仙ノ倉谷を横目で見ると、そんなに増水してはいないような・・・?

平水がどの程度か知らんけど・・・。

平標新道の登山道を歩く。

ぬかるんで場所が多い。帰りも思いやられる。

小一時間で、入渓ポイント。

増水具合は中々で、結構な迫力。登山道の渡渉は、岩の上が歩ければ概ね腰下で済む。

水流が強い。へつったり飛び石で見極めながらでペースが上がらない。

同行2人は、少々不安が見て取れるので、状況次第では敗退やむなし。

過去、湯檜曽川でこっぴどくやられた経験があるので、十分許容できる。遡行するのは東ゼンなので、水量多いのは願ったり叶ったりだ。

遠くに、それらしきスラブが見えてきた!これは期待してしまう。

やっと東ゼン出合。右が西ゼン。そちらも必ず行きたい。

遠くに大滝らしき傾斜のきつそうな滝が見える!

小雨とは裏腹に気持ちは晴れやかになる。

右から水を落とすのは中ゼンのようだ。ガスで上部良く見えなかったのが残念。

超絶シャワーならば登れそうに感じるが・・・。大人しく、左壁を登る。

大滝に至るまでの滝は、中々侮れないものだった。ぬめりがきつく、フェルト靴で本当に良かったと思う。

激シャワーもしながら進んだ。

そして、メインディッシュ。

大滝60m。下段40m、上段20mらしい。

ガスがかかって威圧感は増している。

定石どおり、右から水流へ延びるラインで登る。

ここしかないという場所でロープを出して、トップで行かせてもらう。

気持ちで負けてはならない!と自分に言い聞かせ、シャワークライムで登る。

寒いー!!水で視界が遮られて、これ中々の奮闘!

しかし、残置ピトンが複数あって驚いた。それでも後続のためにも、万一墜落したことを考えて、カムも決めて登っていく。

比較的安定した場所でピッチを切る。40m近くロープが伸びたかなと思う。

カムと残置ハーケンも利用して支点構築。

セカンドのR君はタイブロックで上がる。しんがりのK君も激シャワーを浴びながらもばっちり回収しながら登ってきてくれた。

次は、10m程度となったが、K君がそのまま滝の右を難なく登っていった。

上段は水飛沫で寒いので、登りやすそうな左岸からロープを付けたまま巻き上がる。

これが中々悪い。根本が浮いた灌木が幾つもあったり、フェルトが滑りまくったりしたので、ハンマーを土に刺してガシガシ登ることになった。

無事に水流復帰できそうな場所でピッチを切る。時間はかかったが、K君にトラバースでの水流復帰ラインをお任せして、大滝上に出る。

落ち口。晴れていたら、さぞや爽快なのでしょうな・・・。

水流は衰えず、シャワークライムも交えながら幾つもの滝をこなす。

ペースが緩いので、寒さを少々感じる。

まだ、それなりの滝が出てくる! 楽しい。

水流はまだまだ。

一眼レフの水濡れを嫌い、写真が少なくなってしまったのが残念。

仙ノ倉山へ突き上げたいと思っていたが、今日の状況下では困難と判断し、右よりの沢を詰める。

笹薮漕ぎとなるが、予想より遥かに楽だった。

風が少しあって、自分のペースよりだいぶ緩いため、熱産生が間に合わず寒くなってしまい、稜線の手前で藪で風を遮ることに・・・。

無事に登山道に合流した。ここで何と17時・・・。

寒くて手がしびれている。R君が上着を貸してくれて着る。

平標山、着。

なーんにも見えない。また来ることもあろう。

悪評判の平標新道をぼちぼち下る。

当然、フェルト靴で滑り転びそうになり、早々に靴は履き替えて下る。

ヘッデン下山でゆっくり休憩しながら下る。

R君はブランクがあって、だいぶ苦行になってしまって、見るのも苦しい・・・。

入渓地点に来ると、その水の引きにはとても驚いた!

沢靴やネオプレンなどの装備を洗いながら大休止。

ここからは消化試合で戻って、到着は21時過ぎ!!

談合SAまでK君に運転してもらい、がっつりすた丼でエネルギーチャージ。最初は美味しかったが、後半は塩分とにんにくがくどくてやられた。

運転を代わり、自宅到着は、日をまたいで2時・・・。就寝は3時過ぎ・・・。

予定では、遅くとも19時には駐車地点にいるはずったのだけど。

色々あったけれど、楽しく長ーい1日で、記憶に残る1本だった♪

豊野さんのガイド本には初級とあったが、今日の状況ではとてもじゃないけれど、初心者~初級者であればトラウマになっても不思議ではないと思った。

そんな条件下で遡行遂行でき、かつ余裕もあり楽しめたのは自分としては成長が見られたのではないか・・・。

いつ藪や岩で破いてもいいようワークマンの土方ヤッケで行ったが、流石にレインウェアとは比べるまでもなく寒かった!

西ゼン行く時は、ぜひ快晴でお願いしたいな。

 

仙ノ倉谷 東ゼン / Argonさんの平標山の活動データ | YAMAP / ヤマップ