結局、地図を見て考えていると、鬼怒滝のやや下流辺りへ、ヒナタオソロシ沢の登山道からトラバースすれば危険が無さそう。堰堤から鬼怒滝までに見所もあるまい。
ヒナタオソロシ沢の滝も見られて、一石二鳥。
朝食もばっちり食べて、滝見と紅葉を楽しみにいざ出発!
同じ道だが、今日の青空は一味違う。
この沢を登ってもいいが、それにはどうにも水量が乏しく惹かれない。
鬼怒川を渡る。
振り返る。何と、鮮やかな・・・。
ヒナタオソロシ沢、出合の滝。
昨日とは条件も異なり、撮影もまた楽しい。
滝の右にロープが垂れているが、完全に体重を預けることになるので、無視して上流の支流から巻いた。
滝上は二俣。どちらも甲乙つけがたい。
こちらは、右の滝。虹も架かり思わず見とれる。
右の沢の滝も、落差はもっとあり負けていない。
中間の尾根を歩きながら、どちらが美味しそうか眺める。
左に吸い寄せられ・・・、こんな光景が。
上部の滝前に立つ前に、既に大興奮!!
PLフィルターを付けるが、どうにもコントロールが上手くいかない。
直下から見上げる。絶景以外の何物でもない!
滝好きとして、今年も幾つもの滝を見てきたが、これは秋の魅力を全て兼ね備えていると思う。
上流の滝記号、ガクッと水量減る様子であり、右に向けてトラバース。
右手は、岩壁から幅広く滝となっていた!!
右の沢に降りて、上を目指す。
この辺まで水はあったのだが、その上、伏流してしまい、その上は水が無い・・・。
上の滝記号の場所も恐らくは枯滝と予想され、写真の滝を超えたのも無駄な労力。
適当に小尾根を上がって、登山道に合流。
出た先は、オロオソロシ沢の滝展望台のすぐ脇だった。
滝の方は、見ごたえはそこそこあり、直近よりもいいかも。
さて、ここから再度登山道を外れてトラバース。
藪は容易に回避でき、楽々進める。
途中の沢。これも楽々進める。
私は垈場を見ながら、シカには見られながら、尚もトラバース。
鬼怒滝手前の支流に当たり、これを下降。
下降には心配のない単調な沢。一ヶ所、滝のような細い支流があるのみ。
問題なく、出合へ。
すぐ上で、鬼怒滝が落ちているのが見えた!
10mくらいか。
水流攻めれば、直登は普通にできそうに見える。
左から巻きに入る。紅葉は素晴らしい!
滝下に下りて・・・。こちらは、上段。
右からそのまま登ろうとするが、ぬめりが非常にきつく、左に切り替えた。
ヒナタオソロシの滝が余りにインパクトが強くて、ちょっと霞んでしまうが、それでも十分に楽しめる滝だった。
倒木が多い滝。
滑がしばらく続く。危険は全く感じない。
二俣を左へ入る。苔生していて中々。
ここには、焚火跡があった。
落ち葉で覆われる。水流の中にも緑が濃い苔があって目を惹く。
写真を撮りながら、まったりと登っていく。
3m程の小滝。
上の二俣。右に入る。
水流はだいぶ少なくなっている。
鮮やかな落ち葉。下を見ていても楽しい。
階段のような枯れそうな滝。
少し狭くなり、ゴルジュというほどでもないが、そんな雰囲気。
3mほど。これも適当に左から越えた。
したたる程度の流れになってくる。
これは大きく、15mくらいあるか。
直登も可能な様子だが、いかんせん黒光りしてぬめり満点なので、右から巻いていく。
滝上で休憩。装備もネオプレンを解除することにした。
しかし、脱ぐと寒いもので・・・。
相変わらず、暫くは滴り落ちるくらいの水流。
そして、源頭の雰囲気。笹も見えてきて、どうかしら・・・。
所々で笹藪が被ったり、倒木が面倒だったりするが、特別問題なし。
鬼怒沼山付近になると、雪が見られる。
鬼怒沼山と2135mピークの鞍部に出る。
古いテープも見られた。
出発が遅いので、さっさと鬼怒沼山へ登り上げる。
笹は腰くらいで、それ程うるさく無いので楽々頂上へ。
三等三角点、点名『鬼怒沼』。
地味な山頂。これも割と好き。
展望は木の隙間から僅かなので、さっさと下る。
ここからは登山道もあり、更に楽。
向かう先の景色。鬼怒沼山と同高度のピーク。
途中は、霧氷があった。溶けずに残っているのが嬉しい。
日陰でなければ、雪もなく、どんどん進める。
東電管理の小屋。
その先が、鬼怒沼。
左は物見山。右奥は、燧ヶ岳?
少し進み過ぎてしまったようだが、物見山も踏みに行く。
ぬかるみあるが、登山道なので、問題あるはずもなく。
軽快に進んで、右から回り込むように山頂へ至る。
写真の左奥が最高点のようだ。
鬼怒沼を俯瞰できるような場所だが、拝めず。
ここは、残雪期か無雪期も沢経由で、いずれ再訪するだろう。
じっとしていると、寒くなってくるので、早々に鬼怒沼へ戻る。
物見山を見る。
木道は完備。
風に揺れる草が心地よい空間を作り出している。
この場所を独占!!何という贅沢なのでしょう。
一般的に、こんな時間には居ないでしょうが。
ゆっくりと食事しながら楽しんだ。
名残惜しいが、これにて沼は終了。
グリーンシーズンはどんな景色が広がるのか。
ここからは、ペースアップして下山にかかる。
巨木が気になる区間も。
苔生す沢型を横切る。ここは、思わずゆっくりになってしまう。
トラバースが多い道。太い綱がフィックスされている。
沢が近くなると、紅葉がまた美しい。
オロオソロシの滝展望台から。
本当に、あそこにいたのかどうか・・・。あんなに連瀑だったかしら。
すっかり日が暮れそうな雰囲気で、紅葉もしっとり。
日光澤温泉の入浴もできない時間であり、女夫渕まで2ピッチで歩き通した。
ヘッデン利用無しで、問題なく下山完了!
辺境の温泉、紅葉、滝と、自分が大好きなセットを存分に楽しめた2日間だった♪
鬼怒沼山・物見山(昆沙門山) / Argonさんの鬼怒沼山・物見山(昆沙門山)の活動データ | YAMAP / ヤマップ