遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

エビラ沢(裏丹沢)風巻ノ頭 二ノ尾山

連休だが、うんざりする雨予報マーク。

悪天候でも余り気にしない、心強いK君とともに、裏丹沢の沢へ。

予定では、伊勢沢にしようとしていたが、『歩行者も含めて通行止』の看板が出ており、手前にあるエビラ沢となった。

今日は、モンベルのサワーシューズの初使用だ。フェルトは久しぶりに使う。

駐車も楽々。入口には、土砂崩れ云々の注意があったが、それはどこ?

F1の観瀑台をまずは眺める。

中々立派だ。雨で黒光りしており、全く登れる気はしないし、下にも降りない。

左から巻きに入る。袖平山へのお手製標識があり、帰りはそれを利用することになるだろうか。

雨を吸った地面は、グズグズで歩き難いし、ヒルがわんさか・・・。

沢を横切る場所には梯子があった。一般登山道の表記はないが、それなりの道のようだ。順当に、722高点へと向かっているのだろう。

F1の先から沢に降りられないか見るが、ロープ無しでは困難であり、F2からF3くらいまで巻いてしまった。

沢への復帰は明瞭な踏跡があった。ヒルをひっぺがしてようやく沢登り開始。

滝の撮影には嬉しい条件だが、雨はやはり余計である。

前回、あわやカメラ死亡の危機だったので、今回は丁寧に扱い、油断なく進む。

小滝を楽しく通過。

下段の滝は登れるだろうが、上が堰堤で気が進まず右巻き。

巨大CS滝。左水流突破と思うが、勢いが中々。

装備を整えていると、左壁に残置2つを発見。そこをK君が登っていく。

余り良くないように見えたが、無事に突破したのを見届けて、私は水流へ。

粒子が荒いがよく効くカチがあって握り倒して抜けた。楽しい♪

滑で高さは4mくらいか。K君は左から、私は右から通過。

とても岩が綺麗な場所。

ここで休憩。K君は寝そべって寛いでいた。

雨でも楽しい♪

撮影がはかどる。

石英閃緑岩なのだろうか。

左から登る。

滑と小滝が綺麗。

この沢一番の大物、20m。白滝と名があるらしい。

まぁ、登れる気なんかしないので、撮影だけして、さっさと右から巻く。

途中に、ハンカイシオガマと思しき花を発見。

危険は無く、小滝をこなす。

滑もたまに。

ホトトギスを発見!!

奥多摩や丹沢の滝見をしていた時にはよく見ていた気がするが、久しぶりで嬉しい。

8mくらい。

シャッター速度を変えながら撮影していると、K君が左から登っていく。

激シャワークライムで見事突破。うわぁ・・・と思い、右はどうかと試してみるが、岩が脆く頭程度の大きさのものも剥離するので、大人しく同じように左水流を突破。

楽しいけど、ちょっと寒くなった。

滑の小滝がまた出現!

その先、明るくなっているなと思った先に・・・。

12m滝。脆さとぬめりで快適そうな印象はないのが、遠目からでも分かった。

巻きは右でも左でもいけそうな感じだが、右壁をロープを付けてトライ。

下部に錆びたハーケンがあり、やはりルートはここらしい。5mくらい登った場所がいやらしく、全く信用ならない腐った残置スリングが垂れている。

踏ん切りがすぐには着かず、ハーケンを打つ。その上で、カムとハーケンで再度1つずつ安全に中間支点を取り、無事に上まで突破。

残置ハーケンは下部で1本、そして残置スリングしか発見できなかった。横からも観察したが、泥で埋まっており、どんな風に刺さっているのか分からなかった。

意外と悪いです!!

大岩で支点構築して、K君を迎え、小滝を挟んでお次がすぐに控えている。

これは一見して簡単そうだと思う。右から・・・。

雨が本降りだが、同じくらいシャワークライムになるので、気にならない。

右をそのまま抜けられるかと思ったが、落ち口が微妙。そこには、残置スリングがあって、腐った支点に掛かっていた。

水流を渡り、左から突破。この滝もカムを2つ、ハーケンを落ち口付近で打って安全に楽しく突破できた。見た目よりは悪かった。

同様に、大岩で支点構築し、K君も回収しながら危なげなく登ってくる。

小さめの滑滝をこなす。

雨の影響は僅かだろうが、撮影や休憩で随分と時間が掛かってしまった。

5~6mくらい。ボロイ・・・。惹かれない。

この滝前で、装備を解除し、左岸へエスケープし下山にかかる。

食料は共同装備状態で乏しい上、私はヘッデンを入れておらず、下山用に使おうと思っていたラバー沢靴が片方しか入っていないというやらかし。

右の枝沢、崩壊地マークがある場所から右の尾根へと。

テンニンソウが一角で群生していた。

水も汲んで補給するが、余り冷たくは無く、雨水を飲んでいるような・・・?

支尾根は特段問題なく、風巻尾根の延長に出る。

既に暗くなってきている。

歩きやすい道であり、ヒルがいないのが幸い。

風巻ノ頭手前には、新しめの東屋と標識があった。

風巻ノ頭の様子。

普通の一般登山道で、何の問題も無いのは、ここまで。
北尾根を下って、最短でエビラ橋に戻る。

ほぼ植林なので、歩きやすいはずなのだが、たっぷり水を吸った地面はゆるゆるで転びそうになる。

暗くはなったが、順調に下って、686m高点の二ノ尾山手前のトラバース道を辿っている際、流石にヘッデン無しでは道が良く分からなくなり、結局ピークまで登ることになった。この辺からヒルが湧いて、気分も下がる。

稜線はやはり歩きやすい。夜目は割と利くし、サワーシューズで足裏感覚も良く、殆ど問題なし。

それに、定期的に打ってある境界の杭?が目印になって助かる。

一番の核心と思われる、最後の50m。ここからは、携帯電話のライトと、K君のサポートを受けながら慎重に下っていく。

緩い地面は変わらずで傾斜がきつくなったり、少々藪っぽさもあったりして、手も使わないとならない。加えて片手が携帯のライト保持でふさがるので大変。ヒルは出てくるが、構っていられない。

落石防止のネットのケーブルを左手に、縄のフィックスを発見。ゴボウで下って、傾斜が少し緩んだ先、急にふと道路に出た!!安堵感はとても大きかった。

到着19時、この時期は真っ暗だ。

車には、ヒルやカエルが張り付いており何とも言えなかった。

沢以外の装備のうっかり、見通しの甘さは反省・・・。

K君は足は攣る、私は撮影で時間がかかったのもあるが、沢の下調べもせず、そもそも甘く見ていたと思う。

エビラ沢は、12m滝を除き、ラバーの方が圧倒的に有利!!

残置は全く信用できないと思った方が良く、2級上くらいに感じた。

・・・が、帰ってきて調べてみると、登れないと思っていた、F1や大滝20mも登っている記録があって驚いた!!凄い人達がいるもんですね・・・。

ヒルは現地で全て取り除いたと思ったが、帰宅して装備を綺麗にしていると、まだ4匹隠れていた・・・。アルコール噴霧すると、30秒もすれば死亡し、楽々処理できた。

暫くヒル生息域に出向く気はしないけれど!!

 

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