遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

湯檜曾川 白樺沢

単独で谷川周辺、湯檜曾川支流の白樺沢へ。

2週前に白樺沢支流の袈裟丸沢は遡行したので、端から登りつくすと思いまして。

起床が毎度おなじみ、最大の核心。

2時半過起床で3時前には出発するはずが、3時半頃の出発となる。

台風の影響が来る前に下山完了していなければならない。

白毛門駐車場に問題なく到着して、勝手知った道をサクサク進む。

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おや、西黒沢橋は今日は水が冠水していない。

水量は少ないのか?これが平静でこの前が多かったのか?

生ぬるい風が吹く中、足早に進む。いい調子で武能沢出合。

今回は沢を下ってゴルジュから。

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思わず唸る様相でワクワク。

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左は非常に少ない水が落ちており、先には魚留滝。

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水流突破はともかく、左壁へ取り付くのは楽々。

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残置もあるが、今日の様子では無くても難しくない。

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さて、今回はどう攻めようか・・・。

この前は上を巻いてしまったが、今回は棚を歩いた。

ぬめっていない所はフリクション最高なのだが、非常に恐ろしかった・・・。

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やっぱり水量は少ない。ここを右岸に渡る所は、今回楽々だった。

さて、ウォーミングアップは完了しているので、白樺沢へ入ったはじめの滝は・・・。

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今回は泳いで左を少しへつり気味にして進み、突っ張りで滝を超える。

上の滝は右壁を登って左岸に上がって越えた。楽しい。

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やっぱりラバー靴はいいねと思いながらサクサク進む。

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様子はだいぶ水が少ない印象だ。やっぱりね。

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さて、ここから先が本番。左の大滝が架かるのが白樺沢だ。

セオリー通りに左から登る。

階段というか傾斜が緩いので歩いて中段ほどまで行ける。

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水流はぬめりが厳しいね。そのまま草付きと滝の間くらいを進む。

棚みたいな所まで来ると、水流近くのラインに残置ハーケンが刺さっている。

ホールド良く、乗越てみると・・・。

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右壁も行けそうに見えたが、上段でまだ見えていない所がどうかと念のため左に上がる。

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右も染み出しが無さそうで、そのまま行けたか。

適当に左をそのまま上がって滝上へ。

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落ち口がすぐそこ。

それにしても、ここからよくぬめっている。

 

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こんな所、明らかに滑るでしょと警戒したが、1回転しそうなほどバランスを崩して転びそうになった。

先が思いやられる。

何だか全然惹かれない渓相で、藪っぽいというか詰めでは?と思うような・・・。

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滝が出る。乾いていれば何の問題は無し。

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たわしを使って、スタンスを磨いて登る。

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小さめの滝が幾つかあるが、ぬめり核心でそれ以外は何も難しくない。

そして、今回の中で圧倒的な極悪具合を放っていた、6m堰堤状滝。

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見た感じ、そんなに難しいの?と思われるでしょう。

豊野さん執筆のガイド本にも『意外と侮れない』とあるだけあって、手ごたえ十分でした。

何よりもぬめりがね・・・。まぁ、こいつもたわしで片っ端から磨き倒し、スタンスになる可能性がある場所は対処。

一番右の水流が少ない所を水をかぶって少し左に移り、ガバスタンスに立ち上がる。

そこからリップを探るが、何もないよ・・・?

ジャンプして腕で上体を上げて顔を出して覗いたが、少しくらいはホールドあるのでは?という期待も敢え無く散る。

でも、平らであるのであれば、ボルダリングではこんなの余裕で普通じゃん?と自分を鼓舞させて、地ジャンして右ヒールを一気にリップに掛けてマントルを返した。

6m近い高さでこんなムーブするとは予想だにせず・・・。

落ちても死なないだろうけど(多分)、骨折くらいは余裕でして相当痛いよね。

上から観察すると、右岸巻きが一番楽そうであり、踏跡らしきものも見えた。

残置スリングが灌木に掛かっている最も右も余り良くないのでは?

その後はスイートな滝が待っている。

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いずれも小さいので楽々だ。

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倒木も一応あるんですね。こちらの方では矮小な木だけと思っていた。

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8mほどあるそうだが、水流近くの左壁が簡単に登れる。

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最早、ぬめりとの闘い、トレーニング。

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稜線が見えてきましたね。沢も水流が元々少ないので、そろそろ?

二俣もないので、最初からガイドをいちいち確認もしないのであった。

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右壁を歩いて越える。青空も出るが暑いねぇ。

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この滝は虹が滝つぼに架かっていた。

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まだまだ夏ですね。5m程度かそれ未満の滝で簡単なので、どこを登ったか記憶に残らない。

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これは結構落差ありそうですね。10mはあるのでは?ガイドは低く見積もっているけど。

右のしたたるぬめりから取り付き、左に少し移動して直上。

途中、残置ハーケンあり。左足のスタンスを磨けば楽々登る。

上にはビレイしやすそうな灌木があった。

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そろそろ終了でしょうか・・・。

沢が分かれ、水が多い左へ。

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まだありました。左を上がったら、そこが旧道だったとさ。

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今日は日曜日だし、台風も来ているから、誰もこの時間帯に通らないですよね。

小休止して下山開始。

お金を持っていれば、ピーク踏んで土樽駅に下山してというコースもとれたが、無一文であった。

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台風が来ていなければ、間違いなく稜線に上がっていたがぐっと堪える。

コースタイムで多く見積もっても、20時には下山完了するはず。

折角なので、今日は旧道で戻ることにした。

危険うんぬんの注意書きがあるが、これ程体力にも時間にも余裕があれば、心配はないでしょう。

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こういう沢を通過する場所以外は、先ほどの旧道より歩きやすいくらいだ。

それにしてもトンボとトカゲとヘビが多い。トンボはともかく、トカゲとヘビも10分に1回は必ず見た。

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あちらの稜線も素敵だなぁ。大倉沢、抱返り沢などは自分のレベルで行けるだろうか。

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谷川本峰の方も見事であります。ロープウェイで登っては楽しみ半減なので、どういうルートで回ろうか。

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芝倉沢は堰堤がある。びっくりだ。

スカイラインが見事だ。ここから稜線に上がるコースもあるようだが、それ如何に・・・。

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頑張って作りましたね。堰堤より、その先の石組みが特に目を惹いた。

今ではそういう職人が殆ど残っていないのではないか。

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これで稜線が見える景色とはさよなら。

道幅は更に広くなるが、石を敷き詰めたような道で足には優しくない。

車が通ったような痕跡はないですね。

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ここからは新道へ出るべく下る。

すぐに巡視小屋の分岐に出た。ここに出てくるんですね。

 もう後は何も見るべきものは無し。さっさと車へ戻る。

白樺沢は滝はたくさん登れていいと思うが、小さい滝が多く簡単だがぬめるので、少し飽きる。

適度に10m超があると良いなと・・・。贅沢か。

袈裟丸沢の方が全体的に綺麗で滑も素敵だと思う。

さて、温泉はと・・・。

『湯テルメ谷川』は十分素晴らしいことは前回分かったので、他も開拓。

『上牧 風和の湯』へ向かう。完全貸し切り!

露天の浴槽は狭いが、最後まで独占状態でうたたねしてしまう。

アルカリであるが、ぬめりはなくさっぱりした感じ。

混雑がなかったので、バイアスがだいぶかかるが最高だ♪

次いで、お腹を満たしに。

亡き『その空の下で』のひろたさんが行っていた、沼田駅の近くにある『山彦』へ向かう。

とんかつ定食を食べる。風味がいい。肉はそんなに柔らかくはないがいい厚みで十分に美味しく980円と良心的。

ご主人はお年を召して耳が遠いようだ。調理はおかみさんのようだ。

尾瀬の山の写真が飾ってあって、山渓が凄く沢山置いてあって、待っている間じっくり見てしまった。

その後は下道で帰路へ。軽井沢で寄り道したとはいえ、5時間近くを要した・・・。

 

  • コースタイム

白毛門駐車場(6:18発) → 湯檜曾川入渓(7:45) → 白樺沢出合(8:15) → 袈裟丸沢出合(8:35) → 6m堰堤状滝(9:10) → 10m滝(10:20) → 国道合流(10:35)  → 旧道分岐(11:10) → 芝倉沢(12:20) → 新道への分岐(12:45) → 巡視小屋(12:55) → 白毛門駐車場(13:45着)