中央アルプスの沢へ、今日もK君と共に。
正沢川本谷は、初級の沢。前日までの降雨の影響も考慮して、これにした。
コガラ登山口から出発。
既に日が高い。沢登りにも、十分だろう。
2分ほどで、分岐。
福島Bコースを分ける。左へ進む。
橋を渡る。これが正沢川らしい。増水はしていないように見える。
チェーンゲートを抜けて、林道を歩く。
人はどのくらい入るのか不明だが、意外に少なそうだ。
道は良いかと思いきや、2m以上の高さで浸食されており、横を歩く場所もあった。
沢登コースへ入る。こんな標識があるとは驚き。
それより、先の様子が・・・。最初から笹藪で覆われ、何とも・・・。
藪は断続的にあり、少々時間がかかっても、素直に沢歩きの方が良いのではないかと思った。
うんざりして、沢に出る。
川幅は広く、ゴーロ歩き。
トリカブトがちらほらと咲いていた。
豪快に流れる。とても水流を行こうという気にはならないが。
右岸の樹林を主に進んでいく。
ツバメオモトは結実していた。結構、多くあった。
サラシナショウマも結構多い。
ユキザサも結実している。この赤い実は食べられるようだ。
カニコウモリは群生しており多かった。
顕著な二俣。右が細尾沢のようだ。40m滝はいずれ見たい。
本谷は相変わらずの河原歩きで、面白みは薄い。
そのまま右岸を歩いていると、看板を発見。何でしょうか。
ナナカマドの実は、高い場所にあるが、良く目立った。
右岸から枝沢。支流の沢の方が楽しそう?
そろそろ水に入りつつ進みたいが、いまいち惹かれない。
ヤマハハコが出てきた。
ようやく、そろそろ水際も楽しい場所が少し出る。
右岸の支流。これも楽しそうだ。
左岸からの支流が滝となっていた。15m近いかな。
ここは、ハイライトの一つと言ってもいいと思う。
その後の右岸からの支流。これも面白そう。
楽しそうなのは、支流ばかりで、歩いている本流は・・・。
左岸はこんな崩壊した場所もあるし。
殆どが岩で埋まってしまったのか。
やっと楽しそうな場所。左は支流で、滝が本流。
6mくらいかな。左から簡単に越える。
その後、小滝が連続し、その先に・・・。
大滝15m。周囲の岩は脆く、直登は危険。
右の緩い斜面から巻いていく。
途中、フェルト靴のK君は横断が危険で、ロープを出した。
懸垂用の残置スリングがあったが、手持ちの30mロープでは恐らく沢床まで足りない。そのままトラバースしていくと、問題なく沢に復帰することができた。
左が本谷で、右が支流らしいが、ここは左俣と右俣というべきか。
右俣の奥には滝が架かり、明らかに楽しそうに見えたのだが・・・。
少し登って振り返ると、遠くも見えるようになってきた。
この沢お馴染み、支流は楽しそうで、本流は駄目・・・。
またまた崩壊地。
ガイド本にあった7m程度の滝2つは一体どこへやら・・・。
埋まってしまったとしか思えない。
最早、完全に詰めの様相であり、水も枯れる手前。
左を見れば、主稜線の見事な景色!
その更に左に目をやると、格好いい岩ピーク。
あれが、行者岩のようだ。帰りに登れたら楽しそうだ。
あっさりと水は枯れて、不安定な風化した花崗岩を上がる。
イワツメクサ。水切れの後には多い。
そして、藪へ。
ハイマツ漕ぎ10ほど格闘すれば、殆ど膝丈で問題なくなるが、とにかく暑い。
尖った岩が目立ち思わず一枚。これを過ぎると登山道に出る。
振り返る。御嶽山も見えて嬉しい。
遭難碑まで行って、沢装備を解除して休憩する。
お店広げ放題だが、一組しか遭遇しなかったので、問題なし。
ガスが上がってしまっていたが、景色を楽しむ。
これだけでも見られて良かった。
さて、いよいよ下山。
右手、南アルプスも僅かにピークのいくつかは見えた。
振り返る。白骨化したようなハイマツの木も良い。
将棊頭山。今日はただの通過点だが、2000m峰としては重要なピーク。
ミヤマキンバイか?花を見たのは10株未満。
分水嶺を通過。
西駒山荘のトラバースを右に見送り、行者岩へ。
シラタマノキも多かった。
行者岩まで少し登るが、苦労することはなかった。
近くで見ると大きいものの、登って楽しいかというと、そうでもない。
茶臼山。こちらは三等三角点(点名、茶臼山)を有しており、展望も中央アルプスの盟主たる山々が良い位置で見られる。
ガスに入っていたが、少し粘らせてもらい、展望を楽しんだ。
さて、ここからは下り一辺倒。間も無く、樹林となり、展望も僅かに木の隙間から見えるのみとなる。
実をつけたゴゼンタチバナが多かった。
世代交代。好きな景色。
古い標識。右下の標識は何と読むのだろうか。
まだ八合目。長い。
夕日が差してくる。樹林も美しくて楽しめる。
六合目から振り返る。登りは結構大変ですね。
五合目で稜線から外れていく。
ここから中々めんどくさい道となる。
植林用の道がそのまま登山道になったのか。地図見ていて、合理的な道の付き方じゃないくて嫌だなと思っていたが、案の定よろしくない。
岩を噛んでいたり、有棘植物があったり・・・。
だいぶ暗くなって、沢に降りた。
ワイヤーが渡されており、渡渉はかなりの増水がなければ問題ない。
ここからヘッデン利用して、30分ほどで登山口に戻る。
夕食は、K君一押しのお店でとんかつ♪ めちゃ旨で最高!
さて、正沢川本谷は、最早遡行価値があるか怪しい内容だった。
これならば、アプローチが長いと思っていた滑川に行った方が良かったのかも。
正沢川本谷 将棊頭山・茶臼山 / Argonさんの茶臼山(長野県木曽郡木曽町)・将棊頭山の活動データ | YAMAP / ヤマップ