絶賛夏バテ進行中。高原にしか行く気にならない。しかし、どうしたものか。短時間で適した場所が思いつかない。そういえば、長野山梨県境の一部がまだ未踏区間があったことを思い出す。映えは全く狙っていないので、ひとまずピークハントを主におき、山梨県側からアプローチして三ツ沢ノ大ダルに最短で上がるコースを採ることにする。
横尾山林道はずっと通れないので、念のため西から入ったが、これがダートで中々道が悪い。出せても時速せいぜい25kmといったところ。前半の方が荒れている所が多い。ゆるゆると走っていると、好きなが目に入る。
ネジバナ。螺旋が芸術的。花もじっくりと見ると美しい。
撮影後、さて車に乗ろうかと近づいたら、アブで大変なことになっていた。窓を中途半端に開けていたため、車内に20匹程度侵入しており追い払うのに数分格闘。
気を取り直して再度ダートを運転し、やっと到着。さぁ、靴を履こうとしたが無い!やらかした。完全に街歩き用の靴だが、何とかなるだろう・・・。支度をしていると、夥しいアブが寄ってくる。
色々とあったが、出発。この沢を登っていく。クリンソウがたくさんあるのを見ながら適当に歩く。道はあるようなないような。無いというか、どこでも歩ける。
少し気持ちが良い場所があった。苔が綺麗で水も流れており手を濡らして冷たさを楽しむ。纏わりつく虫もいるにはいるが、許容内だ。
水沿いの地面が緩くて、流石に歩きにくい。植林の標識らしきものが見えて、そこから左の斜面に上がった。
腰下の笹を漕いで三ツ沢ノ大ダルへ向かう。
到着。長野県の禁猟標識あり。西を見て一枚。
笹が濡れている場所もあって嫌な感じだ。まずは、槍の東方面へと向かう。踏跡は明瞭なので、それを辿れば問題ない。不明瞭な場所もあるが、稜線歩きで問題ない。シカがうろちょろしているのが気になる。
手前の小ピークには標石。
草原が広がっていた。虫が多くてこういう開けた場所は参る。
イブキトラノオにセセリ?が止まる。
この草原も植林で切り開かれたのだろうか。シカが多くなければ、気になる植物もいたのかもしれないが、ほぼ見られない。
オオヤマフスマくらいか・・・。
笹の下が滑りやすいので、鈍足で上がる。
二度目の槍に到着。南の展望は今日は無いので、さっさと戻る。
シロバナニガナが頂上付近にあった。
滑り転びそうになりながらも、何とかこなす。
傷んだタチフウロが手前ピークの標石の陰にいた。
タルまで戻り、再度登り。笹が逆目で上半身にまでせり出してくる。これは、雨や露で濡れている時は雨具必須だ。今日はそれでも濡れが局所的で余りないので行ける。三ツ沢ノ頭の最高点はどこか分からないのっぺり地形。シカが寝た痕跡が幾つも見られた。展望もあるのだが、雲でいまひとつパッとしない。
最も西に標識が架かっていた。
調べてみると、wikipediaによると丸山と三ツ沢ノ頭は区別されるとある。解釈が正しいならば、丸山が東、三ツ沢ノ頭は西のこの地点ということか。稜線上の高い場所を歩くようにしているので、共にきっと踏んでいることだろう。
さて、どこまで進むか・・・。十文字峠まで行けるかと思ったが、150mほどの昇降がある。今日の足元装備が極めて悪く、億劫に感じる。次回のコース取りを考えて、1656m高点まで進むことにした。
飯盛山の奥に八ヶ岳が聳える。快晴ならば、さぞや見ごたえあるだろう。
ここから、牧場の柵、有刺鉄線が見られる。
アヤメが一輪、寂しく咲いていた。笹は煩くなくて助かる。
少し雲がとれて赤岳のシルエットが見事。
柵が広範囲に張られているが、一ヶ所通過できる箇所があって、そこから先へ進める。僅かに進んで問題ないことを確認して戻る。途中、少し展望が回復。
中央は茅ヶ岳か。その隣の尖がりの曲岳の奥辺りに富士山が見えそうだが。
近い瑞牆山も見えるようになっていた。
適当にタルの手前からトラバース気味に小尾根に乗り沢へと下った。
ミゾホオズキらしき花を駐車地点付近で見る。
ミヤマケマンのように見えるが、こんな時期にあるものか?
出発の際、アブには懲りたので、手早く車に乗り込んだ。