仕事終わりに、さて、どこに登りに行くか。
甲府盆地の日差しはきつく、低山で暑さに余り苦しめられたくない。
そんな思惑があり、寄生火山のピークへ向かう。
暑くないのはいいが、完全な曇天で、雨も降りそうな気配すら感じられるが、さて、どうなるか。
まずは、長尾山。

道路というよりは、歩道に近い状態となり、自然に返りつつある。
ほぼ、一直線に最高点を目指す。藪はまばらで、適当に回避して歩ける。


まだ開花には、ともに早い。フデリンドウと何か。

勾配が緩むと、すぐに山頂。
三等三角点、点名『天神峠』。三角点は黒い標石。
消えかけたお手製の標識が2つ。展望は無し。

人工物は、あとはこれだけ。
道路と反対側に、破線路があるので、どんな状態か探索。
アセビが茂る南尾根を少したどり、すぐ右下にその道を発見する。

倒木はあるけれど、十分に利用可能な状態。

シャクヤクっぽいですね。咲いたらさぞや目を惹くと思う。


スミレは全般的に多い。
藪っぽいところも、下には結構見られる。

笹は枯れており、少し藪っぽいところや倒木は一部あったが、シカは頻繁に通るようで、道は分かりやすい。
その後、間も無く、林道に合流。
マツクイムシを燻蒸するシートが幾つか見られた。



マメザクラが最盛期で楽しませてくれる。


ムシカリ(オオカメノキ)ですか。
花が肉厚で艶っぽい。

写真を撮りながらで、舗装路歩きだというのに、スローペースもいいところ。
十字路に出る。

鳥を撮影するのは難しい・・・。レンズも汎用では厳しいですね。
ここから、車道は外れて、片蓋山を目指し、直線的に登る。

倒木はあるけれど、上部も藪が少なく、あっさりしたもの。
しかしながら、余りルート取りを油断すると、笹薮の濃い場所もあるので注意。

片蓋山の最高点。この時点で、ガスっており、展望も樹間からですら望めない。

このマツに、手製の山頂標識があった。
これ以外に、手製標識が、もう一つあったが、判読不能な状態だった。
外周を南下しつつ、火口は少し覗くが、うーん、特に・・・。
静岡にも同じ名称の山があるので、そちらもいずれ。
道型はあるが、途中から藪でたまったものではない。適当に回避しながら下る。

車道が見えたので、この辺で、廃道っぽいのを辿ってみた。
逆側は酷い藪。

サクラと笹の境界から出てきた。この写真だと入口と全く分からない。

再度、十字路。右の巨木は、アズキナシといって、県指定の天然記念物だそうだ。
枯れているのか、生きているのか、ちょっと分からない。
さて、暗くなってきたが、次は弓射塚に向けて、戻る。

ここ、入口。目印もあって、破線路は生きている様子。

分岐。歩きやすい道は右に逸れ、向かう左には赤い目印が時々見られる。


溶岩樹形ですかね。幾つか、こんな穴があった。
そのうち、道型が分からなくなり、適当に進んだ。

氷池の西の小尾根のトラバース道で、再度、目印と道に合流した。
この辺は、割と踏まれているなという印象。
氷池も気になったので、一応行ってみる。
ドラム缶を利用した古い罠らしきものがあった。

岩と倒木で下まで行きにくい。こちらは、北側の窪地。
この手の窪地には、二酸化炭素がたまるとか・・・。随分前の知識だが、記憶にあったので、手前から眺めるのみにした。こんな大きければ大丈夫だと思うけれど、時間も無いので。
回り込んで、南側の窪地も見る。

こちらの方が地図では大きく見えるが、そうでもないように感じた。
勾配が緩やかな地形が、そう錯覚させるのかもしれない。
この辺で、非常に弱いが、霧雨。
ペースアップして、弓射塚へ向かう。
が・・・。

倒木地獄に捕まる。地獄というには、遠く及ばない緩さだが、ペースアップしたいところ、これには閉口する。
シカは縦横無尽に歩いているようなので、それを利用すると省エネ。

弓射塚、着。枯れた笹が多い。

周囲を少し何かあるかと探すと、地上2mほどに、標識を発見。
踏跡は北に濃いので、それを進む。また倒木や藪に当たららねばいいなと思いつつ。
暗さと霧雨で見通しは悪いし、しっとり服が湿っぽくなるし、不快。

どうやら尾根の右が植林で歩きやすいようだ。これを駆け下る。
右に寄り過ぎても遠くなるので、その後は獣道を利用しつつ適当に下る。
倒木は幾つもあって、若干ストレスを感じる。

この目立つ巨木付近で目印を発見。
ここからトラバースで歩きやすくなり、間も無く林道が眼下に見えたので、最短で降りる。

登りだと、ここからは自分では取り付かないだろうと思う。
あとは、車道歩きで、天神峠へ戻る。
予定では、天神山とイガドノ山も回るつもりだったが、時間切れとなった。
長尾山 片蓋山 弓射塚 / Argonさんの長尾山(山梨県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ