夕方から所用あり、短時間で登れる面白そうな未登峰を探す。
今回は、愛鷹山連邦の一角を攻めることにした。
山神社登山口から出発。
8時前の駐車場は10台未満で混雑している様子はない。
はじめは、スギの植林の模様。
社の前を通過して登っていく。
植林で面白味はあるわけではない。
それもすぐに終わり、広葉樹地帯になった。
避難・休憩小屋あり。愛鷹山荘。それなりに使えそうな様子。手前に柵あり。
紅葉はそこそこ見られるので楽しみ。
もう11月ともなると、花はこのくらいかな。
富士見峠に出る。再度植林地帯になった登山道を黒岳へと進む。
一部勾配が増すが、特別問題なし。
立派な巨木が幾つもあり、保護されれ要る模様。
ひとしきり登りが終わると、左手にベンチがあり、富士山が見えるらしい。今日は既に薄い雲がまとわりつくので、先へ。
分岐。北の尾根も歩かれているようだが、ロープが張ってあり、人気なく植林の作業路に使われるのが主のように感じた。
東に進行方向を変えて緩く登れば、そこが黒岳の頂上。
三等三角点、点名『須山村』。
広い山頂。
富士山が見えるようで、そちらにベンチが2つあって休憩しやすい。
丁度、入れ違いで誰もいなくなったので利用。
少し待つとタイミングよく、まずまず富士山が見られた。
これだけ近いのに見えないのは寂しいので、良かった。
隣には鮮やかな黄色の紅葉が楽しめた。
富士見峠まで戻り、その後も紅葉を愛でる。
まだ1週間以上はいけそうだ。
見頃を過ぎたような木もあるけれど。
道の状態は一般道で良好。
しかし、一部で道の土の流出は酷いよう。両側に道もできている。
お楽しみの鋸岳の稜線が見える場所あり。
透明度は良くないので、行ってのお楽しみとする。
ふと、足元を何気なく見ると、驚きの花を見つける!
キッコウハグマだった。伊豆にあるのは知っていたが、ここで今日見られると思わず幸運!秋の花の中でも最も遅いと思う。
這いつくばって撮影していたところを、追い越してきた人に見られる気まずさもあったけれど。
崩壊している場所から、再度鋸岳の稜線。よりギザギザした様子を観察できる。
ここは、北白ガレンというのかな。
紅葉はこの辺までが最も良かった。
この後は、枯れ模様のような木が多かったように思う。
富士見台。見えませんね・・・。
気温が高く、虫が飛び回って鬱陶しい。ここには東京都の境界見出標の古いものがあって気を惹いた。
富士見台では見えなかったけれど・・・。
こうして、たまに見えることがある。
歩きやすいので捗る。
愛鷹連邦の最高峰、越前岳へ到着。
三角点は、高く飛び出して、腰ほどの高さ。
二等三角点、点名は『印野村』。
北の稜線上に三等三角点があり、そちらの点名は『越前ヶ岳』。通常、逆パターンが多いような気がするが。
展望は残念で、他に何人かいたので、さっさと呼子岳方面へ下る。
呼子岳まで対してアップダウンは無さそうだ。
アセビが多い地点あり。
足元にはたまにリンドウ。今回、結構多かった。11月の花にもなると、これも嬉しい。
展望も楽しみつつ。もっとスッキリと晴れてほしいが。海も多分見えるはず。
紅葉はカエデのような木が少なく、茶色がメインとなってしまっていて少々残念。足がどんどん前に進む。
展望はいまいち。山頂はこじんまりとしている。
蓬莱山へ向かって、下っていく。
この途中で、シモツケを発見! 日当たりのよい場所だが、足場が非常に悪くズーム。
写っている葉はシモツケっぽくないので、どうなっているのか分からない。
割石峠。ここが鞍部。年季の入った標識が良い。
登りの途中には、天狗の畑という場所がある。
リュウノウギクは終盤になると紫色が濃くなってくるらしい。
初めて知った!
振り返る。紅葉は終盤の印象。赤や黄色に紅葉する木が少ないからそう感じるだけなのかも。
登りをこなして、蓬莱山に立つ。
石仏あり。呼子、蓬莱、位牌など、そういう類との繋がりが強いのか。
呼子岳よりは広いものの、そこまでではない。
さて、いよいよここからがお楽しみ区間。
警告を無視するのは、とても気が引けるが・・・。
茨ではないけれど、丈は低いこの灌木は北部では見ない。
歩く鋸岳~位牌岳への稜線。どういう道が付いているか。
トリカブトを発見。3株ほど、枯れる間際の花を見た。
ロープが古いものの整備されており、それに沿って進む。
初め、草がかぶさり、夏は嫌な感じだろう。
鎖には楔のようなプレートが時々見られた。抜けたのか?
ルンゼのような場所を上がって辿り着いた先が、最も核心と思われた。
ハイステップでトラバース気味に上がるのが、ちょっと怖い。ここは一般道にしては厳しい場所だろうと思う。
ダイモンジソウをここでは見た。湿り気を帯びているのだろう。
トモエシオガマっぽいかな・・・。
予想外に、今回は多くの種類の花を見られたと思う。
険しく人や動物の通行が少ないから、こうして花達が生き生きと咲いているのかも。
恐らく、鋸岳の周辺には、きっと、何とかホトトギスとか、何とかコザクラもいるのではないかと思う。
振り返る。岩の脆いのが見て取れる。
この「縦走路」の標識は2つ見たような。
ほぼ全部にロープと鎖があって、ルートミスすることはないはず。
鞍部に降りてきた。
こんな所にもルートがあるのですね。ピンクテープが新しく、下部と向かう位牌岳方面に続いていた。
この先、楽々かと思いきや、そうでもない。
下った後、トラバースで尚も一般道にしては厳しめの道が続く。
再度登って稜線に乗れば、危険は無くなる。全線に渡って完備されていた印象。
ただし、ロープは古く、鎖のアンカーがどうなっているのかは分からない。それなりに信用できそうだが、すっぽ抜けても事故にならないように利用した。
枯れ模様の道が続いて、いつの間にか位牌岳に出た。
三等三角点、点名『大沢入』。
三角点に四角錐が乗っている。
ここは頂上が広い。寛いでいる人2人。
加えて展望はいまいちなこともあり、長居せずに前岳目指して下っていく。
あれが前岳のようだ。
左手には富士山があるのは分かるが、すっきりとは見えない。
楽々と、前岳に到着。
展望はなく、アセビなどで覆われる。
休憩しようと思っていたが、居心地は良くないので、大沢橋方面へすぐに下山。
徐々に紅葉が見られるようになってきたので、見ながら休憩。
赤だけでなく、黄色も美しい。やはり、紅葉は上は既に終わって1200mから下で楽しめる模様。
ロープが付くほどには勾配があるので、ペースが余り乗らず。
尾根末端から、沢地形を行くことになる。
こちらもまずまずの紅葉。
苔むした様子で好み。目印は付いているが、沢沿いなのか、踏跡は少々薄いよう。
ここから堰堤造るために作ったであろう道を辿ることになるが、ずっと前から車は通れない状態で結構荒れている。
ここが分岐になっている場所。
沢を詰めていくと、割石峠へ至るそうだ。
伏流している枯沢を横切ると、そこから林道歩きとなるので、小走りで戻り周回完了。
半日楽しむには良いコースだった!
黒岳・越前岳・呼子岳・蓬莢山・鋸岳・位牌岳・前岳 / Argonさんの鋸岳(静岡県)・前岳(静岡県)・越前岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ