遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

長峰 雨降山 林岳

秩父の一角、扇平山にサクッと登って、小川山でボルダリングをしようと計画していた。

が、扇平山の麓を回ってみるも、獣除けの網が広範囲にあり、入山禁止の標識だらけ。高原野菜の農作業の人も多く、すっかり登る気をそがれて止めた。

さて、小川山の石楠花エリアにどんなものかと岩の状態を見るが、さっぱり駄目!上の林間エリアであれば、乾きも早いと思うが、それまで待てない。

未登ピークハントに切り替える。

前置きが長くなった。

行先は、長峰と雨降山。

東西どちらから攻めても登れるに違いないが、梓川の廃道の様子も気になるところであり、東からとした。

過去、五郎山に登った際の駐車場所の付近から出発。

右の未舗装林道へと歩き始める。この場所は、常楽院平というらしい。

スミレや梓川の流れを見つつ、取付場所を探る。入山禁止が煩いほど見られ、上部もだろうかと少々気にする。

ここで境界見出標と赤テープを発見。作業路っぽい道がある模様。この辺は入山禁止が無かったので、都合よく解釈して登っていくことにした。

道はあるようなないような。どこでも適当に登っていける。

5分も進めば、岩屋か、炭焼窯か。

スミレは全盛。どこでも花を見る。

尾根に乗った。踏跡らしいのはある。

たまに遠くに赤テープがあったが、茸採取用なのか林業用なのか。

何回か明瞭な道があり、横切る。

一ヶ所、東~南に展望のある岩があった。

白いスミレ。何でしょうか。左の側弁が欠損している。

フデリンドウ

明るいカラマツの植林が殆どで、この辺りの花は容易に見られた。

稜線に乗って北を見る。どうやら道がありそうだ。

今日は南へ向かう。

ひと登りで左に岩場があり、そこで展望が得られた。

左の山肌に帯のようになっているのは、天竺平へ伸びている林道だろうか。

ここにはヤマザクラがあったが、まだ開花していなかった。

さて、ブランチでもと思って、ザックの中を見ると、食料は飴が2つだけ!!

昨晩は余りエネルギーになりそうなものを取っておらず、これはまずい。

ゆっくりと登って省エネにしようと思う。

ほんの少し進めば、天狗山や男山の展望も。

いずれ、御稜山から東も稜線を繋げていきたい。

小川山北尾根の向こうには八ヶ岳

若干、前日雪が付いた模様。

稜線上の踏跡はあり、藪山に入る人であれば、非常に明瞭と言える。

問題なく長峰へ到着。

長峰。三等三角点、点名『水車』。点名が水車とはどういう所以なのか。

展望は無し。写真の三角点の背後から歩いてきた。

その後も稜線上は、藪の問題なし。

ヤマハナゴケが群生している。

繊細で美しさもある。

長峰から40~50mほど高度を落とすと展望地。

北岳間ノ岳のように見える。

引いて撮影する。小川山を中央に、八ヶ岳南アルプスを遠望する。

小川山の屋根岩をズームで。日向の岩の乾きは早そうで、少し未練がある。

さて、向かう南は・・・。

雨降山と奥には国師岳

稜線上は緑が見えるが、殆ど東西は植林のようなので、回避も楽勝と思う。

踏跡はあって、ストレス全く無し。古いケーブルあり。

殆どこんな様子。

1965mピークを過ぎると更に歩きやすい。

ジリジリ暑い。ゆっくり歩いてきたが、シャリバテらしく、登りが辛い。

ダケカンバの白が青空に映える箇所。

2076mピークは何もない。下りで岩が転がる程度。

再度、真南に尾根が変わると、少々シャクナゲがある。

ペースは元々ゆっくりなので、ほぼ落ちない。

仙丈ヶ岳甲斐駒ヶ岳と鋸岳の稜線。右奥は中央アルプスのようですね。

雨降山が近くなった。

たまにシャクナゲは面倒だが、藪レベルとしては気にならないほど緩い。

振り返る。中々、素敵な稜線。

雨降山に到着かと思ったが、これは違うよう。

頂上は、こちら。シャクナゲで囲われて展望無し。

標石と角材とこの棒が刺さっている。

背後には、登頂でつけたテープ2つあり。1つは富士吉田氏の去年のもの。ここ以外で何度か見たことがある。ヤマレコで記録も見られる人。

さて、始めから計画していればとか食料があったらとか、たらればを考えてしまうが、今日はここから下山にかかる。

稜線を少し下り、梓川へ下りることにする。

シャクナゲが出て怯むが、密度は薄く、見た目ほど問題にならない。振り返って一枚。

稜線を少し外した方が歩きやすい傾向にあるので、途中で完全に向きを変え、適当な所で小尾根を下っていく。

シャクナゲともおさらばして、快適な樹林帯。

獣道らしいが、人が歩いたようにも感じるほど濃い箇所あり。

ぱっぱと下っていると・・・。

バイカオウレンがひっそりと咲いていた。

もう少し遅い開花と思ったので、嬉しい。

毎度似た構図になってしまうが、この美しさよ。

一応、単焦点レンズ持ってきて良かった!

咲いていたのは多くは無かった。

間も無く、梓川に降り立つ。

トタンの小屋を発見。左岸に建つ。

周辺、缶が転がっていた。

秩父の源流の雰囲気を感じる。

小屋のすぐ下、橋が架かっていた模様。

木は朽ちている。躯体はコンクリートか?

踏跡薄いがあるので、問題なし。

スギカズラが花を咲かせているのを横目に下る。

湿地ではなく、小川が複数集まってきている。

道はあるような無いような。植林も密度は薄いので、適当に進める。

途中、池のようになっている場所。水棲生物は何も見えない。

左岸を変わらず歩く。

滑滝。5mくらいか。

歩きの沢ならば、そろそろ沢登り開始してもいいかも。

その下にはもっと大きい滑滝。

中間でひょんぐり。

この辺でも再度バイカオウレンを発見した。

カサゴケが瑞々しく目を惹いた。

再度、滑滝。4mほどか。

この辺から、何度か飛び石で左右に渡渉していく。

林道が来ていた時代はどんな様子だったのか。

堰堤を通過。巻きは右岸の一択。

越冬したチョウがいた。警戒されており、この一枚が限界。

花は少ないので、よく見るものしかなかった。

ネコノメソウのどれかとか。

キムジロとか。

どちらも個人的には雑草の域を出ない。

最後の見ごたえのする滝。8mくらいかな。

堰堤の下にまだあったことに驚く。

そして、今回のハイライト。

ヒメイチゲ

風に揺れないタイミングを狙って、じっくりと・・・。

この雰囲気たまらない♪

心行くまで楽しんでしまう。

この堰堤連打のすぐ下に廃林道が来ていた。

梅雨時など水量によっては、渡渉で濡れることを覚悟した方が良さそうなルートだったが、今日は最後までトラバースや渡渉で問題なかった。

下ってくる最中、そういえば林岳というピークがあるのを思い出したので、踏むことにする。橋を東に渡って1682m高点を経由して、林岳(1684m)を目指す。

1682m直下は地図通りに岩が転がる。

植林で、上部はアカマツも混じる。

1682m。特に何もない。東に向かう。

変わらぬ光景。

左下に林道が見えたので、すかさず下って合流。

右の斜面を下り、林道をショートカット。

チョウジザクラでしょうか。咲き始めの様子。

未舗装の道を再度歩いていく。

ゲートを跨いで振り返る。

進行方向には、林岳が存在感を示している。

花崗岩を南面にまとい、中々の山容。

南の破線路はその通りに道があるので、そちらへ。

植林で、危険もなさそうだ。

沢地形を少し上がり、最後は適当に左寄りに登って稜線に乗った。

こちらもアカマツが混じる。

歩いてきた南面の展望が良い。

中央やや左、ちょっとした岩が見えるのが気になっていた。帰って調べてみると、これが岩岳だったようだ。山と高原地図では、赤岩と記載がある。

幻の滝がグリーンシーズンで見られる水量が多い時期、一緒に行けるだろう。

林岳、着。振り返ると五郎山。

山頂標識は朽ちて足元に転がっていた。

西には碑があり、昭和と彫られていたが、何が書いてあるのか感じは見えるが意味が不明だった。

白砂青松ではないのだが、そんな気持ちの良い場所だ。

北面、御座山も遠望。ほぼ360度の展望が得られた。

穴場だと思う。

後は用済み、下山にかかる。

北東のピークも踏んで下ることにした。

シャクナゲが稜線はあるが、右手から容易に回避。

こちらは、先ほどより展望は劣る。

林岳を振り返る。

奥の大原平ノ頭が気になるところだ。

展望はこれで終了。

北に伸びる尾根を木を掴みながらさっさと下る。

振り返る。沢型の方が楽だったかも。

幻の滝のある沢に架かる橋付近に合流。水量、もう少し欲しいと思い、幻の滝は次回の楽しみにしておこう。

ここからは歩いているので、黙々と・・・。

山中で見たのとは違い、鮮やか。

10分ほど歩いて周回完了。

貯蓄エネルギーが余りない状態で登るのはダメージが大きいことを思い知った。

 

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