遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

根石岳 箕冠山 峰の松目 赤岩ノ頭

八ヶ岳未踏峰を今日も攻める。

距離がそこそこあって、リハビリ登山に適するルート選択とした。

4つの未踏峰を踏めて、硫黄岳から東天狗岳が繋がる。

これにて、八ヶ岳は南北、編笠山から蓼科山まで繋がることになる。

本沢温泉に向けて、まずは出発。毎回出遅れだが、やむなし。

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6台先行者あり。ここからはダートとなる。TTではとても進めない道だった。

曇っているが、暑くてやはり大変だ。

サクサク進む。

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ここがゲート手前。スタッフ用の駐車スペースが右にあった。

この辺から稜線に取り付く。三角点が僅かの距離なので、踏みに行くため。

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疎林でどんどん進める。途中でボルダーあり。

終点まで登れれば、開拓できる近さ。余り目を惹くボルダーが見渡しても近くにはないので、辛いところ。

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笹が出る。三角点までこの調子かと思ったが、右を歩けばほぼ回避できる。

結局、短距離で問題なかった。

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1986.8m。三等三角点、点名は『高人』。

展望は無い。木に巻かれたテープ、木を組んだ枠のような朽ちた人工物があった。

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ここからの稜線は更に歩きやすい。気持ちの良い樹林帯だ。好み。

問題なく林道に合流。

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富士山が見えるのでしょうか。今日の様子では、まず見えないだろう。

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この系統の標識があったが、何を示しているか分からない。

先の三角点ピークは、ヤマレコでは、ハゲ山としてあるようだが。

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街が何とか薄っすらと見える程度。奥秩父の山々は見えない。

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日陰には、ダイモンジソウがあった。ここだけにしか今回のルートではなかった。

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準林道のような道は、ここで迂回。

余計に10mほど登って下らされる。

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クリンソウがその先には多かった。湿地帯ならでは。

冷たく美味しい水が出ているので、帰りに汲んだ。

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分岐を過ぎる。しらびそ小屋へつながる。いずれ、ミドリ池も行きたい。

水場で小休止。水量豊富で、冷たくて気持ちいい。煮沸利用するようにとあった。

野営場が直近にあり、テントは5張あった。とても快適そうだ。

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本沢温泉。何人かいた。ここには、ゆっくりと宿泊、温泉を楽しみたいところだ。

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天狗岳に向かう道は、白砂新道というらしい。樹林が素敵だ。

何度か、小さい沢を渡るので、まとまった雨があれば大変かもしれない。

樹林帯、良く整備され、新しい目印豊富な道だ。

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名前は分からないキノコ。

途中で、展望良さそうなナギっぽい場所に踏跡が続いていたので、僅かに逸れる。

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振り返る。稜線上は晴れていそうで期待ができる。

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眼前には、硫黄岳に圧倒される。少し雲がかかるので、休憩がてら観察。

大雨でどんどん浸食されそうな様子。

サクサク進む。稜線直下は、日当たり良好。白い砂礫で照り返しが強い。

 ヘリコプターが本沢温泉の上流で何かやっている様子だったが、何だったのでしょう。

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主稜線上に出る。青空は美しい。
それにしても、暑い!!日差しも強い。

日焼け止めを塗り直す。長袖を来て、サングラスも装着。

まずは、東天狗岳へ向かう。

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コバノコゴメグサ、イブキジャコウソウ。

花を撮りながら、歩きやすい道を登る。

直下には梯子もあって良く整備されている。

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さあ、東天狗岳に来た。北側の展望。

一部にはガスがかかるが、期待以上だった。

西天狗岳へは、一度行っていることもある。

また、登山者が結構多いので、そちらは割愛。

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左はニュウで、崩壊地が見られるところが稲子岳だろうか。

稲子岳の壁の様子が見えないので、ちょっと残念だった。

3分程度の滞在で、さっさと戻って、根石岳方面へ進む。

根石山荘を左に見送る。この周辺は、コマクサが保護されている。

花はほぼ散っており、分かっていたことだが、やはり残念。

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本行程のどこかにあった、状態の良いコマクサを一枚。f:id:Argon:20210828185433j:plain

根石岳にはこの標識。石積の山頂。展望は良い。

小ピーク感があり、通過点の印象だった。

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箕冠山。よく確認すると、少し最高点は外れているようだ。

ただの藪で、特別な山頂感無し。展望は周辺に無し。

この分岐では、オーレン小屋へと向かう右の道を進む。

樹林で日差しが遮られて助かる。

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オーレン小屋は、大盛況。ざっと、30人はいるように思えた。

一瞥して、テント場を通過して、峰の松目へと進むが・・・。

テント場も盛況で、6割くらい埋まっている。平日でこれだと、土曜日などは確実に満員御礼といった状態になるだろう。

小屋の人気もあり、テントサイトは大人2000円という強気な価格設定も、理解に苦しむほどではないか・・・。

少し登った上の箇所で小休止して、分岐を峰の松目へと登っていく。

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樹林は相変わらず美しい。そして、登山者はいない。

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クロトウヒレンではなく、タカネヒゴダイのようだ。登り最中、樹林も花も楽しめた。

展望は無いのだが、踏跡で見られそうな場所へ。

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横岳から赤岳。

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赤岳と阿弥陀岳

これだけの展望で大満足。そして、未登の美濃戸中山の様子も見ておく。

どういうルートで行こうか少々悩むところだが、2回は西面から行くつもりでいるので、どちらかの機会で回収するか。

峰の松目の直下は急登があった。

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そして、到着! 展望なく、地味な山頂。

ロープが張られていたが、西へも踏跡が続いていた。赤岳山荘周辺に下るならば、悪くない尾根と思われた。

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味のある標識を今回も発見。

達筆標識とともに、私は結構ファンです。

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三等三角点、点名はそのまま『峰ノ松目』。

国土地理院地図を見ると、成果状態は処置保留となっている。

戻って、赤岩ノ頭へ向かう。

樹林を抜けると、振り返れば、峰の松目。

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空気の透明度は良くは無いが、諏訪湖も見え、悪くはない。

ハイマツが少々被さるが、歩行に支障が出ることはない。

赤岩ノ頭は、根石岳と似たような小ピークという感じだった。

僅かな距離で鞍部。割に人が多いので、さっさと硫黄岳への登りへ。

大きなケルンが複数。

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トウヤクリンドウが特に多い。晴れているので、花も閉じていないのを見られた。

天狗岳の南面にもあったが、遥かにたくさんの株があった。

硫黄岳直下の岩場は直登してみた。すぐ上は真っ平の広々とした山頂。

過去、三角点には行っていないので、そちらへ。20mほど高度は下げるが、殆ど平坦。

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三等三角点、点名『箕冠』。

北は火口に寄るので危険だが、縁から離れれば問題なし。

白砂新道でも感じたが、この北東尾根、結構いいのでは?

少し戻って、祠がある場所でゆっくり休憩とした。風が涼しく助かる。

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右下のナギが、登ってきた際に立ち寄った展望地だった。

ここからも見えて良かった。

八ヶ岳は、南北は全てが繋がったのも感慨深い。

幾つか未登ピークは残るが、八ヶ岳界隈に難易度の高い山は無いこともあって、登りつくすまで時間の問題だろう。

十分に休憩して、景色は楽しんだ。夏沢峠へ下る。

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爆裂火口は絵になる。

そして、花がまだまだ楽しませてくれる。

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ミヤマダイコンソウは、ほぼ終わりで、今回で一番状態が良くてもこの程度。

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オンタデでしょうか。ウラジロオンタデなる類似もいるらしいので、今後の参考に。

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シナノオトギリかな・・・? イワオトギリとの違いは、帰ってきてから知る。

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岩屑が中途半端な大きさなので、少々歩き難い。

今回、初使用のローカットシューズを使いこなせない。

右足だけ、爪が靴内で突き刺さり、くるぶしに周囲が当たって痛い。お蔭でストレス。

途中で、歩荷の方に追いつく。歩きも確実で、荷の割に速い。

10kgと今日は軽いそうだが、横幅もある大荷物には恐れ入る。

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夏沢峠着。周囲を観察。ヒュッテは営業していないようだ。

新田次郎の短編小説に、夏沢峠の舞台があったようなと、朧げに記憶がある。
ここで、ハイカーの2人に、オーレン小屋はどちらかと尋ねられる。

標識通りだが、道はやや北に進むので、地図をよく見ないと見落とすかも?

峠からは、主稜線を外れて完全な下山路だ。

樹林をどんどん下る。

靴への調整には、距離があると堪える。どうやら、私は足首を左右にねじることが多いようで圧迫する。加えて、右足底は過去の骨折の影響でアーチが潰れて僅かだが低いため、良く当たるらしい。

沢音が聞こえてくる。振り返れば、硫黄岳も沢越しに臨める。

硫黄臭漂う沢を見ながら下っていると。

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露天を発見! 距離は離れているが、入浴者の存在程度は十分認識できる。

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昔の露天施設跡でしょうか。そんな名残があった。

この周囲は、独特な苔っぽいのが気になった。

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切り株にびっしりとついたこの様子は、特に惹きつけられる。

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そして、露天風呂は利用不可。

帰ってきて調べてみると、露天までの道が8月の豪雨で土砂崩れに遭ったそう。

大変だと思うけれど、復旧されることを切に願います。

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露天風呂に入りながら、硫黄岳の稜線を見るのは、さぞや気持ちがいいだろう。

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紅葉の時期は特に素晴らしいだろうと・・・。

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死ぬまでには、絶対に宿泊したいところ。

冬に日帰りで立ち寄り入浴っていうのも、悪くないかも。

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行きでは気にしていなかった箇所。崩れないでほしい。

三角点は踏んだので、そのまま登山道を下る。

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ゲート着。車は1台。軽トラックやジムニー等ではいいけど、神経遣って登ってくるより、下に停めて歩いてくる方が楽かと個人的には思う。
オフロードのバイクが、最適で楽しいのは間違いない。

下山して、右足を見ると、爪が刺さった箇所は出血しているし、くるぶしも当然ながら赤くなっていた。

歩き方だけでは、どうにもならないが、工夫が必要だ。

  • コースタイム

本沢入口(9:52) → 三角点(10:35) → 本沢温泉(11:25) → 展望地(11:53) → 稜線(12:20) → 東天狗岳(12:40) → 根石岳(12:55) → 箕冠山(13:05) → オーレン小屋(13:25) → 峰の松目(14:10) → 赤岩ノ頭(14:45) → 硫黄岳(15:00) → 三角点(15:10) → 夏沢峠(16:05) → 本沢温泉(16:43) → ゲート(17:28) → 本沢入口(17:50)

 

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