前日入りしていれば、早朝起床も辛くないと踏む。
しかし、ジムで遊び過ぎて、出発が遅くなる・・・。
結局、睡眠時間は3時間ほど。車中泊でも、3シーズンシュラフではちょっと寒くなってきた。
車坂峠から、浅間山周辺のマイナーピークを掃討する。この計画は今年のうちに決めていたことだが、ようやく実行に至る。
平日のせいか、他に車は3台。
ハイキングコースの雰囲気の登山口。
既に標高が高いので、今日は楽々だ。
まずは、巻き道のような北側を通る中ルートで登る。
笹がしばらくあるが、ザレが出てくると無くなってしまう。
途中で南~西の展望が見られる場所あり。3000m峰は雪が見えるが、こちらはどうか。
そこからは樹林となる。霜柱は乗っても崩れないほど硬くなっている。
ぬかるみがなくて助かる。早出というほどではないが、前夜に出てきて良かった。
さて、分岐。いよいよ稜線に乗る。
東に少し登って、トーミの頭へ。
東の外輪山の稜線。
西は遠くまで景色を楽しめる。
若干、風があるので、手が少しかじかむ。
快晴のため、無防備では日焼けしそうなので、こってり塗って先へ。
その先で、間もなく稜線を離れる。この道は、過去に歩いている。
遠くの山々を見ながら高度を落としていく。
富士山も見えた。下の霞む小さな稜線の波も良いものだ。
いつもながら、涸沢岳の雪面は眩しい。
妙義山はそろそろヒル活性が落ちているだろうから、旬ではないだろうか。
紅葉はすっかり終わっているようだが、何とかナナカマドの実を・・・。
当然遮るものはなく浅間山が見えている。
記憶通りに、割と急な道が続く。
振り返ると結構降りてきた。岩が中々の景色だ。
カラマツと笹の樹林に入る前で小休止して、牙山を観察。
さて、どうなるか。
下り切って、枯れ野原。全く静かなものだ。
間も無く分岐へ。
火山館へ下るように進む。
牙山を真っ向勝負で東尾根からやっつけるのは極めて困難なので、南側から観察するべく、火山館が見えるところで、左へ登山道を外れる。
間伐も入っているし、踏跡がそこら中にあるので、適当に進んでいると、明瞭な道があった。しかも、目印が豊富!
この辺りから天狗の露地と呼ばれている場所のよう。
浅間山も良く見える。周囲の立ち枯れの木が良い。
お目当ての牙山を仰ぎ見る。
最も右が牙山の座標のようだが、左の岩峰の方が目立つ。
途中でケルンがある場所から稜線に乗るルートを探る。
こちらにも目印はあった。
凹角を登る。結構急だけれど、まだ普通に登れる。
そこが稜線。
上がり切ると、左手の剣ヶ峰方面も岩峰が見事だ。
稜線上にも目印は変わらず存在する。踏跡も割と明瞭だ。
パパっと歩いていくと、下から見た岩峰2つの基部に出る。
30mくらいありそうだ。確保しながらであれば、登れるかもしれない。
さて、ルートは岩峰の間か?と思ったが、北東からトラバースするようだ。
落ちるような印象はないが、落ちたらただ事ではない。
これを過ぎると、1つの小ピーク。それを越えた先が牙山だった。
お手製としては凝ったデザインの山頂標識。フォントが素敵。
裏は和む絵。
狭い頂上だが、展望は歩いてきた方向以外は良い。
トーミの頭や黒斑山を眺める特等席。
ここから北に尾根伝いに下るのは、ロープがあったとしてもどうでしょうか。
さて、そこから西に目を移すと。
小休止して、剣ヶ峰へと先の場所まで戻る。
こちらも目印は変わらず続いている。
右手から左斜面を登って、稜線に乗るよう。
まぁまぁの傾斜だが、この辺は普通。
稜線に乗る手前がちょっとした岩場で3mほど注意かな。
丁度、稜線に再度乗ったところを振り返る。左の岩峰はすぐ隣にある。
少し進むと、踏跡はトラバース気味に進んで直上し始める。
分かり難いが、一般登山道にはまず出現しない傾斜だ。
日が当たり始めている場所は凍結が緩み、落ち葉や枯草で隠れた地面は要注意。
ゆっくり安全に登り、再度稜線上へ。
剣ヶ峰は近いが、もう一つ手間にギャップがあるようだ。
稜線伝いに歩き、再度右手をトラバース気味にそのギャップへ進む。
そのギャップから振り返る。なるほど、そこそこ傾斜ある。
あとは適当に稜線歩きで、剣ヶ峰に到着。
南の地点。展望良く、平らで休憩には適する。
南北に長いので、北にも進む。
三角点ではないが、標石があった。
恐らくは、南西尾根で浅間山荘方面への目印らしい。
あっさりと目当ての2座を踏めたので、昼をゆっくり取る。
風は穏やか。贅沢な景色を見ながら・・・。
時間は十分に残っており、過去に踏んだかどうか記憶が曖昧な鋸岳を経由して車坂峠へ戻るルートに決めた。
剣ヶ峰の下山は北東尾根。こちらは、目印は無いが、踏跡明瞭。
多少の雪はあるが、無いに等しい。ただし、ぬかるみ注意!
振り返る。草付きが結構滑る。
ちょこっと目印が下部にはあった。
まぁ、稜線上であれば、迷うことはない。
2081m座標を目指す。
そこから、剣ヶ峰を見る。直下は岩場だったらしい。
人工物があった。過去には、探勝路があったのかな。
目印がここから多くて、それを拾っていく。
古い標識を発見。
目印は豊富だが、ルートが幾つかあるらしい。
ヒカゲノカズラが気になる。
行きでも良いと思ったが、やっぱり良い場所。
冬で雪が付いた時もきっと素晴らしいと思う。
違う場所、明瞭過ぎる道型を辿っていると、牙山の基部に出た。
いやあ、凄い。相当の気持ちや準備がないと、ちょっと登れる感じがしない。
正に『牙』という名が相応しい。
ここにはソーラー設備と、導水ホースらしきものがあった。
火山館に向けて進むと、カメラがあり、立入禁止のロープ・・・。
逆から来ているので、分からなかった。
何もしていないが、気まずい。
火山館では、薪割りしている人が見えて、無用な接触をしないよう、そそくさとやや北に進んで登山道に復帰した。
ここからは、ハイキングでとても気が楽。
鳥の撮影にも試みる!
満足いく写真♪ カメラ目線でいてくれた。コガラ。
こちらの鳥は、カケスのよう。鳴き声は知っている。
のどかなカラマツ地帯を行く。
薪の運搬は、生憎と逆方向なので協力はできない。
前掛山は用済みなので左へ。
ここも歩いているコースだが、断片的な記憶しかない。
Gバンドまで、まぁまぁの登りのようだ。
噴火で飛んできたのだろう巨岩。
こんなの飛んで来たら、ひとたまりもない。
少々息が上がりつつ、直下の岩場をこなす。
稜線に出て、僅かに北東に移動し、鋸岳。
赤茶けた山頂の様子を見てもピンとこないので、やはり鋸岳は踏んでいなかったらしい。今回のルートにして良かった。
角度が変わった浅間山。ガトーショコラの粉砂糖が少ない。
個性的な山容の山々があるが、同定が困難。
浅間隠山や鼻曲山などが見えているはず。
四阿山が堂々と。左下は湖かと思いきや、畑らしい。
あの辺は、横手山でしょうか。
ゆっくりと歩いていく。
鋸岳を振り返る。
浅間山をじっくり見る。もう、あの周囲に登ることもあるまい。
登るより、やはり見て楽しむ山であると思う。
遠くは、日光の山だろうか。
先までいた剣ヶ峰。富士山の剣ヶ峰と2つが並ぶ。
仙人岳手前。振り返って一枚。
雪は西にはあるが、登山道上は選べば支障は全くない。
すぐ先に人もいるので、仙人岳で休憩。
三等三角点、点名『三尾山』。三角点は傾いている。
ちょっと進んで蛇骨岳。
ぬかるみが気になり始める。
ゆっくり歩いて気配が殺されているのか、鳥が近くに結構いる。
ホシガラスは、地面を掘って何を捕食しているのかな。
一生懸命で、こちらを殆ど気にしていないよう。
黒斑山に到着。当然だが、順調に進んできた。
防災設備は立派。
樹林帯となるので、以降は展望は断片的。
一周してきた。
逆光も解消された。雪はこちらは全く見えない。
今回のハイライトの牙山から剣ヶ峰の稜線を一望。
稜線上では、ここから見るのが最も険しく見えるかも。
槍ヶ鞘。ピークと言えるが、通過点。
この先、展望がしばらく無くなる。
避難シェルター。浅間山の活動は今後どうなるのでしょう。
凍結あるが、ほぼ問題なし。
貴重な被写体。
どうにもカメラの調子が悪いようで、ピントが・・・。
その先、展望があった!
スキーで来たら楽しそうな場所。
高峰温泉、今後泊まることに決める。
微妙な登りもありつつ進む。
午後の日差しは柔らかい。
今年はたくさん花を見られて良かった!!
来年は何をテーマに山に登ろうかななどと考えていたら、車坂峠に到着。
下山後、布引温泉こもろに向かう。ここは、浅間山を露天から贅沢に眺められる。
そして、天鳳でラーメン食べて帰宅♪
槍ヶ鞘・トーミの頭・牙山・剣ヶ峰・鋸岳・仙人岳・蛇骨岳・黒斑山・車坂山 / Argonさんの黒斑山・仙人岳(長野県)・蛇骨岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ