遠流日記

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マイモーズの悪場 敗退記

K君を唆して、奥多摩最難ゴルジュといわれる、倉沢谷、マイモーズの悪場へ。

悪場は悪罵とも記載があったよう。

マイモーズとはカタツムリのことらしい。

ざっと調べてみると、ここはフリーで突破されているようなので、無論これはフリーで続くしかないと、鼻息荒くして挑戦する。

倉沢出合の林道入口ゲート。道路が濡れている・・・。

前々日は雨が結構降ったそうだが、昨日は早くに止んでいるはずで、増水の影響はないと思う。

日差しもあって、気温は高い。

さて、降りられそうな小尾根っぽいところを出合目掛けて下る。

早くも汗が滲む。

出合付近まで降りたら道があるようで、鎖が付けられていた。何用でしょうか。

さて、出合から1分でF1不動滝が立ちはだかる。

暗い・・・。黒光りしているが、ぬめっているのかどうなのか?

高さは7mくらいか。

上部はどうなっているのかよく分からない。

ライミングシューズを履いて、一度空身で試しに登る。

問題なく離陸して体を切り返す。ぬめりは余り感じない。

細いクラックがあり、一応持てる。その右上くらいにY字のような場所が比較的良く持てるのを確認。疲れるが、右上のガバまで上がると少し休める。

その後、左に移っていくのが足が滑りそうで、ちょっと悪い。

行けそうな感じなのを確認して飛び込んで戻る。

これは案外楽に登れてしまうのでは!?とほくそ笑む。

装備を持って、トライ。

フリーでのリードには意味がないけれど、浅いクラックにカムを1つ、その少し上でももう1つカムを決める。

何とか滝身に近い中間部まで到達。奥行を結構感じる。

ここには残置ピトンがあったが、奥までは刺さっておらず、叩き込むが余り意味がなかった。

ドガバとアンダーで良く休める場所でありがたい。

右上のガバ以降、上はのっぺりした外傾が続いている。その先、リングボルトが2mくらい上に見えたが、どうやって行けばいいのか・・・?遠さを感じる。

ちょっと試してみたが、緑を帯びた余り持てないホールドに恐れをなして止めた。

リングボルトまでの間で墜落したら、ロープの伸びを考慮すると、ちょうど滝壺辺りでテンションが掛かるような印象だったので・・・。人工登攀ならば、この右ガバにアブミ設置してそろりと上がるのが正解なのだろうか。今日はそれでは意味が無い。

すると、水流沿いしかない。

が、ここからも良くなかった。

水流の左足で乗り込んで、左手→右足からの右手が結構強度が高い。

右手ホールドを何とかマッチして足を上げようとするが、水流に叩き落される。

もみくちゃになって戻る。

こんなことを何回かやって下部でよれよれ・・・。

最後のトライでは、膝と腰など打撲して敗退!!

午後まで散々やったけれど、無理でした・・・。

本当に、悔しかった・・・。落とされた所でよれていなければ・・・とか、水流がもう少し弱ければ・・・とか。たらればで登れたのではないかと思ってしまう。

K君にずーっと瀑風で寒い中ビレイしてもらっていて、この有様にやるせない思い。

最高到達点から先、どうしたらいいんだろう・・・。