身延のマイナーピークへ。
日本山名事典には収載されていないが、五老峰という名がある場所。
山梨県の中でも、南部方面の山は山梨百名山以外は、ほぼ手付かずの状態。
少しずつ踏破に向けて、また、リハビリ・ハイクとして向かう。
湯之奥猪之頭林道は冬季閉鎖中。
ゲートが閉まっている。周回コース予定で、林道は歩くつもりはない。
余地に駐車して、少し下る。
向かう稜線が遠くに見える。結構登るよう。
道路沿いの花を見ながら・・・。
この辺の花は、どこでも。春を感じながら・・・。
さて、目的の尾根取付。
簡易舗装された細い道がある。
願掛け地蔵。こんな所に、という印象。
その後、間も無く山道へ。
道型は非常に明瞭。古くはかなりの往来があった模様。
余り歩かれている様子はなく、落ち葉がくるぶし上まで堆積している箇所も多い。
新緑を楽しみながら・・・。
ダンコウバイらしき花は散り、新緑を展開。
広葉樹から植林へと変わる。
歩き難さなく、順調。お馴染みの古いケーブルもあり。
七〇八と赤字でペイントされている。高度でしょうか。
尾根の左は伐採され、幼木が柵で保護されていた。
ここから、やや様子が異なる。
地面がザレている場所が多数あり、少々注意が必要。
フデリンドウがたくさん。
スミレも散見。
ヤマシャクヤクも発見!!ここにもいたかー。
先日、発見した時も蕾で開花に出会えない。
適当に登っていると、炭焼釜があった。
十分に使えそう。
地面が滑ると足にくるので、写真もちょいちょい撮りつつ。
タチツボスミレでしょうか。紫が美しい。
左は植林、右は広葉樹。
下部温泉駅に延びる尾根の分岐。
電車利用組からすれば、こちらのルートがメジャーだろう。
この手前が最も歩き難かった。道の様子はそれほど変わらずだが、同様に適当に登れる。
目を惹かれるキノコ。
見晴らしの良い岩の上に立ち枯れの木。
ピークツリーと看板があった。
南は展望があるが、春霞で遠くは強く霞む。
そして、間も無くお目当てのピークへ。
三等三角点、点名『五郎坊』。
山名は後付けの感あり、点名の方がしっくりくるように感じる。
頂上の様子は想像以上に地味。
イラスト入りの手製標識が賑やかだ。
それ以外は見所無いので、さっさと先へ進む。
地図通りに勾配がきついのもここまでなので、歩みも捗る。
途中、バイケイソウ畑を見る。
ルートは北東に向かっていた尾根を直角に曲がって進む。
徐々に針葉樹も混じり始める。
下部に比較して、断然歩きやすい。
標識で知ったが、雨河内川を挟んだ向かいの尾根上には、桑木山なるピークがあるそうだ・・・。これには脱力した。
効率良くピークを楽しく踏むルート設定をしてきたつもりになっていたが、桑木山も絡めて、駅起点として周回するのが最適解であった・・・。
おいおい考えよう。
アセビがたくさんあるが、開花しているのは1割に満たない。
尾根の南は崩れている。
大ガレと標識があった。これも地図通り。
この辺から上部、亜高山帯の植生。これは好み。
1904mピークは、大ガレの頭と名があるよう。
同じイラストの標識があった。展望は僅かであり、ほぼ無いに等しい。
それより、この手前にあった花に興奮。
バイカオウレンでした。ベストな時期。淡いピンクが特に美しい。
少し下って、再度登る。
割と好きな様子。
この登りには、再度バイカオウレンが沢山咲いていた。
本当に美人揃い!!
踏まないように注意しながら進んだ。
そして、毛無山、今回の最高点に飛び出す。
一等三角点、点名『毛無山』。
近い富士山がこれほど霞むとは。
雲で見えないより、ずっとまし。
軽食して小休止。
魔集落、立入禁止と記載されたような標識があったが、見間違いだったか。
恐らくは、栃代集落なのだろうと推測する。
次回、桑木山と絡めて周回するルート取りは楽しそうだ。
3回目の登頂という以外、特別な感情は無く、予定通りに下山にかかる。
ここにもいたー!!
先ほどではないにせよ、開花している株が幾つもあった。
こちらの花の方が小ぶりな印象。
歩きやすい登山道は北に折れるが、尾根は西へと続いていく。
ロープが張ってある。これは知らないでいると、迷い込んでも不思議ではない。
無論、承知の上なので、構わず進む。
既に歩いた区間を通ることになる点、林道歩きが苦痛な点で、これを選択している。
登りの状況と似ており、硬い地面に小さめの石や落ち葉が乗っている。
下りでは登りよりも足にくるものの、大した支障はない。
3mほどの大岩が尾根上にあった。
越冬したチョウ。ヒオドシチョウでしょうか。
この尾根、特別面白いものは発見できない。目印は皆無だったが、植林が出てくると踏まれているよう。
花もスミレとフデリンドウのみ。
それと、キブシくらい。
植林は一部カラマツが混じったが、ほぼスギのようだ。
間伐された木も処理はしっかりされており、ストレスは無い。
林道に一度出るが、そのままショートカット。
林業で使用するのでしょうか。地図にある人工物はこれのようだ。
ここで、オオミズアオを見る。
成虫になって間もないようだ。
美しいと思う!!どうやら雌のよう。
幸運をもたらす蛾という記載もある。あやかりたいものだ。
簡易舗装が来ており、それを下って林道に降り立ち周回完了。
荷物を置いて周辺を見る。
往路見ていた車。外車でしょうか。結構な年代物のよう。
カエデは新緑と花が美しい。赤が入ると華やかさも加わる。
キランソウは花弁を食べられている模様。
フジは、これから楽しめそうだ。
フジの名所は山梨でも幾つかあるので、行ってみたい。
そして、ヤマシャクヤクが咲いているのも。
五老峰・大ガレの頭・毛無山(三角点) / Argonさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ