空き時間を利用して、御坂山塊の一角のマイナーピークへ向かう。
藤野木から。林道ゲートは冬季封鎖中だ。
ここに駐車して出発。
17時には戻らねばならないので、エスケープがしやすいよう、反時計回りとする。
子仏山の主稜線には、送電線があり、巡視路が、このゲート近くからあった。
水の流れない沢を渡って、巡視路。
傾いていたり、落ち葉で下の状況が分かり難く、少々登りにくい。
アカマツが多い。送電線までもう僅か。シカがこちらを見ていた。
一気に冬に逆戻りで、花は寒そうに見える。
すっかり伐採されている。
東南東に延びる電線。
モノレール軌道がここまで上がっていた。
植林が左手に、雑木林が右手に。
徐々に雪が乗ってくる。
完全に雪道になった。今日はスパッツもアイゼンも持っていないので、どうなるか…。
雨が、みぞれ、そして雪に変わってくる。
勾配はきつくないので、問題なく、子仏山(1164m)へ。
少し先に、手製標識があった。
展望もなく、いつも通りの地味な山。
この高度で、くるぶしに達する程度の積雪。
スノーハイクが楽しく感じる。
ブナと雪がよく似合う。
1400mを超えると、くるぶし上まで雪に埋まり、最高で脛までとなる。
2つ目の目標の、日尻山(1474m)。
広い。そして、静かだ。
三角点は、高度が下の小ピークにある。
三角点は、一角がギリギリ出ており、雪から発掘。
四等三角点、点名『大木川』。
日向坂峠を通る林道に、ここから直線的に進むようだ。
トラバース道に引き込まれて、振り返って一枚。
どうやらこの道は下に向かっているようだ。
尾根を忠実に辿る。
痩せ尾根となる箇所が、僅かにあった。キックステップでこなすが、どうも登りにくく、油断すると、滑り落ちる。
そんな状況でも、雪はしんしんと降り積もる。
林道へ出る。新雪で綺麗だ。
しかし、予定よりだいぶ時間がかかってしまい、下山せねばならない。
大木山の場所は、1462m高点か、三等三角点『釈迦岳』と1462m高点の間の約1490mピークか、どうも判然としない。
いずれにせよ、この界隈、再訪する必要性がある。
大木山の山頂標識がある、1462m高点を仰ぐ。
この登りにも、足元悪く、苦しめられた。
山頂標識を、無事に発見する。
この辺、雪の重みで藪がかぶさり、傘で対応ができず、ストレス。
最短で下山すべく、ここから真北の尾根を辿ることに決める。
尾根下降点まで、藪っぽかったが、少しの距離で済む。
その後、北尾根の乗り換えで、1箇所注意が必要。
振り返って一枚。
この先、傾斜も出てくるようなので、飛ばして下れるよう、傘から合羽に切り替える。
が・・・、これが分岐点となった。ここで、携帯電話を落としたことに、だいぶ下って気付いた。
合羽に入れる際に、転がり落ちたようだ・・・。何たる失態。
少し、回収に時間をとるが、この積雪では発見できるかどうか疑問に感じ、用事にも遅刻必至なので、見限って下山することにした。
大木山の下降点で、GPSで確認した際、地形は頭に入っていることもある。
一部で岩はあるが、特別支障はない。
ほぼ、直線的に稜線を下る。
カラマツの植林となり、沢地形に出ると、作業路らしき道を発見。
間も無く、堰堤のある林道支線の終点に出た。
ここからは、ショートカットで、最短を意識して、一目散にゲートまで戻った。
子仏山 大木山 / Argonさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
さて、以下、携帯電話の救出劇。
不幸中の幸いとして…。
- 携帯電話の性能 → 防水性能とバッテリーの持ちは良い。
- 電波が届く場所 → Googleアカウントから、落とした座標を特定。
仕事から帰宅した夜間も、電話呼出音が鳴り、充電も十分であることが確認できた。
バッテリー残が少なければ、仕事終わりに回収に向かうところだが、しっかり寝て、2日後に救出に向かった。
もう一台、携帯を持って、休憩した地点で電話を鳴らそうとするが、4G対応ですらない端末で、まさかのギリギリ圏外!!
高度を少し上げると、幸い呼出音が鳴った・・・。
が、耳を澄ましても分からない。焦る。
ひとまず、呼出状態にしたまま、木に掛けて、周囲を探索する。
微かに着信音が聞こえて、無事発見!!
当然、雪の中であり、5m程度まで近づかないと分からない状態だった。
落としたのはアレだけど、運が良かったと思う。
ポンコツな自分に何かしらの対策をしませんと・・・。