遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

栃代川 毛無山 桑木山

ドノコヤ沢と高山を組み合わせた山行としたかったが、いかんせん10時スタートでは冒険が過ぎる。

というわけで、4月に付近を歩いたものの取りこぼしになってしまった桑木山、そして栃代川の廃道となったルートを組み合わせて歩くことに変更。

栃代の集落を抜け、ダートとなる場所が広くなっているので、そこに駐車して出発。

振り返る。電柱が先まで立っており、まだ設備がある模様。

ヤブウツギかな? 道沿い幾つか見られた。

未舗装で岩が転がるが、何とか車は通れそうだ。

栃代川にはサンショウウオが生息するのですか。

上流にもいることを願う。

この辺で、電柱は終了。倒壊しそうな小屋があった。

橋は渡らず、右の簡易舗装の道に入る。

ほぼ散っていたが、ムラサキケマンを見る。

堰堤脇を登ると、間も無く歩道。すぐ上には手水舎らしき場所。

上に神社が見えている。

山神社の前を通過して、振り返る。

境内に「まる」の新しめの酒パックが放置されていた。管理はされている模様。

上部は湧水のように流れ出ている。

この苔むし具合は美しい! 新緑と合わせて、緑に同化していくかのよう。

さて、適当に歩きやすい場所を登っていく。道はあるような無ような。

沢の方はというと、既に伏流している。

大岩が転がっており、乗り越えて進むが疲れるので、ほどほどに。

左岸には目印がたまにある。が、踏跡は獣道レベルであり、非常に不明瞭。

後ろに写る岩も含めてボルダーがゴロゴロしており、開拓したら楽しそうだ。

ツルシロカネソウですか。今後もたくさん見られた。

そのまま左岸を進んでいく。

古いトラロープがあった。

上は枯れた笹。沢通しでの岩の乗越が疲れるので、ここは斜面を登ってトラバースしたが、不安定な斜面で面倒だった。

岩が混じると、そこにはイワカガミ。こちらも先日見たもの同様に、白が強い。

ここでの旬は過ぎている。

植林が右に広範囲にあって、林業用のケーブルも多く残る。

この支流には上部で水が流れていた。

しかし、出合は伏流。

出合は小屋があった模様。トタンの残骸やら幼児の靴やら缶やら・・・。大きいのは、この釜とドラム缶。使われていたのは何年前なのか。

その先、水流が復活。

水量は少ない。どうやら支流の流れのようだ。上には結構な落差の滝。

右手を見ると、古い緑の家電ケーブルらしきフィックスがある。

それは無視して、左の岩を登る。苔で滑りやすく、注意しながら・・・。

20mはありそうだ。水流は少ないながら、中々立派。

滝下で撮影を楽しむ。滝壺付近には、ツルシロカネソウが咲いていた。

ヒゲネワチガイソウも群生。

その後、水流あるものの、特別問題なく進む。

シダも新葉を展開中。そこかしこにこの状態で見られる。

右に写る滝は4m程度だが、完全シャワークライムになるので、左から巻き。

3m×2段滝。これも左から巻き。

珍しくないが、撮影。名前は失念!

今回、本流では一番の落差の滝が現れる。

上までだと7mくらいありそう。

右が楽そうだが、水飛沫を浴びることになる。巻きは結構大変そうなので、もっと楽なそこを登る。ぬめりまくっているので、オブザベしてから手早く慎重に。ほぼ階段状なので、緊張もしない。

滝横に咲く花も一枚。

この先、花が多い。

凛々しくも美しいスミレ。

こちらは群生。

尾根道の左の沢付近がまた見事でうろうろする。

ツルシロカネソウ、ばっちりのタイミング。

そして、イワカガミがとても多い!!

遠目でもたくさん。

こちらは、日が当たる加減か、花は少し桃色を帯びているように感じた。

支流の沢は小滝が架かる。

こちらを登っても良さそうに感じる。

見える範囲で上部には10m超の滝も見られた。

さて、尾根の取付の道には、何かしら目印や小屋でもあるかなと思ったが、何も見つけられない。

再度、取付付近で花を楽しんで、登りにかかる。

はじめ、緩めの地面で勾配もまずまずですぐに息が上がる。

ジグザグに道の痕跡でもあるかと思ったが、目印すら見つけられない。

獣道らしき場所や歩きやすい場所を狙って高度を上げる。

バイケイソウが下部は多かったが、200m近く高度を上げると少しすっきりする。

少し歩きやすくなる。高度を上げると、日が陰って気温が一気に下がった。

1830mほどまで登ると、目印が見られるようになる。

しかし、踏跡は非常に薄くルートがあったのか分からないほど。

バイカオウレンがまだあるかと思ったが、やはり遅かった。

毛無山の主稜線に出ると、風が水気を若干含んで寒い。

一応、最高点を踏みに向かう。

そういえば、この透かし山頂標識見覚えがある。

最高点は展望がないことも覚えていた。

チョウジザクラと思われる。今日は寒々しい印象。

振り返る。風が冷たく、たまらずソフトシェルを着る。

三角点峰。先月来たばかりであり、目新しさは無い。

今回、ここで確認しておきたかったのは・・・。

この標識。麓部落が魔部落に見えてしまった前回。やはり、これは栃代への道なのだろうと確認した。あの状態では無理もない。この標識自体、それなりに経過しており、だいぶ前に廃道になったのだろう。

新緑が花のような色彩。これを写真に収めて、桑木山へ向かう。

知ったる道な上、目印も豊富なので、サクサクと。

やはり、バイカオウレンは遅く、一つも花は見られなかった。

大ガレの頭。ここで小休止。

予定通り、桑木山からは最短の尾根で下ることに決める。

さて、標識を横目に出発!

こちらも目印は豊富であり、見通せる範囲に必ずある。

カラマツの明るい植林の左と自然林の右とで異なる。

ご丁寧に。変わらず歩きやすい。軽快に歩ける。

これまでも、コミヤマカタバミは多数あった。先日も良く目にしているので、写真はここまで撮らずにいたが、これ以外の花はツツジとスミレくらい。

少し明るくなった。カラマツの新緑が瑞々しい。

樹林越しに五老峰も見ながら。

ずっと植林かと思ったがそうではなく、気持ちの良い区間もあった。少し足元は緩い斜面だが、一般道でも良いくらい。

たまに倒木はあったが、ここはアカマツがやられている。桑木山の直下。

ひと登りで標識あり。三角点回収は必須である。

窪地を隔ててすぐに山頂。

地味な山頂で展望は当然のように無い。

三角点は写真の左下に苔むした状態で鎮座していた。

三等三角点、点名『唐松山』。なるほど、先のカラマツ林を見ると、そんな点名が相応しい。

缶ビールで作られたプレートには、武山と書かれているように見えたが・・・。

地元では栃代山と呼ばれていたり、別名で笹森岳という記述もネット上では見られるが、定かではない。

木製標識のように、出典があると有難い。

さて、後は用済みの下山。栃代へと下る。

振り返ると、桑木山の北東面には岩があった。

カラマツの植林。道は無いように感じるが、倒木や伐木は少な目で問題なし。

ただし、岩を噛んでいたり、地面が緩い場所が随所にあり、気が抜けない。

左の沢の源頭が恐ろしい雰囲気で落ちているのを横目に、植林が右に現れる。

岩は無くなったが、緩めの斜面でずるずると下る。

下部は完全な植林となった。

右手に堰堤と導水設備のようなものを見たので、沢に降りる。

配水ホースが延々と。

沢を跨いで、すぐ上に道がある。

魚の養殖場? ここから舗装路歩き数分で周回完了となった。

栃代川の道は廃道になって久しいようで、歩く人は選ぶと感じる。桑木山からの下山も危険はないものの、歩きやすいというには遠い。

サンショウウオ下流にしか生息していないのか、上部で探してみたが見なかった。

ともあれ、廃道探索とピークハントの目的達成となり、満足!

 

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