遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

万太郎谷本谷 1日目

今年初の沢泊まり。頼れる相方K君とともに。

谷川岳エリアは、8月を過ぎてからが旬だと思っている。

ここ数年は関越トンネルを越えることがなかったが、湯沢ICで高速道路を下り、吾妻新道の登山口方面へ。途中、ダートになるが、問題なく、駐車スペースへ到着。

天気の回復が遅れているようで、どんよりの空模様。

左が万太郎谷であり、流れる水音を聞きつつ、駐車地点から僅かで、チェーンゲート。

10分そこそこで、吾妻新道を右に見送り、林道終点。

ここから入渓となる。増水している様子は感じられない。

序盤は河原歩きが続くか?

毎度のことながら、こうなると花を楽しむ。ダイモンジソウがとても多い。

しかし、予想を裏切り、綺麗な沢床が!

洗練された石畳のようだ。緑がかって美しい

この様子では、下部でぬめりに苦しめられることはないだろう。

釣り師がいらしたが、快く先へ進ませてくれた。感謝!!

少し青空も遠くには覗かせ、期待は上がる。

ウォータースライダーやったら楽しいに違いない!

滑床を楽しみながら進む。

4m滝。泊まり装備でなければ、右の直登を試してみたいが巻く。

変わらずの美しさ。わざわざ、沢床に下りて楽しむ。

長年の水の力でこうなったのだろう。月並みだが、自然の造形美という他ない!

トンネル換気口が見えてきた。遠目では分からなかったが、近づくととても巨大だ。

天気は回復の兆しは全く感じられず、むしろ悪化。

その先、沢が右に屈曲。

鉄砲水のせいだろうか、水の先は空間が広い。

序盤のお楽しみ区間へ。

右の滝がオキドウキョ沢。

ゴルジュ、トロ場となっている。左壁をへつる。
泳ぎでもいいが、右壁に上がるのが疲れそうなので、そのまま進む。

残置ハーケンが幾つかあったが、錆が酷い。落ちても水で怪我しないので、ロープも出さない。

最後、空身で泳いで3mくらいの滝前まで行って遊ぶ。

一度、がっつり水に入ってしまえば、寒さも大したことではなく、面白いものだ。

ザックが水を吸うを嫌い、この3m滝は右から巻いた。巻きには、用途の分からない残置スリングがあり、頂戴する。

小さめの滝を通過していく。

これは、胸まで浸かって右壁から登っていく。K君先行で危なげない。

倒木が景観を損ねる滝があったが、ここだけで少ない。

岩が白く明るい。晴天ならば、尚映えるだろう。

振り返る。支流は、大栗沢か。

小滝ばかりだが、深い場所も多く、主にへつりながら。

左岸、滑が20m近く落ちていた。

左から簡単に越える。

小滝が多いが、相変わらず深い場所がある。

へつりもぬめりが出てくるので、少々油断ならない。

イワショウブが草付きには多い場所があった。

危険は無いが、天気が・・・。暗い。

右岸からの支流。

美しさは依然変わらない。

そして、ハイライトへと続く。

一ノ滝。25~30mらしい。

左右は登れるようだが、時間短縮したいし、荷物が重いので、観賞だけ・・・。

右から巻いていくが、藪がちょっと面倒で予想より時間がかかった。

その後は、特別何もなく、二ノ滝へ。

10m程度。見栄えは良い。休憩して、右壁から登る。ここは簡単。

小滝と滑が続く。雨が落ちて、ガスがかかる・・・。

こんな天気になるとは。やはり、回復どころか悪化している。

トイ状の滝4mくらいか。水流はやめておく。

ミソガワソウの咲き残り。しっとり、そして儚げ。

いよいよ三ノ滝のお出まし。

左が三ノ滝、右は三ノ滝沢の支流が滝となっていた。

天気も相まって、威圧的!!15mくらいか。

ひとまず空身で、右のバンドから滝身に近づき、残置ハーケンを発見。直登ラインを見つける。ここは、荷物が引っ掛かって嫌だ。

予想外に酷くぬめっており、荷物が重いのもあり、空身でロープを出してトライ。

落ち着いていけば、残置ハーケンも見つかり、カムで中間支点を追加しながら下段は突破。

滝上は、破断したハーケン1本、錆びまくったハーケンが2本あったが、カムで補強してピッチを切る。

まずは、荷揚げ・・・。途中で案の上引っ掛かり、大変だったが、何とか引き上げた。

ザックの雨蓋が少し損傷してしまった。

K君は、荷物を背負ったまま、テンションかからずにスムーズに登ってきた!見事!

さて、上段は・・・。

20mくらいか。こちらは、傾斜が緩めでウェルカムな印象。

水流近くや左も行けそうだが、右の小さい支流を上がり、草付きへでピッチを切る。

とても簡単そうに見えたが、ここもめちゃくちゃぬめっており、少し緊張した。

本流から水はどんどん浴びるし、この支流はとても水が冷たく、寒くなった。

草付きは、K君がリードし、危なげなく落ち口付近でピッチを終了。

雨でびしょびしょ。小滝をさくさくとこなす。

泊まり場を探しながら進むが、一人ではどうにでもなるが、二人分となると良い物件が出てこない。

出合の小高くなった場所も良さそうに見えたが、その先の右岸で終了。

整地し、タープを張った。乾いた服に着替えると、もう快適♪

焚火は全然駄目だが、十分に満足。

食べまくって、酒も少し飲んで就寝・・・。