遠流日記

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長峰(トチ平 カネツケノ頭 白草ノ頭) 玉蝶山 榧ノ尾山 狩場山 大マテイ山 大ドケ

大菩薩領域で、最も手強そうと感じていた場所へ向かう。

長峰。主脈の石丸峠から東に伸びる尾根の一つだ。

それにしては、やる気のない出発時間となってしまう。

朝が年々弱くなっている気がする…。困ったものだ。

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寒々しい景色の、小金沢公園。ここに駐車して出発。

国道へ出て、少し北上。トンネルを1つ超えてその左。

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このゲート横を抜けて橋を渡る。

土室川・・・。ダムが無かったら、どんな扱いになっていたか。

橋を渡った突き当りが、取りつき。

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矢印の左から上がる。

一応、踏跡や目印あるようだ。

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岩があるが、問題なし。すぐに消えて、植林へと変わる。

雑木林と植林の混在。

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落ち葉が堆積しており、蹴散らしながら進む。写真の中央左が、トチ平。

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お手製の標識があった。展望はないが、三角点があるはずだが…。

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写真のやや右下に三角点が写っている。

落ち葉で埋もれており、少々探す羽目になった。

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少し下って、相変わらずの景色。左が雑木林、右が植林のカラマツだ。

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ここでもアセビが多い。さすが、有毒だけあるのか、これはシカも食べないらしい。

3月になったら、開花して見応えあるかもしれない。

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途中で、祠が倒壊していた。先日の、楢ノ木尾根でも、倒壊寸前のものがあったが…。

林業の衰退の影響でしょうか。

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巨木はたまにあって、見応えするものもある。

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1143m高点。特に何があるわけではない。逆に、植生は濃い。

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そのすぐ先、これも大きめの木。伐採されることはなさそうだが。

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どんどん進んで、カネツケノ頭。

古い手製標識とテープ。

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振り返って、こんな山頂の様子。通過点という印象だ。展望も無し。

大した距離もなく、次のピーク。

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白草ノ頭。もっと山頂らしいかと思いきや、こちらも尾根途中のコブ程度の印象。

藪で展望も当然無し。

ここでも三角点を見つけるのに、落ち葉の下を探る。

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テープの下にすぐに見つかった。テープがなければ、結構探したかもしれない。

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植林は、それなりに管理されているようで、間伐されている。

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令和3年とある。歩くにはちょうど良い頃合いか。

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また代わり映えのしない景色。少々見飽きる。

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ケーブルが時々ある。それはありますよね。

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1256mの鞍部の様子。特筆することはない。

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昭和48年とある。もう、50年近く前になるんですね。半世紀の重み。

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ちょっとした痩せ尾根の地点もある。雪も日陰には乗ってきた。

勾配がこれまでは緩かったが、きつくなってきて、ペース維持のためには、寒さがありがたい。

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倒木で面倒な場所は少々。そこまで、ストレスにはならない。

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南の様子。あちらは、もう用済み。満足。

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尾根終盤、笹が出てくる。雪はあるが、歩行に支障になるほどではない。

無事に登山道、牛ノ寝通りに合流。

ここまで来て、主稜線まで足を延ばさぬ手はない。

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日陰なので、雪は多めだが、入山されて踏まれており、くるぶしほどの深さで済む。

左に折れて、天狗棚山へ。

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過去に歩いているのも10年以上前で、全く記憶にない。

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振り返って、北側。八ヶ岳も霞むが見えた。

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東側はどうにも疎い領域。冬しかおそらく入らない山域だろう。

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南側。気持ちの良い稜線。小金沢山は、さすが2000m超であり、雪はやはり多い。

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西側。南アルプスも見えて嬉しい。

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砥山とダムを俯瞰。恩若ノ峯や源次郎山などと繋げて歩くことがあるかな…?

軽食取りながら、展望を楽しんだ。それにしても、薄日で少し風もあり寒い。

手袋やダウンを着ていたが、それでも寒くなった。

さて、先の地点まで戻り、下山にかかる。所要時間はどうか。気になる。

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少々歩きにくさはあるが、アイゼン必要なほどではない。あってもいいけど。

トレランシューズなので、これ以上あると、辛くなる。

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目当ての一つのピーク。僅かに登山道を外れる。

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石畳のようになっている場所もあった。古の道と感じる。

石積や炭焼窯など見ると、少し嬉しく感じるのと同じ感覚だ。

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古い標識、発見。気になる!!

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こんな様子だが、どこへ行くというのかね…。

ダム、発電設備の巡視道ですか。

榧ノ尾山も外せないが、こちらは見落としようはない。

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立派な標識がある。展望はさほど良いわけではないが、振り返ると、そこそこ高度落としてきたことが確認できる。

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超一級の登山道であり、対岸の歩いてきた長峰をちらちら気にしたり、振り返ったりしながら進む。ブナもたまにあっていい感じだ。

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新しい道標。

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これも気になる! 道はあるような、ないような…?

次のお目当て、狩場山。

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頂上直下は、この黄色テープが多い。登山道は巻いてしまうが、僅かの距離。

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標識のすぐ後が、最高点。大き目の木がある。

その先にも、同じ黄色テープの目印があったので、そちらにも道があるのかも。

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休むには適した場所。小屋跡の手前。

標識導かれて大マテイ山の北西を歩いていたが、途中で不安になり、尾根に乗った。

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大マテイ山。ベンチがあって、休むにはありがたい。

展望は僅か。三角点を見つける作業しながら、軽食を取る。

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ここも落ち葉で埋もれていたので、すぐには分からなかった。

今回の行程での三角点は全て回収できたので、満足だ。

ここから、ジグザグに右手に降りていく。

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巨樹のみちと書いてあるが、そこまで大きいわけではないと感じる。

さて、いくつか土室川へ落ちる尾根を観察しながら…。

本来であれば、松姫峠まで歩いて、適当に下ろうと考えていたが、時間的に怪しい。

大ドケなるマイナー・ピークも踏めるし、オオトケ尾根を下ることに決める。

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これが下降点。標識がある場所。

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下り始めてすぐに人工物。尾根上は、人の手が割と入っている印象であり、安心する。

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アカマツが新鮮。

左は植林だし、どうにでもなると、この時はたかをくくっていた…。

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藪も少ないし、割と歩きやすい尾根。

トラバースも交えて合理的に下る。

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最後の目当て、大ドケ。 ただの藪山。予想通り。

YAMAPの座標はやや東にあるように見えて、一応、そちらからも見てみる。

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頂上だけ、茂っている。

この東の尾根も、下れそうな穏やかさは感じたが、踏まれているようには見えない。

そのままダムへ向けて南下する。

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この尾根にも巨木があって、ちょっとした癒し。

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ダムが近くなってくると、残置ロープまであった。これは楽勝でしょう。

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いよいよ水面が眼下に見える…。落石対策のフェンス、杭など散見される。

が!!、そのまま進むと、何と、護岸の絶壁。優に10m以上ある…。

GPSを確認すると、尾根はやや東に延びているので、末端へ向かう。

しかし、こちらも全くダメ。地図には記されていないが、固められた絶壁の法面。

ここで、暗さも限界となり、ヘッドライトを付けての行動開始となってしまう。

戻るようにトラバースしつつ、弱点を探る。

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少し手前はこんな作業路のようにも見える地点もあったが、古い杭など人工物は見えども、下れる様子は全くない。

こうなると、イチかバチかダム施設内に降りてみるしかないと思う。

最初から構内に降りなかったのには理由がある。国道側から何年も前に偵察に行ったことがあり、トンネルになった唯一の道は、厳重なゲートがあったのを見ていたからだ。

南側から構内に入って、下る階段を見つける。これがダメなら、最悪、絶望的な登り返しもやむなしと覚悟する…。柵を越えて、下っていくと…。

無事にあっけなく道に出られた!!

30m近くありそうなダムを振り返る。

日没後、こんなの予備知識無しでは、下りでは恐ろしすぎる…。そもそも、構内への侵入行為が、後ろめたさ満点だ。

さすがに、もう大丈夫だろう。車は何年も通っていない様子だが、歩くには支障なし。

道中、弱点が無いか見たが、ほぼ絶望的。

一体、どこが正規ルートか分からない。あれだけ、尾根上が整備されているのだから、どこかに間違いなく安全なルートがあるはず。やはり、旧国道でしょうか…。

最後の最後に、思わぬしっぺ返しを食らった。

日没と重なったので、だいぶ精神的に参った。

暗くなったスカイラインを見ながら、やってくれたな!と思った。

 

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