沢登り、リハビリ第二弾。
そこそこの手軽な滝が連続するという火打石谷へ。
余慶橋から滑瀞谷に入渓。釣師っぽい車も皆無でおそらく独占。
遅い時間になったので、軽快に行かねばと思う。
いい感じ。水量も勢いも程々。
余り最初から濡れるのもはばかられ、腰以下でへつっていく。
一之瀬川もいい雰囲気で気持ちよさそうだ。
そこからのゴルジュも素敵。
大常木林道が左岸から降りて、梯子が火打石谷出合にはかかっていた。
さて、入口は何とも平穏極まる。
滑をゆるりと歩く。
初めの小滝。
これも小さく癒し系。
これまた小さ目。
お通し的な小滝が継続。どういうバランスで落ちずに巨岩が引っかかっているのか。
確かこの5m滝は滝裏から取り付いて右側を登った。
残置ロープがあるが、信用せず使わない。ピトンは2つあったと思う。
私としてはこいつが一番面白かった。7m滝。
左から取り付く。小規模な崩落があったのか、特に深く浸かることなく取り付ける。
傾斜は下部だけあるので、腕の力を結構使って両足のスタンスを決める。
倒木が使えるかと思いきや、ヌルヌルしており足が滑る。
いっそ使わない限定で登ろうと思い、そのまま水線左を抜けられた。
倒木がない方が景観上だけでなく、登攀的にもすっきりする。
ゴルジュ最後には、中々の滝が待っている。12m滝。
威圧感ある。落ち口に巨岩が引っかかっており、そちらも気になる。
水線左は登れそうに見えなくもないが、かなり濡れるし大人しく巻く。
左岸から枝沢に引っかかった倒木を利用して越える。
倒木から左へ登る。危険な感じは特に無い。いい感じ。
大きく右岸からも巻けそうだった。
僅かなクライムダウンで沢床に復帰。
小さい滝が再度。小さい滑と小さい釜がいくつか。
若干立った8m滝。右壁を少しだけ濡れながら登れる。
落ちても死にはしない…。ホールド・スタンスともに沢山あるので快適。
次の滝は、この沢一押しの美瀑。
素晴らしい。これこそ登らねばと思い、右側から登っていく。
結構上まで登っていくと、ホールド乏しい感じ。
小さいカチを左手保持して力押しで右足ハイステップを決めて登り切る。
高くなければどうということはないが、結構緊張した。メンタル勝負。
小さい滝で遊びながらサクサク進む。
お手軽。
これも寝ていて緩い感じ。
右側を登る。簡単。
これも箸休め的な取るに足らない小滝。
6m滝。取り付きが濡れるので躊躇するが、右から特別苦労せず越える。
上より下の方が面倒臭い。上の写真でも見えているが、越えると大物がいる。
右岸枝沢から落ちる、まぼろしの大滝40m。
水量乏しく残念であるが、見応えはするので、ここでちょっと休憩。
きっとヌメヌメなんだろうな…。
向かう本流は出合に5m滝。
なーんにも考えずに適当に登る。
すぐに大物、大滝30mが控えていた。
パッと見、30mもあるか・・・?右側、絶対登れるだろうと思ってしまった。
ソロで蝉になるわけにもいかないので、左岸を巻く途中から見ると、やっぱり30mくらいありそうに見えて、馬鹿なことしないで良かったと思うのだった。
巻きは特別踏跡がはっきりしているわけではなく、すぐ上の6m滝の直下に降りるのも面倒だった。
まぁ、普通の滝。もうこの程度の6m滝では新鮮味が薄れてきた。
これも6m滝。少し濡れるがサクッと越える。確か右側だったと思うが、良く覚えていない。
この上は伏流となり結構だるい。
作業小屋跡。この下にもドラム缶が転がっていた。
再度、水が復活してきて10m滝。
水線をまぁまぁ悪くなく登る。
更に進むと黒い壁。左側は少し流れているが、どうにも魅かれない20m滑滝。確か三段になっていた。
右側を登っていったが、ヌルヌルして簡単なくせにあまり快適な感じはしなかった。
でも、振り返ると結構登ってきたんだなという悪くない光景があった。
いくつか枝沢はあるが、割と明瞭なので、本流を突き詰めていく。
傾斜も結構きつくなっていくが、結構上まで水流があった。
飽き飽きして岩岳尾根へ。藪漕ぎらしいものも無しに等しく稜線に出た。
シャクナゲが出迎えてくれて嬉しい。
少し登れば分岐のピーク。
露岩に出る。いい眺め。
てっきりここが前飛龍かと思い、空身で少し上のピークは何だろうと行ったら、そちらが前飛龍であった。
写真や記録なく、また行かねばと思う。
ここで休憩して沢装備を外して登山靴に履き替える。
4人組のご年配の方がいらっしゃった。長年山を楽しんでおられる話を聞いた。
丹波に下山するとのことだったが、コースタイムで3時間程度を要するので大丈夫だっただろうか。
熊倉山を目指して下山にかかる。途中には花。何だったっけ。
駆け下るようにして…。
さぁ来た。熊倉山。三等三角点。
ここから熊倉尾根を下る。一般登山道ではないが、非常に明瞭な道で青いテープがたくさんある。
本気を出して軽快に下っていく。
急な所に落ち葉がかぶっており、登山靴にも関わらずズルズルと滑るようなところがあった。
技術的な下山の心配はしていないが、この辺で雷が鳴り出すので、ペース維持。
沢にいるときは非常に快適であったが、歩く速度も影響し、非常に暑くてのぼせたような感じになってしまう。
1106mピーク辺りに来ると植林が左側に現れてくる。
最後は植林の中を歩くような感じ。
2か所尾根の分岐に注意が必要だと思っていたが、非常に分かりやすく杞憂に終わった。
最後は山の神、祠がちょこんと佇む尾根の基部から国道に降り立った。
丁度、キノコとか山菜とか売っているちょっと怪しげなお店(失礼!)のところ。
歩くこと10分程度で、余慶橋の駐車地点に戻る。
雨にやられなくて良かった…。雨具着るのは嫌なんだよね…。
最後までゴロゴロいっており、落合の辺りは雨が降ったようで道路が濡れていた。
今回の感想として…。
沢登りを優先させるか、滝の写真を撮るのを削っていくかで、荷物の重量や時間がだいぶ変わる。
一眼レフと三脚が無いだけで全然違うため、この程度の沢であれば負担ではないが、ステップアップしたら如何か。
先日の大黒茂谷と技術的には何も変わらないと感じた。
むしろ、大黒茂谷の方がヌメる所が多くて大変に感じた。
滝を登る楽しさは、もちろん火打石谷が圧倒的に大きいのだが。
シャワークライミングをそれなりにやるには、泳ぎもできる保温性のある程度高い装備が必要と痛感。
冷静なつもりでいても、登れる滝が多いと出来る気になってしてしまうが、沢では何があるか分からないので、油断はしないようにいつも言い聞かせようと思う。
ソロではクライムダウンできないような滝は突っ込まない。これだけは守ろうと思う。
まだまだ、このくらいの沢が身の丈に合っているかな。
- コースタイム
余慶橋(10:00発) → 火打石谷出合(10:25) → 12m滝(11:10) → 8m簾滝(11:45) → まぼろしの滝(12:35) → 30m大滝(12:50) → 作業小屋跡(13:40) → 10m滝(14:00) → 20m滑滝(14:20) → 稜線(15:10) → 前飛龍手前(15:25) → 熊倉山(16:05) → 1106mピーク(16:40) → 尾根基部・国道(17:05) → 余慶橋(17:15着)