遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

山梨百名山 〜笊ヶ岳(2629m)〜 1日目

鋸岳から甲斐駒ヶ岳へと思っていましたが、直前になって冬型にビビッて変更。
雨畑〜布引山〜笊ヶ岳〜伝付峠〜新倉と周遊にしました。
笊ヶ岳ピークを踏むだけが目的ではなく、伝付峠から南を拡張することが目的です。
まずは、田代の発電所の途中の道にバイクを置きに。
そこから、歩いて、田代入口バス停へ。

バス停にザックを転がしておいたので、ここまでは何ともありません。
間もなく、大島まで1人きりのバス乗車。
660円也・・・。意外とかかりました。
見神の滝まで7kmとあったので、おそらく、登山口までそのくらいかかるんでしょう。
舗装路を、スタスタ歩いていきますが、長いよぉ。

山があんなに遠い・・・。
2000m以上標高を稼がなくてはならないので、無理もないか。
息が白い程の気温にもかかわらず、暑いのでTシャツ1枚で軽快に!
こうして、歩くこと、1時間以上・・・。
ようやく、老平の登山口ゲートから、少し進んだところで大休止。

この味わい深いトンネルの脇で朝食。
右手は、滝になっており、気持ちがいい♪
腹も膨れて、ゆっくり歩き、指標に従い、分岐を右へ。
すぐに、林道も終点となり、ここからいよいよ登山道。
バイクであれば、ゲートは意味をなしませんから、ここまで来られますけれど・・・。
しばし歩いていくと、僅かな茶畑、そこからすぐに、廃屋があります。

人が住まなくなってどのくらい経つのかな。
柿の木が紅葉していたのが、印象に残りました。
裏側に回って登山道は続きます。
進むに従い、紅葉も進んでいました。
小さい沢の部分には、立派な橋が架けられていて整備十分。
ちょっとした滝を見たりしながら、沢沿いをいきます。
『この先最終水場』なる指標がありましたが、一体どこだよ、と思っていたら、渡渉ポイントの広河原。

水量は大したことなく、石伝いに渡れました。
渡った先に、最終水場の指標があり、どうやら、ここで汲んでいかなければならないよう。
なるべく、綺麗そうなところを探して、2.5Lたっぷり汲みました。
ここから、伝付峠の水場までなので、十分でしょう。
ジグザグに落ち葉を踏みしめ、標高を上げていきます。
木々の間から、遠くに富士山も見え始めます。

疲れもまだ感じずに、山ノ神の祠に。
小休止を挟んで、先へ。
登っていけば、右に大きな滝が見える!!
落差は20m以上ありそうな感じ。
日が短い今の時期には無理そうなので、先を急ぎます。
ザレ場が一箇所あり、ここから富士山、眼下に雨畑湖がよく見えました。

登山道には、こんな昔の材木運搬用のケーブルがゴロゴロしています。
もう40年近く前の植林の看板が立っていたり。
徐々に、カラマツから黒木の樹林へと変わっていきます。
横手山のピークは、あまりピークらしくない通過点という感じ。

このすぐ先で、往復の先行者に会いました。
適当に距離を置き、進んでいくと、急に視界が開けます。
まだまだ先かと思っていたら、ここが布引山のガレだったみたいです。

確かに結構な規模ですが、七面山のガレに比べたら大したことないです。
しかし、展望は素晴らしく、聖岳や大無間山辺りは、本当に見事。
遠くには海も臨めます。
写真を撮りまくって、再び樹林帯の中へ。
所の沢越の分岐からすぐに、布引山のピークへ。

見慣れた東海パルプの標柱が、ここにもありました。
三等三角点とともに。
僅かに北へ進むと、素晴らしいテント場があります。
私は、ここではなく、笊ヶ岳付近に張るつもりなので、更に先へ。
このテント場からも、富士山が見えるのですけれど。
主稜線から、東を見れば、だいぶ今日は登ったんだなと実感する景色。

雨畑湖のまだ先から歩いてきたので、相当の距離ですよ。
それにしても、ガッツリ下らされます。
鞍部では、2400m近いです。200m近く高度を下げて、更に登り返しになるわけで。
日陰には、雪が申し訳程度に付いていました。
ここまで来ると、双耳峰の笊ヶ岳が、あと少しの距離になりました。

左が大笊、右が小笊。
寒くなってきたので、上着を羽織り、小休止がてら、布引山の向こうを眺め・・・。
山と高原地図では、ルンゼを行くとありましたが、稜線を行くのが正解で、楽々いけます。
そして、山頂へ・・・。

まず、テントを山頂脇へ設営して、景色をゆっくり楽しみました。
日が落ちていくと、笊ヶ岳のものと思われる影が大きく東に伸びていました。
北のパノラマも見事で♪

日が落ちるまでには、まだ時間がありそうなので、小笊を往復しました。
藪漕ぎは、全然対したことなく、ちょっとした指標が下がっていましたが、展望は、大笊と比べるまでもなく。
戻って、日が落ちていくのを眺めて、と。

聖岳の向こうに日が落ちました。
そして、空も少しではありますが、焼けました。

ん〜、来て良かった♪
東から月が昇ってきて、明るくなっていくのを見ながら夕食にしました。

水もたっぷりあるので、ガブガブ飲んでも大丈夫♪
食事を取って、テントの中で、ランタンの明かりで読書。
新田次郎の、『孤高の人』。
重くなるのも気にせずに、面白かったので持って来てしまいました。
あんなにストイックに登山できるのって、尊敬するなぁ。
私なんか、ハイキングどころかピクニックみたいなものですよ。
徐々に眠気を催してきて、就寝・・・。
厳冬期用シュラフって、本当に素晴らしく、−4℃で暑いくらいにぬくぬく♪
2日目に続く・・・。

  • 1日目のコースタイム

駐車地点(6:40) → 田代入口バス停(6:50) →→ 大島バス停(7:20) → 林道ゲート(8:20) → 林道終点(9:00) → タケ沢(9:25) → 広河原(10:15) → 山ノ神(10:50) → 桧横手山(12:40) → 布引山(14:30) → 2410mコル(15:00) → 笊ヶ岳(15:40着)  *小笊往復15分