遠流日記

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白根三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走 2日目

中々、波乱の一夜でした。
雨が断続的に降り、強風で!!
溝を切っておかなかったのですが、そこまで雨も降らず助かりました。
雷が無かったのも幸いでした。
4時半に起きて、日の出を見ようと思ったのですが、曇って何も見えませんでした。
仕方なく、5時頃まで寝直し、それから、ゆるゆるとテント撤収を始めます。
朝は寒いなぁ〜。ダウン持ってきて本当によかったです。
やっと、空模様が変わり、やや回復して太陽も見えてきました。

む〜、こんなんで今日一日大丈夫か・・・。
テントを拭いて、風で乾かしながら、食事を取ります。
風は相変わらず強いものの、天気は好転しそうな感じです♪
予定より大分遅くなりましたが、パッキングを済ませ、いざ、出発!!
緩い登りが、中白根山まで続きます。
巻く所では、岩場で歩きにくく、風が強くて、山の厳しさも感じますよ。
完全に日差しも出てきて、どうやら、雲が去ったようで、一気に快晴に早変わり。
山の天気って不思議だなぁ〜。
まずは、中白根山へ。

3055mもありますが、間ノ岳北岳に挟まれているので、小ピークにしか感じません。
体も温まってきたので、2人を追い越し、さっさと進むことにします。
北岳仙丈ヶ岳を振り返ったり、中央アルプスを横に見ながら、進みます。

こちらは、中央アルプスです。
どれがどの山か、さっぱり分かりませんが、いつか登りに行きたいな。
そして、更に登ること数十分、危なげなく、間ノ岳へ。

日本第四の高峰、間ノ岳、制覇!!
山梨百名山では、71番目となりました。
振り返り、今まで歩いてきた方面を。

クリック拡大して、パノラマでどうぞ。
本当に、昔は、こんなのが海の底だったなんて信じられませんね。
更に感動したのが、南アルプス南部の山、塩見岳の山容です。

この山も、バットレスを抱えており、魅惑的。
更に奥に鎮座する大きな山は、赤石岳かな?
山頂は、人でちょっと賑やかになったので、左手に移動し、農鳥岳を物色しながら、小休止を挟みます。
もう、天気の心配は無いようで、快晴そのもの!
さ、農鳥小屋まで、一気に高度を300m以上下げる下りが始まります。

ジグザグに下り、ようやく、勾配が緩くなると、小屋が間近に。
何だか、300m程度ではないような下りの気がします。

はい、農鳥小屋を通過し、ここから、また200m以上の登りが始まります。
重荷と、暑さにあえぎながら、何とか急な登りをこなしていきますよ。
西側を巻いて、西農鳥岳へ。
間ノ岳からの塩見岳にもやられましたが、こちらの方が更に上♪

うーん、塩見岳、素敵☆
また、後ろを振り返れば、間ノ岳の大きな姿。

でかいなぁ。あんな岩山だったのか・・・。
木々が無いからなのか、一つ一つのピークが非常にダイナミック!!
この西農鳥岳の方が、農鳥岳よりも数十m高いのです。
農鳥岳へは、下ったり登ったりしながら、農鳥岳の尾根越しには、富士山が見えます。

あ〜、いいなぁ〜♪
最後は、やや直登気味に。
そして、白根三山、三座目、農鳥岳へ。

山梨百名山、72番目、農鳥岳、制覇!!
3000mを超える山々も、ここでいよいよ終わりです。
山頂で、昼食にして、最後の晩餐と。
櫛形山の辺りから、雲が湧き上がってきて、やや天気が下り坂な予感。
雨雲ではなさそうですが、ペースアップをして、ここからは下ることにしました。
今度は、尾根の東側を緩く下ります。
この辺りは、高山植物が花を多く咲かせていました。


どちらも、名前が分からず・・・。
白根南嶺を正面に、大門沢下降点へ。

鮮やかな色彩♪
今年中に、白根南嶺へ行けるだろうか・・・。連休じゃないと、まず無理ですから。
ここで、高山性漂う世界からはお別れして、急な下りへと変わります。
足を痛めないように気を配りつつ、景気よく下ります!
樹木も、ダケカンバから、針葉樹へと変わり、勾配も一層きつくなって・・・。
徐々に沢の流れる音が近づいてきますが、中々沢が見えませんでした。
ようやく、電波届きます、と看板がある辺りで、左に沢を見下ろし、更に下って、沢沿いを進みます。
支線の側を何度か渡り、下る、下る!

ちなみに、梯子がかかっていますが、バランスを崩そうものなら、川にすぐに飛び込みます。
大門沢小屋まで、2,3回、こんなのを渡っています。
で、大門沢小屋へ。

まずは、冷たい水をガブ飲み♪ 美味しい〜!!
こちらの小屋は、オリジナル商品があるみたいですね。
Tシャツや、ブドウ酒(ワイン)があるようでした。
ペットボトル2Lを満タンにして、小休止をして、また沢沿いの下りですよ。
川を2度すぐに渡ります。気が抜けません!
しばらくすると、沢の右側を高巻きに進むことになります。
この下り、長い!!
甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根も日帰りしましたが、これも、それに匹敵するんじゃ?
農鳥岳の日帰りは、非常にハードですね・・・。
更に、梯子で1回、普通に渡渉2回をして、進むと、吊橋が現れました。

何だか本当に、黒戸尾根の尾白川にかかる吊橋を渡っているような気がしました。
3つ目の吊橋では、堰堤の工事をやっていました。

戸渡尾根の堰堤もこんな風にして造っていったんだろうな〜。
渡ってすぐ、林道歩きとなり、最後のやっつけ仕事が始まります。
いつも思うことですが、この硬い道を歩くのがダルイんだ・・・。
休憩小屋が左手にあったので、軽食とさっきの水を飲んで一休みです。
足の裏が熱く痛くなって、マメが出来そう・・・。
それでも、まだまだ歩いていくと、発電所の設備が見えてきます。
あー、1日目、バスから見たポイントに戻ってきました!

水の流れ落ちるのを、ボーっと見て、県道を歩いて、最後の奈良田橋を渡って、ついに、行程終了!!
2000m以上も、今日は下ったんだな・・・。
舗装路歩きが一番辛かったです。
来た時と同じ、丸山林道を抜け、帰路につきました。


今回の行程は、山小屋泊まりならば、余裕でしょうが、幕営装備を背負って、となると、中々堪えます。
大門沢の下りは、結構無茶しました(汗)
しかしながら、非常に充実した2日間でした☆
縦走して移ろいでいく景色を見るのは、やっぱり筆舌に尽くしがたいと思います。

  • 2日目の行程

北岳山荘(6:10) → 中白根山(6:45) → 間ノ岳(7:50) → 農鳥小屋(8:40) → 西農鳥岳(9:30) → 農鳥岳(10:15) → 大門沢下降点(10:55) → 大門沢小屋(12:35) → 林道始点(14:15) → 発電所(14:50) → 奈良田駐車場(15:10着)