遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

白根三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走 1日目 +小太郎山

台風も去って、天気が安定したこの連休、レベルアップを図るならば、今しかない!
ということで、南アルプス、3000m超級の白根三山を制覇しに行きます。
今回は、バス使用も致し方ない・・・。形振り構っていられません。
冬の金峰山での起床時刻を更新して、2時半過ぎに何とか起き、バイクで丸山林道を突っ走ります!
・・・が、未舗装の部分が、水溜りでヌルヌルとぬかるみ、あわや転倒・全身水没するかと思いましたよ(汗)
30cmくらい水深あったんじゃ・・・?
そんな逆境もありましたが、何とか、奈良田5時半発のバスに間に合いました。
10分前に、奈良田駐車場に到着し、非常にハラハラしましたよ。

乗車前に、マイカー規制金100円を加え、1100円を払ってから乗り込みます。
乗車したのは、20人程でしょうか。
私より荷物が多い人はおらず、皆さん山小屋泊まりか日帰りのようです。
私も、テント泊ながら、かなり軽量化・コンパクト化をしているのですけど。
バス特有の淀んだ空気、又は、加齢臭なのか、広河原に着く頃には、睡眠不足も手伝い、具合が悪くなりました・・・。これだから、バスは・・・。
あー、先が思いやられますよ。
広河原に到着したものの、直ぐには歩く気分にならず、5分程度、山の空気で体を慣らしてから歩き始めました。

実際、私が最後尾、後の人は、どうやら北沢峠へ進むバス待ちのようでした。
まあ、いつもの軽装ではないので、他の人とは歩く速度も違うでしょうし、ゆっくり歩いていきます。
林道から外れ、吊橋を渡る時、眼前に、北岳の雄姿!!

俄然、やる気が戻ってきました☆
広河原山荘の脇からいよいよ登山道となります。

まずは、大樺沢を歩いていきます。
雪渓としても有名なこの沢、この暑いのに本当にあるのかな・・・。
樹林帯を進み、しばらくして、白根御池小屋の分岐を右に見送り、標高を上げていきます。
体調も回復し、何人かを追い越し登ります。
沢の右側、左側、再び右側と渡り、少しすると、樹林帯を抜け、空の青さが気持ちいい!
そうして、沢沿いを歩いてき、二俣へ。

雪渓はもう見られませんが、左上に僅かに雪が見えます。
そして、バットレスも!!
休んでいる人が沢山いたので、そこそこにして、右俣コースを登ります。
ジグザグに登りながら、暑さに耐えつつ歩く!

リンドウ?が途中で咲いており、癒されます♪
ダケカンバの樹林帯を登り、一度、開けたところに出ます。

空がこんなに青い♪ そして、紅葉も少し始まっているようです。
もうしばらくしたら、さぞやコントラストが映えるのでしょう。
左に巻くようにしながら、更に登ると、草すべりとの道を合わせます。

段々、ばててきましたが、景色を眺めながら、稜線、小太郎尾根の基部に。
もう、ここからの景色は、たまりません。

さぁ、パノラマで、どうぞ。
仙丈ヶ岳、アサヨ峰、鳳凰山と。更に、右を見れば、富士山も。
こんなに素晴らしいのか。
感激しながら、小太郎山へと進む尾根を、荷物を置いて歩きます。

その稜線も、本当に綺麗!!
踏み跡は、多少少ないものの、問題ありません。
すぐそこに見え、1時間もあれば、余裕で行けそうな気がしましたが、錯覚でした・・・。
この辺の山は、懐が深い!
荷物が少ないはずなのに、小ピーク1つでも結構な労力を要します。
2,3のピークを超えますが、岩場を抜け、ハイマツの間を進み、中々、楽しいです。
そうして、やっと、小太郎山へ。

山梨百名山、69番目、小太郎山、制覇!!
もう、北には、遮るもののない、アサヨ峰が。
西には、たおやかな仙丈ヶ岳が。
振り返れば、北岳の雄姿が!!
感嘆・・・。

これは、北岳の写真ですが、雲の流れが、更にインパクトを増していますよね(笑)
しかし、また、この登りを折り返すので、堪えます。
景色を見ながら歩いている内に、どんどん進んでしまうのですけど。
富士山も、すっきり、雲海を従えて。

荷物を置いたところまで戻るのは、予想以上に大変でしたから、ここで、昼食としました。
今回は、コンロなどを持ってこなかったので、食事は、家から持参したおにぎり、コンビニのパン・おにぎりです。
本当に、贅沢なロケーションでの食事ですよ♪
腹を満たし、次は、北岳を目指します。
ゆっくり、稜線を登ります。
天気もよく、中央アルプスまで見渡せます。
岩場が急になり、登っていくと、肩ノ小屋へ。

また、小休止を挟んで、すぐそこの山頂へと着実に歩みを進めます。
鎖がありましたが、別に必要ではないですが、歩きにくい岩場でした。
そして、北岳の山頂へ。

日本で、富士山に次ぐ高峰、北岳、制覇!!
山梨百名山、70番目となりました。
一等三角点に恥じない、流石、素晴らしい眺望。

富士山に、池山吊尾根の稜線。
今度は、あちらからも登ってみたいな〜。
先日登った、鳳凰山を今回は、逆から見ています。

それに、大樺沢の谷が深い!
鳳凰山も、ここからだと、花崗岩の山らしさが感じられます。
写真だと、雪に見紛うようです。
たっぷりと、山頂で景色を堪能し、本日の幕営地、北岳山荘へと下ります。
時期を外れた、高山植物もありました。

名前が分かりませんが、逞しい生命力です。
相変わらずの岩場で、歩きにくく、疲れも溜まってきて、一苦労でした。
更には、風が強く、ちょっと肌寒い・・・。
間ノ岳を眼前に、眼下に北岳山荘を。

いつもの感覚ならば、とっくに着いているような気がするのですが、実際、山自体が大きいためか、かなりの距離がありました。
荷物の重さに難儀しましたが、到着です!

立派な山小屋!
早速、受付で、幕営代600円を払い、テントを張ります。
寒気が南下していたので、おそらく、風は更に強くなると判断し、風の抵抗を受けにくいところに張りました。
実は、新しいテントです!しかも、ゴアテックス
張り縄も、しっかりと張っておきます。テントごと吹き飛ばされることは、ないでしょうけど。
トイレの臭いが気になりますが、仕方ない・・・。
ですが、眺めは素晴らしいのです♪

向こうにテントを張っている方は、あんな所に張って大丈夫なのか・・・。
もろに風の影響を受ける所ですけど(汗)
結局、テントは、私も含め2名だけ。
テントの中で、くつろいで、たまに景色を眺めたりしながら、日没を待ちます。
ですが、徐々に風が強くなり、ガスも沸き始め・・・、荒れ模様の予感。
夕焼けは見られず、北岳も先程と違い、厳しさが際立ち威圧感すら感じるほどです。

甲府盆地の夜景もしばらく見えましたが、数十分でガスに消えました。
こうなると、もう寝るだけ。
息も白く、寒いので、ダウンを上下着て、テントシューズも装備し、シュラフに潜り込めば、快適♪
明日には、天気が回復するのを祈り・・・。
すぐに眠りに落ちましたが、日付が変わる頃に、やたらに風が強く、テントがバタつき、起きてしまいました。
一応、確認のため、張り縄を見ると、緩んでいるので、再びしっかりと締め直したので、少しは改善されました。
雨も一時降ったようです。
山の天気は恐ろしいなぁ・・・。
2日目に続く。

  • 1日目の行程

奈良田(5:40) →→→ 広河原(6:35) → 二俣(8:30) → 草すべり分岐(9:35) → 小太郎尾根基部(9:55) → 小太郎山(10:55) → 小太郎尾根基部(12:00) → 北岳肩ノ小屋(12:30) → 北岳(13:00-13:45) → 北岳山荘(14:40着)