遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

天子ヶ岳 長者ヶ岳 天狗岳 熊森山 五宗山 三石山

七面山辺りを歩いていた時に、気になった天子山塊。

山梨百名山を目安に登っていた際、単発でしか行かなかった山域。ヒルが発生するし、植林で、余り魅力を感じなかったが、今年最後にやっつけておくことにした。

野峠を6時過ぎに出発。

まずは上佐野、西乗へ下る。

400m以上高度を落とすため、帰りにここを登りたくない理由から、半時計回りの周回だ。

シカ除けの柵を2回開閉。東海自然歩道で歩きやすい。手入れは十分。

ヘッデンはすぐに要らなくなり、途中で外して、上佐野集落へ。

南部ならではの茶畑。人気が感じられず、静謐としている。

道標はしっかりある。

歩いていると、気になるお店があった。

981kamisano.com

上佐野ヒュッテ。まだできてから2年くらいの模様。デイキャンプしてみたい。

県内といえども、自宅からだと2時間はかかるので、遠出した気分も味わえる。

ここから標識に従って右に折れて小屋を横目に山道を歩く。

食べるのが忍びない。光が少なくピンボケ・・・。

振り返って一枚。この橋から完全に登山道となる。

この辺から尾根を登ってもいいかと思ったが、倒木があって余り気が進まないので、登山道をそのまま沢沿いに登る。

沢型を辿ろうとしたが、苔むした岩の斜面が素敵で、そこを登って尾根に乗る。

尾根上は手入れがされており、歩きやすかった。

50mほど登ると、作業路が横切る。

ユムシのどれか。暖冬とはいえ、12月末にいるとは驚き。それに、こんな植林の林の中で何を食べているのか。

少し灌木や枯れた笹が出てきたが、特に支障なし。

850mまで登ると、西尾根と合流し、そこは防火帯になっている尾根。

境界見出標や赤い目印も豊富。これは、最初から尾根末端から登った方がすっきりしたなぁ・・・。

防火帯がそのまま897m三角点まで続いた。

朱塗りの三等三角点、点名『佐野村』。

防火帯は南尾根にはないが、進行方向の北東尾根には続いている。

少し急になった尾根を下り、鞍部から登り。

変わらず植林が続く。ちょっと飽きそうだ。

金属製の杭が小ピークには刺さる。

それにしても、気温が高くベースレイヤーのみでも汗をかく。

歩きやすさは一級の稜線でありがたいが、面白みは大してない。

1086mで登山道に近づいても、そのまま稜線を上がった。

天子ヶ岳直近で再度登山道に出て頂上を踏む。

特徴のないピーク感少ない山頂。

戻って北上する。

登山道となり、勾配緩いものの歩きやすさは変わらず。

上佐野からの道が西から上がる。過去には、ここから天子ヶ岳と長者ヶ岳をそれぞれ登ったところ。

東には富士山が樹間から見えているが、少し雲がかかるが、長者ヶ岳まで行く時にはすっきりと見られるようになった。

気温が高いせいか雲が低く纏わりつく。以前より、田貫湖は良く見えているような。

三等三角点、点名『熊平』。

反対側の西も展望が結構ある。

これから向かう稜線と、奥には白峰三山

ベンチとテーブルがあるが、休憩している人がいたので、さっさと先へ進む。

少し植生は変わるが、特徴は少ない。

うーん、ツルリンドウ?斑入りで観葉植物としても楽しめる。

高低差がないのでどんどん進んで、天狗岳手前の巡視路分岐。

天狗岳。展望はなく、尾根の通過点という感じで、天子ヶ岳とさほど印象変わらず。

鞍部付近の西への巡視路は現役のようで、ピンクテープが下に続いていた。

回り込んで送電線の展望地。半壊気味の小屋あり。

ここで休憩。

展望中々。富士山、まだまだ見えていた。

西の展望。対岸の送電線下を通るのは何時になるかな。

右手前1348mピーク、左1377mピークの間、遠くに七面山のナナイタガレが目立つ。

だが、三石山~五宗山の稜線の方が良く見えるのは間違いないだろう。

ハングライダーが上を飛ぶ。今日は暖かく快適なのかも。

この地点でもまだ予定の折り返しに来ていないので、そこそこに休憩を切り上げる。

その先、イワカガミが群生しており圧巻。開花時期は、さぞや見ごたえあるだろう。

1310m、湧水峠。ヤマレコの高度は1360mとあるが、誤りだろう。

西は道があるように見えず、手間にあった巡視路を行くのが楽だろう。東もトラバースで道は落ち葉に隠されて歩きにくそうな様子。

熊森山手前、一番勾配がきつくてロープがあるが、それほどペースが落ちない。

1574.5m、熊森山。三等三角点、点名『熊森』。

長者ヶ岳の点名も熊が付いており、昔はそんな山域だったのか。今は植林で全くクマが住みやすい環境ではなさそうだが。

さて、時刻は11時30分ほど。未踏県境区間の雪見岳を往復するには2時間程度を要しそう。佐野峠の北の法面の草藪っぽい様子をスタートで見ており、日没後は気が進まない・・・。今回は止めておく。それに、まだ最高点の五宗山が残っている。

古い標識を写真に収めて西へと向かう。

植林ではない区間は気分が良い。

どうやら、甲斐百山に選ばれたせいか、五宗山もメジャーな山になったようで、目印がよく目立つ。右は崩壊が進行中だが、離れていれば全く危険はなく歩きやすい。

あれが五宗山か・・・。登りがちょっと面倒。右奥は荒川岳でしょうか。

北の展望も崩壊地から良く見える。主要なピークは登ったので、あちらは用済みだ。

下は中々の崩壊した沢で、これ以上近づくのは危険。

ぼちぼち登る。そのうち、右にカラマツ植林が出始める。

振り返って、熊森山と富士山が連なる。よきかな。

最後の150mほどの登りをこなし、五宗山へ。

南東に、御料局三角点があった。御料局三角点は久しぶり!

見た感じ、この南東側が高いようにも見えるが、三角点は先にある。

カラマツ植林が混じる。平坦な歩きで、三角点へ到着。

三等三角点、点名『御堂平』。

山頂標識は複数。展望は無く地味なピークだが、本日最高度の1633.8m。

小休止して南下する。

こちらも歩きやすい。この辺の植生は好み。

見応えある巨木もあった。

たまに痩せてザレた鞍部あり。バリエーションとしては普通。人により危険を感じるかも。

だが、そんな場所でなく、膝を岩にぶつけて少しペースダウン…。

そのうち植林になっていく。

稜線上から歩いてきた反対側が見える箇所があった。大部分では樹間から見えるのみ。

こんな植林がこの先延々と続くことになるが、この辺はまだ飽きていない。

送電線が横切る場所は、非常に拓けていた。富士川を俯瞰。

送電線を映さないよう西の展望の一部を切り取る。あれはどこだろう。やっぱり、荒川と赤石岳っぽいかな。

さて、送電線と植林の際を登ってもいいが、適当に植林帯を行く。

1377mピーク。そのまま直進しそうになるが、右に目印は続く。

少し急だが、特に歩きにくい訳でも危険な訳でもない。目印は豊富。

振り返る。登りでも全然問題ない。

途中、巡視路が南に続いていた。一応、目印はあり、利用に足る模様。

時々、送電線で使用されている陶器のような部品が転がっている。

1152m。そこから振り返る。

三石山の登山道に飛び出す直前、最後の登り。そういえば、1152m手前にもこんなのがあった気がする。ザレて歩きにくい。

僅かで三石山の登山道に合流。再訪だが、大崩から登った時の記憶は朧気。

三等三角点、点名『牛戻し』から三石山を眺める。

高度は70mほど上げるだけだが、もっとありそうに見えてしまう。

展望地とあるが、特に展望は良いということはない。

冬の午後らしく、植林では既に薄暗さがある。

鎖が補助である、やや急な登りをこなして、三石山の社へ。

記憶に殆どなく、こんなに小さい建物だったかな。

こちらの岩は覚えている。三石山の由来か。

最高点はここではないので、踏みに行く。目印はあるが、余りあてにならない。

この辺が最高点。色々転がっていた。

倒木か間伐材かあって歩きにくい場所もあった。

少し南にも大岩があった。ここは日が差していたので小休止。

眠気と足のだるさは感じているが、まだまだ行ける。

一応、山梨百名山の標柱も帰りに撮影。中途半端な場所に設置するものだと、今は感じてしまった。

鳥居をくぐって、北西から南西へと尾根から窪地を突っ切って小尾根に乗る。この辺は適当に進んでいる。

見出標がある尾根だが、隣の方が太い。

危険は特になく、植林が続く。ここからずっと植林であり、本当に飽き飽きした。

三等三角点『丸滝』がそう遠くない距離にあるのだが、今日は見送った。まぁ、再訪の可能性は低いけれど。

ふと、林道が横切る。構わず、尾根を行く。

左下には林道が見えている。

また林道に降りる手前で、展望が得られた。

林道は尾根と並走しているので、それを歩いたり、再度植林に入ったり。

996m高点を見ている。植林は鬱蒼としていた。

林道をまた横切る。

そのうち、こんな場所へ。西は伐採されて草藪になっている。その下には林道が通っていて、延々南に続いているようだ。

大島峠には祠があった。林道が続くが、稜線を行く。

少し登って振り返る。まずまずの景色。

この辺の林道がバイクで走れたら、さぞや楽しいと思う。

また林道に合流。

足元には「ここは大島峠です」と読めるが、ここではないだろう。移動したのか。

稜線を上がって写真を撮る。

愛鷹山、海もよく見えて嬉しい。

そのまま柵沿いを少し登ったが、余りに草藪が煩いので、戻って稜線左の林道を歩くことにした。

途中で三角点を踏みたくなり、上がれそうな斜面を最短で登る。

三等三角点、点名『内船村(ー)』。問題なく発見できた。

稜線を歩いていたが、最初に見た佐野峠に降りる階段が藪っぽかった光景がちらつき、再度林道に戻った。

稜線復帰しようかと迷いがあったが、いつの間にか、結構高くなって草藪に覆われたので、そのまま林道を歩く。

もう佐野峠が見えている。

富士山の夕焼けを楽しみにしていたが、いまいちで終わった・・・。

どちらかといえば、この山域は、山よりも集落の方が興味深い。

大垈、椿草里の他にも何かあるのではないか。

林業自体はまだまだここは現役な様子で、林道もバイクが無理ならMTBで走ってみるのも楽しそうだ。

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