前回はゆるーい沢だったので、さて滝が多くて登り応えありそうな沢はと・・・。
単独で無謀にならない程度に、湯檜曽川支流の大倉沢に決めた。
グレードは3級上となっている。3級の範疇で苦戦するようでは、この先やっていけないだろうと思っての選択。
数年前に湯檜曽川本谷遡行時には、増水で相当苦労したので、今回は如何に。
見比べてみると全然違うことに驚く・・・。
深夜自宅を出発して、5時半に駐車場に到着!
3分ほどで身支度を整えて出発。
林道終点を過ぎると、下草が濡れておりびしょ濡れ。
刈払いは今までしてくれていたのかも。
花も見ながら歩いていく。
ジャコウソウに・・・。
好きなカリガネソウ!
ツルリンドウと。
幾つかの花を発見!
入渓の武能沢出合まで、横目で見る湯檜曽川は穏やか極まりない。
対岸の稜線は午後はガスに巻かれてしまうかも。
魚留滝の手前で沢装備になりいざ。2人組パーティーが合流してきた。
今日は滝の左を楽々と通過。ぬめりがきつい所が割とあるが、注意すれば簡単。
そのすぐ上は、なるべく水線沿いに進んだ。こんなに浅かったのか・・・?
穏やかな渓相。水がぬるくて驚いた!!
これならと、たまに胸近くまで浸かりながら進む。
この地点は増水した際、滝になっていたのをよく覚えている。
ウナギの寝床。せっかくなので、今回は泳ぐことにした。
水深中々深く3mくらいありそうだが、壁で適度に休みながら進める。
そして、屈曲する奥には。
こんな滝があった。前回、この滝を見た記憶が全くない。
確か手前が既に滝になっていたような気がする。
左壁をさくっと登った。
滑を楽しむ。
十字峡。大倉沢出合にもなっている。
正面の抱返り沢もとても楽しそうだが、ここまで水量が少ないと、ちょっと物足りない?
小休止していると、先ほどのパーティーも到着。
この時,行先は聞かなかったので分からなかったが、同じ大倉沢だった。
先行して、まずは6m滝をシャワークライム。
出てくる滝は水流を突破。
見慣れぬ花も発見。この先にもたくさん見た。
調べると、チョウジギクというらしい。花火みたいだ。
10m程度の滝。左右どちらでも行けそう。
水流も行けそうだが、ぬめりまくっており、気が進まない。
左壁も出だしがぬめっているので、右のルンゼから登ってトラバースして抜けた。
振り返ると、2人組パーティーが左壁をロープを出して登ろうとしていた。
ラバーで来たことにやや不安を覚える。
段瀑になっているところは左右に登って楽しめる。
大滝40m。ひと際大きな滝だが、威圧感は全く無い。
右から水流に向かって進んで、その後は直上。
ぬめりは注意が必要だったが、余裕をもって登れて良かった。
ツリガネニンジンに。
トリカブト。何と鮮やかな色。
落ち口には晩夏の花が歓迎してくれた!!
青空がのぞき、沢日和。
乾いた岩は快適。滑滝を見ながらお気楽。
小釜というかポットホールというか。
振り返っても絶景!!
シロバナトウウチソウでしょうか。たくさん。
ニガナのどれか。花付きが見事。
ミヤマリンドウなのか?
モミジカラマツ。葉の違いは理解している。
岩がごつごつしているが、歩きやすい。浮石は少ない。
どこの滝だったか、右に残置があった。
今日の様子では、特に要らない。
狭いが水量少なく、深みも少ないので容易。
景色と花を愛でながら・・・。ここに決めて良かった。
滑も交えて高度を上げる。
イワショウブはとても多かった。
岩の感じが変わってきた。
登るのに困難な箇所はない。右から水流を見極めて直上。
モウセンゴケをじっくり。アップで見ると素敵!
滑が続く。
青空と岩の反射でまぶしい。気分晴れやかに。
この上、二俣になっており、どちらに行こうか悩んだ。
滑滝がかかるこちらの左は上部すぐに水切れになるかと思い、地味だが流程が長そうな右にした。
どうやら、これは間違いだったのかも・・・。
カエルが飛び跳ねる! 近くにはヘビもいて、狙っている模様。
残置発見。今日は必要な感じは全く無い。
水流をぬめりを磨いて突破した。
だいぶ上がってきた。振り返ると少し先の山も見えている。
詰めの様子になってきて、暑さも辛くなってきた。
もう沢装備を解除して良さそうなので、水を汲んで休憩。
日陰でトリカブトを一枚。光をもう少しうまく使えれば・・・。
笹がかぶってくるので、左に外れて詰め上げる。
下草はこの辺まだ優しい。
花見して、暑さの辛さを紛らわせる。
最後は、シャクナゲとハイマツに少々捕まるが、大したことなく登山道に乗った。
残念ながら、迷った二俣を左に進んでいれば、眼下の池塘付近を通過できたのかもしれないと悔やんだ。
一応、朝日岳を踏みに行く。3回目の登頂。
十分に天気はもってくれて、景色を楽しむことができた。
さて、下山はかなり長く、この暑さでは消耗しそうだし、雨も東から来そうな感じもするので、そこそこに出発。
ホソバツメクサでしょうか。
ベニヒカゲでしょうか。乱舞していた。
ゴゼンタチバナは赤い実が映える。
にらめっこ。このヘビが何匹か下山までに出会った。鱗の並びは美しいと思う。
リンドウはもう一息。つぼみはたくさん見たが、殆ど咲いていない。
ハクサンフウロ。花は少なかったが、鮮やかな色に目がいってしまう。
まだまだ長い。景色が良いのが幸い。
笠ヶ岳から振り返る。
雲の色がちょっと嫌な感じ。さっさと下山に限る。
サンダルで登ってくる人、15時くらいに笠ヶ岳付近にいた人がいて驚く。
自分も人のことは言えないが、かなり軽装に見えて、大丈夫だろうかと思ってしまった。
対岸のあの付近にも行きたい!
今年の雪渓の融解具合はどうだろうか。
大源太山も沢で行きたいと思う。
登川流域も気になるが、新潟までとなると少々気合が要る。
オニシオガマか。
優雅なチョウ。
終わりが見えてきたものの、まだ結構高度は下げますよね。
白毛門沢らしい。初級の沢だが良い沢と思う。
暑くて本当にやれやれ。
花は少なく、巨木を見ながら下る。
岩がゴロゴロしている場所もあり、運動不足の足には堪える。
ミヤマシキミでしょうか。
十分に天気はもちそうな感じだが、とにかく暑い。
下部、ブナ林となって良かった。前回はそんなに気にしていなかったけれど。
さて、駐車場近く、東黒沢で水浴びでもしようかと思ったが、先客があって、諦める。
これより駐車場所まで2分。
余裕をもって楽しめました。ご馳走様。
抱返り沢も、少し水量多い時に遡行してみたくなった。
着替えして、温泉へ向かう。
湯テルメ谷川は大人気で混雑している模様なので、未訪の温泉に行ったら閉まっていた・・・。結局、上牧温泉『風和の湯』へ。
前回同様、先客と入れ違いで独占。
ここは穴場の温泉なのかも。休憩室でごろごろできて、これまた寛げた。
大畠谷を単独で行けるように、引き続き調整していこうと思う!
湯檜曽川 大倉沢 / Argonさんの白毛門・笠ヶ岳(群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽)・朝日岳(群馬県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ