遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

金精山 五色山 座禅山 日光白根山 白檜岳 白根隠山 前白根山 温泉ヶ岳

高速道路の深夜割が切れる前に乗って、山梨を出発。

いざ、栃木・群馬県境の日光白根山へ!

沼田インターで降りたが、営業しているガソリンスタンドが、スマホで調べても全然見つからなくて焦った。地元民から教えてもらって事なきを得る・・・。

7時前には、何とか金精峠の南東登山口へ到着し、登り始めることができた。

雨天でのハイキングだろうと予想していたが、快晴となった。

日本百名山でもあるため、平日だがそれなりに先発がいるかと思いきや、私一台。

登山口の標高が既に1800m超えており、ハイキング気分である。

登り始めて、何やら気になる花・・・。オノエラン!

幸先は良いよう。

少々急だが、整備は十分であり、サクッと金精峠まで登り上げる。

金精山方向に神社風の建物。

帰ってきて調べてみると、金精神社という。石の男根を御神体とする金精神を祀っているそうだ。由来については、まぁ何とも・・・という逸話だ。孝謙天皇というのは、知る限りでも、鳳凰山や奈良田の湯など、そういった話が多いのだろうか。霊験についてはあやかりたいものだ。

さて、登山口から見えていた金精山は笈吊岩が険しく、見栄えは良かったので、少々楽しみだ。

登り右手には、菅沼と丸沼でしょうか。沼というより、湖のように深そうな濃い綺麗な水面をしている。

ニガナ。地質としては、この植物に適しているのは違いないと感じる。

ベニサラサドウダン、たわわに花をつけている。青空とよく映える!!

幾つも見頃の状態で見られた。

金精山が立派に一部で見える。登りはちょっと大変かと気合が入る。

この辺の花も幾つか。

ハクサンシャクナゲは遅いと思いきや、上部では比較的複数見られた。

登りは岩の際を行くわけでなく、西寄りから巻くように高度を稼いでいた。

そして、東の日差しが遮られて消耗もしない。

登山道の左肩に頂上があった。

登る日まで、金精山の読みを「きんせいざん」と思っていたが、「こんせいざん」だった。栃木百名山でもあるらしい。この踏破は、いずれ・・・。

金精峠も良かったが、中禅寺湖男体山の展望に優れる。

徐々に雲海が上がってきているので、2300m超のピーク達に出た時にどうだろうか。

一度下って、登り。稜線から少し乗り出して、金精山を振り返る。見栄え良し。

勾配は緩く、変わらず、東の日差しが遮られて進みが良い。木漏れ日も気持ちが良い。

浸食がだいぶ進んでいるようだ。雪の影響ですね。

国境平で、湯本からの道を合わせる。

奥のピークは温泉ヶ岳か?

峠から先は、遅くまで雪が残るのか、マメザクラが咲いていた。

その足元には、コミヤマカタバミがうつむいていた。

流石に日差しで暑い。五色山までもう少し。

五色山に順調に到着。主稜線に乗った感がやはりある。

眼前には・・・。

主峰の奥白根山。眼下、五色沼の色も美しい。見惚れる。

まずは、座禅山へ向かうべく、西進。

遠くは、上州武尊や至仏山など見えているのだろうか。

水をたたえている。静か。

ミヤマキンバイなのか?まだ、黄色の花は、同定の域に至らず・・・。

五色沼を見下ろす展望地も再度あった。上から見下ろすに限る。

シロバナノヘビイチゴか?物凄いたくさん。

サンリンソウか?これは、この一株だけしか見られなかった。

弥陀ヶ池。オタマジャクシがうようよ。

この池は水の透明度は高いものの普通の印象だ。俯瞰ではどう変わるか。

座禅山は池の向かい。その途中、保護区域あり。

ハクサンチドリ。多くは無いものの、色は目立つ。

オダマキやイワカガミなども多数。

ツガザクラも幾つか。

まずい、足が進まない♪

登山道から僅かに逸れると、ソーラー設備があった。そのすぐ先が座禅山。

何も人工物はなく、展望も無し。火口も見えない。

一応、火口もどんなものか覗きに行く。

こちらは登山道に標識があって、踏跡あり。

下まで降りたところで・・・、と思ってしまい、ここまで。

白根山の分岐まで戻る。

この子達は元気ですね。群生凄い。

バイカオウレンも発見。

撮影に夢中になってしまって、どんどん時間が過ぎる。

弥陀ヶ池と菅沼を俯瞰。雲は上がってきたが、十分にもっている。

ヤマハタザオ?

うーん。どちらもアブラナ科なのは明白だけれど、分からない。

道は徐々に岩がゴロゴロして、ちょっと面倒。

火山の雰囲気は十分。

そして、主峰、白根山に立つ。

日光白根山と呼ぶのは、甲斐白根山草津白根山と区別するため。前白根山に対して、奥白根山ともいう。

と、日本山名事典にある。ふむふむ、なるほどね。

二等三角点、点名『白根山』。

ここから南東、白根隠山の南東尾根にも、三等三角点で同点名がある。

興味が次々に湧く。

五色沼が今日は主役。

雲に入りつつあり、少々寒さも感じるが、展望を楽しんだ。

そういえば、日本百名山なのに、1人にしか会わず、静かに楽しめている。

お次は、白檜岳へ向かう。錫ヶ岳まで行けるかもと思っていたが、本命のコマクサはまだ見ておらず、この調子では無理そうだ。

白根権現が直下にある。参りました。

向かう先。こうなってくると、お目当ての花を気にせずにいられない。

注意しながら下っていると・・・。

いた!! コマクサ。

何年も旬な状態を見ていないような気がするので、この度ようやくといった感。

レンズ交換したり、這いつくばって撮影したり・・・。

当初は、雨に濡れた健気なコマクサを撮影するも乙かと思っていたが、青空とセットの写真が撮れて大満足だ。

その後、徐々に草花も増えてくる。

何のリンドウでしょう?

ミヤマアカバナですか?小さく可憐。

ヤマオダマキ。この株は特に美しい佇まい。

ダケカンバの中に入るまで遅い歩みだった。

鞍部に下り、左手には避難小屋が見える場所から、火口らしきルートを辿る。

登山アプリでは道が描かれているが、これはどうやら残雪ある場合と思われた。

踏跡はあるようなないような。適当に歩けるが、植生を傷めないようにと、とても気を遣う。

ここにもコマクサがいた。この火口は、花の赤色が淡い。

真っ白な株も発見!シロバナノコマクサ。

見たことが無いので、嬉しい限り!

2353mピークと白檜岳の鞍部手前には残雪。

振り返ると、白根隠山が高い・・・。

シカの死体が3体あって、クマでも寄ってこないかと気になる場所だった。

目指す白檜岳への登り。一応、踏跡があって、目印も古いが幾つかあった。

上部はシャクナゲ、笹も現れるが、概ね支障なし。

最後は適当に笹を漕いで、白檜岳に登り上げた。

一番左の木の辺りが最高点。

登山道もあって、周囲を探索。

錫ヶ岳。立ち枯れの木が特徴的。この光景、南アルプス深南部を彷彿とさせる。

この距離だと、私の足では飛ばしても往復90~120分というところか。

今回はここまで。いずれ、東の庵滝など沢経由であれば、構想は立てやすいので、一風変わった登頂ともなろう。

決まれば、五色山まで稜線伝いに進むのみ。

シャクナゲ越しに、白檜岳を振り返る。この付近は特にシャクナゲが多いが、咲いている株はそこまで多くはない。

白根山を横手に、眼下には先までいた窪地に鞍部も見えている。

少しこれまでと違う植生。

白根隠山。大きなケルンに山頂標識。

雲が上がってくるが、まだ周囲の展望は望める。

今回、ツマトリソウも見ていたが、ここは状態がいい。

五色沼の分岐。風雪に耐えた木々の様子に、思わず一枚。

登りの先は、前白根山のようだ。

登り途中、再度日が差す。じっくり眺めてしまう。

短時間で陰ってしまうが、その登りでは・・・。

ここにもコマクサ。ここは特に色が濃い。花付きが良いものも多かった。

今日は三度楽しんだような感覚だ。

白根山。これで今日の予定ピークは回収した。

中途半端な時間で、ゆっくり五色山へ向かう。

植栽か?と思わせるように、ミヤマハンショウヅルが頂上付近にあった。

今年は特に良い株を見られて嬉しい。

五色山まで戻って、休憩してから金精峠へ向かって下山にかかる。

ナナカマドの花を見つける。特に秋、季節を変えても楽しいことだろう。

そこが金精峠。向かいは温泉ヶ岳か。

下ってきている最中は、近くの高山でも梯子しようかと思ったが、いまいち天気が下り坂か。

ならばと、温泉ヶ岳を往復することにした。

標識から数m先、建物跡があるのを横目にさっさと登っていく。

こちらは植生が違う。シャクナゲがだいぶ多い。

稜線の左を中心に道が続く。

菅沼に奥の山々が見事な場所があった。これが見られただけでも十分来た甲斐ありと思う。

傾斜が緩み、その先に分岐の標識。

暗さはあり、独特の植生。

温泉ヶ岳は展望はどうなのだろうか。東西には良さそうだが、生憎、雲の中になってしまった。

御料局三角点を中心に、三等三角点、点名『湯泉岳』は笹の際に埋もれるように鎮座していた。

読みは、『ゆせんがたけ』と知っていたが、点名はそのままだ。

そのまま北進できなそうな藪に見えたので、往復するのが妥当だろう。

雨が落ちて来ないか気にしながら、足早に下山。

金精峠付近で、登りでは気付かなかったヤマオダマキを発見する。

我が家の庭にも、こんなオダマキあったらいいなと思う。

しかし、山野に生えているからこそ価値がある。今日見てきた花の数々、下界に下ろしても、尊さを失うものだと思う。

また来たくなってしまうな・・・、と思っていると、また日光の山に来てくださいと書かれた下山を労う標識があって、これまた温かい気持ちになった。

目当てのコマクサに会えて、思いがけずオノエランも見つけられたり、本当に満足。

そして、会った人は2人と、静かに楽しませてもらえたのも良かった。

次回、この界隈に来る時には、恐らくは沢登りで!と思う。

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