久しぶりの遠征登山。高速道路深夜割を利用して・・・。
日本百名山にも名を連ねる、恵那山へ。
広河原登山口から入山して、周回することにした。
ゲートが手前にある。駐車スペースは30台以上優にいけそうだが、今日は他2台。
移動の際も気になっていたが、気温が高い。これは、雪の踏み抜きが心配。
林道途中、こんな場所もあるけれど、今日の状態では全く問題なし。
天気は下り坂と考えているので、サクサクと。
ここが広河原らしい。左の沢を渡る。
橋が架かっているが、増水したら、これは無理になりそうだ。
今日は難なく渡れる。
ここからは登り・・・。暑くなりそうなので、半袖になって進む。
目安の標識。山頂はまだまだだけれど、距離は短いと感じる。たった3㎞ちょっと?
植林と笹の地帯をどんどん進む。
まだ面白くはない。そのうち、雪が出てくる。
雪が出始めてすぐに、先行者をパス。
頂上付近は、雲が出ていて嫌な感じに見えた。早く登らねば。
1716m高点辺りまで、ひとしきり登って、いよいよ展望がありそうな気配。
左後方。
雪で笹は埋まる箇所が多い。踏み抜きは、まだ大丈夫。
裾の処理だけ施して、スノーバスケットをストックにつけて、どんどん登る。
しかし、暑い。振り返ると、高度は十分に稼いでいるのが実感できる。
どの辺が見えているのか、いまひとつピンとこない。
先行者二人目も、途中でパス。歩幅やルートどりが合わないので、助かった。
傾斜も緩い中進んでいくと、山頂に出た。
櫓か、展望台があり、登ってみるが、本当に何も見えず。一等三角点を冠しているのだから、展望悪いはずがないだろうと思っていただけに、残念。
当然だが、三角点も分からない。
社。すぐ下の方は、雪にほぼ埋没し、屋根が僅かに見える程度の状態だった。
途中、平坦地にも社。
この辺は何度か踏み抜いた。ツリーホールみたいな場所が多いようだ。
鞍部の標識を見て、間も無くトイレと避難小屋。
立派。一体、ハイシーズンはどれだけ賑わうのだろうか。
今日は静かなものだ。
小屋裏の岩場の先、展望がありそうで行ってみる。
ここにも社。
立ち枯れの木を足場にして、展望を楽しむ。
向かう先も見えていて嬉しいが、雲が少ないとなお嬉しい。
右下に帰りに利用する林道も見えているようだ。
登ってきた方向を見る。やはり主稜線では、展望拝みにくいようだ。
ゆっくりするには適さぬ場所なので、先へ進む。
さて、最高点はと・・・。
どうもここのようだが、山頂感は全くない。
すぐ先にも社があった。変わり映えしない、金太郎飴・・・。幾つあるのかしら。
樹林帯でもっさりしている。たまに踏み抜くが、それより灌木藪の方が鬱陶しい。
2182m高点を過ぎた先、左手に展望があった。
風の抜けが良く、クールダウンにちょうどいい。小休止。
さて、ここからは右、神坂峠へと向かう。
前宮ルートで私が来ることはないかもしれない。
ここからの下りは楽しい。踏み抜きも少しはあるが、跳ねるように駆け下れる。
登りだと、雪が緩むと苦労させられそうだ。
日当たり良い場所は、雪も少なく、笹が出ている。
向かう先。こんな景色を見ながらで、気分は良い。
途中、テングの頭と標識があった。
恵那山は、雲を少々纏っていた。それは展望期待できませんよね。
稜線左は、崩壊している。
あれは、テングナギというのですか。
こだまエリアとあった。倒木に、そんな気配あり?
日向では雪が少なくなってくる。
展望は変わらず、楽しめる。
白根三山がこういう風に見えるんですね。
見事な景色!!
振り返ると、結構進んだ。この稜線は素晴らしい。
こちら、ウバナギ。眺める間にも、崩落音は何度も聞こえた。
大判山、着。三等三角点、点名『本谷』。
南東を流れる本谷川が由来でしょうか。
ベンチもあって、休憩しやすい。小休止する。ただし、暑い。
岐阜からは、あの道を車で登ってくるのでしょうか…。中々、際どいですね。
地図を見る限りでは、温川に落ち込む尾根は、有用に見えるのだが、藪がそうさせないでしょうか。
日向はほぼ完全に雪が消えて暑い。笹ばっかり。でも、新鮮。
ぬかるみで手を焼くと思っていたが、ほぼノンストレスだった。
こうなると、花も気になるところで…。この辺は、ショウジョウバカマが僅かにあった。
鳥越峠。年季が入って素敵な標識。
ヘブンズそのはらへの道を進む。
展望はこの辺はないが、花が楽しませてくれた。
バイカオウレン。見慣れた感じと少々違う。
ショウジョウバカマ。この辺、蕾から開花しているものまで、広くたくさんあった。
展望も再度出てくる。
分岐から、恵那山を振り返る。この貫禄!!
ボルダリングで何度か、山麓から眺めていた山だが、こうしてみると何と素敵なこと。
山の格としても、申し分ないと思う。(何様・・・)
一等三角点、山容。忘れてならないのが、日本酒の恵那山も美味しい♪
広河原登山口から山頂往復では、この山の魅力はせいぜい3割といったところだろう。
あのナギにも名前あるんでしょうか。思ったより遥かに天気が持っている。写真を撮ったり、展望に見入ってしまったり、足が進まない。
そして、何て気持ちが良い笹原の景色。
右下に林道が見えた。いよいよ神坂峠が近い。
林道が眼下に。本来の峠は少し先らしい。
車は数台あった。冬季封鎖かと思ったけれど、岐阜側から入れるんですね。
道路を挟んで、案内標識を見て、先へ。
なるほどねーと、いつもながら解説を見て思うものだ。
遺跡の碑もあった。
トラバースの道が続くが、笹と植林で余り面白くはない。
と思ったが!
やっぱり、花ですよね。バイカオウレンとショウジョウバカマは、ここでも本当にたくさんあった。
徐々に、景色が変わる。
整備良好。笹原を抜ける風が気持ち良い!
行けるところまで行こうと思ってきたが、景色と花に時間を忘れてしまって、登りのペースからすると、とても遅くなってしまった。
二等三角点有する横川山まで行けたらいいなと思っていたが、そうなると、お楽しみの温泉宿のチェックイン時間に間に合わない。
もう、北進は富士見台までと決めて、とことんゆっくり楽しむことにした。
綺麗な神坂小屋。
何か立っている。
何人かすれ違う。でも、静かなものだ。
進むのはここまで。展望を楽しむ。
南面。見える南沢山から、いずれまた再訪することになろう。
中央、赤石岳は大きいね…。
右の聖岳の右には富士山が見えるはずだが、今日は残念。
再度、白根三山。
気軽に来られる場所なので、こんな景色が見られるなら、大人気だと思う。
ゆるゆると、神坂山を目指す。
山の同定がさっぱりだ。勉強不足。
あの山は・・・?
落雷ですか。こんな場所なら、やられそう。
ショウジョウバ、本当に元気。群生しているような感覚。
一息に、神坂山に登り上げる。
展望は、今までが良すぎたので、いまいち。
三等三角点、点名そのまま『神坂山』。
さっさと戻る。直下、笹が被さる…。
大したことない。
分岐から先。萬岳荘までの道、雪もあって、正規の道がよく分からない。
適当に下ってしまった。
静か。立派な設備。
さて、ここから舗装路歩きが始まる…。憂鬱だけれど、それなりに楽しみを見つけようと思う。
まずは峠の南ある、1689.3m三角点を回収しにかかる。
日当たり悪く、雪が伝える。
直下まで、雪が利用でき、三角点も労せず発見。
四等三角点、点名『富士見』。
どうも、点名からとったのか、富士見山と名があるようだが、定かではない。
振り返ると、ご褒美。先までいた富士見台が見えて、概要がつかめる。
サクッと戻って、林道歩きに復帰。
レクリエーションの森とある。
展望を見ながら、さっきも写真を撮ったナギ。
ヘブンズそのはらへは真っすぐだが、左のゲートを横から抜けて林道歩きは続く。
落石はあるが、通れないことはない。どかせば十分可能。
景色を見ながら歩いていたら、あわよくばショートカットに利用しようと思っていた尾根が後ろに・・・。
カラマツの中は笹薮なんでしょうかね。
あーぁ、と思い、途中で鳥のさえずりを聞きながら、コーヒーを沢水で淹れる。
登山口では、沢水は飲水不適とあったが、まぁ、鉱毒なければ、煮沸すれば全く問題ないでしょう。
フキノトウはたくさん。
何とか途中粘って、野鳥を収める!!
って、ソウシチョウですか…。遠目には綺麗に見えたけれど、在来種でなく、残念。
林道は、一部崩壊が激しい場所が出てきた。
これは車は通れないですね。MTBなら許容十分できる。
下部、1m程しか幅が無い箇所、抉れている箇所もあった。
途中の滝。恵那山は、沢登りが楽しい沢はあるのか?
周回してきた。行きでは気づかなかったが、碑の後ろには遭難の件が書かれていた。
写真も撮りつつ、最後まで楽しんだ。
トンネルが1箇所あり、これで上がれば、結構労力省けると思う。一応、植林だし、歩いているような雰囲気があった。
無事、周回完了。大満足!!
ネームバリューのある山は、なるべく平日、混雑避けて楽しみたいですね。
恵那山・大判山・千両山・富士見台・神坂山 / Argonさんの神坂山・千両山・大判山(岐阜県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ