遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

松ネッコ 小川山

午前中のボルダリングで少々よれているが、半日程度のルートならば、そんなに支障はないだろう。

ということで、今年何度か瑞牆山、県境付近を歩いているが、やっと山梨県境北部で残っていた、松ネッコ~小川山区間に行くことにした。

林道支線は今回もゲートが閉まっている。2台車があった。

まだ、ここは雨ではないが、林道が冠水していることから、上部は既に雨の可能性が高いか。

15時くらいから、しっかり雨予報が出ていることもあり、沢靴で歩き通すことにする。

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カサメリ沢は、何度かリードでも行ったので、途中まで様子は分かっている。

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丸太橋は滑って怖い。ロープのテンションはしっかりあるので、有難い。

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姐御岩。『金のわらじ(5.12a)』を久々に眺める。

過去に来たが、いずれも取り付いていて触れなかった課題。

超苦手なスラブやクラックではないので、是非やりたいのだけれど・・・。

コロッセオの辺りには荷物が見えた。

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沢は難所なく、岩を見ながら歩く。苔は綺麗だ。

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右岸に岩屋があった。焚火跡も。

ライミングエリアから少し上だが、喧噪避けられ、寛げそう。

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水が枯れたり、復活したり。基本は、この後ガレ沢。

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沢沿いの花はこのくらい。

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倒木はあるにはあるが、歩行に支障は全くない。

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二俣。左の西沢へ入る。

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美味しそうなキノコ。

東沢上部はガスで包まれている。県境稜線も、霧雨かなぁ・・・。

藪漕ぎで、びっしょりにならないといいなと思う。

西沢は更に歩きやすくて、快適に進める。

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良く見るキバナノコマノツメ

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多分、ミヤマスミレだと思う。もう完全に散る寸前。こんな時期に。

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しばし登ると、平坦に近い場所があった。

とても雰囲気がいい。ミヤマバイケイソウが多い。

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苔がとても綺麗だ。素晴らしい。

沢にはまだ水が流れるが、すぐに県境稜線となるので、ここから離脱。

僅かな距離で稜線に乗る。シャクナゲが目立つ。

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案の上、霧雨になった。

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見通しが利かない中で、ドクツルタケが一際目に付く。

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ヒメミヤマウズラ。

小さいので目立たないが、今日のような環境下では、幾つか見つけられた。

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二度目の松ネッコ。変わらない。

風が少しだけあるが、樹林のお蔭で遮られて良い。

踏跡は、まずまずの印象。

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途中で、木材搬出用と思われる遺物。2つあった。ケーブルも。

藪っぽさは殆どなくて、勾配も緩いので、はかどる。

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途中で、岩場があったので、行ってみる。2101m地点の東端といった場所。

晴れていれば、結構展望良さそうだったが、これが限界。

稜線は倒木や藪が濃いような様子の場所があるが、右を歩けば皆無に等しい。

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左のキノコは何にやられてしまったのだろうか。

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基本的には、こんな様子の道が大半を占めるので、ルートの見極めは余り必要ない。

たまに倒木で踏跡を見失うが、歩きやすい所を適当に進んで大丈夫。

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2280~2290mに、6~7mくらいの岩があった。左右どちらも踏跡あって下部を通過する。

晴れていたら、登れる様子なので、展望を見てみたかった。

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いよいよ、藪のお出ましかと身構えたが・・・。

踏跡はこの下にしっかりある。藪が酷い所はこの程度で、本当に極僅か。

藪が被さる場所は、かがんで歩けば、ストレス少なく普通に進めた。

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小川山、着。左から出てきた。

二等三角点、点名そのまま『小川山』。

小川山の北尾根は気になるところで、あちばけダムまで歩き通したら充実するだろうと思う。シャクナゲはとても手強そうだと予想する。

山頂手前から、霧雨が普通の雨になって、風もあって休んでいると寒い。

さて、下山をどうするか悩む。

  1. 大双里沢、下降
  2. 廃道になった道の探索

この2つだが・・・。

結局、大双里沢の上部は余り惹かれぬ様子であり、2のルートにした。

瑞牆山東尾根までに、幾つか候補があるが、結局分からず、最後の沢地形を下ることになった。

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こんな様子の場所を下降していくが、灌木密藪に少々捕まる。

倒木も多く、しばらくは我慢・・・。

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ラカンバが目立つようになると、少しほっとできる場所があった。振り返る。

この後も、倒木で苦しむ。穴が空いていたりして、注意を要した。

それでも踏み抜いたり・・・。

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やっと水が出るが、倒木はやはり多め。

くぐったり、乗り越えたりで、ボルダリングの消耗も効いてくる。

許容は十分できる程度だが、正にトレーニング。下りなのに、息が上がる。

沢靴でなくても、濡れずに下れるだろうが、気にせずに水に浸かって下る。

2000m付近まで高度を下げると、途端に歩きやすくなる。

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写真を撮る余裕も十分に出てくる。

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ガレだが、倒木が無い分、とても歩きやすい。

右手に廃屋が見えてくる。

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手前は潰れていたが、一つは残っていた。造林小屋。

一応、辛うじて、風雨は凌げそうだ。

電気が通っていたようで、内部には電球と配線が見えた。驚いたことに、洗濯機らしきものまであった。そして、ゴミは非常に多い・・・。

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一升瓶やらビールの空き缶だけでなく、コンテナ、一斗缶、ドラム缶と・・・。

ここまでのゴミは中々見ない。最も酷いかも。

道は気にせずに、沢沿いを下る。

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この滝は4~5mあり、右岸から巻き下った。

間も無く、『王冠岩』と書いてある標識を見つけ、登山道に合流したことを知る。

結局、廃道は分からなかった。

帰ってきて、手持ちの1974年山と高原地図を見たら、道はどうやら2062m岩峰のある尾根上にあったようだ。前回、調べておけば良かった・・・。

あとは、やっつけの下山。

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岩を見ながら下る。前傾しており、見栄えはするが、登れそうにない。

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不動滝は、中々の水量で大満足。

写真を撮って休憩する。

もう、ここまで来ることはないかもしれない。

濃霧となるが、雨は逆に殆ど落ちなくなったのもいいことに、サクッと下山。

今回、これで、東は雲取山から西は槍まで繋がった。

少しずつ、県境も繋げていこうと思う。

 

  • コースタイム

ゲート(13:07) → 姐御岩(13:20) → 二俣(14:03) → 松ネッコ(14:28) → 岩場(14:50) → 2280m岩(15:20) → 小川山(15:35) → 下降地点(16:10) → 造林小屋(16:55) → 不動滝(17:30) → ゲート(18:10)

 

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