遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

山梨百名山 〜源氏山(1827m) 櫛形山(2052m)〜

足の状態は良くなってきているものの、以前の『軽快さ』には遠く及びません。
1ヶ月以上も経つのに、擦過傷もかさぶたの部分が残っているし・・・。
日曜日の登山でも、体力・脚力の衰えを痛感しているので、レベルの高そうな山は諦めました。
どのくらい歩けるものなのか、リハビリ登山といったところでしょうか。
それ程、自宅から遠くもなく、コースタイムも普通以下の山へ!
まずは、源氏山。
丸山林道を走り、見晴らしの良いところがありました。

右に富士山も薄く見えるのですが、どうにも透明度も低く、曇ったような天気で残念です。
丸山林道を移動し、一般車両通行禁止のゲートの下りた足馴峠林道が登山口の始点となり、ここから歩き始めます。

林道を歩き始めてすぐのところに、登山口の指標があり、入ろうとしたのですが、酷い藪と倒木でどうにもなりません。
一度諦めて、林道から取り付くところがあるはず!と、林道を進みました。
15分程度歩くと水場があり、そこから5分程度で工事関係の拠点があり、更に進むとそれらしい登れそうな取り付きがありました。

木に巻いてあった、『源氏山』の紙がなかったら、更に突き進んでいたでしょう。
本当にここからでいいものか疑問に思いながらも、登っていくと、丁字にぶつかり、合っていた確信を得られました。
先ほどの、入り口は酷い有様でしたが、ここは全然問題なく歩けます。
皆さん、考えることは一緒なのですね〜。
カラマツの植林帯を順調に歩いていくと、分岐に。

うわぁ〜、どちらの道も結構藪っぽいですよ・・・。
まずは、源氏山を目指すことにします。
十分歩けるレベルですが、藪こぎをした経験が登山では一度もないため、どうにも・・・。
一度下って、登ると、また分岐があり、廃屋の跡もありました。
セットで登ろうと思っている、烏森山の分岐があるらしいのですが、どっちだ?
・・・、どうやら、最初の分岐のようですが、大峠山と書いてったはず。
地図を参考に考えると、大峠山=烏森山か、または、他にそういう山があるんだろうと自己完結。
さっさと、源氏山を目指して登る、登る!
そして、意外にあっさりと、山頂へ。

山梨百名山、60番目、源氏山、制覇!!
山頂という印象は薄く、競歩大会?の碑と、百名山標柱があるだけです。
周りは、シラビソやコメツガで、原始の雰囲気があります♪
ぐるっと見回す程度で、今度は、烏森山へ。
最初の分岐まで戻り、藪こぎを僅かにして、崩落場所を巻くように進んでいくと・・・。
!!、向かう先に黒いイキモノが!!
かなり距離が離れていたため、クマかシカか分かりませんでした。
しばらく様子を窺っていたら、向こうが谷へ退散しました。
小さい鈴を鳴らしていたのもあり油断していたので、かなり焦りました。
数日前の、甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根で襲われた事件が頭をよぎりましたよ。
ドキドキしながら、進むと、一等三角点がありました。

やっぱり、大峠山だ・・・。
標高も烏森山と同じなので、大峠山=烏森山だと納得です。
しかし、資料では、塩見・悪沢岳の眺望良好とのことなのですが、木が邪魔で全く見えませんね。
一等三角点のくせに!!(怒)
月日が経っているので、変わってしまったのでしょうか。
どうにも不完全燃焼ですが、戻るしかありません。
同じ道を歩いて、林道の水場で、汗を洗って休憩です。
この林道、意外に景色がいいところがあり、南アルプス南嶺辺りが見えました。


さ、次! すぐ近くの池の茶屋林道を上がって、櫛形山へ。
池の茶屋林道は、ダートで、中々荒れており、車高の低い車では大変でしょう。
櫛形山は整備が行き届きすぎているくらいな印象がありますが、どうでしょうか。
入り口の地図でも、確認し、登山開始!

櫛形山の目玉である、アヤメは近年、シカの食害のせいか激減しているそうで・・・。
今は、とっくに時期を過ぎているので、登る人も少ないかと思いきや、結構人に会いました。
終始、マルバダケブキが節操ないほどに、群生していました。
櫛形山かと思ったピークは三等三角点があるだけで、更に先でしたが、さして苦労せずに山頂に立てました。

山梨百名山、61番目、櫛形山、制覇!!
櫛形山の山頂は、展望は無く、原生林でした。
ここで終わるのも早いので、裸山・アヤメ平まで行ってこようと。
しかし、本当に、見事な原生林ですよ☆
幹周り、3mを超えるような、ダケカンバがそこら辺にあります。
分岐にある、カラマツもこんな樹齢300年、8mを超える巨木です。

シラビソ、コメツガ、ナナカマドに。
徐々に疲れてきましたが、裸山を一周。

ここも、その時期ならば、アヤメが咲くのでしょうか。
古い指標のコースタイムは総じて非常に早い健脚のタイムですが、新しい方は、ゆっくりと歩いたペースなので、中間くらいが妥当でしょう。
アヤメ平まで、下りっぱなしです。

アヤメ平ならぬ、マルバダケブキ平です。
ここに本当に、アヤメが群生するのか疑問さえ沸いてきます。
今回は、その花に集まるチョウを狙ってみました。

ぶれずに、ちゃんと撮れました♪
更に、アングルを変えて。

越冬を経験してきたであろう、ボロボロのチョウから、このような1年生と思われるチョウまで。
一周して、帰りは、裸山を経由しない原生林ルートで戻りました。
やはり、バテて、帰りは3回も小休止を挟みました(汗)
櫛形山は、アヤメがなくても、この原生林があるだけもいい山です。
甘利山より、遥かに『登山』の山です。


感触としては、どうやら、まだリハビリが必要なようです。
鳳凰三山や笊ヶ岳の日帰り、鶏冠山を攻略するには、不安が残ります。
雪が降る前に、倒したいので、今度は、富士山の西にある山に登ってから、下部の湯で湯治にでも行こうかしら・・・。


  • 本日の行程  *時刻は出発時刻

源氏山登山口(8:35) → 林道取り付き(8:55) → 烏森山分岐(9:10) → 廃屋跡(9:25) → 源氏山(9:45) → 烏森山(10:30) → 林道取り付き(11:00) → 源氏山登山口(11:25着) →→→ 櫛形山登山口(11:40) → 櫛形山(12:15) → 裸山(12:40) → アヤメ平(13:05) → 櫛形山(13:45) → 櫛形山登山口(14:15着)