遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

山梨百名山 〜雁坂嶺(2289m) 破風山(2318m) 甲武信ヶ岳(2475m)〜

天気が曇りや雨ばかりで、最近うずうずと歯痒い思いをしていたので、天気のもちそうな方面へ。
先週、西沢渓谷に行こうとしたものの、途中で豪雨になりまして断念しています。
その再戦も兼ねての登山です。
西沢大橋直下の、市営駐車場から一周する予定。

流石、平日、車は2台だけです♪
雁坂峠へは、少し国道を歩いて↓の標識に従って進みます。

釣り場を抜け、林道歩きがしばらく続きます。
鶏冠山大橋、料金所を横目に。
これから向かう雁坂峠の辺りは、雲で上の方が隠れていますが、行く頃には無くなってほしいな〜、と思いつつ。
林道終点で、沢で写真を。

三脚を持ってきたので、シャッタースピードを変えて、絹糸のような滝の流れを何とか収めようと。
どうにも、不慣れなので、かなりの時間を要してもこれが限界でした。
いよいよ、登山道となり、沢の流れを聞きながら進みます。
沓切沢の出合いで、渡渉をします。
増水していたら、大変でしたが、幸い問題なかったです。
更に、沢沿いを登り、もう一度沢を渡ると、いよいよ流れの音も遠くなり、ジクザグな登りが始まります。
草原となり、振り返り景色を見ながら、しばし登れば、雁坂峠に着きます。

雲が晴れてくれたので、中々の展望です♪
木のベンチに腰を下ろし、ゆっくりと景色を楽しみます。
富士山の頭も運良く見えました。
ここからは、稜線歩きなので、多少気が楽です。
緩い登りをしばらく続けると、雁坂嶺のピークがありました。

山梨百名山、62番目、雁坂嶺、制覇!!
帰ってきてびっくりです。
汗でレンズが曇っていてピントの合わないような変な写真なのがいくつもありました。
これもその一つ。
ベンチもあるし、空腹感も感じるので、ここで昼食としました。
景色は今ひとつですが、チョウが寄ってくるので、観察しながらの食事で、こういうのもいいものです☆
長居すると、眠くなってしまいそうだったので、早めに出発!
緩く登ったり下ったりしながら、次のピーク、東破風山へ。
標柱があり、いよいよ、木賊山が見え始めます。
また、ここから、シャクナゲが群生しています。
途中で、左に赤テープが見えましたが、ナメラ沢から直登すると、この辺りになるのかな?
広瀬湖も眼下に見えるようになり、どんどん進むと、西破風山へ。

山梨百名山、63番目、破風山、制覇!!
東から西も結構距離がありましたね〜。
ベンチで小休止をして、展望開ける岩場へと下っていきます。

広瀬湖と富士山の頭がちょこっと。
天気も悪くない、ですが、ジリジリと日に照らされ暑い・・・。
岩場で歩きにくい上に、景色を見ながらなので、ゆっくりペース。
しかも、バテ気味・・・。
木賊山、甲武信ヶ岳、鶏冠尾根、三宝山を正面に見て、笹平まで下ります。
笹平は避難小屋があり、ベンチとテーブルもありますよ。

振り返ると、西破風山の岩場が目立ちますね。
ここは、ゴミが散乱していて腹が立ちました。
全く・・・、捨てて帰るような連中には、二度と来て欲しくないですね。
笹平は、鞍部なので、木賊山までは登る一方になります。
途中、ザレた風化した砂礫で、また休憩しました。
サイの河原だったのかな?
戸渡尾根と合流するのを待ち、歩いて、ようやく、分岐に。

3月の登山では、巻き道は、一歩でやる気を無くす程の積雪で諦めたので、今回は巻き道を歩きます。
傾斜も無くなり、疲れもさほど感じずに歩けました。
すぐに、甲武信小屋が右手に現れますが、人、いない!
とりあえず、甲武信ヶ岳を目指すことにします。
確か、この直下・稜線に出るまでは、特に酷いラッセルだったっけ・・・、と思い起こしつつ。
日の出を心待ちにしたポイントは、こんなにケルンが積んであったんだな〜。
そして、山頂へ。

甲武信ヶ岳、二度目の制覇となりました。
これも、ピンボケ写真ですが・・・。ここで撮った写真は全滅でした。
残念ながら、冬に感動した、流麗な富士、朝焼けの八ヶ岳は全く見えませんでした。
長野側は天気がよろしくない様で、暗雲立ち込め、こちらにも届いてきそうな勢いで、お隣の三宝山も雲の中でした。
びっくりしたのが、鶏冠山の尾根に人が見えたことです。
最近、雨が続いていたので、荒れて大変じゃないかと思いましたが、登る人がいたのは、後押しになります。
私とはレベルが違いすぎるのかもしれませんけど。
ちなみに、山頂は、誰もおらず、ベンチで靴を脱いで独占です♪
やっぱり、いつかは、この奥秩父の山々を一度に縦走したいと思います。
ゆっくりしてから、甲武信小屋にちょっと寄って、冬のお礼と、雑談を。
この時期、閑古鳥だそうで、紅葉の時期までは続きそうとか、笹平は、花が咲いたので笹が少なかったでしょうとか、東沢の冬は〜、とか、小屋の方から伺いました。
お客じゃないのに、嫌な顔せずに対応していただいて、嬉しかったです。
縦走が実現すれば、お世話になりたいところです。

小屋を後にし、最後の曲者、木賊山への登りへと。
ここって、簡素だけど、一応、歩道になってたんだ・・・。
そして、木賊山へ。

!、ここって、一等三角点だったんだ!!
さあ、冬の様子と比べてみましょう♪

すげぇ時期に登ったもんだ!
胸くらいまで積もっていたんだ・・・。
ここまで来れば、もう下るだけ♪
破風山との分岐を右に、戸渡尾根を下ります。
ゴロゴロと岩が転がっていて、スノーシューで下った冬より歩きにくい気がしました。
それでも、快調に下って、徳ちゃん新道の分岐まで来ました。
時間があれば、西沢巡りをしようかと思いましたが、無理な時間なので、今回は、左の旧コースを下ります。
ところが、この道、かなり急だったり、藪っぽいようなところもあったり、徳ちゃん新道より、ずっと歩きにくいです。
いつもより多少遅めな歩みとは言え、中々、ヌク沢に着けませんでした。
途中から硅石が混じる道を下って、ようやくでした。

渡渉ポイントの橋が一つが無残に流され引っ掛かっていましたが、上流にもう一つあったので大丈夫でした。
あとは、右手に沢の流れを聞きながら、分枝の沢を何回か渡り、進みます。
後半、軌道跡が現れました。

単独ですが、何だか、映画『Stand by Me』の一シーンの気分。
土砂に埋もれていたり、空中に投げ出されていたりしながら、この跡と並走しています。
そして、ようやく、あの看板・カーブミラーのところへ。

やった〜!!
悪いペースではなかったのですが、時間が掛かりました。
冬にもし、ここから取り付いていたら、絶対に挫折して帰っていたでしょう。
疲れもありますが、一番、この舗装路歩きがだるかったです。


冬と夏の二面性を楽しめた登山でした。
リハビリ登山には、ハードでしたが、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根、日帰りよりは少し楽かな?
足の具合も、まずまずなレベルまで回復したようなので、鳳凰山を次のターゲットにし、次の休日が晴れてくれることを祈るばかりです。


  • 本日の行程  *時刻は出発時刻

駐車場(7:30) → 林道終点(8:20) → 雁坂峠(10:25) → 雁坂嶺(11:05) → 東破風山(11:35) → 西破風山(12:00) → 笹平(12:45) → サイの河原(13:05) → 分岐(13:30) → 甲武信ヶ岳(14:05) → 甲武信小屋(14:35) → 木賊山(14:50) → 徳ちゃん新道分岐(15:50) → ヌク沢(16:30) → 戸渡登山口(17:00) → 駐車場(17:25着)