冬山トレーニング　〜大弛峠　夢の庭園(2450m)〜

今日は、早起きもバッチリ！
ここ1週間くらいになって、極寒とも言えるようになりましたね♪
う〜ん、冬はこうあるべき☆
･･･、とは言うものの、驚異的に寒くて心が折れそうになります(汗)
本日は、冬山トレーニングのため牧丘の柳平から延々と林道を歩き、大弛峠付近を散策しようという企画。
杣口林道は凍結箇所がいたる所にあり、到着も遅れてしまいましたが！

ふ〜む、流石に封鎖されているので、雪がここからも結構ありますね。
大弛峠まで、14kmの道のり！
どこまで行けるかは分かりませんが、突撃〜！
車のわだちが出来ているので、歩きやすいですよ♪
こんな雪が降ったのに、よく行けるな･･･、と呆れ半分感心半分。
半分の7km地点で、昼食〜♪
なのですが、持参したおにぎりがシャリシャリに凍っていました！
そればかりでなく、ペットボトルの紅茶も凍ってしまっていました！
家で入れてきたときは、あったかかったのに。
2本中、片方は大丈夫だったので、そちらを飲み、パンとチョコレートで我慢です。
量は十分にあるので、満腹感も十分に得られました。
家でもマイナス5℃だったので、この辺はもっとずっと低いはず。
単純計算で、マイナス15℃！？そりゃぁ、凍るわぁ。
節刀ヶ岳に行ったときは全く凍る気配もなかったので、甘く見ていました。
標高の差を軽視した罰ですね･･･。

更に、予想外の出来事が！
8kmくらい歩いた頃でしょうか、わだちを作ってくれていた車が先に進まず、引き返したらしく、車はおろか人の踏み跡も全くなし･･･。
ちょっと不安ですが、進みます！
登るにつれて、雪が深くなっていき、12kmからは腰くらいまであるような状態でした。
最早、ラッセル･･･。少しでも雪が浅い所を探しながら泳ぐように進みます。
それでも、膝くらいなんですがね。
体力の消耗が激し過ぎる･･･。
車のわだちがなくなってからの疲労は計り知れません。
疲労もかなり蓄積されましたが、何とか意地で大弛峠に到着！

おお〜っと、瑞牆山や金峰山から縦走してくる人も全くいないようで、大弛小屋にも全然人が来た様子がない！
写真は、全部私の足跡です。
あわよくば、国師岳にでも行けるかなぁ〜なんて出発前は思っておりましたが、絶対に無理！
既に、かなりの時間オーバーですし。
夢の庭園というちょっとした景勝地？にだけ行きました。
極悪だぁ･･･。積雪70cmはあるんじゃなかろうか。
無雪期は15分のところ、倍近くはかかったんじゃ？
しっかし、眺めは素晴らしい♪

今日は自分も入れてみました。金峰山と私。

更に、こちらは、長野方面も。

来た甲斐あったぁ〜･･･。苦労が報われる景色です。
林道が通行可能な時期は、さぞや賑わうんでしょうねぇ。
この場所に冬に立てたという達成感と、景色の独占欲(笑)を満たすことが出来たので、いよいよ引き返していきます。
本当に、スノーシューがあったらどんなに素晴らしいだろう･･･。と無いものねだりをしながら、ひたすら歩く、歩く･･･、歩く･･････、泳ぐ？。

自分の歩いてきた踏み跡を辿って。
写真右のガードレールとほぼ同じ高さまで雪が積もっているのが分かりますか！？
大弛峠から2kmまでが時間がかかりすぎ！！
中間地点、7kmを過ぎたくらいで日没･･･。
南アルプスに沈んでいく太陽を見ながら休憩を取りました。
雪のためか、暗くなっているはずなのに、あんまり暗さを感じなかったです。
途中で、3回、ケダモノと遭遇！！
その内、一つはシカだったのですが、残り2つが不明･･･(汗)
林道を奇声を上げながら横切る数匹の獣･･･。
鳴き声は低い声の犬っぽかったですが、何だったんだろう。
これが、2回。
鈴を付けていないので、今度から絶対に付けよう！！と決意。
まさか、冬にクマが襲ってくるということもないだろうと思いますが、最近の温暖化で冬眠しなかったり、十分な貯蔵量を得られずに彷徨うクマもいる･･･。というのも聞きますし。
残り、3km地点辺りで、完全に暗くなり、白い所を歩いているというくらいしか分からない状態になってしまいました。凍っている所も一部あったので、ヘッドライトを付けて進みます。
途中から、左膝が痛くて病みましたが、何とか帰還！！
今回、初使用のスパッツは効果絶大☆　助かりました。
予想に反して入山者皆無だったので、拷問級のトレーニングになりました。