遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

和名倉沢 1日目

R君と1日2日で和名倉沢へ。
泊まりで沢登りは初めてで、心躍る。
三峰観光道路の途中の駐車スペースに車を置いて、適当なところから沢に下降。
だが、これが少し失敗で、かなり急斜面を下ることになってしまった。

大洞川に架かる吊橋を見上げる。これを渡って和名倉沢に行くのが普通らしい。
折角なので、出合から遡行を始める。
入口からゴルジュの様相。
出だしからⅢあるか無いかであるが、トラバースを楽しむ。

水線左をそのまま行く。

すぐに綺麗な滝。6〜7mくらいか。
右を越えられそうだが、荷物が重くちょっと厳しいので、右岸巻き。

そのすぐ上にも同じくらいの滝があるが、こちらの方が直瀑然としている。
これも右壁を試してみるが、?以上はある感じでやめて、大人しく右岸巻き。

この辺は特にカエルが多かった。
足を置こうとした、その先に!!という場面も数回あった。

その2つの滝を超えて、作業路の橋がかかっていて、右岸に炭焼窯があった。
大抵はここから入渓となるのだろう。

割と小さ目の滝を楽しく越えていく。

沢遡行日和な天気。

余り考えずに進める。
だったのだが…、この先の滑滝で助走不足と滑りで2m程を滑りチョックストーンの下に吸い込まれた!!
腕だけで耐えてもがいているところを、R君に引き上げてもらい命拾いする。
大人しく、残置ロープのある左を行けば良かったか…。
1mにも満たない滝とも呼べない所だったが、そのまま力尽きてザックが水流で引っかかってしまったらと考えると、かなり危険だったと思う。
カメラは半ば水没。携帯は防水ケースに入れてカラビナに着けていたが、ゲートが開いてしまったらしく、無くなっていた。
30分は探したが、見つからず、泣く泣く諦めた。
カメラも死亡かと思いきや、辛うじて生きていたのが、まぁ幸い。
レンズも本体もポンコツなので、逆の方が良かったかも…。
気を引き締めて先へ行く。

苔が綺麗でまったりな雰囲気。

弁天滝、二段13mだそう。右が行けそうで少し見たが、中間がどうか?
大人しく左岸を巻く。


ゴルジュの滝は右から越えた。

氷谷に架かる2段17m。とても美しい。
カメラのレンズが前回同様の状態になり、曇ってまともな写真が撮れない。
滑滝をいくつか越えると倒木や崩壊があった。
ワサビ沢を分けて、いよいよお楽しみの『通ラズ』。

入口は6m滝が深い釜を持って待ち構えている。
右からへつっていくが、どうしてもそのままだとフリクション不足で押し流されそうだ。
左に水流を跨ぐのだが、これが水流が強くなったり弱くなったり波がある。
どこかで落ちても、そのまま滑って深い釜まで戻るだけなので、ロープは使わない。
R君先行でジャンプして、水流左をトラバース開始。
落ち着いて行けば、そこまで難しくは無い。Ⅲ+〜はあるので、泊まりの装備ではピリ辛だ。
残置支点などは見られなかったと思う。

中間の滑滝はこんな感じ。水流に流されないように右足を踏むのが核心。
ここで滑ると10m以上流されるので緊張する。

振り返って一枚。遊びで滑ったら楽しいかも。

あとは4〜5m程度の滝があるのみ。
私は水流の右を、R君は左壁スラブを行く。
私のラインでは垂壁ながらⅢ+で突破。R君の左のラインは残置ピトンがあったらしい。
先に抜けて、R君の様子を見たが、多分左抜けの方が難しいと思う。
無事に通ラズを抜けると目前には大滝40mが迫る!



見事!!滝の前は広々としており、滝見には良い。
登るとしたら、やはり左壁かな。右から行くと上部でダメそう。
はじめから登る気はないので、滝見してさっさと左岸のルンゼ巻き。
だが、このルンゼを登り過ぎて上部は嫌な感じになった。
さっさと右の尾根に取りつけそうなところで移動するのが良さそう。
結構登ってトラバースしてサクッと大滝上に出る。
正面にはまた大きな滝!
ビビりながら近づくと、船小屋窪の30m滝だった。

立派。観賞用の滝ですね。
遊び過ぎて時間も押している。何だか暗くなって夕立の雰囲気もある。
適当な所でと思っていたら、船小屋窪のすぐ先が素晴らしい天場となっている。
もう少しい進んでおいた方がいいが、これだけの場所が確保と天気が持つか不安になり、ここで1日目は終了。
去年買っておいた、ファイントラックのゴージュタープを初使用♪

沢装備を脱ぎ捨て、ほっこり。
焚火担当はR君。料理担当は私。
カレーうどんを作って満腹。
ソーセージを半分焼いて、それをあてにビールを少々飲む。絶品!!
タープ下に入って横になると、耐え難い睡魔がやってくる。
21時くらいに寝ようと言っていたが、20時半には撃沈。
ザックに足を突っ込んで、ダウンを着て快適に就寝。

  • コースタイム

駐車地点(8:35発) → 出合(9:00) → 炭焼窯(10:00) → 弁天滝(12:10) → 氷谷出合(13:40) → 通ラズ下(14:50) → 大滝下(15:25) → 泊場(16:00行動終了)

小室川谷

待ちに待った山行!!
大菩薩の北東にある小室川谷へ、R君と共に。
度重なる激務?と睡眠不足がたたり、前日から風邪が悪化…。
前夜うなされ、やや睡眠不足で体調は良くないが、他の条件は揃い、この貴重な休みを逃してなるものかと意地があった。
南アルプスのシレイ沢(白井沢)よりはアプローチや下山等、色々楽と判断し、小室川谷にした。
去年の沢初めが、同じ泉水谷支流の大黒茂谷だったっけ。
出発は遅くなったが、今季初沢は楽しみ!!
他にも沢屋さんが複数いた。駐車場も盛況で10台近くあったと思う。

最初から沢靴でゲートを歩き出す。
いい天気で絶好の沢日和。

20分程歩き、小室向とある標柱から沢へ下って行く。

立派な橋を渡る。良く踏まれている。
間もなく、小室川谷に降りる。

何の変哲もない河原だが、緑が沢を包むような雰囲気で気持ちがいい。

早速、小滝を撮る。

顕著な最初の滝。落差は3〜4m程度。
ここで先シーズンに買ったものの、一度も日の目を見ずにいたウェットスーツを試すため着替える。
空身で泳いで滝に取りつく。
これが中々水流強く、一度目は叩き落とされ、二度目で突破。
傾斜は緩いがスタンスがフリクションが大部分を占める突っ張りで、最初からピリ辛な滝だ。
荷物を回収しに釜に飛び込んで戻る。
ウェットスーツの効果もあり、これなら風邪を悪化させることも少なく強気で行けるなどと思ってしまう。
荷物を背負って左壁をサクッと越える。

続く4〜5mほどの滝。これは水流左を登る。

続いて7m滝。右壁を行く。

右岸にはそこそこの落差の滝が落ちていた。サラサラとして綺麗。

右壁トラバースで越える。しかし深いなぁ。

さて、S字峡入口。右はかなり深く、浅い左を腰〜胸程度まで浸かり、水流左をR君先行で突破。
上がった先はいい雰囲気のゴルジュ内。
右岸には懸垂用と思われるスリングが見えた。

困難な所は無く、穏やかな様相になる。

右に屈曲すると、狭い寝た滝あり。
ゴルジュを満喫すべく、水流を選んで登る。
ここは普通は右を歩いて通過かな。
松尾沢を分ける。



3m程度の小さ目の滝が続く。

岩魚がたくさん泳いでいた。

これも小さい滝。
だが、お次は…。

石門ノ滝というらしい。4m2段という感じ。
淵を泳いでいくのを嫌い、可能な限りトラバースして最後は泳いで、残置スリングの見えた右側へ移る。
水線突破を試みるが、とてもじゃないが、軽い私たちには…。
大人しく、少し嫌らしい残置スリングのある部分を、R君先行で登る。
残置には触れずに登れたが、体の切り替えしやマントルなど、クライミング能力が少しはないと苦労するかもしれない。

右岸には残置が見えた。あちらが一般的か?
石門は事前情報も無く、さっぱり分からず。

楽しい場所が連続する。

そして、私としてはこの沢一番のクライミング要素のハイライトとなった、小室ノ淵へかかる。
左壁のトラバースはとても厳しいので、右壁を行けるところまで行ってみる。
私は棚になっている安定した水面から3m程度の場所まで行くが、そこから水線復帰が不可能となってしまう。上には行けるが、それでは面白くない。
R君は先に泳いで左に上がった。
私も飛び込んで、結局それに続いた。楽しい!!
滝は適当に登れて上が安定している。

先は淵が同じように続いている。
R君は左を巻き、私は水線を再度右壁トラバース。
淵を最初から泳ぐのは、泳力無いと滝まで行けない感じがした。
白くなった滝壺まであと数mというところで、ホールドが使えるものが殆ど無くなる。
外傾カチを祈りながら保持したり、リーチ一杯で足を置いたり、悪いホールドで踏み替えたりと、ガバらしいホールドが無かったので、とても良く覚えている。
ここからは水流をまたぎ、ステミングで滝自体はあっさりと突破。
左足を張るまでが非常に厳しかったので、滝はとても容易に感じたほど。
会心の登攀♪
最初は深いが、どこも同じように深いのかは不明。
その後はまったり。

綺麗な滑滝で癒される。
この辺でレンズ内が曇ってしまい、ろくな写真が撮れない!!


小さい滝が続く。

写真はそれでも撮る!

R君はしびれを切らして…?

雨乞いの滝10mは全く登れない顔。
記憶に無い程、簡単に巻いた。

そして、見どころの一つ、4段40m滝。見事という他ない。
滝見しながら休憩。この辺で食料が尽きる…。時間と疲労具合も考えると、やばいと思う。

下の2段は簡単。下から3段目のこれは釜がとても深い。
右から一度へつって取りつこうとしたが、下がえぐれており、足が潜ってしまう。
一度岸に上がってから滝下にトラバースして水流を登るという自己満足。
一番上は左岸にフィックスロープがあった。下降でなければ要らない感じがする。

作業路が横切る。どこに行くのやら。大黒茂林道らしい。



適当にどんどん進む。

10m滝が2つ続く。こちらは下段。
綺麗だ。登れる気がして、右上に走る棚を歩こうと思って取りついたが水流を受けて落とされそうと感じる。
シャワークライムで、この棚をハンドホールドで使って右上して突破した。

続く上段は、見るからに登れない顔。しかし整った美しい滝だ。
カメラがこんな状態で不本意。左岸から簡単に巻ける。

まだ滝がいた。小さ目だが、やはり深い。

木材搬出用のトロッコか何かか?そういえば、ずっと下にもエンジンみたいなのが転がっていた。
蛇抜沢を分けるところで、泊りの単独の方がいた。羨ましい。
こんな時間に上がってきて日帰り行程などと思わないだろう。
空腹もピークに達して、判断力や注意力が低下して、気付かずに蛇抜沢を少し登ってしまう…。
気を取り直して進んで行くと伏流になる。ガレが多くて疲れる。
この辺でR君からアルファ米をいただく。
空腹過ぎたせいか、水を入れてすぐに何口か食べるが、十分に美味しい!!
R君は沢靴から登山靴に。私も暑くてウェットスーツを脱ぐ。

再度水が出てきて、多段12m滝。階段で簡単。少し濡れる程度。

またこんなのが出てくる。やれやれ。アルファ米を食べる度に力となっているのが分かる。


この2つの5〜6m程度の滝が出る。どちらも登れる。
登山靴に履き替えてしまったR君は、巻いたり歩き場所を選びながらで大変そうだった。

そして、最終段階の詰め。源流の水を汲み、気持ちのいいシダとコメツガを登る。
もうヘロヘロ。水に浸かっていることも含めると、消費カロリーに対して、1000kcalにも満たない食料で足りるわけが無かった。

R君が先に稜線に出る。私も獣道を辿ってやっと出る。
長かったーーー!!!
16時半には着くかと思っていたが、17時。
稜線では風で冷やされて、すぐに着替えてカッパも着る。
沢装備を解除して、マイナーピークの妙見ノ頭を踏む。

写真を撮ってさっさと下山にかかる。
はじめは甲府方面の展望も少しあったが、すっかりガスの中。

暑くないのはいいのだが、この程度の登りで堪えるとは…。

黙々と歩き、大菩薩嶺。あわよくば、北尾根を下ろうなどと思っていたが、甘すぎた。
この時間、このよれ具合では不安。

先には古い道標が落ちていた。いつのものだろうか。
何とか大菩薩北尾根と見える。
まだまだ明るい。カッパを途中で脱いで進む。
大黒茂谷へ下る尾根にはしっかり踏跡があったが、作業路はあてにならないので、これもパス。

丸川荘を通過。
5回も来ているが、一度もここのコーヒーを味わったことが無い。
今回も営業終了しており、もとより無一文でダメ。
牛首谷の登山道を林道目指してどんどん下る。
樹林が薄くなるとまだまだ明るく感じた。
堰堤が見えてきて、やっと林道へ。
暗くなってきたが、あとはただ歩くだけなので、精神的には楽。
小休止してアルファ米を食べつくし出発!!本当にR君のアルファ米には救われた。
確実に1時間程度短縮できるエネルギーを補給できた気分だった。
林道では20分も歩くと、どっぷり日が暮れた。
私はヘッドランプも忘れてしまい、今日はR君にお世話になりっぱなしだ。
シカの警戒音がうるさいこと、舗装された下り勾配が辛かったこと…。
忙しない点滅のホタルが見られたのはとても良かった。星も綺麗に見えた。
大黒茂谷出合の少し先で休憩を一度挟んで歩き切る!!21時過ぎに到着!!
車にあった、バナナとカフェオレ、カップ麺を更に恵んでもらう♪
更に車の運転と、R君大変お疲れ様でしたーーー。成長著しく、今後も楽しみ!
私も足元すくわれないように、下半期以降も気を引き締めていかないと。


  • コースタイム

ゲート(7:55発) → 小室向(8:15) → 入渓(8:25) → 泳いだ3〜4m滝(8:45) → S字峡入口(10:10) → 石門ノ滝(11:10) → 小室ノ淵入口(11:45) → 雨乞ノ滝10m(13:20) → 4段40m滝下(13:25) → 山道・橋(13:45) → 10m滝×2下段(14:05) → 蛇抜沢出合(14:55) → 多段12m滝(15:30) → 水流消失(16:40) → 稜線(17:00) → 妙見ノ頭(17:20) → 大菩薩嶺(17:45) → 丸川峠(18:40) → 林道(19:20) → ゲート(21:05着)

豆焼沢

秩父の名渓、豆焼沢へ。R君と。

出会いの丘に車を止めて、最初から沢装備。
ヘリポートの先から適当にワサビ沢右岸を下降していく。ワサビ沢の堰堤連打は見るも無残な…。
踏跡は下の方は明瞭で難なく入渓する。

最初は非常に穏やかな様子。

でも、すぐに滝が出てくる。滝壺の深いこと…。

いくつか小滝を越えていく。
そこそこの貫録の滝が現れる。6m滝。

正面突破は無理!

水流左のコンタクトラインを攻める。
だが、イドログリップのソールではぬめりまくって大したことのないこんな滝でも冷や冷やする。

ホチの滝が上部に見えてくる。前座の滝は確か左岸をサクッと巻いた。


ホチの滝は見事。2段構成。下段は左岸からいけそうな気がしなくもない。
定石通りに、右岸から巻いた。

途中には繊細な花があって癒された。雪の結晶みたいだ。
だが、工事か林業用かのゴミが多い。看板とかケーブルとか…。

こちらはホチの滝の上段。登れそうだが、そのまま巻いて滝上に出る。

いい感じなのだが、上には橋が見えていたこともあり何だかなな気分に。
どこから水が来て噴出しているのか。
程なくして、ゴルジュが出てくる。

これはかなり威圧的。右壁水線ギリギリに残置スリングがある。
今日はこれを利用。水流中にはスタンスも決まり取りついてみれば難しくない。
下段は上記のように、上段はCSっぽい右を登った。
上段は多少のクライミングができないと難しく感じるかも。

これは無理。非常に深いし、今日でなくても左壁いけるか…?


小滝は続く。下の写真の滝は2m程度だが、非常に深い。そして美しい。

トオの滝。2段で5mずつ。
下段は左壁を登れる。

上段も左が簡単に登れた。

水流の少ない左からの枝沢の滝。落差は10m以上ありそう。




小さ目の滝がいくつも続く。殆どがやはり深い。
へつるように取りついて越えていく。

結構大き目の滝。10mくらいあるかも。
左岸巻きか?と思ったが、右まで行ってみると登れそうで取りつく。
ガバが多くて快適に越える。

小滝を越えると…。

圧巻の大滝。4段50m。
素晴らしい滝。
4段目(最下段)は登れると思う。3段目はよく見えないので分からない。
2段目は傾斜があって難しそう。1段目は見えない。こんな印象。

ズームで。上部の様子。うーん、元々登る気はなかったけれど、やっぱり厳しそうだ。
大人しく、右岸を巻く。巻く途中で2回ほど観察した。
3段目は上から見ると、水線沿いは全くホールドが無さそう。右壁のバンドっぽいようなところを行くしかないように感じる。
2段目は灌木もあってまぁまぁ行けそう。
巻きは簡単だけど、シャクナゲを掴みながら登った。踏跡はたくさんある。獣道か。

こちらは右から越える。

こいつは左壁を越えた。水線突破も突っ張りで行けそうだが、いかんせん水が冷たいしヌメルので…。
R君は右壁を登ったが、スラブで非常に悪そう(実際相当悪い)でお助け出すところだった。

小滝は相変わらず多い。

4段20m。これは登れると思うが、今回は大人しく全てを右岸から巻いた。

上の3段は、巻きの途中から見ると厳しいか?


その後、適度な小滝と滑滝がいくつか。
そして、クライマックスを迎える。

二俣、両門の滝となっている。少し休憩がてら写真を撮りまくる。

左の滝。

向かうは右の沢。滑滝50m。

どういう訳か、ここはグリップが効く。
下段はともかく、上部は傾斜も緩いので、滑ってもまぁ下まではまず落ちないと思う。

まだ滑滝がある。

左のこの沢は滝が何段もあって惹かれたが、右へ。
ガレがしばらく続きちょっと後悔。

だが、ゴルジュとなってくる。

この片はゴルジュ内に3つほど小滝があり、いずれも快適に登れる。

これ以上ガレには付き合うのもどうかと思い、左の沢を適当に上がる。
どちらの沢もすぐに水流が消える。

詰めは藪は無いに等しく、雁坂小屋の水のホースを跨いで登山道に出る。

トラバースをそのまま登山道で続けて雁坂小屋へ。
小屋番さんがお人柄良く、休憩させていただき感謝!
ここでラーメンを食べて休憩。
黒岩尾根経由で豆焼橋へ下山する。

軽快に進む。今日の天気じゃ展望まずないので割愛。

時々ガスが現れる。これは先日の台風でやられた倒木。
それも小屋番さんがしっかり処理してくれて通行に支障が無い。

ここで若干の休憩。解説付きの標識は見ていて飽きない。
1827.9mピークが非常に気になったが、時間が生憎と押しているので割愛。
帰って調べると、どうやら八丁ノ頭というらしい。三等三角点もあるそうだ。あと1時間でもあれば…。
また課題ができた。
途中でブナハリタケを少し収穫♪
朝に駐車場で会った釣師もこんな薄暗い中戻ってきていた。

林道に出る。軽トラックは小屋番さんのものか。
自転車で釣師は下ってきた。少し話をして戻っていく。

豆焼橋では、かなり暗くなった。ヘッドライトは申し訳程度に使ったが無くても行けた。
無事、出会いの丘に戻る。
帰りは、毎度お馴染みの『はくさい』でがっつり食べて、隼温泉でさっぱり♪
前日からの深酒で出発がこれ以上早く出来なかったことや、そのダメージが少しあった。
イドログリップ適さないこともあり、中々疲れた。
R君、運転ありがとうございました!!


  • コースタイム

出会いの丘(8:10発) → 入渓(8:20) → 6m滝(9:00) → ホチの滝(9:25) → トオの滝(11:05) → 10m滝(12:00) → 大滝4段50m下(12:30) → 二股・両門の滝(13:45) → 詰め(14:40) → 登山道(15:00) → 雁坂小屋(15:20〜15:40) → 黒岩展望台(16:00) → あせみ峠(17:10) → 林道(17:45) → 出会いの丘(18:10着)

水無川本谷

R君と丹沢、水無川本谷へ。
林道は中々注意が必要だが、まぁ何とか。

河原にある戸沢キャンプ場には車は3台しかなくて、静か。
はじめから沢装備で歩き始める。

しばらく登山道を歩いて、源次郎沢にあるこの堰堤で右に沢を渡って登っていく。

この上にも一つ堰堤がある。そこには立派な鎖が右岸に設置されており、危険なく入渓する。
風があってひんやりするが、日差しはきつい。

小さい滝で早速遊ぶ。3m程度で準備運動。

F1、10m。左には鎖もあるが、ここは頼らず、水線ギリギリ左を飛沫を浴びながら登る。
R君先行で。真ん中もいけそうな様子。

セドの沢を右に分けて、続いてF2、5m。
これにも左に鎖がついているが、これも頼らず濡れながら登る。
右には残置スリングが乾いた壁に付いていたが、いかにも簡単そうだ。

小さい滝を越えると上には…。


物凄い立派なボルダーがある。
ハングしており、クラックは走っているが、ホールド乏しくガバなど見当たらない。
非常に古いピトンが幾つも刺さっているが、人工ででも登るのか。
向かって左はまだ可能性感じるけど、右は浅過ぎて歯が立たさそう。

小さい滝で癒されながら進む。

F3、8m。合羽をここで着て、右を直登。難しくない。Ⅲ〜せいぜいⅢ+な印象。

この辺がF4と思われる。歩いて通過できる。


続いてF5、9m。水線突破で来ているので、風で冷やされて瀑風で寒く日向で温まって…。
これは右の少な目の水流をシャワーで登り、安定した段で落ち着く。
左抜けできるか落ち口を突破できるか探るが、とてもじゃないが寒い上にホールドが分からず抜けられない。
この段から右上を見ると穴が丁度あいており、ザックを下してここを這い上がる。
太い人は上がれないが、これは絶妙なラインと思う。
R君は私のシャワー具合を見てか、右の鎖沿いを登る。

すぐ上には書策新道の標識がある。まぁ、廃道寸前の登山道でどこを通っているのか分からない。

2段6m滝を歩いて通過。
沖ノ源次郎沢を左に、木ノ又日沢を右に分けて続いてF6が迫る。

左から登れるか探る。落ち口までは簡単。
落ち口は左手ガストンでそこまでのガバではない。
それよりも水圧が強くて、右足ハイステップを決めたとしても、流されそうになるので危険と判断して撤退。
ウェットスーツでもあれば水流真っ向勝負して右の岩にホールドを求めることもできたかもしれない。
R君は右から探るがこちらもあと一歩を登ったらクライムダウンできない様相だったらしい。
大人しく、残置スリングが豊富なCS部分を登る。が、意外と悪い!

綺麗な滝前で少し休憩。岩で手を温める。

F7は無い。金冷シ沢を左に分けて本谷を進む。これがF7の代わりということにしておこう。
この辺から脆い岩質が顕著になってくる。

そして、F8、30mが現れる。段違いに高い。

一見してボロい。ガバらしきホールドも触ると崩壊するし、一抱えもあるような岩ももしかしたら剥がれるかもしれない。

こんなの登っても楽しくないので、右からさっさと巻く。
上段にトラバースもできるかもしれないが、魅かれるものもなく、そのままロープ沿いを結構上まで登る。
ルンゼを跨ぐところにはロープがある。確かに嫌な所。


植物には癒された。ここで茶色いウサギも見た。
滝の落ち口も偵察に行く。
街や海が見えた。そして大滝の上部の2段もそんなに良くなさそうだった。

1230m付近で二俣となり、右にはF9が右に見える。看板も消失しそうな様子。
これが最後と思い、一応直登できるが冷やかしてみるが、ヌメるわボロいわで左右共に駄目。
多分登れるけど、登ったところで…。という感じ。

水流も殆どなくなり、振り返ると更に景色が素晴らしい様子となる。
壊れた堰堤跡は最早残骸の針金っぽいものしか無かった。
チクチクする植物(多分、フジアザミ)に注意しながら詰めて、藪漕ぎらしいものも殆どなく登山道に出る。


すぐに展望がいい所に出て写真を撮りまくる。
江ノ島も確認できた。
塔ノ岳ピークを踏みに行く。

流石、神奈川。立派な山頂。

三ノ塔、大山。千葉の方は少し透明度が悪い。
ここでゆっくり昼食。普段ならば暑いのだろうが、今日は合羽を着たままでも快適。
蛭ヶ岳はいまいちガス。富士山も裾野が少し見えてそこに存在するのが分かる程度。
山梨の山ばかりだと海が新鮮に見えて、思った以上に良かった。

下山は新大日方面経由で下山する。標高を落としたせいか、富士山が確認できた。

アザミが元気。いい被写体だが腕が…。外来種らしい。

営業していないような静かさ。
政次郎ノ頭で戸沢へ下山。地図では行者ヶ岳はまだ先だが、このピークをそれとしているものもあるようだ。

下山はガスもあるけど、展望とフジアザミを楽しみながら下る。

下は植林となっている。よく手入れされている。

下部、バンガローみたいなのが見えて沢を渡って終了。
結構、キャンパーで多くなっていた。
荷物を整理して着替えて、駐車料金300円を入れて帰る。
R君に運転してもらい、『魚啓』で夕食は日本酒を飲んでしまう!ありがとうございます♪
水無川本谷、初級向けの沢に間違い無いので、F6だけが水線突破できなかったのが悔やまれる。
直登のルートには気付かなかっただけかもしれないが、残置ピトンは殆ど無く、巻きに近いライン(←これじゃダメでしょ…。)にあるようだった。
鎖もあるので必要無いのかな。
今回、沢靴を『忍者』イドログリップの初使用だったが、恐ろしいくらい乾いた岩はグリップする。
どちらかというと、沢足袋に近く柔らかめ。下山の心配は全く無いので、こちらがメインになりそうだ。

  • コースタイム

戸沢(10:15発) → F1(10:50) → F3(11:35) → F5(11:50) → 金冷シ沢(13:00) → F8・30m(13:20) → 稜線(14:15) → 塔ノ岳(14:30〜15:20) → 新大日(15:50) → 政次郎ノ頭(16:05) → 戸沢(17:00着)

葛野川 深入沢

E氏と共に、相模川葛野川支流である深入沢へ。

深城ダムの駐車場に停めて出発。

深入沢の左岸には立派な階段。下は多少急だけれど、踏跡はある。

入渓してすぐに6m滝。上部は少し寝ているけれど、下部は傾斜が強め。
E氏先行で直登を試みる。

右壁から取り付いて上部は右に移動して越える。
私も続いて…。
下部は左足をフットホールドに送るのが中々体幹を必要としていい感じ。
上部はホールドが殆どないスラブでやっぱり右に抜けた。
最初からピリリと辛めの滝で素敵!


その後は小さ目の滝。

さて、続いて大物12m。

これはガイドでは巻きとあるが、左壁が登れるに違いないと取り付く。
実際、かなりホールドは豊富でせいぜいⅢ+程度で快適に登れた♪






滝は多くて滑もあり、素晴らしい。しかも直登できて、そんなに難しくない。

これもまずまずだけど、水流を中央突破できる。




このように釜付の小滝が幾つも幾つも続き楽しすぎる。

右側の水流沿いを登れる。E氏先行で快適!

すぐ上には二俣でどちらにも滝がかかる。

左俣の滝は中々上段が手ごわそうだが、左→右ときっと登れる。

向かう右俣は割と緩いが楽しい滝。

相変わらず滑が続いて素敵。

4m程度の滝が適度にあって飽きない。

これも小さ目だが、中々の美しさ。

これで目立った滝は最後となる。

最後の水流のある二俣。

右に入って水流も更に減って、これで本当に最後。

そして、完全に水が消える。
右の小尾根に乗って詰め上げる。少し藪っぽいが、上はヒノキの植林となり若干マシ。

詰めあがってからトラバースすること数分で下降点の尾根に出る。
ここで休憩。
僅かに霧雨だったり止んだりであるが、暑くなくて良かった。
この尾根は仕事道になっているようで、踏跡は割と明瞭でそれほど急な所もなく安全な尾根。
一ヵ所、尾根の分岐で間違いやすいところにはロープも張られていた。

ダムの放水が特等席のように見える。
滑り降りたら楽しいだろうかなどと話しながら道路に降り立つ。

短いので、もう隣に一本行く気になれば行けるなー。
今日は元々天気が微妙だったので、これにて終了して小菅の湯に寄り戻って解散。
深入沢は短めながら、全ての滝が直登できて素晴らしい!!
ちなみに、残置は全く無い。
一番はじめの6m滝が登れるならば、それより難しい滝は無く、快適な遡行が約束されるだろう。

  • コースタイム

駐車場(9:05発) → 入渓(9:15) → 二俣(10:55) → 水枯(11:30) → 下降点(12:00) → 駐車場(13:25着)

鶏冠谷左俣

鶏冠谷右俣に次いで、左俣もどうせならと単独で遡行してみることにした。
いつも通りの出発の遅さ…。もたもたしていると鶏冠尾根上でやられてしまうので軽快に。
通い詰めるというのもおこがましいが、今年になってから5回目になる西沢渓谷駐車場からスタート。
サクッと鶏冠谷出合へ。

こんなの7月上旬には無かったはず。ここ1か月程で整備した模様。

残念ながら橋は決壊。台風や夕立が一発くればこの程度は…。

早速、水線沿いを歩いていく。

これも泳いでみたり…。

さて、魚止滝10m。
前回は巻いてしまったが、今回改めて見ると行けそうに見える。
右がラインで、中間ほどにある狭い段差までは簡単に登れる。
が、そこからマズイことになっていた。
左手・左足は全くホールドが無いスラブ壁となって、右にクラックが延びるのみ。
しかしながら、水流沿いにアンカーっぽいハーケン2本とスラブ壁にリングボルトが2つある。

これはフリーソロではいかんと思い、ここでザックからスリングやら出して身支度整えてトライ。(もちろん、ここが安定していることは下でも確認できているので…。)
リングボルトにスリングでセルフを取りつつ掴みながら、右足はフットジャムで這い上がるように進んでいった。
これは、2つのリングボルトが無ければ、私にはかなり厳しかったと思う。

滝上には割と安定した支点。いやー、痺れた。
小常木谷の大滝以来の緊張度。

思わぬ手強い先兵を無事に退治し、写真を撮りつつも、時間を少し気にしながら遡行。
今日は曇りなので、コントラストが強くならずパンダ写真気味にならずに良い。

これ、ウスヒラタケか。万一、スギヒラタケだったら嫌なのでスルー。

うーん…、大きいのはツキヨタケにしか見えないのでスルーだ。取って黒いのを確認するのもかわいそうな気がした。
下のはヒラタケにも見えるし判別が私には難しかった。
というより、今回は荷物を持ちたくないので、写真のみ。

私好みの滝の写真を撮るにはいい天気。

飯盛沢の少ない水流を左手に見て…。
アイスだとどういう様相になっているのだろうか。

出合すぐ上にかかる滑滝。
一番下は傾斜が緩いので歩けるが…。

こいつは少し見たがやはり今回も登れる気が全くせず、今回も左岸を小さく巻く。

すぐに逆くの字滝。
とりあえず、手早く写真に収めて水流を中間で跨ぎながら登る。
今回はスリングが更に充実しており、その内滝下にあった、おそらく増水時にでも使った懸垂用のものをいただく。
上部は前回緊張したものの、今回は歩くかのように全く難しさや渋さを感じず、水線沿いを一瞬で通過。

序盤のタイムロスを挽回するようなスムーズな遡行。小さ目のゴルジュだが、やはりここは好き。

写真を撮りつつ順調に進む。深いところもガシガシ入ってやっつける。
出発から2時間そこそこで二俣まで来られたので一安心。

左俣に入って数分でいい感じの滝。上下で12mらしいがそんな高さは感じない。

水流通しで直近を登れる。Ⅲ程度で高度感も無く簡単。

すぐに7m滝。
左から外傾した岩をトラバースして水線に復帰して突破。
岩はヌルヌル満点で落ちても怪我しないのでトライしたが、一度滑り落ちて2回目で突破。

息つく間も無く、10m滝。←多分過去形。大きな岩が積み重なったり倒木で変わったのかもしれない。
左から適当に岩が動かないか注意しながら登る。

3〜4m程度の小滝が2段になっている。
下段は簡単で、上段は左壁上にあった灌木を利用しながらクラック沿いを抜けた。

あまり期待していなかったスライダー状10m滑滝。
結構綺麗な様相で、左俣もやるじゃんと思う。

ここは水線沿いは難しく、中央を登っていったが右端に残置が見えたので、草付利用してそちらに移動。
どこも非常にヌメる。
右の最後は、またもやスラブで一歩が少し緊張した。残地ピトンもあったがかなり古い。
ロープ出さなくても良さそうな範囲内に感じた。

あれが一ノ沢に違いない!という様相が見えてくる。
40mスラブ滝のようだ。

右に屈曲した先には大滝15mが控えていた。

クラック利用のルートがあるそうだが、割と広めな様子。
下段は簡単で登って冷やかしたが、クラック後も厳しそうな様子に見えた。
これは私のレベルでは危険。
さっさと左岸から巻きに入る。沢からの取り付きは結構強引にジャンプして木を掴んで這い上がった。
獣道もあって思ったより安全に割と小さく巻いて滝上に出られた。

大滝上はすぐに滑滝。右から巻き気味に越える。

さて、二ノ沢が左から入る。10m滝が二ノ沢にあるようだが、そんな高さはないように感じる。

このトイ状滝も右から取りつき最後は水線突破。
Ⅲ+はあると思う。結構水も浴びた。

三ノ沢は見事なスラブで構成されている。20mらしいがもっとあるような威圧感があった。
こんなのが身近にあればアイスも手軽になるんだけど…。

ガレている所が気になる…。
もう詰めかなーと期待せず。

見られたのはこのくらいの滑滝。これは水流を直登。

この二俣は左が支流のようなので、右へ。
細くなった水流の少し右の乾いた岩を、強引に腕力任せでマントルして上がる。

もうすっかり水流も少なくなって二俣となる。
右が本流と思うが、ここは2177mピーク東にあるコルに突き上げる左の沢を進むことにした。
ここで沢装備を解き、登山靴に履き替える。流石に鶏冠尾根を沢靴で歩く気は毛頭無い。

序盤こそ少し湿ったような涸滝があったが、すぐにこんなガレ沢となる。
落石に注意しながら端を歩くように意識するが中々歩きにくく足が消耗する。

高度を稼ぐにつれてガスが谷間に広がりどうにも視界が悪い。
岩記号もあるので、緊張が走る。
そのまま進むとスラブ壁が見え、これにビビッてすぐ手前の左の沢型に修正して詰めること数分で鶏冠尾根に出た。
時間も割と余裕があるので、ほっとする。

5分程度の上りで鶏冠尾根2177mピークに。生憎、ガスで景色が楽しめず少し悲しい。

向かう先の本峰もこんな様子。
過去に木賊山まで鶏冠尾根で登っているが、目印はかなり増えている。
新しい標識も散見された。

鶏冠山の山頂2155mへ。山頂標識も充実。
先ほどのガレ沢の詰めでだいぶ足が疲れてきた。
それでも勝手知った道なので惰性で進める。
一応、第三岩峰も踏んでおく。

イワシャジンかな。
2回目にここを踏んだ時は、遭難も一時脳裏をよぎったっけ…。
山梨百名山の標柱もどうしてここにしたのかシュールな感じがする。
第三岩峰の先にもピークがあるが、そちらにも踏跡らしきものがあって踏む人もいるようだ。
さっさと迂回路利用で下山を進める。

シャクナゲのこんな様子は初めて見る。何でしょうか…?

再度、花を撮り直しながら下る。

最後の鎖場でも展望はいまいち。
東沢支流の東ノナメ沢登るくらいでしかもうこの尾根にしばらく来ることもないだろうと思う。

休憩も殆どせずに、チンネのコル。
傾斜の強めな道がジワジワと膝や股関節に堪える。

そして、鶏冠谷出合に戻ってきた。
少し水浴びして軽快に林道歩きで戻った。
比較的ハイペースで進んだので、概ね予想通り暗くなる前に終了。
帰りはお気に入りの鼓川温泉でゆったり。


  • コースタイム

西沢渓谷駐車場(9:05発) → 鶏冠谷出合(9:35) → 魚止滝上(10:20) → 飯盛沢(10:50) → 逆くの字滝(11:00) → 二俣(11:20) → 一ノ沢(11:50) → 二ノ沢(12:15) → 三ノ沢(12:25) → 沢装備解除の二俣(12:50〜13:00) → 鶏冠尾根(13:35) → 2177mピーク(13:40) → 鶏冠山2115m(14:15) → 第三岩峰(14:35) → チンネのコル(15:10) → 鶏冠谷出合(15:50) → 西沢渓谷駐車場(16:30着)

栗ノ木王沢 オリゾクナイ沢

三連続の沢は中々で、緩めの沢。
R君と共に。
栗ノ木王沢を遡行して、オリゾクナイ沢を下降する。

栗ノ木王沢のはじめは倒木・蜘蛛の巣ばかりで全く魅かれない。

これでもようやくまともな所。

まずは一つ目の滝。5mらしいがもっとある。
右から取り付いてみたが、どうにも悪くて土壁に逃げたがこちらも悪い。
全く登られておらず、ヌルヌルな上にコケが被さってホールドも分からない。
次。

10m滝。こちらも目測でもっとありそうな感じがする。


見栄えは中々で写真を撮りまくる。


小さい滝を挟んで、二俣。


右俣は大滝15m。普段は水量は殆ど無いかも。直登はまず不可能。

こちら左俣の2段滝。下段にバックが落ちていたり、気持ち悪い札があったりして、何とも不快。
上段にでも死体が転がっているんじゃ・・・。
右俣大滝は右岸から巻いて詰める。

すぐに水が枯れてしまう。

最後の詰めは思ったより楽。沢型を最後まで詰めて稜線へ。

三角点っぽいピークを越えて、オリゾクナイ沢の下降点を目指す。
少しの休憩をはさんで、急斜面を下って行く。

沢型を降りていくが、藪だらけで時々棘がある植物も乱れて全く快適ではない。

一つ小さ目の滝を下降。左岸から降りられる。

作業小屋跡。この辺にも変な札やら下着みたいなものが目印としてぶら下がっており、本当に気持ち悪い。
最初よりはましとは言え、だいぶ藪っぽい感じ。

参考にしている遡行図の不明なゴルジュ内は特別危険個所はなく、この5m程度の滝があるのみ。


その後、立派な大滝があり、ここは右岸の踏跡(作業路)を利用して降りていく。
中俣を通過して、左俣も合流してくる。

左股には小滝あり。
そこからすぐに滝が段になって落ちているが、クライムダウンできるかどうかと思い、念のため右岸の作業路で下る。
これで終了とするのは物足りず、下から見に行く。
オリゾクナイ沢は下の方は綺麗だ。栗ノ木王沢もこのくらいの様子が序盤あればいいのに。
一ヵ所、非常に深い釜があるところ以外は特筆すべきところは無く、滑が少しあるのみ。

そして、先ほどのクライムダウンを渋った滝へ。


下から見ると階段状で全く難しくないように見え、実際その通りだった。
再び、作業路を下って林道へ出て遡行終了。

標識が付いていて分かりやすい。
栗ノ木王沢出合の駐車地点までは3分もあれば戻れた。
どちらの沢も大滝以外には見るべきものが無いうえ、栗ノ木王沢は序盤、オリゾクナイ沢は上流の藪に辟易した。
まず、もう来ることは無い沢であろう。

  • コースタイム

入渓点(11:25発) → 6m滝(11:40) → 10m滝(12:15) → 大滝(12:40) → 稜線(13:40) → 下降点(13:55) → 小屋跡(14:35) → オリゾクナイ大滝(15:00) → 2段7m滝上(15:10) → 2段7m滝下(15:45) → 入渓点(16:00着)