遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

神ノ川 伊勢沢

沢登りシーズンも終盤。長年、頭の片隅でくすぶっていた裏丹沢の伊勢沢大滝。登攀できない伊勢沢に行ったところで面白みは薄い。有難いことにM氏に快諾いただき、この度実現。

神ノ川ヒュッテに集合して出発!登山者の車も10台以上あり、下流の余地に停めた。

神ノ川ヒュッテ

今は閉業しているよう。駐車場は使用できない?トイレだけ使える?

まずは林道歩き。舗装。工事車両は平日しか通行しない模様。

林道からの紅葉

道中の紅葉も良かったが、こちらの方が上だ。丁度見頃。

40分ほど歩き、伊勢沢を100mほど通過してしまったが、問題なく小尾根を下降。フィックスがあって楽々下降。

紅葉!!

沢沿いは特に紅葉が美しい・・・。やっぱり秋はいいなぁ。

出合はやや貧相に感じてしまうが、流域はそれなりにあるはず・・・。

はじめの小滝

二段6~7mくらいか。残置ロープが左にあるが、そんなものは必要ない易しさ。下段は左、上段は右へ簡単に登れる。

紅葉を楽しみつつ進む♪

10m程度の滝

この滝は傾斜があるが、左右問題なく登れそうだ。左がより易しそうか。右岸にロープがフィックスされているが、ここは登りたいところ。M氏からも登りたいじゃんないですか?と聞かれたことも後押しされた。ロープを付けて左壁を登る。

外傾している場所、落ち葉で分かりにくい場所もあるが、思ったほど難しくはなかった。中間やや上で、灌木にランナーを1本だけ取った。大滝登攀の弾みをつける。

紅葉が見事!!日が差したらより素敵だが、望みすぎというものか。

二俣から

右が本流。トイ状で流れる。ぬめりはあるが、乾いた場所も多いので問題なし。

イワシャジン

滑の横に咲く、目を惹く青紫色の花! 同じようなことを書いているが、この時期の花は嬉しいな。

伊勢沢大滝 遠望

前衛の10mほどの滝の先、大滝がいよいよお出ましだ。

前衛滝

これも中々美しい流れ。なのだが、左岸にロープがこれでもかと付いており興覚めしてしまう。野暮な感じ。全然難しくないし、巻く方が大変。

伊勢沢大滝 50m

1本の流れが潔く、そして美しい。

ちょっと引いて・・・。超広角レンズが欲しいな。

中央リッジが登れるらしいが、上部が草ですっきりしておらず何だか余り惹かれない。よく登られている左の凹角付近の乾いた場所を登る。直線的に登っていくが、出だしはやや右から上がる方が良かったように思う。残置はなく、ハーケンを1本打ち、25mほどロープが伸びたところで左テラスにリングボルトと残置ハーケンを発見し、ピッチを切る。2ピッチ目もリードをそのまま任せてもらい、右上→やや左直上(残置ハーケンあり)→右上して落ち口へ。

落ち口から俯瞰

ハーケンを1本打ち、灌木と2つで支点構築。M氏も問題なく登られた。

落ち口前の小滝

落ち口

ロープを仕舞いながら、この環境を楽しむ。紅葉に大滝の組み合わせはたまらない!

4m滝

ここは二俣。右へ。

上は茶色や黄色メインの紅葉。

3mほどの小滝。癒し系。左をサクッと越える。

すぐ上の滝は6mくらいか。M氏は左から、私は右から自由に登る。

約1000m高点 二俣

茶色の紅葉だが、見ごたえあり。小休止してから左へ。薄日なのがちょっと残念だが、途中から何とか差してきた。

伏流

1000m二俣は右の方が水量が多いようだったが、左の本流へ入るが、すぐに伏流!!

何ということ。日が差してきたのは良かったが。

見事な紅葉

もう詰めの気分で、紅葉を愛でながら進む。

二俣の右へ

最後の水流記載がある二俣は右へ。左が本流っぽく、姫次に直接行けるので、そちらを行こうと思ったが、水が流れていないので、右を選んだ。上の写真の上段は左から適当に越える。ここからの方が、下流域より濡れるものの楽しい。

6m程度の滝

左を簡単に登れる。少し水飛沫を浴びるが、サクッとこなす。

小滝

この3m程度の小滝の上で二俣。左へ入って100mもすれば伏流し、5分も登らずに登山道に飛び出す。暖かいので、ヤマビルがいるかもと警戒したが、この詰めにおいても見ることはなかった。

登山道から

下部に比べると、紅葉は終盤で枯れ模様となってきたか。10分ほど北進して、姫次分岐の休憩場所で着替えして休憩する。

姫次 休憩場所

3つの立派なテーブル兼椅子があり、快適。上だけ着替える。カラマツはもう黄色を過ぎて茶色だったが、日に当たるとそれもまだまだ綺麗だった。

あとは、風巻尾根での下山だ。

あれは、蛭ヶ岳のようだな。丹沢には興味のある植物がおり、まだまだ見られていないので、沢も含めてまた行きたいな。

少し登山道から外れるが、袖平山も踏む。

袖平山

三等三角点『青根村3』あり。一応、休憩する用の場所もある。北の登山道は人気が無さそうに見えたが・・・。

蛭ヶ岳

先と殆ど変わらないが、登山道では展望あり。また来よう。

リンドウ

林道沿いにもあったリンドウ。ここで唯一咲いていた。姫次にも僅かにあったか。下山路ではどんな植物がいるだろうか。

向かいは大室山

下山の風巻尾根の先、貫禄あるのは大室山のようだ。虫食いで歩いているので、時間を掛けて少しずつ・・・。

以外に急勾配

以外に岩があったり、急だったり、一般道にしてはそこそこ歩きにくいかも。鎖が付いている場所もあったな。

紅葉と風巻ノ頭

紅葉狩りを存分に楽しめる。青空が欲しいが叶わず。

左はキッコウハグマ?右はセンブリだろうが、花が咲いておらず残念。キッコウハグマは特に好きな花で見たかった…。

風巻ノ頭 休憩所

登りをこなして、風巻ノ頭の休憩所で一息入れる。

エビラ沢遡行以来、2回目の訪問だ。あの時は、降雨でヒルにわんさか集られた上、下山でヘッデン無くてちょっとヒヤヒヤしたっけな。

その時と違い、今日は何とも穏やかな気分である♪ 紅葉を楽しみ、風巻尾根の解説を見て小休止。

風巻ノ頭

少し手前から植林だったが、この先も植林と広葉樹のミックス。もう登りがないので、パッパと下るのみだ。

下部の紅葉もまた素敵。下の方が紅葉は鮮やかか。

神ノ川公園橋

立派な橋で、神ノ川を渡る。わざわざ沢床まで高度を下げず助かる。

神ノ川上流部

やはり、この辺の高度の紅葉が見頃だったよう。

林道へ

登りは大したことなく、行きで見た場所に出る。

リュウノウギク?ノジギク? キク科の判別は私にはまだ勉強不足でできない。

神ノ川ヒュッテ

行きよりも紅葉が美しく感じられる。長年の溜飲が下がったような気持ちもあってのことかも。

伊勢沢、今年行った沢と比べると、だいぶ易しかった(笑) 3級はなさそうな難易度も納得。大滝前の10m滝も登っておいて良かった。登らなかったら絶対に後悔していた。大滝は、カムの小さめがあれば対応できたが、丁度無いサイズでハーケンになってしまった。リードを任せてもらえて感謝。ヤマビルがいない丹沢は結構いいなぁ。早春や晩秋は狙い目か。

沢シーズンは終了となるが、紅葉狩り沢遡行ができて満足!