沢上谷(そうれだに)、この沢をどう楽しもうか、ずっと考えていた。
紅葉か新緑か・・・。それとも盛夏、それはないな。
林道のような県道を走っていると、右手に滑が見える。
これはと思い、そこから遡行を開始した。
今回、ネオプレンのソックスを忘れたのは不覚・・・。
5mあるか、滝がある箇所から開始。
この下流部も滑となっていた。早くも期待が高まる。
水は冷たく、長時間水に入っていると痛くなってしまう。
滝上部は見た通りの滑床が広がる。
素晴らしい。
水流は滑りが無く、ラバー靴でも行ける。
すぐに橋をくぐって、先へ。
日が差してきて、紅葉を美しくする。
これを待っていた。
まったり遡行。危険は皆無で歩きメイン。
五郎七郎滝のある沢の出合。
滝の左にはフィックスが張ってあった。
人気の高さが窺える。
いい滑。ここもそれなりに長さがある。
7~8mくらいの滝。右から適当に越える。
その上、滑を更に登っていく。
右をずっと行ったが、途中からラバーでは厳しい滑りとなった。
慎重に登って・・・。
紅葉と滝の競演の美しさは鉄板。これが、五郎七郎滝。
右上も少し滝が見えるが、左の沢も中々の落差のようだ。
クライムダウンは出来ないので、草付きや灌木帯を降りて、対岸へ。
直下より、少し引いて見た方がいいようだ。
左の沢を登ってみる。
上段も結構な落差があって、来た甲斐ありと思う。
戻って、再度本流を行く。
時計回りでへつり、越える。
小滝と滑で癒し系が続く。
滑っているが、左から安心して通過。
いい感じの滑が本当に素敵だ。
日が沢に差すのも美しい景観となって楽しませてくれる。
さて、支流に落ちる岩洞滝へも当然向かう。
秋の遡行の楽しみはこういうことですね!!
笹の緑と紅葉の赤・黄色、そして青空の相乗効果。
カツラが所々あって、こうして甘い芳香も一緒に楽しめる。
これが岩洞滝。直瀑で落差は十分。
左岸の柱状節理にも見える岸壁、手前のカツラや紅葉、滝後ろの岸壁の赤色と、見所がこれでもかと!素敵な劇場のような空間だ。
裏見の滝もできてしまう。
時期のせいもあるが、素晴らしい滝だ。
右岸上の紅葉は特に素晴らしかった。
条件反射のように、写真を撮りまくる。
そして、昨日、移動中に購入してきたパンを食べながら楽しむ。
ここまででも満足できる。
さて、再度戻って、本流を行く。
大物が再度見えてくる・・・。
蓑谷大滝。見事な滑滝!!
よくこれだけの岩盤があって、水がここに流れていると思う。
日陰になってしまうのは、ちょっと残念だが、十分に楽しめる。
さて、巻きは自分だったら何の情報も無ければ、きっと右岸を選択するだろう。
が、定石通りに左岸の明瞭な道を行く。
やっぱりかなりの落差。結構、大きく巻き上げる・・・。
登り上げると、紅葉が特に良く見えるところだった。
岩盤に突き当たり、そこを行く。
リングボルトがあったが、クライミング用ではなさそうだ。
下降は急で、ロープが下がっていた。
落ち口からの景色もまた素晴らしい。
雪化粧の山は見えなかったが、青空と紅葉の王道。
滑はまだまだあって・・・。
二俣。右が本流で滝になっている。
ロープが右に下がっているが、乾いたところならば、歩いて行ける。
釜になっているので、滑ってもよさそうだ。
その後も、滑は続く。
紅葉狩り。黄と赤が混在した葉は、これまた良い。
この雰囲気、空気感が写真に中々残せないのがもどかしい。
上まで来ると、右が植林となる。
間も無く、橋と林道が見えて、そこで終了。
橋から上流もまだまだ滑が続いていた。一体、どこまでこんな様子なのか。
林道歩きは、普通は憂鬱なものだが、今回はむしろ逆なくらいだ。
何という鮮やかさ!これでもかという色彩は見事という他無い。
たまにある展望に歩きが止まる。
ここからは、五郎七郎滝も見えた。
おいそれと行けなさそうに見えるが、行けるものですね。
林道歩きをショートカットすべく、おあつらえ向きな尾根があるので、それを利用することにした。
踏跡ははじめはしっかりしているようだが、その後はあるような無いような。
大体は適当にどこでも下れてしまう。
どれだけ短縮できたのかは不明だが、悪くない。
沢上谷、とてもとても素晴らしかった♪
これは、人気出ない訳がない!
- コースタイム
入渓・トヤの滝(9:10) → 五郎七郎滝(10:05-10:20) → 岩洞滝(11:40-11:55) → 蓑谷大滝下(12:30) → 遡行終了(13:45) → 入渓点(14:35)
沢上谷 / Argonさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ