肩~腕の鈍痛に苛まれ、本降りの雨中で作業が嫌になった。肩を休ませるためと気晴らしに、近場に花見に向かう。
この時期であれば、本社ヶ丸のとある花がとても気になるところだが、そこまで行っている余裕も気力もない。今日の目的は、ジガバチソウだけに絞る。本社ヶ丸から東に延びる稜線から派生する支尾根上のマイナーピークも加えて。
雨天装備は万全。雨具、長靴という仕事着そのままの出で立ちに傘を加える。
中央線を横切る。左に折れて、東京方面へ歩道を進む。
複数サンショウが生えているが、畑の一角であり、栽培されているのだろう。
ヒメシャラの花。花は久しぶりに見ますね。
作業小屋に上がって、林道へ。
中央線沿いなので、結構歩く人はいるのではないかとは思う。
植林で余り面白みは無さそうだが、どうだろうか。
シャクジョウソウを幾つか見る。
勾配はそこそこだが、歩きやすく九十九になっているので、長靴で問題なし。
送電線や電波設備?など通過して。自然林も混じる道。
まずは、ピークハントの目的の庭洞山(1000.5m)に到着。
朱塗りの三等三角点、点名『黒野田』。下の地名由来ですか。
一応、やっつけだが、林道まで歩き、過去歩いた軌跡を繋げる。
ここからは勾配が緩みスイスイ進める。
アワブキが林道合流直前にあった。
やや東に鶴ヶ鳥屋山へ続く登山道が続く。過去にはあそこから登ったのだな。よし、目的は達成。
あの時見た大きなブナは、まだあるだろうか。
さて、ただの往復にならずにどう戻るか。地図を眺めると、西のカラ沢沿いの林道途中に建物があるようだ。他に思いつきもないので、ダイレクトに最短で小尾根を下る。
シカが警戒音を出す。うるさい。登りの尾根よりも植物がない。つまらない・・・。そろそろ、沢音が聞こえてくると、堰堤が左下に見えてくる。着地はやや急だが、長靴でも問題なし。
緩めの斜面で崩しつつ。振り返って一枚。
先も堰堤が連打されている。堰堤の段差は5m以上あり、両岸ともに地面は緩くやや急なのは変わらず。傘を差しながらなので、片手が塞がる。注意しながら右→左→右と3回堰堤をやり過ごして林道直近に出る。
カラ沢出合。本流を眺める。上流はどこも堰堤で面白くはないだろう。
林道に上がると、ウツギが雨に濡れるのを見る。林道はそれほど荒れてはいないが、車が入っている様子はない。
地図にある建物の場所。広場になっている。恐らく、林業の資材置き場か基地になっていたのだろう。
暫く下ると、資材置き場。十分管理されていそうだ。
さて、林道沿いや斜面を探索しながら戻ることにする。
ササバギンランでしょうか。何だか、パリッとした印象なので違うのか?
イチヤクソウは花は無いが、少しだけ。
多分、センブリのはず。
そして、お目当て。
ジガバチソウ。全部で10株程度を見つけた。
面白い花だ。
スズムシソウもだが、不思議な魅力がありますね。
緑の強いもの。
赤が強いもの。
今日はこれで満足だ。車に戻って間もなく、雨が止む。
もう少し時間がある時、本社ヶ丸を絡めて計画したいと思う。