里山シーズンインした感がある季節になってきた。
さて、どこへ行こうかと地図を眺める。
ふと、目にとまった甲州市、大滝山。
棚横手山を踏んだ際に、てっきり登ったものと思い込んでいたが、どうやら未登であるようだ。これは、行かねばと午後の時間を利用してやっつけに向かう。
南面や大瀧不動から向かうのは新鮮味に欠けるので、北面から攻めることにした。
鬟櫛川を東に上がって、ゲートを開けてダートとなった道を車で上がる。
ゲートを閉めて車に乗り込んだ直後で、物凄い勢いで車が上がってきたので、緊張が走るが、以降会うことはなかった。すぐ右に、個人キャンプ場らしき場所があったが、利用はされていないようで、元野営地という方がしっくりくる寂れ具合であった。
このキャンプ場?の持ち主だったのだろうか。
私有地でなければ、言い分も立つかと思い、ギアもセカンドでゆっくり上がる。
ゲートを開けた300mほど先の余地から出発。
一眼レフを忘れたようで、がっかりではあるが。
未舗装路はまだ続いているが、結局、ここに戻ってくるだろうから。
橋はないようで、沢を飛び石で思い切りよく渡って、左岸へ。
作業道っぽい道があるので、それを行く。
しっかり道がある。点線の道を辿ろうと思ったが、若干等高線が詰んでいる場所もあり、一つ南の尾根に登り上げる。
左が雑木林、右は植林。
尾根上、特に歩き難そうな様子はない。植林で利用されるので当然だろうか。
枯れ模様の中、良く目立つ生物を発見。
幼少の頃から馴染みのあるナナフシと比較してふくよか。調べてみるとヤスマツトビナナフシのようだ。虫の息というような緩慢さ。
変わらず歩きやすいが、一部は木が育ち、若干密に感じる所があった。
1100m付近で、林道を横切る。
どのように走っているのだろうか。
さておき、再度尾根に乗るには、御覧の通りの枯れた藪。
正面突破もできるが、獣道らしき薄い踏跡を利用して進んだ。
すぐ上には、植林の看板があった。
尾根上はとても歩きやすく安心だ。
1230mを超えると、再び林道を横切る。ここは終点のようだ。
地図上ですぐ東から道があるので、延長されてここまできたのだろう。
変わらぬ植林を登っていく。
1362m高点。展望無し。
宮宕山(大滝山)と山頂標識がある。
日本山名事典によると、1998年までの地形図には宮宕山と記されていたそうだ。
この西にある甲州高尾山の一帯も、宮宕山とされており、紛らわしいこと。
そのため、私も踏んだと思い込んだのだろう。
ここで戻るもいささか物足りないので南下。棚横手山へ向かうことにする。
すぐ2つ先のピーク。里山は、私には冬が最も旬と思う。
展望が最も良いのは、ここのようだ。
この先、少々藪っぽさあり。無論、一般道にしてはだが。夏は嫌だろうと思う。
棚横手山、着。
踏むのは15年ほど前になるよう。
周辺には頻繁に来ているので、久しぶりという感じがしない。
パンを食べつつ、展望と地図を交互に見る。
大滝川の北側の尾根を利用して周回も候補であったが、まだ時間があるので、去年途中まで進めた境沢ノ頭に向かうことに決める。
トレランらしき人が登ってきたので、すかさず出発。
林道経由の方が早いのだろうが、気が進まない。
大滝山まで登り返し、東尾根を辿る。
目印もあり、普通の登山道と変わらない。
尾根の左右には林道が見えてくる。
降り立った深沢峠を振り返る。
境沢ノ頭と思しきピークも見えている。
相変わらずの植林。林道をショートカットして、最短で尾根を上がる。
これまでと特段変わらぬ植生と道の様子であり、目的地の境沢ノ頭へ立つ。
去年と様子は変わらぬことを確認。
さて、下山は・・・。鬟櫛川右俣という沢を下ることにする。
北東尾根はよく踏まれており、目印が見えるが、少々距離が延びるのを嫌い、これは却下。ここまでの林道法面の様子から、変な場所に出ると、面倒なことになると踏んで、小尾根から沢型に下りた。
右の斜面から下ってきた。落ち葉が堆積しており、歩き難さはあるが問題なし。
林道に合流した。そのまま沢型を下っていく。
予想外に、水が流れている。
倒木もあって、上部はペースが全く上がらない。
中間部は伏流となっていたので、問題皆無。
1170mほどまで高度を落とすと、堰堤群のお出ましだ。
地図上では1120mの堰堤が最終だが、こんなものだろう。
いずれも左から巻き下る。
地図上で点線の道まで来る。灌木が密というほどではないが、少々煩わしい。
ここも夏は遠慮したいところだ。
木の橋・梯子が崩壊しかかっていたが、あろうがなかろうが通行に支障はない。
地図で水線が開始となる付近で林道に出た。これは、どう通っているのだろうか。
上の写真では分からないが、沢沿い、右岸には廃林道が伸びており、それを歩いていくことにした。あらぬ方向に導かれてしまうようなら、沢に降りればいい。
ジムニーや軽トラであれば、何とか通れなくもないが、だいぶ傷んでいる。
右が岩だが、ボルダリング等で楽しめはしないよう。
この道は、出合から200mほど上で切り返し、鬟櫛川左俣(仮)と合流。
そちらの沢は、滑滝っぽいようにも見え、少し興味が沸いた。
駐車場所から1㎞付近で、作業小屋。
ここいる私が言うのも何だが、林業か狩猟以外の人は、まず来なさそうな場所だ。
その100mほど先、ゲート。
がっちり閉まっているので、車で来てもここまで。
その先、地図に記載のある764m付近から北に上がっている道は、気に留めていなかったので、見落としたのか廃道になってしまったのか分からない。少なくとも目立つ道ではなようだ。
日没間際の予定時間を使って、やっつけ感少なく、十分に楽しめた。
宮宕山・棚横手山・境沢ノ頭 / Argonさんの宮宕山(山梨県甲州市勝沼町菱山)・棚横手山の活動データ | YAMAP / ヤマップ