遠流日記

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木山 三ツ峠

未踏区間の三ツ峠から南の霜山までを歩く。中間に位置する木山回収もできる。それに加えて、今回も花見を楽しむ。

西川新倉林道が通れるので、車で上がり高度を稼いで霜山近くまで行き歩き始めた。

どこを上がっても大した勾配はないので、適当な尾根を上がる。カラマツ植林のようで全く問題なし。ユキザサの矮小な感じのものを見る程度で、植物は特に無し。フタリシズカやテンナンショウはいるが、もういらぬ・・・。そういえば、去年のやや北の登山道では、クサタチバナがとても多かったが、ここでは見ないな。

一息に縦走路に登り上げ、霜山へ。

ツツジがちらほらとあり楽しめる。

富士山は見えないことを確認した。新倉山へもツツジの花が多い様子。

さて、ここからが本題。登山道は当然歩きやすく、鈍った足でもスイスイ。

送電線の下を通る。

東側を見る。あちらの旬は5月までだったかな・・・。ミツマタも見逃してしまった。

アヤメが寂しく一輪咲いていた。よく食害に遭わずにいるな。

遊歩道のような登山道区間もありつつ。少し登山道を外れて木山へ登る。登りもたかがしれている。

到着。赤テープに山名が書かれたもの、四等三角点が鎮座。

四等三角点、点名『木山』だ。当然のことながら、展望無し。さっさと先へ。

ツツジの花付きが良いものもあり、ハイペースでも彩りを楽しむには十分だ。

そうしていると・・・、!?。

ヒメムヨウラン!! 正に、登山道のど真ん中の岩の脇にいるのもあった。久しぶりの対面にやや興奮気味に撮影。

ヒトデ!サカネランとコフタバランを足して2で割った感じ?と、知ったような浅い知識で思う。

マクロを活かしてみようと試みる・・・。

帰路も往路で見ていなかっただけで、広範囲で見ることができた。こんな風に咲くのですね。三ツ峠で見たものより小さい。30株ほど見たと思う。

恐らくは、フジベニウツギ。自信が無いけれど。

クワガタソウのどれか。勉強不足・・・。一角だけに群生していた。

勾配はほぼ無いに等しいので、距離がどんどん稼げる。いつの間にか木無山へ。ひとまず、今回の主目的は達成した。後は、植物観察に費やして戻るのみだ。

一昨年いなかったように思った檻の中には、アツモリソウがいた。幾つも花を咲かせている。近づきたいが、すべきではないだろう。

多分、ミズチドリ。過去に見た場所と同じなので、きっとそうだ。

キソチドリやクモキリソウのようなものも無いかと探すが、見つけられない。

カモメランが最盛期に違いないので、移動しつつ他の花も楽しむ。

ツルシロカネソウ。

中々どうして、主役とは言わないまでも存在感は十分だ。清楚な感じが好き。

タチカメバソウ。これは少なかった。

保護区域を観察。

ユキザサの勢いの良いこと・・・。

ルイヨウボタンもいた。

クルマバツクバネソウ。今日も見られた。

レンゲショウマもあったはずなので、その時期にまた行けたらいいな。

御巣鷹山直下の保護区へ・・・。

ここのアツモリソウも厳重に保護されているので、撮影しにくいのなんの。

檻の中で咲くのを今回も見る。オオバギボウシが多すぎるようだが、共存しているのかどうか。葉が良く似るので、私にはさっぱりだ。

少し色が薄い。他の植物の勢いに負けてしまわぬように願う。

サンショウバラは、てんで早すぎて、全く咲いていなかった・・・。

シロバナフウリンツツジ? 少し早めだが、良い状態に思う。上品だ。

そして、主役のカモメランへ到着して、じっくり観察と撮影。

カメラ二台体制で来たが、腕が無いのと風があってやりにくい。

シロバナもいるが、やっぱりオリジナルの色彩に軍配は上がると思う。しばしば、珍しさで、白花や八重咲を珍しがって好まれるようだが、私は全くそうは思わない。アリ寄りのナシだ。これもそんな一つ。保護区画からはみ出した株も強く生きてくれることを願うばかりだ。満足して、三角点を経由して屏風岩の下へも向かう。

カラマツソウは少ないながらも今回もいた。

頂上より西側を見る。良く整備された道を下っていくと・・・。

開花には早かったが、キバナノアツモリソウが檻の中にいた。過去にどこにいるのか分からなかったが、なるほど、ここにいたか。これを見たいばかりに、わざわざ戸隠に出向いたな。その際の激藪との壮絶な戦いが思い起こされるな・・・。

ウツギが咲くのみで、屏風岩周辺には特に気になるものは無かった。ウチョウランなど、当然早すぎた。今日はクライマーも一人もおらず、静かなものだ。

登り途中、気になる植物を発見!オノエランのようにも思うが、何でしょう?花が見てみたい。

さて、あとは戻るのみだ。

檻の中のアツモリソウを何とかうまく撮影しようとするが、これが限界だった。

先日見た、入笠山付近のホテイアツモリソウよりは植栽感がなくていいが、野暮だなぁとはどうしても思ってしまう。

十分に楽しんだので、軽快に戻る。

見落としは、このくらいかな。

林道歩きとただの往復は好まないので、1491mから南西尾根を下ることに決めた。

植林も混じり、特に問題ない尾根だ。踏跡はあるようなないような感じだが、気にせずにどんどん下れる。

支線のゲートと、植林標識があるところに出た。

ナツトウダイの群落があった。こんなに見るのは久しぶりだ。余り今まで気にしていなかったせいかもしれないが。

あとは、完全に用済みの林道歩き・・・。

一部にはクサタチバナが多く見られた。やっぱりね。シカの食害に遭わないので、いずれ広範囲になっていくのだろう。

しかし、驚いたことに、嬉しいものも見つける。

ギンランがたくさんいた。僅か3×3m区画に、10株以上いた。少し時期が遅かったのが残念ではあるが。ただし、小さいものが殆ど。

満足のいく内容だった。三ツ峠、やはり素晴らしいな・・・。

林道途中には、何か所か展望が良い場所もあり、尚良し。

路面はR6だと厳しいが、ゆっくり楽しむのもいいかもしれない。夕日がどのあたりに落ちるのか。案外、絶景となるのかも!