最近、花見しかしていないが、今日もそんな類の動きで・・・。
観光客が多いので、全く行く気にならなかったが、植物を目当てに重い腰を上げる。
河口湖畔東の稜線を周回することにした。
新倉山駐車場は、到着時はまだ空きが十分にあった。
観光客は多いので、足早に階段を上がる。
梅は端で慎ましく咲いていた。桜は開花には遠い印象だ。
定番の写真を撮ってさっさと移動する。
東に進んで一枚。薄日なのが残念だが、富士山がすっきり見えるだけましと思うことにする。
賑やかなその周辺を新倉山へと少し進めば、静かなもの。
アカマツが多い。道はすこぶる歩きやすい。三ツ峠の一角と考えれば当然か。
コヤボウキのドライフラワーのようだ。
植林で人工臭も漂う不思議な雑木林。
岩穴には小銭が置かれる。
冷ややかな目を向けてしまうが、右に移すとシダがいて和む。
このロープは何の目的があるのだろうか・・・。東にはキーホルダーみたいなものがぶら下がっていた。
テレビアンテナ? 役目を終えて久しいようだ。
何だろうか。しばしば見る。フレッシュな緑は見られない・・・。
新倉山、着。恐らく、黄色テープで囲われ横たわるものが山頂標識に違いない。
ここは通過点という印象で、危うく先のピークまで行ってしまうところだった。
って、あれ?四等三角点、『宮林』・・・。全く感知せず素通りしていた・・・。
その先のピークの西面からは、展望が得られる。
南アルプスまで見られた。この天気では望み薄と思いきや、意外に見えるものだ。
その少し先が、御殿。
整備はほぼ完了しているようだ。南面拓けて、休憩するには適した場所。
色々人工物はあった。
中央右、大きく目立つのは、御正体山でしょうか。
行こう行こうと思っているが、植生観察しながらでないと、もう行けないと思う・・・。
スイセンは植栽だろう。彼岸花のような葉も手前にあったが・・・。
這いつくばって写真を撮っていたところ、ハイカーが挨拶して通過していく気まずさ。
ここで、片方のカメラがバッテリー切れとなった。そちらは、花を撮るためにはレンズが今一つであることや使いこなせていないないので、まぁ・・・。
追いつくことはなさそうな距離をとってから、私も北上する。
左の標識には何も書いていないが、道型は十分認められる。しかしながら、人気は全く無さそうだ。
少し勾配はきつくなるが、ぬかるみが僅かにあるだけで問題なし。
緑といえば、このくらい。マルバイチヤクソウでしょうか。
葉が一つしかない株もあって、なんだか不憫に感じた。
スミレらしき葉は一定見られたが、開花まではしばらくありそうだった。
霜山手前で分岐となる。先ほどのハイカーに追いついてしまうが、行先は違った。
右に見えている稜線で下山するのだ。
霜山。朱塗りの三等三角点、点名『新倉組』。組!?
三等としての点名には、何だかちょっと新鮮。
展望は無いが、もう今日は最初から十分に見ているので、さっさと先へ。
道はかなり深くなっていた。振り返って一枚。
トラバースもしながらサクサクと。
先も似たようなのを見たな。
林道が右下に見えると思ったら、分岐あり。
そちらには下りずに山道を行く。
変わり映えしない道を進んで、林道に合流。
ゲート起点だった。スイセンがあるが、ここでも咲いていない。
更に歩きやすくなった稜線の道を進む。
トリカブトでしょうか。ここまで残っているのは見たことが無いような気がする。雪でよく折れずに残ったものだ。
立派に整備されている! 階段なので疲れるが。
先のピークまで登りをこなすと・・・。
手製の山頂標識があった。ここは名前があるのか?調べても古女山はヒットしない。
山名の出典など見てみたい。
北面を振り返る。ほぼ里山だが、結構距離はあるように見える。
お次のピークへ。
天上山。嘯山と別名があるらしい。へ~。
ここでは何人かいた。ロープウェイで登って、そこから足を延ばすには僅かな距離だろう。もっといるかと思った。
やや東に四等三角点、点名『大惣利』。
向かう先で写真をずっと撮っているグループがいるので、東から適当に下ることにした。
これまでより歩きにくいが、特別問題なし。
途中で指に棘が刺さった!何か掴んだわけではなく、ただ歩いていただけなのに・・・。
道はあるようだったが、回り込みがどこまでなのか不明なので、稜線を下る。
林道が見えてくると、再度その道と合流したようだった。
林道に降りるところ。ここは崩れてしまって、ロープがないと、とても面倒な場所になっていた。
林道歩きは20mほどで、再度山道へ。
ダンコウバイですね。高いところに咲いているので、中々撮影しにくい。
917m高点は、森ノ山というらしい。
ただの通過点・・・。植生も特に面白みはない。
お次、913m高点は三角点を有している。
礼ヶ岳というらしい。手製標識は真っ二つ。
四等三角点、点名『水川戸』。
一度歩けば十分だろう。そんな場所。
道はここから右寄りに付いているが、無駄に西に向かいそうなので、稜線を下る。
藪っぽいが許容内だ。
最終段階、有刺鉄線にたどり着く。
それに沿って下ると、トラロープが数ヶ所にあった。それを設置したいほどには急ではある。
ここまで来れば安心。高速道路管理のためと思われる階段を下る。
道端に生える名も知らぬ雑草のみで特別気になるものはなく周回完了。
駐車場は混雑しており、クラクションも鳴り響いてかなわん・・・。
交通整理の人は大変だろう。お陰でスムーズに帰宅はできた。
最後に、目当ての花。セリバオウレン!
両性花をアップで。
雄花と両性花。雌花は見られなかった。
しかし、これは保護されていなかったら、あっという間に食害で消えてしまう気がする・・・。
緑を目にすることがこの一角以外では、殆ど無かった。
絶滅する前に、こうして見ておかねばと危機感を覚える1日だった。
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