遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

湯檜曾川 白樺沢袈裟丸沢右俣

2年前からずっと行きたいと思っていた、谷川周辺の沢。

入門的な沢で概要など掴むべく決行。R君と望む。

今回は高速道路利用して、3時前に出発。

いやはや、毎度眠いことですよ。これが大抵核心。

さて、予定通り6時前に到着。

白毛門駐車場に停めて出発。他にも沢登りの人らしき人がいる。

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湯檜曾川を橋から眺める。楽しみ。

橋を渡ってすぐに林道へ入る。

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路面状態は悪くない。年季の入った標識は萌える!

と、橋の架かった林道は水没しており、手摺りというのか、横を平均台のごとく進む。

黙々と歩いていると、何と熊に遭遇!!

木の上に居たようで、後ろから一目散に逃げて行った。こっちに来なくて良かったよ・・・。

先行者もあったようで、油断した。眠気も多少覚めるというもの。

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左に人工物。雨量測定器だったか?

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林道終点。割と広々している。バイクならば確実に来られる。

東屋も居心地悪くない。

ここから山道だが、歩きやすい。順調。

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どこかの沢の渡渉点から稜線が見える。岩が素敵。

それにしても、私は送電線が共鳴してか不快で具合が悪い。R君は全く違和感ないそう。

睡眠不足や疲労の加減か・・・。

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武能沢出合を渡る。どこから降りようか検討。

結局少し進んだ踏跡らしきものを辿り、湯檜曾川に降りる。

降りた先は魚留滝。

これは厳しいと思い、上へ出る。

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ここで小休止。どうやら水流近くがぬめっているようで気が滅入る。

慎重にバンドを歩いて通過。

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増水していたら大変だが、問題なし。

広い河原を適当に通過して、先行者パーティーをパス。
間も無く、白樺沢出合。本流に比べると貧弱だが。

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入って僅かで滝場。カメラもあり、泳ぐ気にならず、左から通過。

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明るい様相になってくる。今日はやはりラバーが有利か?

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右から沢が滝となって落ちている。そして、先には大滝らしきものが遠望・・・。

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適当に上がっていく。やはり、グリップがラバーは良い。

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ウォーミングアップには良い感じだ。

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序盤の特筆すべき二俣。左が白樺沢で、右が袈裟丸沢。

白樺沢の大滝は右も左もどちらもいけそうだ。

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左の方が楽かな。1日2本というのも出来なくはなさそう。

今回は袈裟丸沢。すぐに大物が見えてくる。

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見栄えが良くて素敵だ。2段25mとのこと。

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一般的には左からか。右壁が登れるように見えて、取り付く。
R君は左から、それぞれ。

下段は全く問題ないが、上段は水線近くは滑りが半端ではない。

右から乗越して上がるとさらに傾斜が強い。

アンカーのハーケンがこれ見よがしにある。

カメラが邪魔をして一度クライムダウンして身支度をする。

アンカーがある場所から3m程度が非常にヒヤヒヤしたが、それ以降はホールド多くて突破。

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だいぶ消耗した・・・。

明らかにロープ出すであろう場所だったと思う。

緊張から解放され、滝の落ち口でウロウロして楽しむ。

落ち口も渡れて、左を進めるが、右壁をそのまま行けそうだったので、フリクションを活かして登っていく。

イドログリップがいい仕事する。巻きもそんなに良くなったそう。

明るい雰囲気が少し変わったように感じる。

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厳しさは感じない滝がこれより続く。

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側壁を適当に上がる。

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水流沿いは困難な様子なので、右壁を適当に上がった。

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易しい小さめの滝が多いので楽しい。

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 乾いた所を選ぶ。草も最大限利用する場所も何度か。

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滑が多くて素敵ですね。

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次々と滑滝が現れるので本当に楽しい。

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中々高度も稼いでいるようだ。白毛門もそのうちマッタリと行きたい。

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沢山あってどこだか分からないほど。困難な場所は無い。

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雪が多い地域の沢はこういう感じなのかと、しみじみ。

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相変わらずの様相で快適だ。

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二俣。左へ入る。

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8m滝は水流突破する。

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8m滝前で沢が右から入る。

この手間の沢はとても水が冷たく美味しかった。

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これで顕著な滝は最後。

上に行くほどに簡単な沢のように感じた。

少し倒木やボサが気になるが、支障は無い。

最早、源頭の様子なので、注意しながら旧道を過ぎないように。

呆気なくそこに到達。

目印があるわけでもないのだが、踏跡が濃いのが横切る。水流はまだあったが。

ここで沢装備を解除して下山にかかる。

登山者も歩いており、意外に感じた。

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トラバース気味の道を僅かに進むと展望。

馬蹄形縦走とよく言われるが、いつかは・・・。

この道、下草で下が良く見えず、何とあろうことか、踏み外してしまう。

予想許容内ではあったのだが、何とも情けないことだ。

見かねた?R君からストックを片方お借りして進んでいく。
油断やよそ見もあるが、反省する。

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沢を横切る所は滝が上下にも見えて興味は尽きない。

そして、新道へ合流する。

少し上の展望を見に行く。

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どこが見えているのでしょうか。

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僅かに進んで避難小屋。小さめだが活用できそうだ。

すっかり歩きやすくなった道を順調に下る。

高圧線が現れると、やはり?私は不快感を覚える・・・。

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行きで通過した巡視小屋。水遊びの家族は上の小屋?に向かったようだが。

その後、1回の休憩をはさんで戻っていく。

水没した橋の架かる沢から見える滝を撮影しに行った。

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中々圧迫感ありますね。直登は体が拒否しております。

良い所です。

キャニオニングの人たちが沢山いるのを横目に駐車場へ到着。

今回はアプローチの割に沢にいる時間は少なかった。

それでも沢の内容は良くて貧乏くじ引いた印象はない。

初級の沢なので、次回は少し色気を出していけたらと思う。

評判の良い温泉『湯テルメ谷川』へ直行。

3種の泉質があり、良いお湯でした。

いつもは好きな露天より、内湯のぬる湯が好みだった。

亡き沢屋『ひろた』さんが行っていたとんかつを食べたかったが、あいにくの時間切れ。

でも、沼田でとんかつを食べたが、そのお店も素晴らしい。『あづま』。

味噌カツは久しぶりであったが、最高だね!!

帰りには地酒を3本も購入して帰路につく。

ひやおろしがもう出ていたので1本と、店主おすすめ4合瓶を2本。

高速道路の渋滞も無く帰ることができた。
 

 

  • コースタイム

駐車場(6:00発) → 巡視小屋(7:00) → 湯檜曾川・魚留滝(8:05) → 白樺沢出合(8:30) → 袈裟丸沢出合(9:10) → 二俣(9:45) → 旧道(11:45) → 避難小屋(13:00) → 巡視小屋(14:20) → 駐車場(15:45着)

ヌク沢左俣右沢 破風山 青笹尾根

R君、Nちゃんと、3人で沢へ。

高さにビビッて今まで敬遠していたヌク沢左俣へ。

西沢渓谷の駐車場は盛況だ。

何度も見送っていたこの地点から入渓。

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堰堤を早速左から越えた。

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沢は薄暗い。水量は多め?

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小滝を超えていく。

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これも小さい。

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少し日が差す。

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緩い沢歩きだ。

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この滝前で休憩しながら偵察。

巻きは左岸みたいだが、面倒だ。左壁が登れると確信して取り付く。

ラバーソールがよく効く上、安定してホールドもあり上がる。

途中のガバが崩壊したので、ちょっと焦ったが・・・。

R君はサクッと、Nちゃんは念のためロープを出すが、余裕の登り。

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その後、小滝や滑を楽しく通過。倒木もうるさく無い。

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近丸新道の通る所の堰堤。右から越える。

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滑が中々良いですね。

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途中、滝のような支流が左から。

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また堰堤が見えるのに萎えるが、右からの沢の奥に滝が見えるので釣られた。

10mちょっとくらいの落差?

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堰堤前には一輪車が転がっていたりワイヤーなど散見された。

右から簡単に越える。

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その後も小さめの滝。

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ここはR君が水流左を楽しそうに登っていた。

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ここは右水流直近を突破しようとしたが、寒くて止めた。

左を大人しく越える。

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おや、どうやらこれが大滝の下段みたいですね。

それなりに高さはありますが、傾斜は緩い。

色気を出して、合羽の上だけ羽織り、水流を狙う。

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水流右を登っていく。たわしを持参しているので、攻撃的に行ける。

楽しいことこの上なし。

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さて、圧巻の中段。

滝前は右が広々しており、独立した滝に感じる。

素晴らしい!

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中間まで登ってもまだまだある。最初は右から取り付き、私は水流側へ。

古い残置も見られた。

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 高度感は少なめだが、落ちたら…、まぁ推して知るべし。

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上段へ。私は右から取り付いたが、ぬめりの多さに堪えられず、結局左へ。

左は簡単に登れる。

上は狭くなった水路のようになっている。左から右に渡るのが少し緊張する。

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その後は穏やか。

小さいこの滝を超えたところで、右に目印と水場として利用されているパイプを発見する。

倒木も沢にあったため、ここから詰め上げることにした。

協議の結果、破風山を踏んで青笹尾根で下山することに決定する。頼もしい2人!

沢装備を解除して休憩。水はたっぷりあるが、美味しいので汲み直す。

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目印を負いながら上へ適当に上がる。笹の丈は低く、膝下が。

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この程度の詰めならば無いようなもの。いい雰囲気だ。

ここでも少し休憩して、破風山への登りに取り掛かる。

2回ほどピークに惑わされ、山頂を目指す。

いやぁ、折角涼しくて良かったのだが、これは暑い。

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2度目の山頂。展望が無いのは覚えていた。

下降点を探して少し雁坂側へ行くと、薄い踏跡を発見。そこから目印もあり行けそうだ。

岩の堆積した区間を過ぎた後が少し分かりにくい。

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振り返って1枚。トンボが多い。ガスが湧いてきて何とも。

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幼木の緑が綺麗だ。奥秩父のこの雰囲気が大好きだ。

倒木が少々煩わしいが、準登山道といっても良いのでは。

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確か2052m地点。存在感のある岩が鎮座していた。

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そのすぐ先には地籍調査の杭が刺さっている。

ガスが濃いので、神経を集中させる。

2人はまだ余力があるが、なるべく心体ともに消耗を最低限にしつつ十分明るい内に下山完了したい。

倒木の回避のルート取り、また、踏跡を外すと時間のロスにすぐにつながる場所が続く。

この辺、ぬた場が左に幾つか見えた。f:id:Argon:20190825201353j:plain

1855.7mの三角点。等級は四等。

右(北東)に延びる尾根は林道に最短で出られそうだが、どうだろう。

そして、この先の尾根からナレイ沢付近の林道に降りるルートも悪くないかも。

そのまま順当に尾根を下る。ガスもそんなに気にならなくなった

完全に植生が変わり、植林も見え始める。そして、だいぶ暑くなった。

タイルの恩賜林の目印が岩に張り付いていた場所が、1657.2m三角点前にあった。

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1657.2m三角点。これも四等だった。

マルバダケブキが咲き乱れ、ミヤマカラスアゲハが飛び回る。

防火帯でルートファインディングは必要なし。

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雪が乗ったらいい斜面で、スノーシューでハイクするにはいいのでは。

下の方では急な所もあり、滑りそうな所もあった。

結構足にきますね。

そして、眼下に終点が見えてくる。

護岸処理がされた場所、末端の1191.2m三角点も発見。

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これも四等!

これにて、思い残すことはなくなった。青笹尾根の下山で見るべきものは見た感あり。

人間工学にあった階段に感謝しつつ国道へ出る。

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旧道みたいな道を通って、駐車場へ戻れた。

概ねの予想到着時刻だったこともあり、そちらも満足な結果だ。

汗と沢の香りを存分に漂わせながら、装備解除、荷物をまとめて、皷川温泉へ直行

安定の露天風呂は、沢の後にはひとしお。

更に、きっちん成田にてとんかつを食べる。

今年はこれまで行けていなかったが、改めて美味しいことを体感。

そして解散。

お二人ともお疲れ様。R君はともかく、Nちゃんの体力にも目を見張るものがある。

彼女は翌日、赤岳を登りに行ったそうだ!

残念ながら、私は早朝から家業があり・・・。

 

  • コースタイム

駐車場(7:00発) → 入渓(7:30) → 近丸新道(9:05) → 二俣(10:10) → 大滝中段下(11:30) → 沢離脱地点(13:05) → 避難小屋(13:40) → 破風山(14:30) → 1855.7m三角点(16:05) → 1657.2m三角点(16:50) → 国道(17:50) → 駐車場(18:15着)

坂戸山

米子沢の疲れもあるが、折角の連休をただ帰るだけでは芸がない。

しかしながら、天気がもつのはこの辺りのみ。

八海山や越後駒ヶ岳などは、翌日の仕事や万一の渋滞を考えると体力的・時間的に億劫であった。

結局、金城山か坂戸山かというチョイスになったが、余りの高温に楽な山である坂戸山になる。

神社の駐車場が登山口・駐車場になっており、4時過ぎには続々と車が入ってくる。

こんなに人気の山なのでしょうか。

この一番気温が低いであろう時間帯でも30度くらいあるのでは・・・。

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手を合わせて、薬師尾根を登り始める。

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桜が多く、開花時期は人気なのだろう。石仏が点在。

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桜が終わり、しばらく登って振り返れば展望が。

トレランに近い人が凄い速さで登ってくる。

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整備は良好で歩きやすいのだが、いかんせん暑い。暑すぎる!!

台風の暖かい空気が更にフェーン現象で上昇すると、ここまで殺人的な気温になるのか。

頂上直下は階段が整備されていた。

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さて、来ました。日が差しているが、ここはまだ。

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社は手入れが行き届いている。愛されている感あり。

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三角点は社正面右にあった。

さっさと下ろうと思ったが、大城・小城との標識があり、気になってそちらへも。

道の踏まれ方はいいのだが、下草処理がされておらず、蜘蛛の巣に引っ掛かりながらであった。

小城はちょっとした通過点。三角点みたいな岩が固定されているのみで展望もなし。

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大城は下草が腰まで迫り何があるのか分からない。

少し探索するが、何も見つからない。

まぁ、こんなものですよね。

坂戸山に戻って、社のノートに記録を残して下山。

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日本海側は、今日も好天のようだ。

日が出て暑いが・・・。周回するように下っていく。

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一本杉で林道に出る。杉は洞が進行しないように処理されていた。

枝打ちもされていないので、元々切られない前提だったのか。

舗装路を最後は歩いて戻る。

里山なので甘く見ていたが、標高にして400mは登らされるので疲れた。

『山椒は小粒でもぴりりと辛い』というのが当てはまる典型の山。

しかし、地元の人からはとても親しまれているようで、登って良かった。

アクティブレストにはちょうどいい山だった。

 

  • コースタイム

鳥坂神社(5:00発) → 坂戸山頂上(5:50) → 大城(6:05-6:10) → 鳥坂神社(7:15着)

米子沢 巻機山

以前から行ってみたかった米子沢。R君と共に、深夜出発。

高速道路は渋滞必至と予想され、下道で全て移動。

桜坂駐車場には予想より早く到着。登山者は非常に少なかった。

風がそこそこあって、少し雨も混じるので気分は沈みがち。

でも、天気は風と通り雨に注意さえすれば問題ないと判断。

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林道を登っていくと、注意書きと標識。

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伏流している。門のような堰堤を抜けてしばらくすると水流が出る。

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ボルダーが気になる。これは紋様が独特で目を惹いた。

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巨岩ではあるが、概ね歩きやすい。

今日はフェルト靴で来たが、ぬめりはどうだろうか。

さて、滝が出始める。テンション上がるー。

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まぁ、まだまだ小さい。

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滑もある。

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小さなひょんぐり。

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左壁をきわどく登る。ちょっと怖くて悪かった・・・。

この上が大滝、4段。

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右壁が登っていけそうにも見えるが、大人しく定石通り右岸を巻いた。

結構登らされた。踏跡は非常に明瞭であり、目印まであった。

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右水流を登っていく。

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高さは手ごろ、楽しく登る。

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左からこれは越えた。

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傾斜は緩いが水流直登困難な滝も。

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連続する滝が素晴らしい。

この先、ひときわ目を惹く滝が見えてくる。

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青空も見えて素晴らしい景色。個人的にはこの滝が一番好きだった。

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どうやらゴルジュの様相を呈してくる。

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深いので、左から越える。

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左のバンドを歩いて超える。右も行けそうだったが、そちらは悪そう。

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右からサクッと越える。

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だいぶ狭められたゴルジュ内に滝が落ちている。

巻き道はそのまま左岸にあるが、折角なので様子を見る。

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結構悪い顔している。右には古いピトンが刺さっている。

空身にして登ってみる。最初は開脚で3mほど上がる。

左が行けそうで様子をうかがいながら・・・。

緊張したが、行ってみれば悪くなかった。ここが今回一番難しいと感じた。

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上段は立派!!右から巻き気味に登る。

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植物にも癒される。景観が本当に良い。

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滑は経験したことがない規模だ。

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滑滝を適当に歩きながら高度を上げる。

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植物が素敵な箇所を通過。キンコウカやニッコウキスゲは盛夏だなーという筆頭。

モウセンゴケもあって驚いた。

この滑の規模に圧倒される。本当に来て良かった。

が、一度、R君が滑で滑ってしまう。幸い5m~10m程度滑ったが止まった・・・。

いやぁ、怖い怖い。油断禁物ですね。イドログリップで来なくて今日は良かったと思う。

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滝はあるが、いずれも小さい。

そのうち、二俣。

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右はロープが張ってあり、植生保護のため通行禁止になっている。

風が吹いて草がなびくのを見ているだけでも幸せな気分になれる。

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おや、コバイケイソウがありますね。そして、完全に詰めの様子。

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いやぁ、これは嬉しい♪ この2つが見られるなんて。

ハクサンコザクラは特に。

どうもこの辺が避難小屋の水場になっているようで、右岸に踏跡が濃かった。

前から下ってきた軽装の2人が来て、はじめ米子沢を下るのかと驚いたが。

ここで沢装備は解除して避難小屋へと向かう。

風が強くて寒くはないものの、巻機山山頂はガスで展望無し。

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風になびくこの景色を楽しんでいたい。

一応、山頂を踏みに行く。

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山頂標識では最早暴風だ。雨も混じってきて、合羽を着る。

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しっかり山頂も踏んだが、ここは完全に暴風で雨も混じり大変だ。

記録写真のみ撮って、早々に戻る。

池塘もこれでは写真写りも良くないのでスルー。

避難小屋まで戻って、中で小休止。靴はずぶ濡れ・・・。

某有名人がいらしたようだが、さっぱり私には分からなかった。

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巻機山を少し登って踏んで下山にかかる。

一般登山道なので歩きやすいが、下に行くにしたがい気温は著しく上昇してくる。

それでも風が多少樹林でもあるので、殺人的な暑さは凌げる。

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天狗岩は非常に目をひいた。直下のスラブも素敵でした。

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5合目の標識がある所まで来ると米子沢が見えた。とても美味しそうな沢です。

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ブナを見ながらやっと林道に出た。

いやぁ、暑い。水浴びしたい!

駐車場に戻り、駐車料500円を回収に来た方に払う。

地酒情報やら温泉情報を教えてもらった。駐車料で結構な金額になり、シャワーもつけられるかもとの話があった。

水場があるだけで、本当に有難く、更にブラシもあって汚れた靴やら服を洗うのにとても役に立った。

予定をどうするかグダグダしつつ移動準備を完了し、お酒を買って、『金城の湯』でサッパリ♪

へぎそばも食べられて満足!!

充実の一日だった。

米子沢は確かに初級の沢だろうが、油断するとやられてしまうような箇所もある。

今回は出発が早かったので、沢でとてもゆっくり贅沢に時間が使えた。

初級に近い沢をもう少し経験してから、いつかはオツルミズ沢へ・・・。

 

  • コースタイム

駐車場(5:30発) → お気に入り2条滝(8:30) → 大滑(11時頃) → 二俣(12:00) → 避難小屋(12:55) → 巻機山(13:30) → 避難小屋(14:10) → 前巻機山(14:20) → 5合目標識(15:15) → 駐車場(16:00着)

小川山

昼からR君と小川山へボルダリング

前回より少しはいい状態な模様。

『忘却の河』を打つ。

ムーブ解析が順調。だが、2級パート、最後のマントルが曲者。

何度かやるものの、必死になるができず!

やっぱり、私弱いんですね…。

そんな1日であった。

小川山

この時期のボルダリングなどしたことがないので、どんな感じかとワクワクしながら小川山へ向かう。

手汗をかくレベルであるが、登れないことは全くない。岩の状態は暖かいものの、フリクションは悪くはないと思う。

以前、『神の瞳』(初段)は登っているが、両手アンダーが正式との情報もあり、登り直す。

前回は、左手アンダー、右手カチだった。

対して難しくもない一手なので、1回目のトライで登れた。

その後は『ミケ』(二段)をトライ。

何度か飛んで、リップまで結構届いているのだが、右手が抜けたり勢いを殺しきれずに登れない。

はぁ・・・、かなりショック。

前回やった時の印象から、次は楽勝でしょうなどと実は見くびっていた。

すみませんでした。

指皮をたっぷり消費してしまい、『飛沫』を触るも早々に諦める。

最後に『忘却の川』をやろうとするも、先客あり。『大いなる川の流れ』をトライする。

前半のムーブが全く分からず、中間のガバまで到達できない。

というか、スローパーなど全く持てる指皮の状態、フィジカルではなかった・・・。

ムーブを試す以前の問題。完全、力不足!!

うーん、夏は毎朝3時間の家仕事後なので、調子が上がらないのかしら。

前日、ジムで指皮を消費してしまったのも良くなかった。

本当、まだまだだね。

鞍掛沢 乗越沢

今年初めての沢、R君と共に!

ボルダリングに熱を入れてしまい、こんな時期になってしまった。

南アルプス北部、尾白川の鞍掛沢から乗越沢を詰めて鞍掛山も踏んで周回。

日向山登山口からアプローチ。

林道崩落地点で甲斐駒ヶ岳が見える。

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残雪が見え、まだ黄連谷は早そうだなぁ。

さて、アプローチの様子は分かっているのだが、いかんせん脚力・体力が最初から若干不安。

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尾白川へ降り立つ。黄緑がこんなに強かったっけ。

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R君は左から、私は右から越える。

イドログリップの私はここからでさえビビりながらだった…。

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左スラブを登るのだが、ここは怖かった。

去年は普通に歩いて行ったのだが、この梅雨で苔が幅をきかせているようで滑る。

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次も左の通過にビビりながら。何と情けないことだろうか。

この上でさらに悲劇。砂だと思って乗った所が、岩で外傾しており滑っていて、そのまま前のめりに…。

首に下げていたカメラが軽く水没!!レンズは使い物にならない。

テンションガタ落ち…。甘く見すぎというか注意力不足というか、情けなくて悲しくなった。

ここからは携帯での写真。

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やはり一発目の沢では、まだ2進法みたいなイドログリップに感覚がついていけていないのか。

ここの通過でもだいぶ慎重になった。

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ここのすぐ先が鞍掛沢出合。

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本流のワイヤー滝を遠望する。いずれ、坊主山を攻略する際はまた来ることになるだろう。

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鞍掛沢も同じ色。そして、花崗岩の壁が発達している。

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大きなサルノコシカケ3つ。本当に座れるのでは?

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困難な場所はなく、滑が気持ちい。

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手ごたえありそうな滝が出る。右から取り付き、滝中段から右へ上がった。

巻こうかどうか迷ったが、トライして良かった。

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続きまして…。直登は無理かなぁ。

上段の左を巻いた。

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開放的な場所もあって気持ちがいい。

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次の滝。これはブラシ無しのイドログリップには限りなく厳しかった。

上段左を背中を擦りつけながらジリジリと上がるが、ミズゴケに加えて水圧で足が全く信用ならない。

オブザベしていた右水流突破は不可能に感じ、水流左を上から来たR君のお助け紐を頼りに何とか這い上がる。

しかし、楽しかった!

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次。上の滝は水流突破などと色気を出したものの、やはり滑りにビビる。

何度か踏み場所を磨いて、ハイステップを決めて何とか超える。R君もナイストライで続く。

膝の渋い感じも無くなり、段々面白くなってきた!

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鮮やかなシモツケソウが途中にあった。来て良かった。

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上段のハング滝を越えられるか観察するが、滝の右側はフリーでは突破不可能に感じた。

良く見なかったが、左側のコーナーがどうか…。

小さく右から巻いて滝上に上がる。

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そして、乗越沢出合へ。右から滝となって落ちている。

焚火跡あり、中々良い所だ。

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さて正面から。オブザベして、水流中段まで上がる。

水流を横切り左へ行けば簡単だが、色気を出して右のクラックからガバを繋いで登れば面白そうと思う。

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後続R君を上から、核心部の写真。右手スローパーで左足乗り込みから浅いカチを中継してガバ取り。

フリーみたいな面白いムーブでした♪

やっと調子が出てきたように感じた。

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次は登れない。右の支流を少し上がって巻く。

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滑滝は滑りを回避しつつ面白そうなラインを攻める。今日できることはやったかな。

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これは水流左から取り付いてやや右に水流突破した。

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そして、最後の大物。右水流を突破できるか試みたが、半ばやや上で滑りで危険を感じ、大人しく右岸を巻いた。

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アザミが多くなって、水流も減る。

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この植物、花が咲きそうなんだけど、何でしょうか。

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詰め終盤。ルンゼ近い様相を呈してきた。

左に逃げて、背の低い笹原を上がって日向八丁尾根と鞍掛山のコルに詰める。

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雲の中にいるようで、幽玄な景色。ここを登ってきた。

今回の目的の一つである、鞍掛山を踏みに行く。

トラバースからの中々の急登で疲れた。

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山頂は地味で展望はない。

展望地が6分とのことなので、展望は無いと思うが一人偵察。

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倒壊した社、石像あり。こんなのがあったんだ。

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そして、くす玉のような綺麗なシャクナゲもあり、来て良かったと思う。

末端のように見えた所まで下る。

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方向感覚が狂っており、雨乞岳か?と思ったが、甲斐駒ヶ岳だ。

右に目を引く大きな滝が見えたが、あれは何という沢だろうか。

どうにも位置関係がガスではっきりしないが、非常に興味深い。

これが見られるだけで十分に価値があった。

鞍掛山に戻ってR君と合流し、下山にかかる。

思ったほど日向八丁尾根への登りはきつくなかった。

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ははぁ、まだ2時間もありますか…。

でも、思ったより体力は残っており余裕あり。

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下が意外にも見えている。

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鞍掛山を見る。この時は奥が甲斐駒ヶ岳と分からない。

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今までは青みが強いものは見たことがなかった。

日向山への登り返しには、黄連谷の下山でうんざりしていたので、途中からエスケープ。

標識はないが、錦滝へ下る道に合流できると踏んで下る。

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合流先には標識が落ちていた。ここまでもピンクテープがあり歩きやすかったが。

錦滝への下山路は、ハイキングコースには不適だろうが、通行禁止にしておく必要性は感じない。

サクッと錦滝へ下って、林道を歩いて終了。

今回の感覚では、靴に慣れるまでに時間がかかりそうだ。

ブラシは必ずイドログリップ使用時は持っていくこと必須。

疲労はあまり感じないが、中盤まで関節の渋い感じがして、これが諸先輩方が言う老化というものか?と不安になった。

体は動かさないと錆びるみたいなので、クライミングとのバランスを取りながら楽しもうと思う。

 

  • コースタイム

日向山登山口(7:30発) → 林道終点(8:40) → 入渓(8:50) → 鞍掛沢出合(9:50) → ハング滝(12:05) → 乗越沢出合(12:25) → 大き目滑滝(12:55) → コル(14:05) → 鞍掛山(14:20) → 展望台(14:35まで) → 日向八丁尾根(15:20) → 錦滝下山道合流(16:15) → 錦滝(16:50) → 日向山登山口(17:25着)