空を仰げば、満点の星空♪
下で見るのと、これほど違うのかと、感嘆。
日付が変わる当たりから、穏やかになり、ばっちり眠れました。
と言っても、5時間くらいですけど。
ホッカイロ持ってきて本当に良かったです。寒さは余り感じませんでした。
外張りや内張りもないテントですが、−12℃でも十分に耐えられることが証明されました。
4時半過ぎに目が覚め、朝食を作り、5時半くらいに出発です。
手がかじかんで、アイゼンの装着に手間取りました。
テント場からは、ラッセルになりました。
勾配がキツイと、当然胸くらいになります・・・。
モナカ雪で、スノーシューを持ってくればよかったと後悔。
全くペースが上がらず、上の方のテント場で、既に明るくなってきています。
本当は、御来迎場で朝焼けなんかを楽しむ予定でしたが、とても無理です。
ダケカンバを抜ける当たりで、ついに昇ってしまいました。
今回、初使用のピッケルと朝日の図。
いや〜、ピッケル使うような登山など、したことがなかったのですが、氷結しているようなところでは、ストックなど役に立たないんですね。
ようやく、展望が開け、絶品の景色が☆
こちらは、中央アルプス。
八ヶ岳も雲ひとつかかることなく、金峰山も見渡せます。
稜線は基本的に雪は少ないものの、吹き溜まりにはまれば、腰までに。
休み休み、八合目にやっと到着。
ここで御来光が見られなかったのが悔やまれます。
更に先へと進みますが、モナカ雪は深くなるばかり・・・。
進む先は、この通り、トレースもすっかり消失しています。
本当に、あんな所進んでいけるのか・・・?(汗)
頑張って進んで、鎖も掘り出し、登りました。安全登山の鎖の所です。
岩もアイゼンをガリガリいわせながら、上手く引っ掛けて。
そうしていると・・・、何と右のアイゼンが壊れました!!
丁度、8.5合目くらいでしょうか。
思考停止し、冷静になっても青くなりました。
こんなんで、どうやって下れと・・・?
もう、先へは進めるわけがありませんので、敗退が確定。
まさか、こんな形で引き返すことになろうとは、思ってもいませんでした。
この落胆は例えようもありませんが、写真を撮って、下山です。
拡大できますので、どうぞ。
しかし、私にしては、よく頑張ったかな・・・。
風もあまり強くないし、これだけの好天はそうそうなさそうだし、甲斐駒ヶ岳の山頂も拝めずに、無念。
下りは、予想外に、楽々下れました。
注意さえしていれば、体力の消耗も少ないです。
テント場に戻って、昼食を取って、撤収し、長い下りをこなしていきます。
恐る恐る登ってきた梯子も、下りの方が、やはり楽。
アイゼンも片方あれば、注意を払っていれば、大丈夫。
要所要所で休憩し、刃渡りで、最後の展望を。
1日目では、見えなかった富士山もよく見えました。
何と、笹平に着くかどうかという所で、左のアイゼンも壊れました(汗)
踏んだり蹴ったり・・・。
危ない、危ない、滑りながらも、やっと、凍結した部分を抜け、安心しました。
こうなれば、もう惰性で歩くだけ。
神社で、再び手を合わせ、終了となりました。
今回の敗退原因は、全てアイゼン!!
こいつだ。
今時、こんな旧世代のアイゼン使っている人なんかいないんだろうけど。
年末セールが新春セールで、6本爪アイゼンを買わないとなぁ。
時間的にも、順当に行っていれば、ピークも踏めたはずだと思うのです。
この失敗を活かし、これからの冬山登山に励みます!
- 2日目の行程
テント場(5:40) → 御来迎場(7:30) → 敗退地点(8:40) → テント場(10:30) → 五丈小屋跡(11:30) → 刀利天狗(12:00) → 刃渡り(12:25) → 笹平分岐(13:40) → 竹宇登山口(14:50着)