遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

竜喰谷

初沢デビューのR君と、竜喰谷へ。
私の少ない情報から、東沢釜ノ沢以外でそこそこ楽しめる沢のチョイス。
それとともに、以前巻いてしまった、下駄小屋の滝の左壁を登ることも理由にあった。
竜喰谷出合は小滝のクライムダウンと最初から素敵。
すぐに最初の滝。

右から中央にかけて登れる。

ひんやりして気持ちい。小滝が足慣らしに丁度いい。


滑も倒木が無く綺麗。
そして、最初の滝に酷似した滝。

これは右水流を登ったが、かなり濡れた。
スイッチが入ったのか、楽しみつつ俄然やる気が出る。

この滝は左を抜ける。
そして、お待ちかねの下駄小屋の滝。


最大落差を誇る滝だが、傾斜が緩く左壁が殆ど階段。
上部、水流に合流しても良さそうにも見えた。
水流復帰は残置ロープあったが、使用せずクライムダウンで降りることができた。
R君も二段クライマーだけあって、沢靴でも余裕ありそう。


サクサク登る♪
第二の関門、曲滝。


見栄え良く一番好きな滝だ。
ここは初回でフリーソロで抜けているが、今回は準備してロープ使用。
しっかりフォローしてもらわねば!
先ほど水流をかぶったので寒くなってしまい、雨具も着る。
取り付く直前、単独の方が追い付いてくる。
残置スリングは無くなっていたが、3つほど残置ピトンあり。
快適。R君もいい感じで登ってきた。
上部では先ほどの方が巻き終えて、話をしたり写真を撮ってもらった。


ホタルが途中でいたり、癒されながら滝を超えていく。

幅広で綺麗な滝。これはど真ん中を直上した。
上部が非常に細かくてホールド探すのに時間が少しかかり緊張した。

これは左壁が簡単だが、あえて右水流を登る。


小さいがいくつも滝があって楽しい。
そして、思わぬ伏兵が現れる。

水流を直登してやろうと、シャワークライム上等で2回挑戦したものの、水流が顔からバシャバシャ直撃して寒くて敗退。
今回はファイントラックのラピッドラッシュを持ってこなかったのを後悔した。
今後の教訓としよう。
寒さでどうにかなりそうで雨具着たままだが、すっかり体温低下となり、寒い寒いと連呼しながら上がることになった。
何とよく似た様相の滝がまた現れる。

下部の砂が非常に綺麗♪
リベンジとばかりに水流右から中央に上がり、ガストン気味に両手でホールド持って右足乗り込みで登った。

この滝も小さいが突っ張りとキョン足など駆使して楽しく登る。

穏やかになった渓相。倒木も上部に若干あるのみで、綺麗だった。

大常木林道に出て、ここで遡行終了。ご飯をR君から施してもらう♪
沢靴から登山靴に履き替え下山にかかる。まだ寒さが消えない。水分補給を一度もしていない。
大常木林道を延々トラバースするのは嫌だと思っていたので、登山道に上がる以外に抜け道になりそうなルートを探す。

大常木林道は一部危うい橋があったり。それよりも、鳥用の巣箱に蜂が巣を作って熊に破壊されでもしたのか、歩道の上にいくつも転がっていて注意を要する所もあった。
1537.8m三角点ピークと1460mのコル付近から伸びる尾根で下る。
下部、竜喰谷出合付近だと渡渉でまた沢靴に履き替えたくないので、出合から100m程上流の橋を目指す意図だ。
中間部若干藪っぽいが、獣道か人も若干歩くようでかなり明瞭。
1170m付近で作業路があって、チェーンソーや燃料やら残置されていた。
作業路を右にトラバースするが、これも沢からまだ先に伸びている様子でどこまで歩かされるか分からないので、堰堤のある沢を下る。
もう車道も見えている。
小滝のクライムダウンと巻きも簡単で良かった。

上部が堰堤でなければ結構いい滝なのかも。
石楠花橋に無事降り立つ。
過去の自分の記録のタイムと比べると、こっちの方が遅いか…?
前回は突っ走るように下ったので、大常木林道に出てから1時間半足らずで入渓点に戻っているとは(汗)
まぁ、読図訓練ということでいいか。
今後はパートナーもいることだし、登攀も強気で行けるかも!?

  • コースタイム

入渓点(9:00) → 下駄小屋ノ滝(10:05) → 曲滝下部(10:40) → 石積堰堤沢(12:40) → 大常木林道(13:45-14:05) → 尾根下降点(15:30) → 車道(16:10) → 入渓点(16:15着)

鶏冠谷右俣

そろそろピリ辛そうな沢へも行ってもいいかと思い、今日も単独で沢へ。
出発はいつも通り遅い。
事前に3つ程見た記録では、それなりに時間がかかっているようなので早めの行動にしないと良くなさそうだと思った。

サクッと東沢から鶏冠谷出合。
初めて鶏冠山に登った時、何となく恐ろしそうな沢だということは覚えているが、まさか一人で入渓する日が来るとは…。

中々綺麗な岩で流れも綺麗。小滝で足慣らししながら登っていく。


見栄えのする魚止ノ滝、10m。水流の右は登れそうだが、凄くヌルヌルしていて上部がどうか。
左岸を無難に巻く。でもここ、残置ロープあるけど、余り良くない!
滝上は割と穏やか。

小さな滝を楽しく越えていく。

意外だったが、さっきの滝は魚止めになっておらず、魚影も見られた。小さい滝が続く。

これも小さい滑滝。
この辺で、雷と思うような音が発生!
まさか、夕立!?があるやもと不安になる。谷から見える空は快晴そのものだが…。

渓流瀑という感じ。水線に沿って。
これを越えると、左には飯盛沢。アイスじゃなければ価値なさそう。
向かう先は、滑滝が多段となっている。

真ん中辺りの段は直登も2つのラインでできそうだったが、生憎とスラブ滝に余り魅かれず右から巻いた。
サクサク進んで、第一の核心、逆くの字滝。

20mあるそうだが、傾斜が緩く全く難しそうに見えない。
ほぼ上部まで普通に歩いていけるが、最後の3m程が足場が微妙。
右には残置スリングが4つもあるが、滑りそうな感じだったので無視。そのまま左の水線沿いを上がった。
足は悪いけど手は良いので、落ちないとは思いつつも、下まで滑り落ちるのは御免なので、少し緊張した。

こんなに連打されていて、何だかなぁな印象を受ける。やっぱり水線が自然なライン。
この後、短いがゴルジュ。

内部は穏やか。でもヌメル。

小滝・小さい滑滝が連続。

へつったり、右側の壁を越えることが多いが、難しい所は無い。
そして、鶏冠谷の右俣・左俣を分ける。

右俣に早速4m滝が落ちている。中々綺麗。右側に踏跡があり、簡単に巻ける。
そして、すぐ奥に大物、大滝。25mか30m程度あるそう。


後ろに引くに引けないので、何とももどかしい。
この沢のヌメりそうな様子は満点なので、直登なんてできる気がしない。
巻きは、左も右もどちらも行けるらしい。
無駄が無さそうなのは右(左岸)から落ち口に向かうラインが取れそう。
岩の上に少し土が被っているだけの可能性もあり、大きめに巻くのが安全と判断。
そうなると、左(右岸から)の方が楽そうだ。4m滝下まで戻って巻きに入る。
踏跡はいくつかあるようで、沢への復帰もロープの必要性感じず、安全に巻き終了。
またゴルジュが発達。こちらは素敵♪。

倒木が余り引っかかっていなくて良かった。
ただし、途中にあった4m滝だけは倒木があって良かったと思った。
ゴルジュが終了すると間もなく大きな滝。

30m程あるそう。右も左もどちらも登れそう。
左側から直登を探る。すると、残置ピトン発見!!

少し濡れながらしっかり足を決めて上がれた。

上部もそのまま水線左を適当に登っていける。
その後は特別難しくない小さ目の滝が続く。

これは左を。

この手の傾斜の緩い滑滝はフリクション勝負で水流を。

これも同じ。

巻きらしいことはせずに、概ね水線か近くの壁を登る。

青空の下、気持ちよく遡行。滑滝が多い。
序盤にあった雷らしき音は、どこかの崩落の音だったのかと思うような快晴。

その後も滑滝。

水流の左右に移動して登ることも。
左から支流が入ってくるところには、小滝。

木賊山の崩れているのが遠くに見える。流石にあそこまで詰め上げたのではたまらない。
支流には結構大きな滝がかかっている。

10〜15mはありそう。
一応、夕立の可能性も考えて早めに移動する。
まだ滑滝は続く。


難しくない上、そこそこ楽しめ、ゴーロ歩きの比ではない。
そして、再度支流が右から。本流は大滝が見えてくる。

大滝は上段で40mあるそう。その下2段は4m程度で簡単。

中々の眺め。直登は厳しい。ここで小休止。
予定ではこの辺で時間が足りず、右側の支流から詰めあがるのだろうと思っていたが、だいぶ余裕があり先へ進む。
この大滝を巻くのは、何となく直感で、左岸より右岸の方が楽そうな気がした。
比較したわけではないが、獣道が幾つもあって、簡単に巻けた。
巻いてすぐ奥二俣。

こちら左沢の様子。CS滝の上部にも5mそこそこと思われる滝がある。
水流が消えてからだいぶ長いんだろうな。

向かう右沢には早速、滑滝。10m以上はあるか。
傾斜緩く簡単で、左側を登って行ける。

また滑滝。結構大きい。20m程度はありそうか。水流左から右へと直登可能。
こいつもヌメるが、要所には必ず良いホールドがいて安心して登れる。

まだまだ滑滝が続く。これも水流を突破。

登り終えて振り返れば、黒金山と思われる山が遠くに見えている。結構登ってきたんだなと。

かなり水量も減ってきた。

そして、ここを最後に登った先は本当に水流が少なくなる。
ここで沢装備を解除して登山靴に履き替える。
すぐ右の斜面に取り付く。藪や倒木も全く煩い感じが無くて、若干標高を上げながら歩きやすい所を狙って好きに歩ける。
目立つピンクテープの新しいものが2つほどあった。
しかし、どうもそのまま上へどんどん行ってしまうようなので、こちらは無視。
そのまま適当に獣道をトラバース続けること20分程度で登山道へ合流。



登山道では遅咲きのシャクナゲがいくつかあったり、新芽の生命力を感じる様子に癒された。
流石に今更、木賊山や甲武信岳に登ったところで特に何の達成感も無いので、戸渡尾根を下る。

徳ちゃん新道は3月に行ったばかりなので、今回は近丸新道から珪石作業跡を探索しに行く。
尾根途中にあるが、分かりやすくロープがあり先を見に行く。

古いエンジンや廃材などが転がっていた。小屋はだいぶ前に倒壊しているらしい。
小屋から先では少し崩れていて行きにくそうだったので、ここで引き返す。
事前の調査不足で、徳ちゃん新道側の斜面には、三富鉱山があって、そちらはもっと魅力的であったことを知る・・・。
またヌク沢なり遡行後に訪問しようか。
珪石が散らばる登山道をどんどん下る。

近丸新道には古い道標があって萌える。
そして、ヌク沢を渡渉。
渡渉という程、今日は水量がなくて左岸に渡れる。
ロッコ道跡は覚えていたが、この小屋は見た記憶が無い。

どうやら火薬保管庫らしい。
他にもこの山域には軌道敷跡があるので、探索したい。

所々は保存状態の良い箇所あり、枕木も見られた。
沢を横切る際は所々崩れている場所はあるが、問題なく登山口へ。

結果論であるが、だいぶ余裕があった。
特に、飯盛沢付近にあった滑滝で遊んでいても良かった。
鶏冠谷右俣の楽しさは、逆くの字滝、2つの大滝の見物、そして、大滝下で終了するには余りに惜しい怒涛の滑滝。
ガイド本にあった、『右沢はホールド乏しい厳しい滑滝登攀が続く』というのは異論あり。
逆くの字滝辺りが普通に登れるなら快適に登れるはず。
魚留ノ滝や大滝の登攀をしない限り、単独で遡行に問題なく、十分楽しめる沢に感じた。

  • コースタイム

西沢渓谷駐車場(9:25) → 鶏冠谷出合(9:55) → 魚留ノ滝(10:10) → 逆くの字滝(11:10) → 二股(11:35) → 30m滝(12:00) → 支流滝(12:55) → 奥二俣(13:50) → 遡行終了点(14:35) → 登山道(15:05) → 徳ちゃん・近丸新道分岐(15:20) → 珪石作業跡(15:40) → ヌク沢(16:10) → 近丸新道登山口(16:40) → 西沢渓谷駐車場(17:00)

峰谷川 坊主谷

奥多摩にある坊主谷へ。初級者でも可能な沢。
おそらく直近の入渓点の駐車スペースには車が無かったので、誰もいないだろう。
車横付けで入渓。

薄暗く、堰堤がまずは立ちはだかる。
緩い癒しな様相。

まずは取るに足らない小滝で遊ぶ。
最初の連瀑帯はこのCS滝から。

水流の右を登った。右の岩が少し脆くて左足をCSにハイステップとウォーミングアップには良い。

この滝は左にバンドがあるので楽に通過できるが、あえて水流左を登った。

これは右からサクッと。すぐ上にも滝が見えている。

右から割と容易に登れる。
これを越えるとしばらく平穏。

それにしても苔が非常に綺麗だ。そして、赤い岩が目立つ。

また堰堤出現。左岸から明瞭な踏跡あり楽に越える。

この滝は4mくらいだが、幅広で綺麗。左から簡単。

中々綺麗で癒される。

これも倒木が無ければもっと綺麗なんだけど…。左水流を登る。

小さいけれど良い小滝。

少し倒木が気になる小滝を通過。左から。
ここを過ぎると、結構貫禄のある滝。7mらしい。多分、それ以上の高さがあると思う。


パッと見では巻きか?と思うが、良く見れば左が登れそう。
実際登るとホールド豊富でスタンスもガバ足と非常に快適♪
滝はその後も小さいが続く。

水流右から越える。

滑滝は小規模だが、悪くない。

この滝は立っているが、すぐ左から腕力全開で登った。普通はこんなことせず、水流攻めないと思う。

好みの沢かも、と思いながら快適に歩く。

この滑滝は特徴もあって好きだった。

大きくはないけれど、角度を変えて何枚も写真を撮ってしまう。

上から俯瞰。滑ったら楽しいかな…。
そして、この沢2つ目の連瀑帯が出てくる。

まずはこれ。5m程度だろうか。右岸から簡単に巻けるけれど、あえて右の水流を登った。

こちら2段目(7m)と3段目(8m)。これは私の力では無理と直感。

これが3段目。直下から。立っていて、私には登れそうな感じがしない。
次、4段目。ここがハイライト。

落差は結構あって12mあるそう。
釜は結構深くて腰まで浸かって右壁から登れるか取り付いて観察したが、落ち口に繋がるバンドトラバースが少し悪そう。
中間支点もあったし、2つほど灌木がいい所にあったので、ビレーヤーがいればと…。
負け惜しみを自分に言って納得させて、右岸から大人しく巻きに入る。
だが、これが結構大きく巻いてしまい、4段目すぐの岩を登ってもいけそうだったので少し心配になってしまった。
でも結果的には巻きとしてはそれが正解だったようで、踏跡は2つあるようだった。

5段目(5m)俯瞰。ここから若干急だが下りられた。古い残置ロープが下がっていたが無くてもまぁ何とか。
場合によっては懸垂が必要かもなぁと思った…。
登り返しなどまっぴらなので、沢に復帰する前に良く観察した。
見立て通りに右を小さく越える。でも、水流間近も登れそうな気がした。
ここから先は危険な所は全く無い。

小さいゴルジュでまた癒される。
割とすぐに中ノ谷出合。

ワサビ田の跡があって驚く。
その後もそれらしき跡がある。

5mの綺麗な滝。素敵♪

沢歩きがしばらく続くが、これも悪くない。

これも4m程。
ワサビ田跡が本当に多くなってくる。

右手に取水パイプが伸びているが見えてくると、間もなく取水槽。
この滝は、ほぼど真ん中を直上。

シダノ沢も分けて、坊主小屋沢に。ドラム缶が転がっていた。
いよいよ水が少なくなる。最後の二俣は右へ。

ここまで来ると、土を歩いているような。藪漕ぎ皆無で登山道に出る。

ここが終了点。虫が煩くて沢装備を解く気にならならい上に、踏むのに値するピークも無いと思い、さっさと浅間尾根を下山。
てっきり植林ばかりと思っていたが、悪くない。

モノレールはこれから延長するのか。途中だけ一部あった。

浅間神社。特筆すべき点は無いので、休み無しで下る。

さっきの取水槽からここまで伸びているんだろうか。
ここからは尾根でショートカット。
踏跡はばっちり。目印も割と豊富で大して登山道と変わりなし。

最後近くなると木材運搬用のケーブルかな、林道まであった。
地形図では林道直近は岩記号があるが、沢靴だと少しズリズリするところはあるが、全く危険なくそれらしい様子なく林道に降りる。

資材置場になっているところに出た。
詰めの熱気がまだ抜けず、滝記号のあるすぐ直近の滝だけをクールダウンがてら見に行く。

やはり水の中は気持ちがいい♪

4〜5m程度と小さいが水量豊富で良いと思う。
林道歩きは10分そこそこで入渓点へ戻った。
今回の坊主谷は登れる滝も多くて、詰めも下山も楽で満足♪
主要な山に突き上げるわけではないので、あえて言えばそれだけがマイナスかも。
赤い岩と苔が印象的にも残ったし、行って良かったと本当に思える沢。

  • コースタイム

入渓点(10:35) → CS滝(10:55) → 見栄えする7m滝(11:30) → 上部連瀑帯2段目(12:10) → 中ノ谷(12:50) → 取水槽(13:40) → シダノ沢分岐(13:50) → 登山道(14:20) → 浅間神社(15:00) → 林道(15:30) → おまけ滝(15:35) → 入渓点(15:50着)

シダクラ沢

体調優れず、超緩めのシダクラ沢のチョイス。
入渓はシダクラ橋を渡ってすぐ。少し離れた東の所に駐車できた。

山の神らしき祠があって、そこから沢に下りる。
さっそく、一つ目の滝が見えている。


かなり水はかぶるが、良い感じの4m程度で登れる滝。
登らなくても右岸から普通に道がついているのだが。

次は、上段が堰堤チックな5m程度の滝。
ここは釜がそこそこ深い。左から巻いてしまうが、直登も簡単だと確信。


その次のこの滝も緩い。5mあるか?左から少し水を浴びて登る。

取水堰堤を越える。

小滝は悪くない。

これも上下で5mあるか?


小さい釜を持った滝はあるが、滝自体も小さいし緩い。
そして、この沢一番の滝が出る。


倒木が煩くて質を落としている。
登るのは容易で左がほぼ階段状になっている。
ちょいちょい倒木はあったが、やっぱり多いように感じる。

この滝も倒木がなければ、すっきりして快適なのだけれど。

こいつも…。左から何にも考えずに超える。


この小滝は割と綺麗。深くえぐれていて特徴あるし。

小さい滝しかない。
そして、一際目を惹く大岩の滝。


滝は容易だが、岩の方が気になる。

まだ小さい滝はあった。

巨木近くの二俣。右の沢はこんな様子。
左を目指す。

間もなくガレた部分を登っていくとまた分岐。
右がまだ水があったので行ってみるが、大岩のところですぐに涸れてしまう。
左の尾根に適当に取りついて詰めようとするが、途中で岩壁に阻まれそうになったので、左の沢を越えて、危険の無い尾根に復帰。

少し前からガスってきて、どうにも。
倒木だらけでないのが幸い。
まぁ、危険の無さそうな緩めの尾根に乗っているので、ゆっくり登る。

しばらく行ったら、アセビの広場なる場所に出た。ベンチも標識もある。
登山道が無いはずなので、少し驚いた。
山道は続いており、一般登山道とさして変わらない道であったので、楽々惣岳山へ。

展望もなくさっさと先へ。
一応、御前山も踏んで下山するコースを取る。


虫が発生してまとわりついてきて、ここでもゆっくりできず。
避難小屋経由で下山する。

とても立派。水場があったので、ここで沢装備を解いて登山靴に履き替える。

さて、カラマツの広場辺りからの尾根でショートカットで下山を試みる。
踏跡は殆ど無いが、特別注意が必要な所は無い。
植林になってからの最後林道に下りる所だけが少し急。

この巨木の少し上の砂防堰堤みたいなのがあるところから出てきた。

林道歩きは退屈なので、花を撮る。
栃寄沢の道を途中から辿る。
ゴハンギョウの滝は崩れているそうで、立ち入りが禁止されていたが、そんな様子は感じなかった。
もうそちらは割愛して、栃寄大滝のみ回収。

相変わらず素敵な隠滝ともいうべき滝。
微妙な霧雨が当たるが、再度林道へ。

見覚えある場所。
ここからは車道歩きで駐車地点を目指す。

境橋から下ってきた方向を見る。
どれがどの山か大して興味が無い…。

さて今回は、沢の内容より、詰めの方が圧倒的に面倒な沢であった。
初心者向けであることに疑いの余地は無いが、初めての沢では行きたくない沢だと思う。

  • コースタイム

駐車地点(11:05) → シダクラ橋(11:15) → F1(11:30) → 取水堰堤(11:45) → 大滝(12:10) → 大岩の滝(13:05) → 巨木の二俣(13:20) → アセビの広場(14:50) → 惣岳山(15:15) → 御前山(15:30) → 避難小屋(15:40) → カラマツの広場(16:15) → 林道(16:40) → 栃寄大滝(17:00) → 境橋(17:40) → 駐車地点(17:50)

訃報

非常にショックな出来事があった。
滝の写真や沢の記録をよく拝見していたホームページ『その空の下で。。。』の開設者、ひろたさんが5月に亡くなっていたようだ。
自身での遡行図の記載や、読んでいて臨場感や感情も含めて詳細な記録は素晴らしいと思っていた。
遡行図持たずに入川谷につい最近行ったのも、そんな影響が大きかったのかもしれない。
レベルは全く違えども、同じように主体性をもって沢登りをしていきたいと思う。

入川谷

今日は沢の歩行・登攀技術より、高巻きとルート取りの経験値アップを図る。
奥多摩にある入川谷。
今回は25000地図のみで遡行図は持たず臨んだ。
石材工場から先の林道途中で駐車して、5分程で終点へ。

ここから遡行開始。焚火の跡があって、キャンプするには適地に違いない。
すぐに、トバの倉骨というゴルジュがあるが、左岸の崩落で土砂や倒木で見るも無残な様相となっていた。

復活することは数年はないだろう。

でも、すぐ上は綺麗な様子で癒される。
ここからしばらく平凡な歩きで堰堤を越える。

これを左から越えて、その後もいくつか。
2つ目で伏流となり水は消えて、退屈な沢型歩きがしばらく続く。
いつになったら水流復活するのか心配になってきた頃にやっと。
復活してすぐに布滝が支流にかかるのが少し奥に見えた。


落差20mくらいか。無駄ではなかったと思えた。
結構、魚影が見られ…、まさかの手づかみで捕獲。

15cm程度と小ぶりですぐにリリース。

小滝で遊びながら進む。

かなり立派な橋の仕事道が横切る。ここでも焚火跡があった。

3m程度と小さいが綺麗な滝。

外道滝。ネーミングが何とも。
すぐ上は堰堤でどちらも左岸から巻く。

お次は銚子滝。これも登るのは微妙だ。
水線右を登れなくもないかも。
さっさと左岸から適当に巻いた。
そして、いよいよこの沢のハイライト。

速滝の下段が落ちている。
右壁の凹状を登っていけばいけるだろうが、落石が多数落ちており、脆いことは明白。

中々の存在感の滝。

見上げると緑も綺麗だった。
観賞に満足して右岸から巻いて上段へ。

素晴らしい滝。


何枚も写真を撮ってしばし滞在。
速滝上段も観賞の滝で少し戻って高巻き開始。
少し岩っぽいところを乗越していくと、虎ロープのあるスラブに出た。

年期が入って色褪せているし、信用には全く足らない。
下降はともかく、登るだけならば沢靴でも特に問題ないレベル。
後ろを振り返ると景色も良い。

その後のやや下り目のトラバースの方が、どちらかと言えば嫌だった。
落ち口への復帰も危険な感じはあまりしない。
降りた所からすぐ上に残置スリングがあるのに後で気づいた。

至って穏やかだが、小滝の数の割に倒木も少し気になってくる。
820mの二俣で、どちらも水流が同じくらいだったので、試しに左に入った。

収穫はこのくらいの10m足らずの滝くらい。
大人しくそのまま右を選択しておけばよかったか…。
言い訳だが、倒木がいくつか見えたので嫌だと思ってしまったので。
少し上で仕事道があり、それを利用して復帰。
ここで終了としてもいいが、先の記録は見た記憶が無いので行ってみる。
しばらくは水流もあるものの、割とすぐに無くなり、倒木くぐりに忙しいところが出てくる。

目ぼしいのはこれくらい。巨岩の下を水流が流れるのか?
岩屋みたいになっていた。
左から巻いて少しすると涸滝。

まぁ、4mくらいかな。簡単。
この先はより増して倒木に加えてボサも被るところが出てきて最早詰めあがるしかないと思う。

ここで登山靴に履き替える。
一応、川乗山まで行きたいので、1240mの舟井戸の北にある分岐の間に出るようにコース取り。
植林地帯を登り、狙った通りに登山道へ。

僅か10分程度の登りでも暑くて萎えたので、ベンチで一息。

日差しのキツイ中、一応の目標としていた川乗山。
西側は少し開けているが、あまり山は分からない。
軽食取りつつ、地図チェックして下山にかかる。
イカー利用ならば、海老小屋山から南東に伸びている尾根が最有力だろうと思う。

曲ヶ谷北峰からどんどん下る。街も遠くに見えた。
当たり前だが、一般道なので、海老小屋山までは楽々。

少しは来る人がいるのかな。
ここからは間違えないよう注意して下る。
植林が殆どだが、若干急なところもある。
あまり変わり映えのしない尾根道。
踏跡はあるのかないのか微妙であるが、外すような感じではない。
931mピーク前の鞍部から。
この先、平成24年間伐実施の標識があった。
なので、尾根左がすっきり。
再度、以前と同じような植林地帯。

841mピークにはこれだけ。
750mまで下ると植林されていない所に出る。

ようやく少し景色が見られて良かった。

巨木が目印。振り返った写真。ここから下りてきた。
草地の右か左か迷ったが、左も植林だし、最後で右の尾根に引き込まれないようにと左を選んだが、これは間違いだったかも。
結局、草地の終点でトラバースして尾根に復帰できた。

尾根の基部も近くなってきた頃、931mピーク先で見た標識と同じものを見る。
こちらはさっきより少し前。
植林にうんざりしてやっと尾根基部に降り立つ。
最後は石畳で安心。

石材工場の敷地内みたいな感じなので、さっさと戻る。
駐車地点まで5分程度で戻れた。
入川谷は、速滝の巻きだけに集中した沢だと思う。
目ぼしい滝は、登れない・困難なものばかりで、巻きの2級の沢ということか。
今まで滝の撮影で高巻きは結構してきたので、この程度ならば不安も無かったのかもしれない。
下降の地図読みの方がむしろ緊張したように思う。
でも、枝尾根も殆ど分かりにくいところはないし、簡単な方だったのかも…。
経験を積むのみ!

  • コースタイム

入渓点(10:50発) → 布滝(11:30) → 3m滝(11:50) → 外道滝(12:05) → 銚子滝(12:15) → 速滝(12:25〜12:45) → 820m二俣(13:20) → 仕事道(13:40) → 岩屋(14:00) → 涸滝4m(14:15) → 1130m沢離脱地点(14:30) → 登山道(14:40) → 川乗山(14:55) → 曲ヶ谷北峰(15:10) → 海老小屋山(15:35) → 841mピーク(16:05) → 伐採地(16:20) → 尾根基部(16:50) → 駐車地点(16:55着)

勘七沢

丹沢でも人気の勘七沢。
殆どリサーチしていないで向かったので、アプローチは表丹沢県民の森から。
やれやれなゲートが立ちふさがる。

勘七橋から入って沢を歩いていく。

堰堤は左側から巻く。
林道が並走し横切るのだが、一応折角なので。

またすぐ堰堤。これも左から越える。
沢を分けてすぐに勘七沢F1。

結構綺麗な滝。7mらしい。
左を登る。外傾スタンスだが、さして難しいわけではなく、残置も触ることなかった。

ちょっとした小滝も。
すぐにF2。

右側の看板付近を通過して越える。簡単。
すぐ上に堰堤。

次、F3。

右側からへつって越えた。釜は深くドボンしたらカメラはアウトだ。
左の乾いた壁の方が快適そうだった。
続いてF4。

一見すると上段はとても高巻きしなければならないような印象だが、右側にルンゼがあり、これも楽。

落ち口を見下ろす。
堰堤がいくつもあって少し萎える。
滝番号がついたのはこのF5で最後のよう。


立っているので高度感はあるかもしれない。
下から見る程度では、全く難しそうに感じず、一つ目のボルトまで登ってみた。
こんなに立派な中間支点見たことなかった。
しかし、やはり後半でスリップしたら、この高さと下地では目も当てられないので、直登はやめた。
連瀑帯入口の滝。

小さいゴルジュが出てくる。

これが地形図にも乗っている滝のはず。
小さいので特に考えず登れる。

そしてすぐ上に堰堤ミックスの滝。
何とも悲しい有様。
上は小滝が2つほどか。


いつの間にかあっさり水流が無くなる。

と思ったら、僅かに復活。
いい加減に飽きて、1260m付近で登山靴に履き替え、左の尾根に乗る。

ヒルが1匹付いていたが、沢用タイツに厚い靴下にスパッツと下から入れる要素は無い。
いよいよ稜線が近くなると展望も後ろに。

山沿いは厚い雲だが、低い所や市街地は晴れているようだ。
踏跡も何だかあるし、藪が酷いわけでもなく、楽々登山道と合流。

小休止。このツツジは先の小丸辺りからも見えてよく目立った。

金冷し。塔ノ岳は今回はパス。
沢の中で仕事の電話が何度もあって、時間を取られ、だいぶペースが落ちてしまい、時間切れという感じ。

高速道路みたいな登山道を鍋割山へと向かう。小丸分岐から下山はできないらしい。

蛭ヶ岳丹沢山辺りはいまいち展望が良くない。
代わりにというわけではないが、花の写真を多く撮る。


シロヤシオは今年も見られなかった。

さて、鍋割山。山荘の名物である鍋焼うどん、いつか食べたい。

天気が回復するでもなく、雨が落ちることもなく…。
時間もそこそこなので、さっさと下山。

この花に、また来るといいと言われている気がした。

後沢乗越。ここから稜線離れて下山。

アザミだらけであまり写真映えしない。よく分からない植物。

あとは大体お察しの通りの植林地帯。

ミズヒ沢出合、二俣まで来た。ミズヒ大滝もまた来るとしよう。
ここから林道歩きを黙々とこなしていく。

見覚えある入渓点付近。

偉大な先人の像の裏から勘七橋へ向かう。

駐車場に着いた頃には車も自分以外1台しかなくなっていた。
今回の勘七沢は大滝を登らずして遡行した気分になれないので、誰かビレーだけでもしてくれたらと思う。
人気の沢だが、さすがに平日のこの時間、誰にも沢内では会わなかった。
色々と時間制約があるので、ここ最近いつも出発が遅れている。
ヘッドランプのお世話にならない程度の時間で下山することから逆算しているためだが…。
1日フルに使えるのなら、選べば十分1日2本できるかと思う。

  • コースタイム

表丹沢県民の森(11:00発) → 二俣(11:15) → F1(11:30) → F2(11:40) → F3(11:55) → F4(12:05) → F5(12:40) → 5m滝・堰堤(13:10) → 1260m付近・沢型離脱(13:50) → 金冷し(14:50) → 小丸分岐(15:05) → 鍋割山(15:25) → 後沢乗越(15:50) → 林道(16:05) → 二俣(16:20) → 表丹沢県民の森(16:30着)