遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

塩山 甲武信岳

家業の切羽詰まった感も薄れ、折り返しとなり、若干の余裕を得る。

朝の仕事後、ここぞとばかりに気晴らしに向かう。

目標は塩山(1999m)。

秩父の地図を見る度に気になっていた。主縦走路から外れており、年間、何人が訪れるのだろう。

笛吹川東沢→釜ノ沢→西俣→塩山→両門ノ頭→甲武信岳という予定。

長丁場になるので、鈍りに鈍った足には非常に強硬策といえる。夜行下山は必至。

加えて、最高気温も更新しようかという日に当たるなんて・・・。

さて、西沢渓谷の駐車場は平日なので、非常に少ない。

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いつも同様に、花の写真を撮りながら向かう。

f:id:Argon:20210806130901j:plainここまで快晴だと清々しい。河原歩きでの照り返しに覚悟する。

東沢は過去に歩いているが、今回は気ままに写真をゆっくり撮れる。

旧登山道の名残は序盤しっかり残っており、普通の登山道とさほど変わらない。

f:id:Argon:20210806130905j:plainイワタバコ。これ以外に何が出てくるか。

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右岸をトラバースしている。滝を見る。

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何のレリーフでしょうか。

ホラの貝ゴルジュは死亡事故があったので、警告多数。

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ホラの貝ゴルジュ。ウェットスーツ無しでは、とても挑む気にならない。

今日のような盛夏でも、中は冷気が籠っていることだろう。

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上からも覗いてみる。

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寒さに耐えられるかしら・・・。でも、楽しそう。いつかここだけでも。

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古い標識発見。手間にも朽ちたものがあった。

その先、いつの間にか沢に下りたら、山の神も通過していたようだ。

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洞門。標識がかかっていた。内部を通過してみる。

ボルダリングできそうか、右の大岩が気になる。

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抜けた先にも、大きな岩。これも遊べそうだ。

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ノリウツギとしては木が大きいので花が目立つ。たわわに。

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乙女ノ沢。アイスならば・・・?

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東のナメ沢が圧巻。下部を少し登ってみたが、ここはクライミングシューズが間違いない。

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暑いが水色が綺麗で癒される。

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太陽がギラギラ。これぞ、盛夏。

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西のナメ沢ではない、もう一つ手前の沢。

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こちらが西のナメ沢だった。傾斜は緩いがどうでしょうか。

これは、一応登りたいと思っている沢。

先行者パーティーを追い越す。

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折角なので、滝の左を登ってみる。滑りそうで緊張した。

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釜ノ沢出合には、赤いペンキで記載あり。すぐ上にはこのプレート。

そして、見所。

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魚留滝。NDフィルター持ってきたので試す。明暗がきつくて難しい。

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こちらの写真の方が見栄えがいい。季節感満点だ。

靴に入った砂利を取って休憩。

左から越えて・・・。

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上部も滑。乾いた右側が安心して登っていける。

まだまだ、ここからも。

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千畳ノナメ。悪くない。

どうしても、去年の沢上谷と比較すると可哀そうだが、十分に良い。

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ラバー靴でも乾いたところか、水流を行けば大丈夫。

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三段滝と標識があった気がする。左が楽だが、右も行けそう。

ドボンは御免なので、大人しく左を行く。

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シモツケソウが巻き途中には多かった。

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野猿滝。頑張れば、左行けるかも。ここも大人しく、左岸巻き。

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花に癒されつつ。

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東沢の白眉、両門ノ滝。西俣と東俣を分ける。

この空間を堪能する。

行先は、西俣。事前情報見てこなかったので、どちらから巻こうか思案。

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滝の左は傾斜がきつそうだったので、東俣の滝上から適当に巻いた。

残置紐があったが、適当に下りられる。

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雰囲気が違う。苔でぬめっていて、水流の岩が茶色く成分の影響か美しい感じを受けない。

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左を歩いていると、残置ピトン発見。

濡れるだけだが、確かに滑りやすいから確保があってもいいのかも・・・。

滑が数十m続いて、5mほどの滑滝。

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滑だけれど、余り惹かれない。

そろそろ、塩山を左に気にしながら、どこから行こうか・・・。

岩記号の右(北)の沢地形が本命。

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ここがそれ。傾斜も大したことはないし、右に余裕で逃げられる様子。

樹林も密度は許容範囲で悪くない。ここを登ることに決定。

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西俣は上部の方が綺麗に見えた。逃がした魚は大きい的な・・・?

一応、この支流で水を補給しておく。

下部は多少倒木が気になるが、上の方は間伐されているかのような状態だし、いい雰囲気。でも、シカの糞があちこちに散見され、先ほど汲んだ水は余り生で飲みたくないかも・・・。保険で。

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これはしてやったり。塩山直下まで藪は皆無だった。

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お目当て、塩山の山頂。

シャクナゲの密藪で、これまぁ何とも。

最高点付近を藪漕ぎしてみる。

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これは、『激藪の隙間より』のS.K氏のものだ。いいものを見つけられた。

事前情報は今回仕入れていないので、主稜線までどうでしょうか。

さて、ここからが大変だった・・・。

密藪もこの辺だけと思いきや、屈強なシャクナゲ藪が立ちはだかる。

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2~3分ほど先の場所から、国師岳辺りがよく見えた。

手前から、信州尾根、石塔尾根、天狗尾根でしょうか。

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さて、行きますか。正面突破です。

体をシャクナゲの間に滑り込ませ、枝に乗り、かき分け・・・。

しかし、早速、藪で溺れかける。枝に乗って進む感じで、地に着かない場所も。

沢歩き最中は少しあった風が全く感じられない上、日まで照るので暑くてたまらない。

余りに進捗よろしくないので、東側のシャクナゲが薄そうな方へ避難。

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これはいい。稜線上より、遥かにましだ。

獣道も薄っすらとあり、これを最大限利用することにする。

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ザレの手間にあったマスタケ。群生していたのが、緑の中でひときわ目を惹いた。

1950m程度まで進むのに結構な労力を要した。

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稜線に再度乗るも、変わらぬ景色。

マシな場所もあるだけに、ルート取りが難しい。

稜線の西寄りを行ったり、復帰したり、右往左往・・・。

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ふと、足元に何か飛び出してくる。カエル!こんなところにいるのか。

ヤマアカガエルと思われるが、どうなんでしょう。

最早、左右どこを歩いても、大差無い。

稜線以外のシャクナゲ密度が低い場所を進むしかない。

いよいよ上部になると、藪が少なく、段違いに歩きやすくなる。古い赤テープも発見。

獣道で適当に縦走路に乗り上げることができた。

逆ルートの場合は、尾根が最初ばらけているので、少々分かり難い印象。

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本当に、天国のような道に感じる。

さて、下山がまだまだ長いし、甲武信岳までアップダウンも少々ある・・・。

両門ノ頭の展望地まで行ってゆっくりすることに。

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やっと富士山が見える! やっぱり、嬉しい。

登ってきた塩山尾根も眼下に。すっきりした綺麗な尾根に見えるのに、あのシャクナゲ藪はちょっと想像つかない。

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ミヤマシャジンでしょうか。これまたご褒美。

藪漕ぎのお蔭で、ゴミだらけなので、休憩しつつ処理する。

縦走路は冬にしか歩いたことがないが、この時期も良い。

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ハクサンシャクナゲの遅咲きがまだ残っていた。

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ベニテングタケ。結構な頻度でお目にかかる。

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やっと富士見。

また水師まで少し下って、登る・・・。疲れる。

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でも、来て良かった。足に優しい道に加え、とにかく苔の絨毯がたまらない。

毛木平からの道を左から合わせて、最後の登りへ。

展望地がここまでもいくつか。

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あともう少し。岩場が夕焼け。

やっと、到着。

夕暮れの景色をじっくり楽しむ。

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浅間山四阿山の稜線。いい焼け具合。

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御座山も負けていない。

そちらに目を奪われているうちに、夕焼けの富士山を撮り損なってしまった。

完全に日も落ちたので、いよいよ下山。微風で涼しくて助かる。

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空の色が変わっていくのに思わず歩が止まる。

甲武信小屋はひっそりとしていた。さて、最後の核心、木賊山への登り・・・。

途中のザレ場で、恐らく最後の景色を楽しむ。

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甲武信岳のシルエット。三角錐

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金峰山もシルエットでよく分かる。

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富士山も空の焼けとよく映える。

日頃の溜まった毒素が浄化されていくかのよう・・・。

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木賊山。標柱は刷新されたようだ。

ずっと長い間、私はこれが一等三角点と思い込んでいたが、三等三角点だったんですね。点名『破風』。しかと覚えました。

水をケチっていたが、この涼しさなら持ちそう。

予定では、鶏冠山山頂で日没を迎える感覚だったので、2時間遅れくらい。

流石に、余り遅くなっても困るので、ヘッドライトを装着して、ぼちぼちと無難に戸渡尾根を下る。

岩がガラガラしていて、割と気を遣う。

一ヶ所、富士山が見えたのに慰められた。中腹にも明かりが見えた。

途中で、テント張っている方がいらした。休んでいる所、申し訳ないです・・・。

徳ちゃん新道分岐で、再度休憩。

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高度が落ちて、気温も上がって暑くて困る。

ここからも意外と長いんだよね。

運動不足の体にはとっても堪えて、2回ほど小休止を挟んだ。

蛾が光に寄ってきて、何度顔に直撃したか・・・。休憩中はお祭りのように乱舞。

林道歩きでは、途中、ヌク沢で水浴び。

そして、星を見ながらこなした。

充実の一日でした。

もう少しハードな山行も出来るように精進します。

 

  • コースタイム

西沢渓谷駐車場(9:25) → 鶏冠谷出合(9:55) → ホラ貝のゴルジュ(10:15) → 洞門(10:40) → 乙女ノ沢(11:00) → 東ノナメ沢(11:15) → 西ノナメ沢(11:35) → 魚留滝(12:10) → 野猿ノ滝(12:35) → 両門ノ滝(13:00) → 西俣滝上(13:20) →  支流取付(13:30) → 塩山(14:25) → 縦走路(16:30) → 両門ノ頭(16:50) → 富士見(17:25) → 水師(17:55) → 甲武信岳(18:25-18:50) → 木賊山(19:15) → 徳ちゃん新道分岐(20:15) → 西沢山荘(21:40) → 西沢渓谷駐車場(22:10)

塩山・両門ノ頭・富士見・水師・甲武信ヶ岳・木賊山 / Argonさんの甲武信ヶ岳木賊山(山梨県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

瑞牆山 飯森山 鷹見岩

たまには山に行って気分転換したい。

そう毎日思いつつ、既に7月に入る。

シャクナゲを愛でること、未踏ピーク回収のため、奥秩父に行こうと思う。

おっと、小川山林道のゲート閉まっている。

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平地では曇りだったが、こちらはしっかり雨。弱いのがまだ幸い。

予定では、カサメリ沢を遡行して、松ネッコから小川山を繋げて適当に周回しようと思っていたが・・・。雨のシャクナゲ藪漕ぎは、流石に気が進まない。

不動沢の登山道を利用しての周回に切り替える。

さて、傘を差して出発。風が少しあるが、雨具を着るよりマシ。

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林道から登山道へ。緑がしっとり美しい。

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不動沢のエリアはクライミングでは来たことがない。

岩小屋ルーフや、屏風岩エンペラータワーを右手に見る。

クラックはド素人なので、こちらはやっぱり中々・・・。

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沢沿いの橋は良く滑るので注意しながら。

思ったより、増水していないので楽々。

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サラサドウダンの花は既に散って、地面で見るばかりだ。

何度か沢を渡るが、特別問題なし。

不動岩を左に見る。どうにもスラブやクラックなので、私は余り惹かれない。

そして、お待ちかねの・・・。

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不動滝。通常、水量乏しいのだろうが、今日は十分だ。

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悪くない。NDフィルター持ってこなかったのは失敗。

そして、霧雨で条件は更に悪い。

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ミヤマカラマツですか?

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ミヤマバイケイソウかな。開化はまだ先。

ちょこちょこ、花・植物に癒される。

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それに、このボルダー、結構大きい。5mくらいありそう。

近くで観察していないが、左のボルダー、チョーク付いているような気がした。

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登りがちょっときつくなる箇所は、ししくい坂というらしい。

たまに現れる岩を見ながら。シャクナゲの花は僅かに遠目に見るのみ。

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登山道から見えたCS滝に近づいてみる。7mくらい?

この先の、王冠岩かな?には、上からロープが下がっていた。

ルートあるんですね。しかし、アプローチ大変。私は、まず行かないだろうな。

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この標識で向きが急に変わる。

左、小川山とあるが、こっちも道があるんでしょうか。

このルートだったら、大双里沢の方が魅力的に感じる。

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ぼちぼち登りをこなす。脚力の衰え甚だしく、フーフー喘ぎながら。

傘が木にたまに引っ掛かるが、左右持ち替えながら進む。

やっと、山頂直下のコルに出る。何度か来ているはずだが、全く記憶に無い。

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ゴゼンタチバナは雨で嬉しそうに見えた。緑が濃い。

鎖や梯子をちょいとこなし、瑞牆山の頂へ立つ。

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何と、予想外に富士山が見えた。ガスで何にも見えないのは覚悟していた。

これはラッキー。いや、ここだけ雨の中登ってきたので、外れくじを引いたか・・・?

八ヶ岳は完全にアウトだったので、ギリギリという印象だ。

風はそれなりに吹いており、濡れて寒い。

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金峰山もよく見える。左は、鋸岩とか天鳥岩とか・・・、らしい。

その稜線を向かうことにしてきたが、道の様子はどんなものか。

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山頂には花が幾つかあったが、風で揺れて全く話にならない。
蔭にあったツマトリソウだけ。この花は好きなので嬉しい。

先へ行くにあたり、岩小屋で雨具を着て装備を整える。

傘の固定が上手くいかず、この後、何度も枝に引っ掛かりストレスとなった・・・。

さて、頂上直下の梯子を下りた場所から、そのまま下るような明瞭な踏跡があるので、そこを行く。

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イワカガミがここだけあった。今回、花はここにだけ見られた。

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写真を撮りながら・・・。

道は予想外に良い。踏跡は明瞭だし、目印は迷いようがないほどだった。

固定ロープもある。

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良い雰囲気。これは良い。

岩の隙間に落ちないようにする箇所は僅かにあったが、普通の登山道と同じだ。

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途中、ケーブルが横切る。何の目的?

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小川山から大日岩の中間地点が近くなるところが、これまた良かった。

見入ってしまう。

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そして、登山道へ飛び出す。丁度、この標識がある。

ここも一度歩いているが、記憶に無い。

大日岩に登って展望が良かったことは覚えているのだが。当時は足に物を言わせてガツガツ歩いていたので、そんなものか。

小雨が降ったり止んだりで、そのまま雨具で南下し八丁平を目指す。

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手前2つのピークが目標。右が飯盛山、左が鷹見岩。

4回は縦走路を利用しているのに、ああいうのが残ってしまう。

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瑞牆山、本峰もよく見える場所だった。西風そこそこで、帽子を飛ばされる。

標高が高ければ、アズマシャクナゲの遅咲きがまだまだあるだろうと思っていたのだが、ほぼ無い。

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八丁平。標識も苔むして、だいぶ年季が入って周囲に同化してきた。

飯森山へは、大日岩方面経由だと、無駄な登りが発生するので、北から攻めることにした。

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この辺も美しい緑の絨毯が広がる。ヒカゲノカズラ、良い。

途中から、獣道らしき踏跡を拾って東尾根を目指す。

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倒木が多少ある。間伐も入っているみたいで、割とまばら。

山頂直下は適当に上がれる。

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飯森山、到着。山名事典を参照すると、飯盛山でもいいらしい。

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山頂の様子。展望はあるはず無く。逆にあったら不自然だけれど。

小休止して、鷹見岩へ下る。これも何となく踏跡らしいのを辿って。

登山道に出ると一級の道だと痛感する。

鷹見岩分岐より僅かに西に出た。そこからの登りは僅かなのに、鈍った足には疲れた。

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当然、雨で直下は濡れているが、鎖があって安心。

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さぁ、来た! 三等三角点、『高見』。

最後の展望地になるだろうから、ここでしばし休憩。

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富士山より金峰山の五丈岩を見る方が多い。家業の休憩時にも探してしまう。

やっぱり、金峰山、素敵。

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チョキを魅力的に攻略するにはどうしようか悩む。

八幡尾根はシャクナゲ藪に苛められた経験があるので、うーん・・・。

まぁ、老後の楽しみでもいいかな。

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ハコネコメツツジでしょうか。

周囲にはたくさん。

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タカネニガナでしょうか。先ほど、瑞牆山の山頂にも揺れていたような。

シャクナゲは、残念。皆無ではないが、ほぼ無いに等しい・・・。

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代わりといっては何だけれど、これも良い。花みたいだ。

一時、雨が止んでいたのも束の間、また降ってきたので、下山する。

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分岐までの、緑の濃淡は綺麗ですね。

もう用済みの下山。サクサクと下る。

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富士見平小屋。ビールののぼりに後ろ髪を引かれる思いだ。

余りに暑いので、雨具解除。下の方が雨の降りが少ないようだ。

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水場で水を持ち帰る。平成の名水百選になっているそうだ。

ブユらしき毒虫に腕をやられた・・・。

林道経由しながら、駐車地点へと進む。

林道など用無しと思いきや!

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割とシャクナゲがいい具合で花が付いている。

まぁ、ハクサンシャクナゲですからあるのでしょう。

再度、山道・歩道になってからも幾つも。

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こちらは見頃といってもいいいかも。

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夕方なので、写真を撮るのは難しいが、ちょくちょく。

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途中、アカマツの巨木。この大きさ、余り見ない。

終盤、沢沿いや湿地帯には・・・。

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クリンソウ

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少し早いけれど、開花しているものもあった。

いい収穫だ。

ボルダリングで来る時期と違う様子も見たくて、そのまま歩道を進む。

シカが何度も飛び跳ねる。芝生広場では4頭も。

キャンプは2~3組程度の入り。

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ウツギですね。これで花は本当に最後。

下山時、特に花には楽しませてもらった。

林道歩きも僅かで周回も完了。

脚力・体力低下は、言うまでも無く。

この程度の半日登山でしばらくリハビリしないと、膝などを壊しそうだ。

それ以前に、時間を捻出する方も困難で、必然的にそうなるかな・・・?

 

  • コースタイム

ゲート(12:35) → 不動滝(13:25) → 瑞牆山(14:25-14:35) → 登山道(15:30) → 飯森山(16:30) → 鷹見岩(16:45-17:05) → 富士見平小屋(17:35) → 芝生広場(18:40) → ゲート(19:00)

 

瑞牆山・飯森山・鷹見岩 / Argonさんの瑞牆山飯森山(山梨県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

下落の始まり・・・?

保有する米国株は、今週の引けでもそんなに含み益が変わらない。

ハイテク株主体のポートフォリオなので、必然的にそうなるのだろう。

巷では下落が深いとの見解もあるが、どうなることか。

さて、日経先物は結構下がっている。

日本株の先行きは、月曜かなり下がるみたいだが、どの程度でしょうか。

全面安に近いような感じなので、先行きは暫く暗いみたい。

保有する日本株は、長期保有してよいと思っている銘柄しかないので、含み損に仮になっても様子見でいいかな・・・。

まぁ、下がれば空売りで波に乗るだけ。

来週の明けが楽しみだ!!

奥千丈岳 夢の庭園

午後の空いた時間を利用して、花見ハイク。

去年、取りこぼしていた奥千丈岳。

ボルダリングのついでに偵察したら、どうも西の沢沿いに踏跡あることに気付く。

これならば、ヘッデンでいいから去年ついでに踏んでおいてもよかったか・・・?

さて、奥千丈岳。これは、尾根上の三角点で、山頂という感じはしない。

とても地味な存在だ。想像はつくが、実際はどうだろうか。

沢のやや上の駐車余地からスタートだ。

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古い方の橋。

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これを遡行する。

藪っぽいが、両岸に何となく踏跡がある。源流釣り師が入るのだろうか。

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沢山の花が迎えてくれる。コミヤマカタバミでしょうか。

沢靴ではないが、問題ない感じ。

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ミヤマバイケイソウかな。たくさん。

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そして、苔生しており、奥秩父の雰囲気十分。

しばらく登ると、雪が沢に僅かに残る。

適当に右岸メインで上がっていく。

徐々に水の流れも聞こえなくなる。

ちょっと藪っぽさはあるが、初級レベルで問題なし。

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稜線直下で振り返って。

奥千丈岳の北に出た。

3分程の南下で、奥千丈岳。

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三等三角点、点名『櫻』。櫻とはいかに・・・?

立派なピークなはずがなく、地図上の通りの様子だ。

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周囲を見回すと・・・。おや、達筆標識?

このピークにはこちらはよく似合う。

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さて、北奥千丈岳へ。

歩きやすい。たまーに倒木はあるが、処理もそこそこされている。

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ミツバオウレンですね。バイカオウレンとの違いも理解した。

途中、岩に稜線ルート、トラバースルートが記載されていた。

トラバースで・・・。

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2511m地点。特に何があるわけではない。

勾配も大したことが無いので、サクサクと。

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いよいよ、振り返ると、富士山登場。

今日は期待していなかったので、嬉しい。

シャクナゲはまだまだだけれど・・・。

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北奥千丈岳も近くなると、金峰山がいい感じだ。

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ここは、10年は前。大晦日に通過して以来か。しみじみ。

景色を堪能する。

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思ったより早く来てしまった。一応、国師岳にも行ってみるか。

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一等三角点。点名『國師岳』。

この山の格を落としているのが、川上牧丘林道であることは間違いない。

南面に展開される治山用の林道も複雑な気持ちだ。

先ほど歩いてきた道もそうだが、やはりこの山の素晴らしさはその豊かな針葉樹林、山深さだと思う。シャクナゲも加わればなお良し!

華やかさは金峰山に譲るとしても、好きな山だ。

いずれは、雨降山へとここを繋げよう。

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天狗岩。カメラでズームすると剣も良く視認できる。

ここは、いずれ・・・。構想はあるので、楽しみだ。

さて、もう下山するのみ。大弛峠へ進む。

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植物がどうしても気になる。ミツバオウレンの美しさよ。

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ヒメイチゲも捨てがたし。いずれも素敵だ。

僅かだが、無理を押して来て良かった。

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この時期では、芽吹いてから新緑展開中だ。

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さて・・・、あれ(川上牧丘林道)を行きますか・・・。

夢の庭園では、やはりシャクナゲは早かった。

大弛峠から、ぼちぼち林道を下る。

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ツツジの一種だと思うが、分からない。

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キバナノコマノツメ。これは、比較的、昔から知っている。

退屈な林道歩きも、これらのお蔭で楽しめた。

車に乗って、シャクナゲを楽しむ。

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さて、小川山のシャクナゲ藪もこれが迎えてくれるのならば、苦にならないだろう。

未踏区間である、大双里から小川山の区間を、いい時期に行きたいものだ。

 

  • コースタイム

やけやまはし(13:10) → 奥千丈岳(14:00) → 北奥千丈岳(14:35) → 国師岳(14:50) → 前国師岳(15:05) → 大弛峠(15:30) → 駐車地点(16:10)

 

奥千丈岳・北奥千丈岳・国師ヶ岳・前国師岳 / Argonさんの前国師岳奥千丈岳北奥千丈岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

小川山

午後から小川山へボルダリング

『黄泉』を今回も。

前回、取れたポケットがどういうわけか、キョンでしっくりこない。

靴がインスティンクトVSとなったせいではないはずだが・・・。

どうやら、正体の方がインスティンクトVSの場合はいいらしい。

花崗岩では、ミウラよりも踏めることは絶対的な差と確信した。

と、気が付いたのは指皮をゴッソリ捧げた後。

どちらでも、ポケットは触っているのだが、もう少し左上の箇所に入らない。

そして、同様の流れで、『ミダラ』へ。

全く繋がる気がしない。下部が出来ない。

これ、本当に初段なの!?という印象は変わらず。

精進します。

早川ボルダー

5時そこそこに、早川へボルダリング

K君は連絡すると寝ていたそうだ。

ゆっくりと岩を物色する。

  • 鋏(二段) 

これは・・・、少し触ってビビッて敗退!

河原の磨かれたつるつるの岩は、いきなり落ちたりするから・・・。負け惜しみ。

その後、鳥岩の近くの沢のボルダーを見学。

K君と合流して、宿題をやっつけにかかる。

  • ミサゴSD(初段?初/二段?) RP
  • 空(二段) RP
  • トビ(1級) 敗退!
  • ブラックカイト(1級) 敗退!

宿題だった、 『ミサゴSD』は登れてひとまず良かった。

そして、『空』はムーブをK君とばらして、割とあっさりと登る。

個人的な感想では、『ミサゴSD』と同じくらいの難しさに感じた。

『ブラックカイト』が圧倒的に難しい!!

なーんか、ガバ棚はスタートがどこなのかすっきりしないので、次回SDで登れば文句無しと思う。

指皮終了のため、次回に持ち越し・・・。

ブラックオニキス』を見て終了!