地元の里山を周回する。
山梨百名山を躍起になって登っていた頃、軽く来たことがある山域だ。
スタートは京戸川を上った途中から。
幼少期の夏、カブトムシ・クワガタムシを週に何度も捕まえに行った所だ。
写真右の道を進み、京戸川を渡ると1件人家がある。周囲には果樹畑。
地形図にある堰堤。ここから西へと尾根を登る。
傾斜は最初は多少あるものの、上に行く程緩くなり歩き難さは感じない。
一息で蜂城山。社がある。裏側から来ている写真。
ここを踏むのは、今を去ること四半世紀以上も前!!
書道(習字)の表彰で何度か来たことがあった。
社は台風のせいか、一部倒壊していた。
鳥居からは見事な景色。奥秩父が特に良い。
しばし魅入る。
再度、鳥居をくぐり直す。
社の一角に標識があった。
そして、書道の作品も。未だにそのような催しが残っているのだろうか。
さて、少し戻り、分岐らしき道を、やや下るように南下していく。
落葉で分かりにくいかと思ったが、割と明瞭。
つづらを何度かこなすと鞍部。
鞍部には標識があった。笛吹市で一応整備するのでしょうか。
こんなルート歩くなんて、結構物好きですよね。(誉め言葉)
植生はすっかり植林になってしまう。
適当に稜線を進む。踏跡は薄いですね。
ぼやぼやしていると、神領山直近では、西側の大久保山への尾根へ向かいそうになる。
山頂は倒木だらけ。展望も木々の間からと地味だ。
こんな様子。さっさと先へ向かう。
途中で猟師に遭う。獲物はどうやら少ないようだ。
下って登って。
ここの三等三角点は大積寺山の名が付いている。
山名事典によると、中世の山岳寺院であった大積寺による由来があるそう。
俳句が書かれている。これは実は、西条八十の作詩。蘇州夜曲の一部のようだ。
それなりのご年齢の方が標識を設置したのでしょうか。
畑にある桃の花は折らないでいただきたいなぁ。
その先、920m付近は眼下に立派な林道があった。
ここが終点のようだが、まだ拡張するよう。
伐採もされており、展望は良好。
南アルプスと盆地が遠望できた。林道はともかく、ここはとても眺めが素晴らしかった。
黙々と尾根を登る。植林が多い。
ちらほら残雪があるが、歩行には支障無し。
残雪には踏跡があり、こんなところ歩く人が少しはいるのですね。
もうそろそろ達沢山が意識される距離に。左はナットウ箱山か。
旭山へ向かう稜線を分けて僅かで、達沢山だ。
木ですっきりとはいかない。2度目の登頂。標柱の上にカレーパンの忘れ物。
遠くには八ヶ岳も見える。まだ折り返しなので、小休止を取ってさっさと先へ。
雪はあるが、アイゼン不要で凍結は殆ど無い。
振り返って。前の記憶を辿るが、こんな感じだったっけ・・・。
登り返して、ナットウ箱山。
四等三角点は出ていた。点名は達沢山だ。
この山名はどこからきているんでしょうか。
京戸山は概ねこの界隈を差すそうだが、いまいちすっきりしない。
今日は富士山は木の間からのみだ。御坂山塊の主稜線越に一応見えてはいた。
すぐ先のコルから北上という下山をしていく。
ここへはまた来ることになろう。旭山からカヤノキビラノ頭の区間をまだ一部残している。
ここからはトレース無し。やや分かりにくい。
過去、通過しているはずだが、記憶には無い。こんな所があれば記憶に残りそうだが。
くるぶし上まで雪で埋まる程度が続いたが、それも終わる。
林道を眼下に、展望地が途中にあった。
大菩薩連嶺。
笹子方面。
大月市の地図を眺めると、まだまだ未踏峰が幾つもある。
主稜線から外れたマイナーピークは、本当に悩まされる反面楽しみでもある。
そして、林道に降りる。
登山標識は傷んで分かりにくい。振り返った写真。
平らで広い。前夜泊にはもってこいの場所かも。
そして、眺めも悪くない!
さて、ここから北に1213.7m三角点が近くにあるので回収に向かう。
地形図にはない林道があるので、それを北へ進んでいく。
日陰はまだ雪が数cm残るが支障は全くない。
林道を途中で逸れて、稜線を進んだが、結局コルで合流した。
コルは十字路になっていて、ここから三角点アタック。
今まで歩いてきた稜線と遜色無い。
二等三角点。点名は京戸山。
地味なピークなのは間違いのない事実だが、踏む価値はあったかと思う。
次は二本木山へ向かう。適当に斜面から小尾根を南西へ下り、林道へ合流。
適当に突っ切っていく。
左が二本木山。以前は林道は途中で終了していたが、もう繋がっているようだ。
雪は日陰は相変わらず。轍は猟師のものか。
稜線から取りついたが、林道途中に二本木山の標識がついていた。
倒木が少し気になるが、問題ないレベル。すぐに到着。
山頂にはお手製標識あり。山頂は細長い。
漫然と歩いていたら、そのまま直進してしまい、西に向かうのが遅れてしまった。
復帰してからも、植林地帯を歩く。この辺は歩きやすい。
大沢山へは若干東に向かうかたちで踏むことになった。
標高1042m。標識は複数あり。ここも同様に展望はない。
少し下ってのっぺり地形を進み、茶臼山へ。
二度目の登頂。登山靴も持たぬ頃に、標識につられて来たことがあったが・・・。
倒木がまぁ酷い。
三角点は倒木の間からの撮影。
三等三角点、点名は城ノ平。
茶臼山に登る人は一体何を目的とするのだろうか。
あとは下山するのみ。
茶臼山を振り返って一枚。半分近くが倒木になっている。
この後も、断続的に倒木がある。
途中には植林がされていた。恐らく去年の台風以降の整備か。
ここからは歩きやすくなるのかと期待したが、正反対!!
最早、何が何だか・・・。こんなの一般登山道では、まず通行可能にはしておかないだろうなぁ。
稜線上は余りに酷かったので、途中で右斜面を下るようにトラバースした。
入口付近まで中々の凶悪さだった。登山口の少し下に出た。
そして、登山口に着いてみると・・・。
案の定、「倒木危険・登山禁止」とあった。
私が経験したバリエーションでもここまで酷い倒木は本当にお目にかかることがほぼ無いレベルだった。
登山口からは5分も歩けば、スタート地点に戻れた。
駐車地点(10:20発) → 蜂城山(10:40) → 神領山(11:05) → 大積寺山(11:30) → 林道展望地(11:45) → 達沢山(12:45) → ナットウ箱山(13:10) → 林道(13:50) → 二等三角点・京戸山(14:10) → 二本木山(14:40) → 大沢山(15:05) → 茶臼山(15:25) → 登山口(16:15) → 駐車地点(16:20着)