遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

日本百名山 〜甲武信岳(2475m)〜 2日目

一度だけトイレに起きて、空を眺めました。
風が驚異的に寒い!!
ですが、星降る夜・・・。幻想的だぁ〜♪
寝直しましたが、中々寝付けない・・・。
シュラフがまた温まるのに時間が掛かったせいかな。
次に目が覚めたのは、若干明るくなる気配が感じられる頃。
!!、寝すぎたか!?
日の出を山頂で拝むためには、それほどゆっくりもしていられない時間でした。
防寒対策を整え、いざ靴を履こうとすると・・・。
岩のようにカッチカチに凍っていました!!
凍ることは予想していましたが、ここまで硬くなるとは思いませんでした。
アクシデントはありましたが、山頂を目指して登ります。
ですが、今までで一番雪が深い!!
パウダースノーになっており、胸まで埋まるような箇所までありました。
また、ラッセルか・・・と、うんざりしながら進みますが、尾根に出ると、とたんに楽になり、展望がいきなり開けて素晴らしい!!
まだ、日の出ではありませんが、既に東は紫かかった色から燃えるような赤へと変わっていきます。
とりあえず、山頂はどんな感じかと、先にピークを踏みに行きました。

山梨百名山、29番目、甲武信岳、制覇!!日本百名山では2番目です。
立派な碑があり、木のベンチもあります。
ここからだと、朝日が上手く見えないので、先ほどのポイントに移動し、待ちます。
そして、いよいよです!

本当に、感動的♪
だんだんと、明るくなっていきます。

わずかな時間で、ここまで劇的な変化をするのかと。
また、山頂に移動して、景色を楽しみます。
雲海が幻想的に、八ヶ岳がわずかにモルゲンロート(朝焼け)していました。

富士山も流麗に。

嗚呼・・・、この達成感・・・。感無量。
あれだけのラッセルをして苦労して登ってきただけに、感激です。
風も吹きすさぶ中、1時間くらい眺めていました。
ちなみに、外気温マイナス16℃。
デジカメのレンズに氷の結晶が張り付き、写真を撮るのにちょっと苦労しております。
いい加減に寒くなってきたので、小屋に戻り、ラーメンをまた作ります。
今度は、火力も十分♪
水が足りないので、実は、雪を溶かして濾過して調理しています。
500mlペットボトル1本分の水を更に調達して、いよいよ、小屋を後にします。
ノートに記帳もして、掃除もしっかり。
快適に使わせていただき、感謝です☆

木賊山まで登り返すのは、辛かったですが、あとは下る一方なので、気が非常に楽です。
巻き道は雪が深そうなので、やめておきました。
日が高くなるにつれて、雲は無いものの、霞がかかったようになってしまったのは残念でした。
シラビソの林付近で、昨日会った、K氏と情報交換。
ここで、この方が某小屋のマネージャーということを知りました。
道理で、ハードな山行も出来るわけだ!と納得。
甲武信岳とは逆の、破風山方面へと向かうらしい。
私も、あの年齢まで現役でいられたらいいなぁ・・・。
下りは本当に楽で、一気に戸渡尾根の分岐まで下ってしまいました。
ここで、単独の方とすれ違いましたが、10本爪くらいありそうなアイゼンを付けてはいますが、かなりの軽装・・・。
聞かれないので、挨拶しただけで、何も言いませんでしたが、アイゼンなんか全く役に立たないだろうに、どこまで行けただろう・・・。
木賊山からの私のトレースは下る際に、崩しながらだったので、道しるべにしかなりませんし。
まぁ、自己責任で☆
分岐で軽食を取り、スノーシューを外し、ひたすら下っていきました。
膝が少し痛くなりましたが、転倒するようなこともなく、無事に帰ってこられました。


今回は、泊まりということ、重量、この2点が不安ではありました。
1日目は、行程の3分の2くらいの時間ラッセルをしていたため、体力の消耗が激しかったですが、予想の範疇だったので、何とかなりました。
体力のペース配分に気を遣っていたのが、功を奏したのではないかと思います。
自信が付いてきましたが、慢心せずに、これからも登山に励みたいです♪


  • 本日の行程  *時刻は出発時刻

起床(5:20) → 小屋(5:30) → 甲武信岳山頂(5:50〜6:40) → 小屋(7:40) → 尾根分岐(10:30) → 登山口(12:10) → 駐車場(12:40着)