花見にうつつを抜かし続けているので、ここらでピリッとした沢登りをしたいと思う。
丹沢では特に頼れるW氏に、玄倉川支流の女郎小屋沢を打診。小川谷廊下下降も組み合わせては?と提案いただき、飛びつく!今回の運びとなる。

6時半に集合したものの、小雨が降る…。アメダスを見ると、7時には止みそうな予報なので、ゆっくり装備を整えながら出発!来る時の篭坂峠は、10℃を示していたので、今日は寒さを覚悟する。

十分に車は通れる道を小一時間…。玄倉川はかなりの渇水とのこと。


ヤマゴボウがいくつか、ミヤマウズラかベニシュスランか?

ここが出合向い地点。歩きに飽きたし、何より蒸し暑さでやれやれ。植物観察していたところ、早速ヤマビルが5匹ほど足に…。先が思いやられる。

穏やかな玄倉川。渡渉は何の問題もない。膝くらい。

さ、いよいよ、女郎小屋沢へ。苔が目に優しい。

小滝を越える。

落差は15mとか25mとか。この沢に来て、巻いたら負けだと思う。右から登らせてもらう…。が、結構ぬめりがきつい。草を掴んで楽に水流に移動できるかと思ったが、やはりダメ。大人しくビビりながらたわしで磨いて水流沿いを上がる。半ばほどまでは問題ない。水流に突っ込んで中央突破を試みたものの、外傾スタンスに怯む。はがれやすいホールドかなと思ったら案の定破損するし、大丈夫だと思ったホールドも吹き飛んで眉間を直撃するし、長々考えたものの踏ん切りがつかず、結局水流右をじわじわと登る。残置はまぁまぁ使えそうだが、自前のハーケンも2本打ち、木の根でランニング取りながら突破。欲を出さずに、右を最初から大人しく登っておけばよかった。それでもぬめりあるせいか体感Ⅳ+。W氏は全く問題なく上がってこられたので、自分の弱さを思い知る。1時間ほども自分が浪費してしまったので申し訳ない。

小滝を水流左を越える。

この沢にはヒメレンゲ以外の花を見ることはなかった。下流から上流部までずっと見ることはできた。
空を見ると青空っぽさもあり、そこは運が良いと言える。

左をフリーで。難しそうに見えるが易しい。この滝を最後に、スマホが昇天。水没ではなく、何が原因なのだろう…。運の振れ幅が凄いじゃないか。


小規模だが、この沢にも滑で癒し系な場所が少しあった。いいね。
これ以降が、野猿棚になるのか?

倒木があるので利用すると楽に登れる。

W氏トップでロープを引いてもらう。右に真新しい環付ビナとスリングがあり、これはありがたく回収しておいた。私はここでもホールド崩壊して下部で着水(笑)今日は何だか変だな。

これが野猿棚でしょうか?見た目ではノーロープで余裕かと思いきや、W氏が先行していて出しましょう!となったので、良くないらしい…。フォローで登ってみると、なるほど、見た目以上に上部が嫌らしい!1つのハーケンをいただく。

残置は吹き飛んだ記録を見たので、期待せずに行ったら、ハーケンが1本左にあった。先月の某ルンゼでも同じようなワイド登りを彷彿とさせる。岩の左を越えるか、右を越えるか少々悩み、結局は右を抜けた。カムを1本とったが、流れが悪くなってしまい反省した。上には新しい軟鉄らしきハーケンがあり確保の際に利用した。状態良く、これもW氏と相談していただく。
この上、もう一つCSがあるが、そこは左岸の壁を労せず登って越えられた。ここで水枯れ。

下流を見下ろす。ここにも残置があった。女郎小屋沢は多いな。疲れたので小休止。これまでもちょいちょいヤマビルを見ていたが、何と頬を吸血されていた!!何だかチクチクするなと思っていたら…。腹パン状態になっていたので、動きは無く、引きはがして丹念に退治しておいた。

おびただしいまでのイワタバコ。開花時期はどうなっていることだろう。崩れやすい沢型を上がって。終了点が近い。同角尾根も楽しそうだが。W氏ならば全く問題なく小川谷廊下下降ができるだろうから、予定通りに行くことに決定。


W氏が先行してワイルドに滑り下りていく。自分も行けそうだと踏んで行くが、途中でコントロール不能になりそうになる。やれやれ。

小川谷廊下上流に出た。奥にツツジの朱色が見えていた。

写真の左にロープと針金があった。ここは特に危なげなし。

綺麗な滑滝である。好みだな。写真を撮りつつ下るが、W氏が早くてほどほどに。
その後、開けて背後に堰堤、眼前にぶっ壊れた堰堤がある一般的な小川谷廊下遡行終了点へ。

こいつは左岸を巻き下る。その後もずぶ濡れにならないように楽しく下ってゆく。
そして大物、石棚。過去に遡行した際は何も難しい箇所はなかったように思ったが、微妙な感じで30m×2連結で懸垂。

立派な滝だ。名瀑と言って良いよね。
その後も残置で懸垂したり、滑り下りたり、巻きで最後に懸垂したり…。楽しいが、こんなに最後の方は険しい感じだったっけ?と2人してなる。

巨岩スラブにロープが垂れていた場所からすぐかと思いきや、中々小滝がまだある。時間的焦りも多少あるので、他に楽に脱渓できそうな場所は…。ふと、右岸を見ると、作業路らしきものが見えているので、そこに上がり、支流の沢地形を上がって林道に出ることにしようとなる。これも中々で、最後は藪漕ぎ、ヒルもたっぷりという有難くないおまけ付き。
未舗装の林道が舗装に変わった場所で小休止。ヒルは5匹ほど退治。他、多分、首後ろやネオプレンの穴が開いたところを吸血されている感覚があり、実に憂鬱である。W氏は全くと言っていいほど付かれていないのに、何で!?こんなにヒルにたかれたのは初めてだよ。
サクサク歩いて、1時間強で駐車場に到着。ヘッデン利用せずに帰還できた。
今日はW氏にご迷惑をお掛けすることが多くて反省。半面、遡下降を1日しっかり楽しむことができた♪